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目 次 |
第一章
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時間循環による状況保全−
1
神の贄 2
実験体誕生 3
聖火香(せいかこう)の声 4
記憶溢れ 5
伏して人に請う
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汎神族・雅流の実験に供される人間たち。 その雅流が記憶溢れを発現してしまう。 実験体である人間・ラブドエリス、アリウスらは、神への尊敬と、多くを奪われた憎しみに翻弄されながらも、雅流の実験を継いでいく
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第二章
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事象発生確率による状況制御−
1
知塩の味は法悦なり 2
毒の晩餐 3
い・ぢ・わ・るな恐竜 4
リ・ラヴァー 5
聖火香の城の奥
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汎神族・聖火香に雅流の実験継承を依頼するためにラブドエリスとギュリレーネは、その城を訪れる。そこで彼らは号羅という名の神の妨害を受ける。号羅は人間と神々を駆使して、雅流、聖火香の実験を欲するのだった。 理解を超えた神々の実験に、正しい道を知り得る術もないまま、人間たちは託された実験を完成させるために、戦い進んでいく。
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第三章
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機械学による記憶物質移送事象−
1
記憶潜行 2
病の館 3
茶茶音の死 4
私はあなたを忘れた
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汎神族・号羅の実験は極めて伝統的だった。神々の記憶物質を特定し、体外に保存しようというものだ。それは技術よりも倫理の壁が厚かった。号羅は聖火香、雅流の実験を統合することにより、神々の承認を得ようとしていた。そしてそのことを知るためにアリウスは汎神族の記憶を食べ、人間の身でありながら神々の記憶の海に潜行していった。
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第四章
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護国法兵士・神々のいくさびと−
1
由美歌(ゆみか) 2
神を愚弄する言葉 3
雅流の計画 4
号羅もまた望む
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護国法兵士・由美歌は、号羅の要請に応じた閥の命により、聖火香の城攻めに加わっていた。
しかし雅流の実験を遂行しようとするラブドエリスらの強力な抵抗にあい、神の尊厳までも奪われる最悪の侮辱を受ける。
由美歌らの手をからくも逃れたラブドエリスたちは、事象発生確率操作により、かりそめの身体を手にした雅流とともに彼の最終目的地へと急ぐ。
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最終章
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神の地位−
1
法戦式 2
ともに神を愛すればこそ 3
雅流の語るはこぼるるように
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汎神族は不死を知っている。
誰も知らない記憶を得、そして自分の存在を正しく遺伝させたならば、その名と人格は永遠に残される。逆に自らの存在を多くの神々に不正確に記憶されたならば、それは万死に値する不名誉である。
雅流と号羅はすべての世界に名を残す野望、すなわち神々のなかの神となることを望み、実験の成果を汎神族と人間に問う。
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