O'GANE'S EXPERIENCES

映画「プレステージ」を観てきた。

映画にかんする知識を事前に頭にいれずに、約2時間の映画でマジックがどうからむんだろうという程度のきもちで観たら、どぎもを抜かれた。はらはらどきどきといやらしさの連続で、いつものことながら映画を観終わってから疲れがどっと出た。にくいのが映画の随所ににはられた伏線。もう一回みなくちゃ。

中東、アメリカ、CIA、石油、テロがテーマらしく、てっきり007ばりのアクション映画かと思っていたらダイアローグ中心だったのでしょんぼり。それなのに目を背けたくなるようなシーンもあったりしてよく理解できない。娯楽映画好きの僕はメッセージ色が強い映画を観ていると退屈になる。

ところで映画館で映画を観ていたらちょっと驚いたことがあった。上映中に携帯のバイブの振動を感じたのだ。そのとき、それを止めようと自分の携帯を取り出したんだけどなぜか振動してない。でもまだ振動を感じる。その振動の発生する方を手で探ってみると、座席の尻のあたりから知らない人の携帯が出てきた。

思い起こせば、その携帯が鳴る前に女性が僕の席の近くにやって来て、リングの貞子スタイルで暗がりの中で何かを探していたのだった。僕は鳴り続ける携帯を持って受付まで走った。親切とはこういうことだ。

　「華麗なるギャツビー」のDVDをレンタル屋で借りてきて観た。映画を観る前に 小説「グレート・ギャツビー」を読んでいたのだけど、中盤まで読んで疲れたので残りを映画で鑑賞することにしたのでした。映画の内容は小説に忠実だが、端折られて話の流れがつかみづらい部分があった(トムがニックにマーセルを紹介してニューヨークに出かけるところとか)。あと男優がシリアスなシーンなのに額に玉のような汗を光らせていたのが印象的。

　実は映画の方も途中で寝てしまったので中盤までしか観ていない。あるシーンで銃声が聞こえて目を覚ましたがその後すぐに映画は終わってしまった。途中まで観て思ったのは、ギャツビーは華麗でありながらある種のかわいさを持ち合わせていること。ニックにお膳立てしてもらったのに、イザとなったら居ても立ってもいられなくて「帰る！」って言うところなんかとくに。ちょっと笑ってしまった。

帰りにビデオ1で映画「Pulp Fiction」を借りてきた。Jackie Brown の本編およびサントラが自分のツボにはまったので以前から観たかったこの映画。期待を裏切らない内容だ。

まずオープニングの Dick Dale / Misirlou がかかるタイミングでしびれた。それだけではなく映画の各シーン−例えばレストラン、バー、自宅のオープンリールなどお約束な場所で往年の名曲が流れる演出がたまらない。

ところで本作でもホンダのシビックが出ていた(Jackie Brown で Pam が乗っていたのと同じモデル?)。そして銃は撃ちすぎだと思った。純粋なアクション映画のドキドキとはまた違った驚きがあり心臓に悪い。

ついついニヤリとしてしまったシーン。Samuel L Jackson が演じる Jules が冒頭でアパートに踏み込むとき、John Travolta と会話を続けながらもある部屋から流れる Brothers Johnson / Strawberry Letter 23 に気を取られるシーン。Pulp Fiction の後に Talantino が監督した Jackie Brown では Samuel がヘマをした Boumeant を始末するときにカーステレオで鳴っていたのが同曲なので、ここから伏線が張られていたのかと憶測してしまう。

とりあえずサントラは買うことにした。