O'GANE'S EXPERIENCES

ベトナムコーヒーを飲んでみた。

研究室の留学生にもらったベトナムコーヒーを飲んでみた。じつはこのコーヒー、一年前にもらってそれ以来机の引き出しに大事にしまっておいたものである。そもそもこーホーは好きなのでいつか飲んでみようとは思っていた。つい先日、ふと引出しを開けたらコーヒーが出てきたので家に持ち帰って飲んでみることにしたわけです。

ベトナムコーヒーを飲むまでの道のりは易くなかった。家にコーヒーを持ち帰り、台所に置いておいたら次の日には姿を消していた。家族に聞くと「ベトナムコーヒーはまずい(という話だ)から捨てた」と言う。幸い、まだゴミ箱行きにはなっておらず回収することができた。

ベトナムコーヒーに重要なのはタイミングだ。食後のコーヒータイムに「まずいかもしれない」というリスクを抱えつつ普段と違うコーヒーを煎れるなんてことは家族がいる手前不可能である。そこで家族が寝静まったあとに煎れてみることにした。

真夜中の台所で手はずを整える。コーヒーの袋を開けるといつものとは違ってやや甘い香りが香る。粉をフィルターにあけ、サイフォンにセットする。夜の静けさの中で「ポゴポゴ」と音をたてながらベトナムコーヒーはドリップされていった。

カップにコーヒーをうつしてみた。正式にはコンデンスミルクを入れて飲むらしいが、それがなかったので多めの砂糖で代用する。

そして飲んでみた(高田渡のコーヒーブルースを聴きながら)。普段飲んでいるコーヒーに比べて濃い、焦げっぽい。後味がカラメルポップコーンに似ているのは気のせいかな。普段飲んでいるコーヒーが冷蔵庫のポットにいつも入っているウーロン茶だとすれば、ベトナムコーヒーはたまに飲む番茶のような違いでした。

(-人-)ごちそうさまでした。