O'GANE'S EXPERIENCES

酔って帰ってきてお気に入りのグラスを割ってしまった。氷が溶けたときに「カラコローン」と高い音が響くグラス。また探してこよう。

きょうは出張で生まれて初めて滋賀県に行ってきた。

同じく初めて東海道新幹線に乗り、駅の看板にあるオレンジ色のJRロゴに違和感を感じていたりしたら、あっと言う間に米原に着いた。そこから車で1時間ほど南に向かう車に揺られながら延々と続く田園風景に故郷の景色を重ねていると(木の色や家の造りなど細かいところが違う)目的地に到着。そこでいろんな機械を見た。

それが終わるとトンボ帰り。ぼくの滋賀初訪県は琵琶湖を見ることが無いまま数時間で終わった。次回はプライベートでゆっくり見て回りたいな。

きょうは30分おそくおきた。

それでも朝はゆっくり準備をして、いつもより一本あとの田無始発電車に乗って会社に向かった。座れない通勤電車に乗るのは一日の疲れのピークが朝にきてしまうようで何より苦痛だ。疲れのピークは定時過ぎに来るべきだ。でも、あと30分おそく起きたらこんなことも言ってられないんだろうな。

帰りの電車に乗っていたら、走行中に突然車内の灯りが消えて空調が止まった。すると電車はゆっくりとスピードを落して、それから普通のスピードにもどった。「照明が消えましたが、支障が無いので運行を続けます」と車掌のアナウンスがあるまで、しばらく車内には不安そうに周りを見わたす人がいくらかいた。そしてその間は、いつもより外の景色がよくみえた。電車の運行が安全であるに越したことはないけど、たまにはこんなハプニングがあってもいいと思った。

灯りが消えている間、踏み切りを一つ通り過ぎたけど、踏み切りが開くのを待っていた人は電車を見てどう思ったんだろう、とも思った。

4月に寮に入って以来部屋の片隅にほったらかしにしていた物を片付けた。段ボールはまとめてごみに出し、大きい荷物などは棚と天井の間にテトリスみたいに詰め込んだ。すると一畳ぐらいのスペースがすっきりと空いた。これで冷蔵庫を置くことができそうだ。

きょうは疲れたからここまで。

はじめから北枕になっているベッドの配置変えもやりたかったけどこのスペースでは無理そうだ。

きょうは初めての現場に行ってきた。

連れて行ってくださる方との待ち合わせ場所がみずほ台駅だと手帳に書いて復唱までしたのに、みずほ台を乗り過ごしてふじみ野まで行ってしまった(駅名の子音が似ているので間違えた)。のぼり電車で引き返す時間まで考慮していたかのように、待ち合わせ時間の5分前に到着。連れて行ってくださる方に「ふじみ野と間違えなかったか？」と言われた。その通りだった。

傍から見る現場はとても楽しい。事務所でわけがわからないままやっていた作業に通じる仕事を見ることができて、今まで以上に仕事に身が入りそうだ（といい）。

上司にバカとかアホとか、どれだけ怒られても毎月のお給料は振り込まれる。時間はかかってもそんなに難しくはない仕事をしていれば勤まる。帰りにちょっと一杯やっていくこともできる。サラリーマンは比較的安定した職業だ。上司や先輩と飲んでいるときにそう言われた。

安定はしているけど生活に抑揚がないと思った。

帰りの電車内で先輩との別れ際に、自分がそんなサラリーマン人生に片足をつっこんでしまったようだと冗談めいて口にしたら、「会社に入った時点ですでに決まっているよ」と言われた。夢のようなことを言っている場合ではないようだ。

いろんなことを考えているうちに、きょうは田無駅に早く着いた。

上福岡に行ってきた。

田無から上福岡まで電車で行くには西武線で本川越まで行って東武の上り電車に乗り換える。地図で見ると直線距離はたいしたことがない印象を受けるのに、電車の路線の関係でブーメランの軌道状に遠回りをしなくてわいけないのが不思議な感じだった。

数年ぶりに降りた上福岡の駅前は再開発が行われて以前の面影はまったくなかった。一瞬、降りる駅を間違えたのかと思ったほどに。これほど大きな印象の変化を人に与えてこそ、「再開発」と言うのだと思った。

会社でいいつけられた作業が金曜日のうちに終わらなかったので、初の土曜出勤。

平日と同じ時間に起きて出かけるつもりだったのに、うっかりして休日用のアラームで8:30に目覚めてしまった。どんなに急いでもぜったい間に合わない時間。

めげずに会社に行くと、オフィスには2,3人しかいなかった。直属の上司はいなかったからお咎めはなし。そういうもんなんだ。

研修が終わって本社で働き始めて2週間が過ぎた。

この2週間は雑用とか電話応対をしながら部署内をきょろきょろしていたらあっという間に過ぎていた。

当たり前だけどオフィスで働いている人たちはエンジニアな仕事をしていた。自分の専門分野外の用語が飛び交うなかで少し不安をおぼえた。

・・・。

自分が設計したモノが完成したときの喜びについて職場の人たちは口々に語ってくれる。悩むのはその喜びを知った後でも遅くないと思った。

僕は待つのが好きじゃない。

会社帰りの電車に乗るときにならんで待ち、電車内で目的地に着くまで待っていると、電車を降りてからバス待ちの列につく気が起きないという辛抱が足らない人間だ。

だから田無の駅から帰るときは歩くことが多い。左に田無タワーのライトアップ、右にひばりヶ丘団地の生活感がただよう灯りを眺めながらとぼとぼと歩く。歩道を歩いているのに後ろから自転車にベルを鳴らされながら歩く。

そんなある日、駅前通りの路地のお店にちょっとした行列ができているのを見かけて気になった。

後日、その路地を通ってお店を見たらそこはパチンコ屋の換金所だった。よくある話だ。

きょうは18時すぎに「お先に失礼します！」って言って会社を出た。

久々に日の暮れないうちに帰れると思ってたら、ちょうど新宿線が人身事故で止まってた。

こんなこともあるんだ。

また一つ、知らなかったことを知った日だった。。