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目 次 |
第一章−一
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第一章−一
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光溢れる地上を支配する銀紋族と、地の底に縛られた闇紋族。二つの国は長い間交戦状態にあった。
銀紋族の世継ぎの王子ユウラファーンは、ある時幽閉された敵国の王子ゼルファと出会う。二人は運命の女神によって結び付けられた、運命の双子であった…。
敵対する二つの国の、二人の王子に授けられた過酷な運命は、すべての人々を巻き込み、否応もなく一つの歴史の終焉に向かって流れていく。
人々の愛と悲しみでつづられた壮大な大河ファンタジー。
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第一章−二
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第一章−二
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幽閉されているゼルファを救い出そうと、懸命に父王を説得するユウラファーン。そしてようやくゼルファを洞窟から助け出し、光の王宮に迎え入れることになったが、父王キィリンクとゼルファの確執は想像以上に深いものであった。
王の腹臣アプロスはゼルファの殺害を試みる。だが、その企みは思わぬ方向に向かい、ユウラファーン王子を過酷な運命に追い込んでいく……。
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第一章−三
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第一章−三
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ゼルファとともに闇の国ダークネシィアに逃亡したユウラファーン。そこに待っていたのは冷酷な闇紋族の王クトルリンの冷たい笑顔であった。 闇王クトルリンに隠していた正体を暴かれ、ユウラファーンは殺されかける。その時その場に現れたゼルファのとった行動は……・
運命に結ばれた二人は、はたしてその愛と友情を貫いて共に生きていけるのか。
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第二章−一
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第二章−一
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七年の歳月が過ぎ、世界は動乱の時代を迎えていた。
ゼルファの率いる闇の国は、強大な勢力を持って、メイアを王とする光の国を着々と侵略しつつあった。一方ユウラファーンはユリウスと名を替え、不思議な力を持つ謎の男として草原の民達の信望と尊敬を集めていた。
ユウラファーンはゼルファ暗殺を企てる光国の者達の手から、密かに彼を守っていた。だがそんな彼の存在を知らぬゼルファは、ひたすら孤独を募らせ、光の国への復讐に燃える…。
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第二章−二
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第二章−二
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謎の力に導かれ、遥かな過去に戻ったユウラファーンは、そこで銀紋族と闇紋族の確執の原因を知る手がかりを得た。だがある偶然からシンオウに見つかってしまい、居場所を知られてしまう。
ユウラファーンはメイアらに王宮に戻るよう嘆願されるが、それを拒否した。冷酷な態度を見せる兄の姿にメイアは悲嘆にくれる。ティティはそんな彼女にほのかな恋心を抱いた。
ユウラファーンの助言から闇の国の攻撃をいち早く知ったシンオウは、逆に奇襲をかけた。不利を悟ったゼルファは闇の中逃亡を図ろうとするが…。
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第二章−三
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第二章−三
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ゼルファをとり逃したシンオウは、執拗に彼の命を付け狙い、ティティと共謀して闇王暗殺を画策する。ユウラファーンに化けたティティによって、ゼルファはまんまとだまされ、ガルブたちの住む魔道の谷へと迷い込んでしまった。危機に瀕したゼルファを救いに来たのは……。そして怒りに燃えるゼルファがとった報復とは……。
世界にかけられた呪いは、いよいよ深く人々を憎しみへと追いやっていく。
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最終章
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最終章
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ついに闇王ゼルファの手に落ちた光国シャインフルー。捕らえられ、幽閉される身となったメイアは、絶望のすえ最後の選択をする。はたして、長き戦いは終わりを告げ、世界に平和は訪れるのか。人の世から姿を消したユウラファーンは、ゼルファのもとに戻ってくるのか。運命に翻弄された者たちの愛と慟哭の伝説、ついに完結す。
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