冒険前のできごと:
今回は、会社の都合で大阪に出張になりました。
なかなか行くことのできない大阪ですから、僕は現地解散を利用し、大阪を周遊して一泊していこうと考えました。
しかし出張が近くなると仕事も忙しくなるもの。
宿はなんとか取れましたが、あまり観光地も調べられず、予定を立てられませんでした。
(ですので、今回はあまり詳細な探訪やマップ作成はできません)
とりあえず、出発前に決めた今回の目的は以下の通りです。
・大阪シューティング「通天閣」にあやかって、通天閣を見に行く
・関西の秋葉原「日本橋でんでんタウン」を散策し、関東との違いを比較する
あとはできれば、道頓堀などの観光名所そうなところも見ておきたいですね。
夜6時、ようやく仕事から解放されました。
ここからが、冒険のスタートです。
ここには、あの秋葉原で有名なソフマップの「ギガストア」があります。
とりあえず、何か無いか行ってみることにしました。
「ソフマップ ギガストア
天王寺店」は駅ビルの5階にありますが、店は大宮店よりも狭く、所沢の「パルテック」を思い出しました。
ゲームの品揃えもそんなにはなく、PS,PS2,DC,FC,パソコンゲームはまあまあ、GBはちょっとだけという程度。
やっぱり日本橋に行かないとだめかな?
僕は宿に向かいました。
宿は新今宮という駅のあたりにあります。
知人には「ガラはあまりよろしくない」「浮浪者でいっぱい」「キケンだ」「宿をキャンセルしてもっと違うところを取り直した方が良い」などと言われ、「僕は殺されるのか?」と身構えていました。
ですが、実際はそこまでひどくはありません。
ほんと、ずいぶんひどいことを言われたものです。
まるで秋葉原のようにダンボールを集めているホームレスがいて、まるで東京競馬場の通りのように安い立ち飲みの飲み屋が並んでいて、決してきれいな町並みとはいえませんが、ある意味「じゃりん子チエ」とかにでてきそうな、大阪らしい光景だと僕は思いました。
今日泊まる宿は、「来山」というビジネスホテルです。
値段は2000円と異常に安いのですが、部屋は3畳1間で食事はなし、トイレ・風呂は共同で、部屋にはテレビ(+ビデオ)と暖房布団とバスタオルはありますが冷蔵庫や水道はありません。
この一帯にはビジネスホテルはたくさんあるのですが、どれも2000円前後の安い宿ばかり。きっと他も似たようなものなのでしょう。
普通に泊まりたい人には決してオススメはできません が、僕はそれでいい、と感じました。
なんだか学生生活を思い出してしまったし、それにこの値段で提供しているということは、きっと僕やビジネスマンばかりではなく、低所得者や苦学生も利用しているのでしょう。
僕は荷物を置いて、軽装で夜の通天閣へと向かいました。
通天閣に向かうにつれて、あの不安になる同名のゲームの音楽が頭の中で流れてきました。
「
大阪が、どないかなってしもた」か・・・。
だんだん、ネオンで装飾された通天閣の全体が見えてきました。
通天閣のてっぺんについている二色のネオンは、天気予報を現しているといいます。
上が赤で下が青だから、晴れのち雨ってところかな?
おおっと!!
通天閣のすぐ下に、なにやらゲームセンターがあるぞ。
このお店は「
ゲームプラザ
Qty」という名前で、1Fと2Fがあります。
なんと1Fには、「ダライアス」の三画面筐体があります!!
2Fには、テーブル筐体を改造して作った「ナイトストライカー」、「沙羅曼蛇」「プラスアルファ」など、珍しいゲーム(特にシューティングゲーム)がたくさんありました。
大阪のこんなところに、こんなにいいゲーセンがあるなんて・・・。
ここの店員は、かなりの通と見ました。
ちょっと時間がないのと、このあたりは深夜危険になるという知人の話もあり、僕は時間があれば明日遊ぼう、と思い、店を出ました。
もう、この時間では「通天閣」の展望台は終わってしまっています。
特に見るようなものもなかったので、先に日本橋でんでんタウンに行くことにしました。
と、その前に、ゲームセンター「ミッキー」があったので、寄ってみました。
ここも50円ゲーセンでしたが、「エスプガルーダ」「Zガンダム」などの新作が目立ち、Qtyとは対象的です。
ただ1Fしかなく、ゲームの台数はそんなにありません。
特にゲームはやりませんでした。
そうして、地下鉄恵美須町駅に来ました。
この恵美須町の駅の北が、日本橋でんでんタウンのスタート地点です。
日本橋に到達して真っ先に入った店が、「PLUS」というゲームショップです。
(ビルの名前は「パレット」です。店の看板と紛らわしいです。)
PS,PS2,パソコンゲームはたくさんあるのですが、そのほかは普通です。
まずは軽く日本橋のゲームショップを拝見させてもらいました。
もう時間は午後7時。
この時間になると、閉店している店も出てきます。
そしてしばらく歩いていると、交差点の角の建物にソフマップの入り口が。
これが、「
ソフマップ 日本橋4号店」で、ゲーム専門の店です。
秋葉原では15号店ぐらいたくさんの店舗があるのですが、日本橋では4件程度。
なんばを合わせても秋葉原の店舗数にはかないません。
「何だこの階段は」とばかりに階段を昇っていくと、3Fと4Fに中古のコーナーがありました。
いきなり目に付いたのはMDソフトやPC-FXソフトの品揃え。
秋葉原や関東では珍しいほど、プレミアモノやらレアもののゲームが取り揃えられています。
値段も秋葉原と同じか、それよりも安いものがあります。
もちろん、FC、SFC、DC、PS、パソコンゲームもかなりの品揃えがあり、プレミアモノも結構あります。
特に買った物はありませんでしたが、大阪の商人魂というか、日本橋のパワーというか、同じソフマップとは思えないパワーを見せつけられました。
続いてみたところは、「スーパーポテト7」というゲームショップです。
まるで「グルーヴ地獄V」みたいな、店名に謎の数字が付いている店で、まるで外国産の冷凍食品のフライドポテトに描かれているような、
アメリカンな顔をした、じゃがいもに手足の生えたマスコットキャラが特徴です。
店は2階あり、さっきのソフマップよりも品物はあるように感じました。
MD,SS,DC,PS,PS2の品揃えがよさげ。
プレミアモノもそこそこあります。
関東とは違い、MD版「レンタヒーロー」は2980円と比較的安く売られています。
というよりは、単にDCで復活したので値段が下がってしまったのでしょうか・・・。
僕はここで、希望価格に達した「マイ フェア レディー
バーチャル麻雀II」を買いました。
このゲームは、パッケージにネコ耳をつけたキャラクター(単なる衣装)が描かれていることで、KGRさんの欲しいものリストに挙げられていました。
(もっとも、今となってはネコキャラよりも音楽の方が期待なのですが…。)
希望価格は2000円で、販売価格は1980円でした。
ですが、消費税がかかったので、X箱への貯金はナシです。
あと、買って気づいたのですが、このバーチャル麻雀IIには、前作「バーチャル麻雀」もついているようです。
KGRさんは「バーチャル麻雀」の音楽を気に入っていたようだから、さらに満足度UP、いや、
体感温度2.5℃UPかな?
そして次は、「ソフマップ日本橋2号店」です。
さっきはゲーム専門だったのですが、こっちはパソコン専門の店舗です。
しかし、パソコンゲームを取り扱っており、パソコンゲームの量はこっちの方が上です。
Windows版のゲームはもちろんですが、MSXやFM-TOWNSのゲームもありました。
MSX版「メタルギア」は確か7980円だったような気がしました。
ですが、僕の探してる「スタークルーザー」はありそうで見つかりませんでした。
代わりに、KGRさんへの大阪土産として、「ねこねこずぅ」というトホホなタイトルのゲームを買いました。
前回パーツ類を売って得たプールポイントがたくさん残っていたので、プールポイントで買いました。
レシートを見ると、なぜか10%割引で、税込み900円になっていました。
これがバーチャル麻雀IIだったら、X箱貯金だったんだけどなぁ。
もう時刻は8時を回りました。
さらに開いている店は限られてきて、隣の「ゲーム探偵団」も、さっき行った「スーパーポテト7」も店じまいをしていました。
本日の日本橋でんでんタウンのゲームショップ探検、最後にビッグタイガーというゲームショップを見ました。
品揃えは他の日本橋のお店と同様にすばらしいものですが、パソコンソフトがないのが残念ですね。
この前宇都宮で6000円で買った「東方見文録」も、箱説つきで3980円で売られています。
ただ、
どこでも高値のMD「エイリアンソルジャー」は
17800円で売っていました。
ちょっと迷いましたが、せいぜい出せて12000円だな。
定価以上にお金を出すのもどうかと思ったので、欲しいゲームではありましたが買うのをやめました。
ほかにプレミアモノとして、探していたSS「ガンフロンティア
アーケードギア」も3980円で売られていました。
発売当初は「移植度が低い」などとマニアに叩かれ、値段も下がったりしたものですが、どうしたものでしょう。
特に買った物はありませんでした。
そうして、しばらく歩いて西にいくと、なんばの街に行きます。
途中でドリマガを買って、日本橋でんでんタウンからなんばに向かって行きました。
※この場面はかなり迷っていたので、記録もややあやふやです。ご了承ください。
途中ブックオフがありました。
さすが全国チェーン。大阪にもあるんですね。
ただ、古本の広さはそこそこあるのですが、ゲームのほうはイマイチでした。
特に買った物はありませんでした。
さらには、先ほど日本橋で見た「ビッグタイガー」のなんば店がありました。
店の方は日本橋店をちょっと小さくしたような感じで、品揃えは日本橋店よりは少ないですが、モノはそれなりにあります。
プレミアものもあります。
特に買った物はありませんでした。
そうこうしているうちに、あの阪神ファンが飛び込むと言われている「道頓堀」にやってきました。
川はよどんでいて、決してきれいな川とは言えません。
そこが見えないので深そうに見えます。
うーん、DEEP道頓堀!
とうとう今年は阪神のセリーグ優勝で、この川に飛び込んで死者が出てしまいましたが、この高さでは確かに死んじゃうかも。
風俗店の客引きなどに捕まってしまう恐れがあったため、軽く写真だけ撮って、先に進みました。
しかし、進めども大阪の駅は見当たりません。
さらには「くいだおれ」人形もどこにあるんだろう?
大学のころは歩いて縦断した御堂筋も、仕事の疲れなどでもう歩けません。
仕方なしに僕は本町という地下鉄の駅で電車に乗り、大阪駅の乗換駅である、梅田駅で下車しました。
ここにはたしか観覧車があるらしいのですが、残念ながら見つけることができませんでした。
また、大阪土産と思いましたが、時間が遅くてどこもやっていませんでした。
結局大阪駅地下のカレー屋で簡単な夕食をとり、僕は満員の地下鉄に乗りながら、宿のある動物園前駅に行きました。
宿に向かう前に、どこか風呂に入ろうと考えましたが、スパワールドは1日券1000円と、高いのでやめました。
ただちょっと一風呂浴びたいだけなのに、1000円というのはちょっとねぇ。
1日券じゃなくて、1時間券とかあればいいのに。
これで、ムダに歩いてしまいました。
さらに、宿に行く前に、一つ重要なことを思い出しました。
あっ、そうだ。
荷物を送るのにダンボールがいるなぁ。
このあたりにはまったくスーパーマーケットみたいなところがなく、もらえそうなところがありません。
しかも、このあたりはホームレスがダンボールを集めて回っているので、ますます探しにくくなっています。
足も痛くて時間も遅いのに探し回っていると、一軒のスーパーマーケットを発見。
源氏パイとココアを買って、店員にダンボール箱をもらえないか聞いてみました。
しかし、「もうないよ。」
ということでした。
なんということだ。
そして近くにファミリーマートがありました。
しかし、既に先客がいて、ホームレスの人がダンボールをゴミ箱の裏から取り出して荷台に積んでいます。
その隣には100円ショップがあります。
そしてその前には、箱に整然と詰め込まれているダンボールが。
これからきっとホームレスの人たちがもっていくのでしょう。
何も言わずにもらっていくのはいけないので、僕はガムを買って、店員にダンボール箱をもらっていいか聞きました。
店員はレジの裏から小さなダンボールを取り出しましたが、これでは入るわけがありません。
もっと大きい箱がないか聞いてみたところ、店員は外に出てさっき僕がみたダンボール箱を探しました。
すでにホームレスの人が持っていこうとしている直前でしたが、店員はいやな顔せずに適切な箱を探していました。
僕は、
「すみません、これもらっていきます。」と店員とホームレスの人にいって、ちょうど良い箱をもらって、宿に駆け込みました。
先ほど店員(ホームレス?)からもらった箱は、これまでの荷物を入れるには大きすぎます。
それならば、
明日チェックアウト時間の11時までに、お土産を買って中を埋めよう。
今日の疲れもあり、僕はさっさと就寝しました。
次の朝、僕は6時30分に目を覚ましました。
目覚ましをセットしたのは8時なのに・・・。
このところ早起きなので、もう体が睡眠時間6時間で大丈夫になったのかな?
昨日買った源氏パイを朝食代わりに食べながら、僕はどうするか考えました。
大阪に行ってお土産を買うのもいいな。
でも、こんな早くからやっていないし・・・。
そうだ!! 斑鳩に行ってみよう!!
斑鳩に行ってみたいという理由は二つあります。
一つは
ゲーマーの皆さんならご存知の通り、同名のゲームがあるため。
もう一つは大阪シューティング「通天閣」のレビューでNさんが、「斑鳩遺跡」という言葉をちらっと言ったため。
斑鳩にはそんな遺跡があるのか?あのゲームの石版の絵は、本当に斑鳩にあるという遺跡と関係があるのか?
僕は、ケータイで斑鳩の場所を調査しました。
まずは「インターネットタウンページ」の「地名検索」より、斑鳩は奈良県生駒郡にあることが分かりました。
では、最寄り駅はどこか
、「業種を絞り込む」で「駅」を入力し、検索を開始しました。
すると、「法隆寺駅」がヒットしました。
そうか!!
法隆寺は斑鳩にあったのか!!
では、ここから法隆寺へ行くルートを検索します。
「駅前探検倶楽部」で、ここ「新今宮」から「法隆寺」までのルートを調べます。
なんてことありません。
奈良線で一本で行けるようです。
時間も30分程度で、料金は450円。
これなら何とかなりそうだ。
僕は、さっさと荷物をまとめ、フロントに鍵を預けて、斑鳩へ出発しました。
朝8時、斑鳩の里である、法隆寺駅に到着しました。
法隆寺といえば、「
柿くへば 鐘が鳴るなり
法隆寺」の句で有名ですが、聖徳太子が立てた寺院で、日本最古の世界遺産ということでした。
「通天閣」の設定では、あっちの世界のエネルギーを恐れて聖徳太子が四天王寺を建てたとあります。
そうか、だからNさんは聖徳太子=斑鳩遺跡と言ったんだね。
駅を降りるなり、「ようこそ斑鳩の里へ」という看板が目に付きました。
それと同時に、レンタサイクルのお店「
ゲーブル
」がありました。
時間を節約するために、自転車に乗っていこう、ということで、レンタサイクルを借りました。
1時間100円で、一日300円。
最初に300円納めて、帰りの時間に応じて返金するという形式です。
実は前からやりたいと思っていたのですが、
レンタサイクルを使った旅は今回が初めて
です。
まあ、今回は完全に観光目的だからね(レンタサイクルでゲームショップとか回ったらねぇ)。
自転車のカギといっしょに、サイクルMAPをもらいました。
ラッキー!
店名の上に描いてある人物が、確かに店員に似ていてちょっとふきだしそうになりました。
最初に、「藤ノ木古墳」を見てみました。
ですが、その古墳は現在発掘調査中で、ビニールシートに覆われて見ることができません。
古墳の展示館みたいなものはないようだし、先を急ぐことにしました。
斑鳩にはすごい遺跡というか、古墳があることが分かりました。
でも、聖徳太子との関連はあるのか分かりません。
続いて、法隆寺を見に行きました。
「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の句のように、鐘の音が聞こえてきました。
法隆寺は「聖徳宗」という仏教の宗派の総本山であり、中は教徒の人が管理しているようでした。
拝観料は
1000円で、最初高いと思いましたが、見るところは3箇所あるのでまあ納得と言うところでしょうか。
僕は中高校時代に習った日本史はもう忘れてしまいましたが、ここのお寺にはいろいろな宝物や建築物があります。
たしかこの真ん中が膨らんだ柱はエンタシスといったっけ。
ギリシャの神殿か何かの建築によくあるというやつだったような…。
このように、当時の日本ではきっと珍しいと思われる、外国からの貿易品のような宝物もたくさんあります。
また、さまざまな仏画や仏像なども展示されていて、確かにすごいと感じました。
あまりにも朝早くであったため、あまり観光客はいませんでした。
一応一通り見て、賽銭を持っていなかったので、賽銭箱にクレジットを投入せずに、法隆寺を出ました。
しかし、展示されているものを見ても、殆どは紙や木で、石版なんてなかったなぁ。
大阪シューティング「通天閣」では、謎の石版が六甲山のあたりから出土されたという設定でしたが、聖徳太子とは関係はなさそうですね。
法隆寺を出ると、十数軒ほどのお土産屋が並んでいます。
朝早くなので殆どは開店していませんでしたが、一軒開いていたお土産屋があったので、よってお土産を買っていくことにしました。
まずは、やっぱりはずせないでしょ、ということで、「奈良漬」を買いました。
「何かおさがしでしょか。試食品もありますので、どうぞ。」
と言って、僕にクッキーをくれましたが、僕はそれよりも「味噌せんべい」の方が気になっていました。
「味噌せんべいって、どんなものですか?」
「こんなやつです。」
といって、店員は既に包装紙に包んであった商品を破って、中の一袋を僕に渡してくれました。
ほんのり味噌味のついたかわらせんべいです。
それよりも、やっぱり売る気が違うなぁ。ちょっと感激。
箱に詰める荷物もあるので、この味噌せんべいも含めて、たくさん買っていくことにしました。
その中でもちょっと奮発しちゃったのが、柿を羊羹状に固めたもの。
「もみじ柿」というそうです。
ちょっと味が干し柿か甘柿かよく分からなくなっているのが難点ですが、下記の風味はしっかり残っていて、なるほど売れるというのも良く分かります。
「やっぱり柿って名産なんですか?」
「ええ、僕の裏庭でも、柿畑が実をつけていますよ。」
かなりの量のお土産を買いました。
僕はそれを自転車のカゴに入れ、法隆寺を後にしました。
お土産も無事変えたところで、もう一つ、見ておきたいところがあります。
それは、仏もあるなら次は神、ということで、神社です。
この北の方に、「
斑鳩神社」という神社があります。
神社は「天満宮」とも呼ばれているようです。
もちろん、僕は1クレジットを賽銭箱に投げ込みました。
さっきのお土産の買い物で、ちょうど1クレジット分は持っていました。
理想の器、満つらざるとも屈せず。
無事、目的も果たしました。
時間も押してきたので、これから、自転車を返して宿に戻ります。
「やっぱり、1時間じゃ法隆寺は見られませんねぇ〜。」
自転車を返却したとき、受付のおばさんに話しかけました。
「普通に見ても1時間はかかりますからね。」
3時間未満だったので、100円戻ってきました。
そうして、僕は宿に戻るのでありました。
結局斑鳩の遺跡と大阪シューティング「通天閣」の設定の関係は分かりませんでしたが、まあ法隆寺と斑鳩神社が見られて、お土産を買えただけでもよしとしましょう。
宿に戻り、僕は法隆寺で買ったお土産とあわせて、これまでの荷物をダンボール箱に詰めました。
こういうときに、棒に巻いておいた布テープを持っていくと、非常に役立ちます。
僕は、宿に別れを告げ、荷物を箱に詰めて、ファミマで宅急便で送り、昨日も見た通天閣に行きました。
その前に、昨日行った通天閣前のゲームセンター「Qty」で「ダライアス」をプレイしました。
もうちょっと時間があれば、「ナイトストライカー」とか「プラスアルファ」とかやってみたいところでしたが・・・。
せっかく序盤の方は順調に進んでいったのですが、見る見るうちにハイパーアームがピラニア弾で削られ、全機を全て「Futty
Gruton」につぶされました。
まだまだだな。
そうして、通天閣に行きました。
通天閣は、展望台にいくエレベーターの前で、展望台への入場料700円を支払います。
まるで大阪シューティング「通天閣」の漫才デモのような日常会話をしている係員を呼び止め、入場料を支払いました。
すると、入場券のほかに通天閣のペーパークラフトが付いている、簡単なパンフレットを渡してくれました。
エレベーターに乗り込むと、なにやら観光案内が流れてきました。
まあ、観光地ですからね。
そうこうしているうちに、展望台に到着しました。
これが、大阪の町か・・・。
続いて僕は、通天閣のアイドルである、ビリケン像に願い事をすることにしました。
なんとビリケン像のそばに、ネオジオの機体が二つあるではありませんか!!
大阪シューティング「通天閣」を置いていないのは正解(というか置けない)だったとして、なんでこんなところに…。
しかも、「ショックトルーパーズ」とかそこそこ新しいものが入っているし…。
とりあえず、ビリケン像の前の賽銭箱に1クレジット投入し、足の裏をこすって願い事をかけました。
目的の通天閣の探訪達成で、なぜか自分のレベルがアップしたような気になりました。
そうして、またまた日本橋でんでんタウンにやってきました。
最初は、PCS無線というパソコンショップのがありました。
ここには 宇都宮の「シグナル」で見かけたX68000看板があります(もちろん木に支えられていたり、木を支えていたりはしませんが)。
しかし、パソコンソフト類は既になく、パソコンパーツの店となっていました。
特に買った物はありません。
そして、その上にある「ソフトランド
ぽち」を見てみました。
ここは秋葉原にもあるゲームショップです。
しかしゲームソフトの数は少なく、さびしい限りです。
そうして、今回日本橋でんでんタウンで最後に見るゲームショップ「ゲーム探偵団」に足を踏み入れました。
どうも日本橋でんでんタウンのゲームショップは、古いゲームも新しいゲームも、大型のテレビでデモを流しているショップが多いようですが、ここではなんと、MD「スタークルーザー」のデモを映しているがあるではありませんか!!
僕は涙したあのオープニングデモに、再び感激しました。
このお店の人は、このゲームの良さを知っているのだろうか?
感激のあまり、開発者でもないのに店にあったご意見帳に感謝の言葉を書き連ねました。
そのスタークルーザーのデモの周りには、珍しいことにゲームミュージックの中古CDがおいてありました。
昔は秋葉原のソフマップでもやっていたのですが、中古ゲーム訴訟に慌てて中古ゲームの取り扱いを止め、それと同時に中古ゲームミュージックCDも取り扱いをやめてしまったんですよね。
ただし、殆どのゲームミュージックCDにはプレミアが付いており、定価以下で売られているCDは殆どありません。
秋葉原のソフマップはそんなことなかったのに・・・。
ああ、秋葉原ソフマップの中古CDの復活を望むばかり。
それでも、僕は「テラクレスタ」のBGMが入ったソノシートを買いました。
980円の5%引きで、931円です。
これはおそらく、BEEP(現在のドリマガの祖先)の付録のソノシートでしょう。
(よく見ると「BEEP 1月号 付録
」が鉛筆で消されていました)
家にはレコードプレイヤーがあるので、聴く事ができます。
そのほかに、このフロアにはメガドライブも置いてありました。
メガドライブでは、プレミアもののゲームもありますが、中堅の珍しいゲームが2000円前後で売られているのが好印象でした。
僕のメガドライブの魂に、火が付きました。
せっかくだから、メガドラゲーを買っていこう!!
で、買ったのは、
しまった!! デコゲー ばっかりだ!!
会計を待っているあいだ、僕はちょっとわきにある店のビラに注目しました。
落書の女の子が「スペランカー、絶対買ってネ」なんていうのはまだいいほうです。
なんと店のビラにSFC版「ファミコン探偵倶楽部II
うしろに立つ少女」 の画面をそのまま使って、ちょっとだけ店のアドレスを入れたものがあってびっくりしました。
さらに2Fに続く階段には、ファミコン探偵倶楽部IIのキャラクターイラストや画面をコピーしたものが貼ってあります。
うおっ!!
何でこう、僕の好みのツボをつくようなゲームを広告しているんだ!?
大阪のゲーマーは、僕と好みが似ているのか?
(「ゲーム探偵団」だから、「探偵倶楽部」の写真を使っているだけかもしれない。)
2階に上ると、いきなり「魂斗羅スピリッツ」の最終面のBGMが流れてきました。
店の中には30インチ近くのテレビでなにやらゲームのデモを流していますが、魂斗羅スピリッツのデモはありません。
どうやら音楽CDか何かのようです。
だと思いきや、今度は
ファミコン版「ロックマン3」の最終ステージの音楽が流れてきました。
おそらく店員が好みで作成したMDかCD-Rのようです。
しかし、なんでこう妙に暗い選曲なんだ?
2階には、MSXが本のように縦置きで陳列されていました。
探せばFD付きのMSXもありそうです。
でもMSXのソフトはそれほどでもありませんでした。
そのほか、SFCもありました。
他にもPCエンジンとかいろいろありましたが、詳しくは覚えていません。
一応3階もあるようですが、ちょっとしたショーケースコーナーになっています。
PCエンジン版「スプラッターハウス」などのレアモノもありますが、あまり高くないゲームも混ざっています。
もう、日本橋で中古ゲームショップはなさそうだな。
というわけで、なんば方面に向かって行きました。
いろいろ中古CDショップがあるようで、いくつか回ってみましたが、探しているものは見つかりません。
ゲームショップも、「ソフマップ なんばザウルス店」ともう一つ(名前忘れた)を見てきましたが、日本橋でんでんタウンほどではなく、探しているものは見つかりませんでした。
そんなこんなで、なんば駅に到着しました。
これから、不足したお土産と地酒を買うのにどうしよう、と考えました。
まあ、神戸に行けば確実だろうけど、時間かかりそうだなぁ。
そうだ、神戸方面にある名所といえば、甲子園だ!!
甲子園は一回行ってみたい場所でもありました。
きっと、甲子園には甲子園名物のグッズなんかが置いてあるだろう。
そうして僕は、難波駅から阪急電車を使って、甲子園に向かいました。
甲子園駅に着きました。
降りていきなりびっくりしたのは、あの阪神タイガースを破って日本一になった、「ダイエー」の大きなデパートがあります。
後で調べてみると、近くに阪神百貨店もあったようです。
優勝記念セールとかやった日には、きっと暴動でも起きたんじゃないのか・・・。
甲子園球場は高速道路を挟んだ、駅のすぐそばにありました。
(もちろん、ダイエーのそばにあります。)
何かのイベントをやっているようで、中には入れなさそうです。
しかたないのでぐるっと周りを一周してきました。
甲子園にはきっと甲子園土産を売っているお店があるだろう、と思っていたら、殆ど全てが阪神タイガースのグッズばっかり。
甲子園球場へと駅の間には、これまた阪神グッズや、応援に使う(とばす)風船、サイン入りユニフォームなどが売られており、甲子園名物みたいなものは出店であったカステラぐらい。
せめて「高校野球」にちなんだものはないのか?
まあ、仕方が無いか。
まあ、甲子園はこんなところかな。
結局お土産は買えませんでした。
そうして、僕は地酒の売っていそうな駅にいくことにしました。
すぐ隣の西ノ宮じゃぁねぇ。ということで、その隣の市の「芦屋」に向かうことにしました。
芦屋駅に着きました。
きっと市なのだから何かあるだろう、と期待していましたが、駅ビルらしきものもまったくない、海に近いぐらいしか特徴のない駅でした。
とりあえず酒が売っていないか探してみると、やっと酒屋を見つけました。
「すみません、ここら辺の地酒はありませんか?」
なんか物の聞き方が「シェンムー」の涼に似てきました。
「地酒ねぇ〜。こんなんありますけど。」
出してきたのは、いくつかの純米吟醸酒、吟醸酒と、あとは原酒です。
僕は、ちょっと聞いたことの無い酒造元の酒のほうがいいかな、と思い、原酒の酒を選びました。
「おおきに。」
やっと関西弁を直接聞きました。
これまで関西のイントネーションで標準語(?)で挨拶されたのはありましたが、関西弁で話しかけられたのは初めてです。
もしかすると、大阪よりも神戸の方が関西弁が強いのかも知れませんね。
もう一本別に、お酒を買いたいな。
さっき出してくれた地酒で、一合ビンしかなかったので買うのをやめたものがありました。
その地酒の蔵元は、確か西宮にあるようでした。
それなら、ということで、次の目的地は西ノ宮です。
西ノ宮駅に着きました。
「西宮えびす」というえびすを奉っている神社が有名のようで、駅にはエビスを文字った商店街がありますが、特に酒を売っているようなところがなさそうでした。
阪神西ノ宮駅の南口には、ゲームセンターが1件ありました。
名前は忘れてしまいましたが、漢字二文字の店です。
「野球戦隊リーグマン」というアイレムの格闘ゲームがありましたが、特にプレイすることなく先を急ぎました。
非常に足が疲れているにも関わらず。
そうして、僕はどれだけ歩くのかも分からずに、阪神西ノ宮駅から、JR西ノ宮駅まで歩いて行きました。
西宮駅を出て、2kmほど歩いたでしょうか?
道路の向かい側に、ゲームショップが見えたので、寄ってみました。
このお店は、「おじゃま館」という名前で、「西日本最大」という売り言葉が看板に描かれています。
決して店内は西日本最大というほどでもありませんが、品揃えはそこそこしっかりしています。
箱説なしなら「美食戦隊
薔薇野郎」も3980円で買えますし、スペランカーだって1980円で売っています。
うれしいのがバルク品のディスクシステムのゲームやメガドラソフトが安値で売られている点。
ファミコン探偵倶楽部IIだって、前編・後編がそれぞれ980円 で売られています。
店は狭いですが、ものによっては日本橋よりも安く手に入ります。
特に買った物はありませんでしたが、これからもこの調子で頑張って言って欲しいですね。
そうして、やっとの思いで、西ノ宮駅に着きました。
西ノ宮には蔵元があるはずなのに、酒屋が殆ど見当たりません。
どうやら日本盛などの蔵見学はあるようですが、場所も遠いし関東でも買えるので、行きませんでした。
駅にゲーセンなどもなさそうなので、仕方ないので、次に大きそうな駅に向かいました。
行き先は、尼崎です。
JRの尼崎駅に着きました。
駅の北口の方が商店がありそうだったので、行ってみたところ、駅前のビル以外にめぼしい店は見つかりません。
そのビルの4Fにはゲームコーナーがあるのですが、残念ながらビデオゲームはなさそうです。
仕方が無いので南口に出ましたが、大きなミドリという店はデパートではなく、関東で言ったらコジマ電器やヤマダ電機みたいな電気屋のようです。
外に出ると、やっとか
、というように酒屋が目の前に見えました。
これは目的を一つ達成するためのチャンス!
「ここの地酒ってないですか?」
「残念ながら、神戸の酒はこの大吟醸酒しかないのよ。」
大吟醸酒といっても、値段も量も大きくて、持っていけそうにありませんでした。
「そうですか、それなら他をあたります。ごめんなさい。」
酒もきっと大阪に行けば、きっと灘の酒も手に入るだろう。
そうして、僕は大阪に戻ることにしました。
あやまって京橋まで行ってしまい、環状線で大阪まで引き返しました。
とにかく足を休めるのとお土産を探すのとで、僕は人ごみの中に押され、阪神百貨店に入りました。
阪神百貨店の屋上にあるプレイランドを見ましたが、よくあるデパ屋でビデオゲームは見つかりませんでした。
地下に降りてみましたが、お土産そうなものがありませんでした。
しかし、もう足も限界で、くたびれてきました。
もういい加減、新大阪に向かおう。
きっと、お土産屋も飲食店もあるはずだ。
僕は、最後に新大阪でお土産を買って、食いだめしてから大阪を後にし、関東へと家路を向かいました。
ちなみに酒は灘ではなく、結局京都の酒になってしまいました。
しかし家族には好評でした。
今回はこれまでには無いかなり遠距離な冒険だったので、僕自身もいろいろなことを経験しました。
まずは、秋葉原でよく見るダンボールを集めて生活しているホームレスが、大阪にもいて、ちょっとだけでもその人と会話したことです。
この人たちも、店を回って仕事をして、生活をしているのです。
それは、お店の人も分かっているはず。
「この人たちも生きているんだ。」と強く実感しました。
新今宮は確かにガラは良くないところではありましたが、僕はここに泊まって良かったと思います。
それと、斑鳩の里で、レンタサイクルによる観光名所めぐりを初めて経験しました。
これまで折りたたみ自転車を担いできた僕にとっては、やっぱりレンタサイクルは便利ですね。
僕はゲームショップ探訪に使うのは、貸す側にとっては望む利用法ではないと思うのでしませんが、観光名所巡りのときにはぜひ活用させていきたいと思います。
(観光名所に自転車を止めて、近くにゲームショップやゲームセンターがあれば入っていくことはあるかもしれませんが)
ちなみに、今回見た観光名所は以下の通りです(通っただけのものも含む)。
経験したことも多々ありますが、感じたり考えたことも結構ありました。
まず、大学の卒業旅行のときもそうでしたが、今回はそれにも増して、西と東が近くなっているということです。
地理的・気候的な違いはどうにもできませんが、だいぶ大阪の人から関西弁が減りました。
ゲームに関しても、東京の店がだいぶ大阪に進出してきました。
ゲームの嗜好なんか見ても、あまり違いがなくなってきているようで、プレミアモノのゲームはしっかりとプレミアになっているということです。
ただ、クソゲーやちょっと埋もれたゲームは関西の方がすぐに安くなっちゃうかな?
でも、東京と大阪では、街の歩き方が違いますね。
東京の街では、必ずと言っていいほど商店案内板があり、それを頼りに店を探したり、現在位置を割り出すことができます。
しかし、大阪の街では、あまり商店案内板がありません。
しかも、歩道が狭いわりに人の往来が多く、止まっていると邪魔になってしまうこともよくあります。
僕は歩き方をしらなかったので、何度かただ歩くだけになってしまいました。
大阪を歩くなら、東京以上に計画性が必要ですね。
散策ではダメです。
まあ、冒険で感じたまとめは上記のようなものでしょうか。
ここでちょっと、秋葉原と日本橋を比べてみましょう。
確かに、秋葉原の方が町の規模は大きく、電子部品やパソコンに関しては秋葉原の方が店が多くて品物も安い
です。
ですが、ゲームショップでは、品揃えは互角で、値段は日本橋の方が安くなっています。
値段もそうですが、売る気も日本橋の方が上です。
ただ、あまりにも便利すぎるため、関西ではその他の地域でゲームショップが少ないのではないか、と考えられます。
日本橋は、難波に近いこともあり、比較的行きやすいところです。
もし僕が関西に住む人だったら、こんなゲーム探しの旅もしなかったでしょうし、「中古ゲームを探すなら日本橋へ行け」と言っていることでしょう。
秋葉原は確かにゲーム関連の中心ではありますが、中古の値段の高さや、行きにくさ(新宿や渋谷からはそんなに近くない、街が広くて歩く)という要因があります。
このことによって、都内であっても各駅のそばにゲームショップができるのではないか、と考えられます。
「秋葉原にも中古ゲームはあるけど、近くのゲームショップで探したほうがいいんじゃない?」
と僕は言いたいです。
まあ、そうでないと僕の冒険も面白くならないですしね。
後日、僕はチェルノブをプレイしてみました。
アーケード版って、こんな感じだったっけ、っていうぐらいにアレンジされていましたが、
まあ、説明書や箱が必要と言うほどではないでしょう。
(そりゃ、テンゲンのソフトなら説明書は欲しいところですが…)
ということで、希望購入価格2000円よりも、大幅に安く買うことができました。
消費税込みの値段819円との差額、
1181円を貯金です。
これで大きく一歩、X箱購入に近づいたな!!
マイ フェア レディー バーチャル麻雀
II (スーパーポテト7) ¥1980
ねこねこずぅ (ソフマップ 日本橋4号店) ¥1980
BEEP1月号付録 ソノシート (ゲーム探偵団) ¥931
クールドバスター(MD) (ゲーム探偵団) ¥1980
空牙(MD) (ゲーム探偵団) ¥1980
チェルノブ(MD) (箱説なし)(ゲーム探偵団) ¥780
プレイしたゲーム:
ダライアス(ゲームセンターQty) ¥100
X箱への貯金:
チェルノブ(MD)購入 ¥1181