(社)日本建築家協会近畿支部
環境委員会活動(2002年度より環境部会に移行)

近畿支部環境委員会では現在、「寺子屋で学ぶ」と題した連続セミナーが主な活動内容です。
過去、講師を招いてのシンポジウムやセミナーが、とかく一方通行に終わり、物足りない思いをした経験から、
参加者が相互に、ある問題に対して持っている意見をぶつけ合い、議論することで啓発され、
個々の建築活動にフィードバックする「相互啓発の場」となることを意図しました。
毎回お寺などをお借りして(1〜5回は大阪の一心寺・6回は奈良の東大寺・7回は京都の大徳寺・8回は奈良の重要文化財藤原家住宅)、

座布団にくるま座、江戸時代の寺子屋の雰囲気とはちょっと違いますが、
環境問題はしかめっ面で論ずるのではなく、ある種の気長さと和やかさが大事、と解釈した次第です。
2002年からは、会員だけではなく環境にご興味をもっていらっしゃる市民の方々も含めて
「もっと自由参加できる雰囲気を」との思いもあり、環境部会に改組して活動を行っています。
ご興味のある方は是非ご参加下さい。

○環境連続セミナー/寺子屋で学ぶ(会報に概要報告したものは、記録を掲載しています。クリックしてください)

(企画趣旨及び第1回から第6回の概要について)

・第1回「生かしたい住まい方の知恵」(97.2.20)<基調講演:林昭男>
第2回「続・活かしたい住まい方の知恵」(97.5.20)<基調講演:林昭男、「エコロジカルデザイン入門」>
・第3回「ものとものとをくっつける」<基調講演:コニシ(株)ボンド事業部・マネージャー里井哲郎氏「のりの話」>(97.11.19)
・第4回・RITE本部施設の見学会での実証数値の解説(98.2.20)
・第5回「循環する地域づくり」<基調講演:吉村元男氏(環境事業計画研究所所長>ゼロ・エミッション(廃棄物ゼロ)を中心とした資源循環型の地域づくり(98.7.17)
第6回「建設廃棄物〜その問題点と対策」<基調講演:橋本征二氏(京都大学大学院)>(2000.3.18)

・第7回「究極のエコマンション」<基調講演:相根正典(2000.11.1(pdf形式)

・第8回「民家の知恵を現代住宅に生かす」(基調講演:鈴木 有(秋田県立大学教授)(2001.11.17)
木造住宅の復権を目指す様々な活動などをお伺いしました。

・番外:ミニ寺子屋 in 高瀬川二条苑 林 昭男氏「建築人生50年」(2003.3.8)
委員長(当時)の林先生が滋賀県立大学を定年退官されるに当たり、最終講義を聴講して、懇親会を行いました。

〇特別セミナー

・「地球環境・私の関心」シンポジウム(99.8.21JIA近畿支部大会in和歌山において)
<パネラー:市居博氏「住まいのあり方を問う」、藤田宜紀「地球環境と木造建築」、中西重裕「和歌山ととりまく環境メモ」、直原純子「パッシブアーキテクチュアのアレルギー疾患対策への有効性」>

・「サスティナブルデザインの思想」(2000.8.8、大阪デザインセンター主催の「記憶のデザイン展」特別講演として企画)<講師:Tom Jonson氏>

・シックハウスセミナー及びこだわりの建材展<NPO法人 シックハウスを考える会にご協力頂きました>

Andrew M. Shapiro氏との交歓会(2002.3.18)

○NPO シックハウスを考える会への事業の協力
2001年度に講師を依頼させて頂いたご縁で、
シックハウスで実際悩んでいる方への住宅リフォーム事業に協力しました。

○環境共生施設の見学会
・関西学研都市展示館とけいはんなプラザ・住友ホールの見学会(95.9.9)
・UNEP国際環境技術センター(滋賀県草津市)の見学と岩村和夫氏の講演<ドイツの環境共生施設、世田谷区営住宅等の紹介>(96.2.3)
・琵琶湖博物館見学会(96.9.28)
・UNEP国際環境技術センター見学会(大阪市鶴見区)(97.11.2)
・地球環境産業研究機構(RITE)本部施設の見学会(京都府相楽郡)(98.2.20)
・池ノ坊頂法寺会館及び鹿島京都山科寮の見学(99.3.24)
・大阪市環境事業局舞洲工場見学会(2001.7.12)
・京(みやこ)エコロジーセンター見学会−エコマテリアルと輻射冷房の体験−(2003.8.30)

〇その他
委員会の際には、委員各々が出席したセミナーや読んだ本の資料や視察旅行のスライドを持ち寄ったり、
委員の知人で環境問題に詳しい人を招聘して小勉強会を行い、環境共生施設についての情報交換をしています。
<最近の話題>
・手作りペットボトルの太陽熱温水器
・屋上緑化や住宅のパッシブソーイングの実証データ
・健康住宅研究会のガイドラインについて
・太陽光発電システムのLCCとエネルギー収支の実証データ
・ゼロ・エミッションの話
・「新建築」・「建築雑誌」への委員の投稿記事
・ごみ回収車が高齢者の安否を確認するシステムの新聞記事
・ドイツの環境共生施設見学の報告
・環境会計について