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概 要 |
被虐の系譜
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不死身の身体を持つマゾヒスト・美那子。彼女はあらゆる苦痛を快感とし精気とした。快感を得るために、そして居場所を得るために彼女は解矢の車に自ら轢かれた。
異常な彼女の生態に気づき、同棲から逃げだそうとした解矢だが、親友の戸川を彼女に殺される。さらに彼女の生まれを呪い、殺害しようとする実父の出現に、どんどん現実感を喪失していった。 妖怪のごとき彼女の再生力に魅入られはじめた解矢は、やがて彼女を手放すことができなくなっていく。 猟奇な世界に囚われていく。
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星に願いを
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女子高生のあいだで最近のはやりは「超新星の三度詣で」だそうだ。超新星の出を宇宙船で追い越して、三回拝んだ後に願いをかけると、それが叶うという。
マソナとカミーユはさっそく雑誌片手に、プライベート船「ギャツビー」で出かけた。しかし超新星の光に呑まれた彼女たちが見たものは、カタストロフィに滅ぼされた多くの星々の記憶だった。幸せな日常、栄光の歴史が超新星の滅びに供されて、すべてを失った悲しみと共に宇宙をさすらう記憶と想いが、衝撃波となって宇宙を浸していく。 それを知り、驚き悲しむ彼女たちは、しかし光に飲み込まれまいとあがく。
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見えないものを ほろぼす力
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街角にあるなにげない場所、塀と塀の隙間。多くのそんな場所のなかに、多くの人が疎んじる気配を持つところがある。 それがなぜか。なにがあるのか、いるのかわからない。
そんなことを研究している機関の依頼である塀を訪れたRSCの面々は、案の定、腰を抜かしそうな恐怖に出くわす。 しかし人格を狂わすほどのすさまじい恐怖もちょっとした爆撃で、あとかたもなくなってしまう…
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えっちな気持ち
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まもるは家族といっしょに北海道の親戚を訪ねた。涼しい北海道で夏休みを過ごすつもりで。ひさしぶりに会った従姉妹の沙織はすっかりきれいな女の子になっていた。彼女が秘密の場所に案内すると言う。そこにはキラキラと光る不思議ななにかがいた。恐れ気もなく光の中を通った彼女は、まるで別人のように大胆になってまもるに顔を近づけてきた。
「あ、あんなもの聞いたことない。襲われたらどうなるかわからないじゃないか」 「えっちな気持ちになるのよ」 「……えっ?」 |
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俺は君に味方する
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学生でアルバイターのアイムは、ある日少女をかくまってしまう。少女の名はアージェー。質量の移送を行い、運動量を熱量に変換する超常の力を持っていた。状況に流されるまま、少女の亡命に荷担することとなったアイムは、少女のクローンを造り、彼女を追う者たちの前で殺そうとした。
しかしアイムに好意を寄せ始めていたアージェーは、彼が自分の姿をした者を躊躇なく殺害するのを見て混乱してしまう。さらにアージェーの国は彼女の能力までをも複製したクローンを投入して彼女を追う。アイムとアージェーはお互いを疑いながら助け合う。
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ガッツァ・ラン
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有翼人の競技ガッツァ・ラン。 それは自らの翼だけで、高高度からダイブする競技だった。 その奥深さを人は理解できなかったが、美しさに目を見張った。
100,000ヒット記念キャンペーン 肉体プレゼント「テーマをいただいて作品書きます」です。 絵夢さんありがとうございます。
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まもってあげる
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自分は多くのものによって生かされている。 そう考えるのはたやすい。 しかし本当は、自分が生きることによって、とても多くの命を生かしているのだ。 私は死ねない…… |
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天寿まっとう官
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ユウタはイジメを苦に自殺しようとしていた。 襟裳岬の断崖絶壁から飛び下りようとしていた時、彼の前に現れたのは、スポーツカーを乗り回す、やたらと派手な女性たちだった。 彼女たちは奇跡は見せてくれるという……
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銀羊小説大賞 特別賞
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恋するたくさんの気持ち
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お見合いしてデートをして、結婚が決まってしまった。 こんなものなの? 小さい頃にあんなに憧れていた結婚って、こんなに簡単に決まるものなの? このあいだまで知らなかった男の人してしまうものなの? たくさんの疑問と不安を納得させないうちは、私は結婚できない。 |
本作品は18禁コーナー「結婚するの」の非官能版です。
18歳以上でご興味のある方は「結婚するの」も、どうぞよろしくお願いいたします。
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生える白い手
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どこの学校にでもある怪談。 少女をおびやかす夕方の怪談。 白い手がトイレから現れる。 でもどこから? 水洗トイレのどこから手は生える? |
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魔法経済概論
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魔法の世界に人間が生きる以上、経済活動が営まれているに違いない。魔法という資源であり商品であるサービスが社会に組み込まれた世界における経済活動の有り様を語る。
1.はじめに 2.魔法の定義について 3.値金の成り立ち 以下続々
「汎神族」とは違う魔法世界が舞台です。 どうぞお楽しみにください。 |
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落したいからキスをする
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世界がいつになってもどんなになっても、男と女は色恋沙汰で惚れたハレたといちゃつくのが自然な姿。 男には男のロマンがあるってものさ、と若者と大人は、それぞれの欲情を満たすために、一生懸命頭を使います。 それが心意気ってものだぜ。 |
ぷよ夫様企画 「みんなでSF」参加作品
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ムリメのニキータ
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良い女をモノにしたいのは男の本能。 あの手この手でしかけますが、彼女の方が一枚上手なんてのはよくある話し。 それをわかっていながら、身の程知らずに金と時間を使ってしまうのは、男ども心意気ってヤツです。 でもそんな彼女にも、色々と事情はあるわけで。もてれば人生勝ちかっていうと、そうでもないのが切ないところ。
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sagitta様企画 「夏祭り」参加作品
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花咲くふたり
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愛し合うふたりは、計算高いようでいて、ちっともまわりなんて見ちゃいない。 だから幸せいっぱいの素敵な気持ちをバラまいちゃうのさ。それは他の恋人たちにもおすそ分けが見えるほど最高の気分だ。 |
すおう様企画 「春祭り」参加作品
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死神
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死んじゃだめな者、死ぬ時の者。 そんな人間たちをさだめに沿わすべく働く者達。 恋人達を、ちょっとだけ強く結びつけるなんて業務外かもしれないけれど、たまにはそんなのもいいさ。 |
すおう様企画 「競作小説企画「Villain」参加作品 「悪人」「敵」などの言葉をテーマにした意表を突く企画です
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