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ゲーマーズマップ 第 313回

幸手〜鷲宮

探検日: 2012年04月15日

冒険前のできごと

お待たせしました。
今年初めの冒険です。
今後はマップの更新はせずに、新しい方式でやっていきますので、よろしくお願いします。

先月のミーティングまでに、僕は「らき☆すた ネットアイドルマイスター」「クーリエクライシス」 をクリアしました(といっても、「らき☆すた」はコンプリートではありませんが)
それなら、両方のゲームにちなんだ冒険をしようと考えました。

「らき☆すた」と言えば、やっぱり埼玉。
中でも幸手市や久喜市など、もはや町おこしにまで起用されているくらい、縁のある地です。
さらに、幸手と言えば、名前の由来でもある(?)
桜の季節なので丁度イイ!というわけです。
一方、「クーリエクライシス」は自転車の配達ゲームです。
というわけで、自転車で幸手を探訪することにしました。

しかし、この時期はきっと混雑します。
幸手に直接行くのではなく、栗橋とか春日部の辺りに車を止め、そこから向かうことにしました。
そこで思いついたのが、東鷲宮駅
東鷲宮駅は比較的安く、車を停められそうです。
また余力があれば、鷲宮神社に行ってネタにすることもできますしね。

また、年が変わってしばらく時間が空いてしまったため、今回はちょっとした小話なども混ぜてみたいと思います。
※ジャンルごとに背景色を変えています。



※このマップは2003/10/04当時のものです。

東北道の加須ICから、東へ向かい、東鷲宮駅に向かいます。
どうやら、鷲宮神社は関東最古の大社ということらしいです。

東鷲宮駅の駐車場に車を止め、自転車をトランクから取り出します。
駐車料金は一日でも4〜500円です。
安いねぇ。
そして、地下通路を通って東口に出ました。

東口のダイエーでドリンクを買って、東の幸手市へと向かいます。

自転車を「ヒーヤッハー!!」と漕いでいるうちに昔の感覚が戻ってきて、脳の中にグラディウスIIのBGMが流れてきました。
完全なゲーム脳で困ります。

桜の名所の権現堂堤は、幸手駅北の国道4号線沿いにあるのですが、だんだん道路が混雑してきました。
やっぱり自転車で正解のようでした。
権現堂堤の近くには駐車場の誘導員や警備員が数人いて、早くも駐車場は満車に近いようでした。
公園の中央あたりに自転車置き場があったので、ここで停めていくことにしました。

権現堂堤の桜は、権現堂川の堤防沿いに桜が植えられております。
さらに河川敷には菜の花畑が広がっており、黄色とピンク、青空のカラーラインが見事です。
結構年配の方が多く、デジタル一眼レフを構えている人も見られました。

もう桜は散り始めていました。
桜の花びらが風に吹かれて落ちていきます。
ゲーム脳な僕は、なぜかロックマン2のエンディングも思い出しました。
丁度クイックブーメランのピンク色があったから、あのエンディングになったんだよね。
そういえば、カラーリングが「メガこなたん」に似てるなぁ(それを言ったらヤバいのすが)。


そんなことを思いながら、桜並木の堤防を歩いてくと、ウォーキングコースとして、近辺の地図が標示されていました。
このウォーキングコースは、南栗橋駅から幸手駅までを歩くコースなのですが、なんとその中に「こなたの家」(正式名称失念)が組み込まれているではありませんか。
熊野神社という神社(本当にこの辺りは神社や祠が多いです)の近くにあり、どうやら作者の旧宅を改築し、作中の泉こなたの家を再現したものがあるようです。
「ドラえもん」や「サザエさん」ならともかく、歴史が浅い「らき☆すた」で作中の邸宅が再現されるなんて、よっぽどお金が入ったのでしょうか。
(近所の春日部市でも、クレヨンしんちゃんで似たようなことやってるのかな?)
それがあることはともかく、ウォーキングコースに組み込まれているなんて、すごいねぇ〜。
ここからそんなに遠くはないですが、僕はそこまで興味があるわけではないので、パスしました。

帰る途中に露天の通りを見てみました。
妙に富士宮やきそばの屋台が多いような気がしましたが、興味があるのは幸手らしいお土産だったので、パスしました。
幸手のお土産としては、やはり桜に因んだ洋菓子・和菓子が多いのですが、生物なのでミーティングのお土産にはできなさそうです。
特別な麹を使用しピンク色に染まったにごり酒なんかもありましたが、ミーティングで酒という季節にはちょっと早いです。
ちなみに、その中で唯一「らき☆すた」にちなんだ物品は、埼玉県限定の切手シートぐらいでした。



※このマップは2002/08/16当時のものです。

権現堂堤はこんなところか。
一人でいても虚しいので、さっさと行くことにしましょう。
国道4号線を「ヒーヤッハー!!」と南に走り、「古本市場」「ハードオフ」を見てきました。
この古本市場にはゲームミュージックのCDも結構ありました。
結局買うものはありませんでした。

以前Nさん用にDSの「萌えドリル」を吹上で買った際「幸手や久喜で買えたら」みたいな話をしたことがありましたが、
お膝元でそれをこんな値段で買うなんてバチ当たりなことです。
街全体がに染まっているとはいえませんが、ところどころに「らき☆すた」のイラストが見られ、一般市民にも認知されている様子が伺えました。

もう少し南に進み、ゲームセンターに寄ってみました。
昔はセガワールドだったような気がしますが、名前が変わっているようでした。

ここでは、「スプラッターハウス」がありました。
ミーティングやゲームの中での話が何度か出てきたので、ちょっとやってみたかったんですよ。
思う存分化け物を鉈でスコーンと真っ二つにしてやりました。
そういえば、ゲーマガにシェンムーと本作を掛け合わせたネタがあったっけ・・・。

ご存知かもしれませんが、ゲーマガは先月で休刊となりました。
思えばメガドラク○ゲー四天王やデスクリムゾン、大冒険など、僕のク○ゲー道(いやな道だな)をサポートしたのもこのゲーム誌でした。
最近でも「バイパーフェイズワン」「PW(プロジェクトウィッチ)」(このゲーム、僕以外にもゲーマガで知って買ったという投稿があったので驚きです)といった情報を得ることができました。

休刊を惜しまれる声も多いのですが、僕は「何で止めるのか」「もっと続けて欲しい」というのではなく、「良くここまでやってこれた」と思います。
今はゲームの情報はインターネットで得る時代。
タイムリーに、かつ無料で情報が手に入るインターネットに比べ、月一回に書籍で販売されるゲーム雑誌は、どうしてもゲーム情報では太刀打ちできません。
メリットは読者のイラストやコメントぐらい。
いつ休刊になってもおかしくはない、僕はそう思っていました。

また、ゲーマガはメンバーとのミーティングでもたびたび登場してきました。
僕自身もゲーマガが廃刊したらゲームを止めようと思っていたことがありましたが、ゲームを止めると何もなくなるので続けることにしました。
(そういう投稿をした読者もいましたが、それは僕ではありません。ただ、似たようなことを考えていた時期がありました)

 

少しおなかがすいてきたので、「ヒーヤッハー!!」と駅方面に戻りました。
通りの街灯に、この前ちらっと見た、「らき☆すた 幸手」と書かれた旗が吊り下げられています。
(ちなみにその上には桜花をあしらった造形がなされています)
僕はゲームでキャラクターの名前を覚えていました(いや、あのゲームをプレイするとイヤでも覚えますし、覚えていないとクリアできません)
菜の花と桜の花をバックに、家族でお花見をしているイラストです。
丁度タイムリーな絵なのですが、背景は実写?

それはそうと、「うまい、うますぎる」で有名な十万石で、お土産用のお菓子を買いました。
そういえば、近くの北本でNさんと花見をしたことがあって、その帰りにネタになるといって買ってったんだっけ。
北本には名桜、石戸蒲のサクラがありますが、あまりメンバー(Nさん)の評価はよくなかったのでしたよね。
もしかすると、ここ幸手で花見をやろうと言えば、Nさんは喜んで来るかもしれませんが、後の2人は嫌がりそうです。


そういえば腹が減っているのを忘れていました。
無性にアイスが食べたくなってきました。
駅前に出ているテント販売ではなかったので、もう一度権現堂堤に戻ることにしました。



再び「ヒーヤッハー!!」と権現堂堤に戻ってきました。
午後になるからか、結構人が混雑してきました。
子連れの夫婦も目立ってきました。
余計なことですが、男友達同士で来ている人もそこそこいました。

僕はここでさくらアイスを買いました。
さくらアイスといっても、塩漬けのさくらの花がバニラアイスに混ざったものです。
さくらの花のしょっぱさが、バニラの甘さを引き立てます。
やっぱりサイクリングと言えばアイスだよね。

 

まだ時間的にも体力的にも余裕があります。
「ヒーヤッハー!!」と西に進み、迷いながらも、鷲宮駅近辺まで来ました。
普通の住宅地じゃないか、と思って自転車を進めると、線路を渡った途端景色が一変しました。


※このマップは2003/10/04当時のものです。

幸手の商店街でまばらにしかなかった街灯下の旗が、鷲宮駅から鷲宮神社にかけて、至る所に見られます。
しかも幸手とは別のキャラで、2バージョンぐらいあります。
商店にも関連のイラスト類が多く見られ、携帯充電器などの埼玉限定キャラグッズや、スタンプラリーやらをやっていました。
そう言えばスタンプラリーをやっているというのを東急東横線の社内で見たような気がしました。

長旅(?)でトイレに行きたくなり、駅周辺で寄れそうなところを探しましたが、あるのは塾か何かで停まっている車の列です。
コンビニはおろか、公衆トイレも見当たりませんし、自転車置き場も見つかりません。
駅前には駄菓子屋らしき店がありますが、営業しているのか分からないし・・・。
仕方がない。鷲宮神社に行けばあるか・・・。

「ヒーヤッハー!!」と街灯の旗をたどっていく途中、何やら笑いを堪えている女子高生?とすれ違いました。
しばらくすると、交差点を、いわゆる痛車が通り過ぎていきました。
これを見て笑っていたのかな、と、交差点を曲がると、鷲宮神社の入り口が見えてきました。
ここには8年ほど前に来たことがあります。
今回と同じように、東鷲宮駅から折り畳み自転車を使って、ここを抜けて加須・羽生まで行ったんだっけ・・・。
ゲーム中に出てきた神社の入り口が、ここにそっくりだったのを記憶していましたが、やっぱり本当でした。

駐車場にはさっきの痛車が停まっていました。
ほかにも数台痛車がありましたが、絵柄は「らき☆すた」よりも、「初音ミク」とか「エヴァンゲリオン」とかが目立ちました。
(もっとも、痛車を見たいなら秋葉原に行った方がよく見られますが)。

普通の車もそこそこ停まっており、結構県外や遠方のナンバーがありました。
何かの集会があるのか、境内には入らず駐車場で仲間内でなにやら話しているようでした。

一方、観光ガイドが年配の方をひきつれて境内を案内しています。
境内の中は、そこまで広くはありませんが、観光ガイドがいてもおかしくないぐらいに、見るところがいくつかあります。
手水や礼拝の作法が書いてあるなど、厳格な印象を持ちました。
ここに来る前、8年前とは想像も付かないような発展を遂げていたらどうしよう、と思いましたが、全然そんなことなく、背筋を正されたような感じです。


しかし、その中で唯一異様なのは絵馬
願い事が掛けられた絵馬が掛けられているのですが、案の定、半分近くがアニメキャラのイラストが書かれています。
しかも「らき☆すた」よりも「初音ミク」の方が目立ってたり・・・。
そう言えばどっかに公式に萌えキャラの絵馬を売っている寺社もあったような・・・。


ここでは1クレジットを賽銭箱に投入することにしました。
昔よくやったなぁ。
賽銭箱と社の間は透明なビニールの幕で仕切られており、奥には、社の中には鏡のような、家紋のような丸いものが飾られているようですが、暗くて分かりませんでした。
由緒正しい、厳格な感じのする感じでした。

賽銭箱の裏には、能か何かを舞うような舞台があります。
お祭りの時には、きっと盛り上がるのでしょう(レッツゴー陰陽師とかだったら笑ってしまいますが・・・)

せっかくだから、お守りを買うことにしました。
どの種類のお守りにするかを考えましたが、無難なところで交通安全のお守りにしました。
シールのやつとか吸盤のやつもありましたが、シールはまるで鷲のマークの○○製薬みたいだし、吸盤のヤツはいつの間にかなくしてそうだし、自転車に乗るときも実につけられるよう、普通のお守りにしました。
お守りは500円と1000円があります。
500円のは小さいのですが、ご利益のありそうな1000円のお守りを買いました。
それに、正直な話、ここに来るきっかけとなったゲームはもっと安い値段で買って、元を取る以上にプレイしたしね(楽しいかどうかは別として)。

ミーティングの中で、KGRさんは僕にこう聞きました。
「なんでこんなゲームをそこまでやり続けるの?」
僕はこう答えました。
「僕がやらないと、誰もやろうとはしないから」
僕は全然原作を知らないし、プレイするからといって原作を見ようとは思いません(原作を推測するのも楽しいものです)。
それでも、KGRさんの好きそうなネコミミ、AKFさんの好きそうなウサミミ、Nさんの好きそうなネタを探して、僕は本作をプレイし続けたのでした。
僕は自分のためにゲームをプレイするのではなく、他の人に喜んでもらうためにゲームをプレイする、といったらかっこよすぎですが、そういう考えもあります。
(でなきゃ、僕はとっくにゲームを辞めていたでしょう。)

僕がファンでもないのにこの「試練」をコンプリートした理由は、ほかにもあります。
それは、「ゲーマーとしての意地」
メンバーや心の声だけでなく、このゲーム自体にも「こんなげーむに まじになっちゃて どうするの」と言われ続けても(いや、単に答えが「たけしの挑戦状」の問題文として出てきただけですが)セーブデータをニューゲームのデータで上書きしてしまっても(たぶんやった人は他にもいると思います)、ミニゲーム自体はあまり楽しめなくても(せめてハイスコアの記録は欲しかったですね)、僕はあきらめませんでした。
「ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ1・2・3!!」「ラインアタックヒーローズ」と挑戦し続ける、ゲーム探検倶楽部らしい姿勢ですね。

ゲームの感想とすると、本作は最初はク○ゲーなのかと思っていましたが、プレイしてくるにつれ、キャラゲーである、という結論に至りました。
キャラクターが織り成すショートストーリーを楽しむために、ミニゲームという修行(試練)をこなす、一昨年プレイした「フェイト タイガーころしあむ Upper」と同じ感覚です。
(「フェイト〜」の方は難しさのために「超クソゲー4」に掲載されていてビックリしました。確かに難しいものの、そこまで難しいとは感じませんでした。)
本作はファンの度合いを試している、と言っても過言ではないでしょう。
今となってはこんな値段で売られていますが、アニメやゲームのパロディを楽しめる人、声優ファンにとってはいい買い物になるんじゃないでしょうか(オプションで音声関係が充実しています)。





もうこんなところか。
別にファンじゃないから、深入りするのはよそう。

鳥居をくぐると、ここでも切手シートの販売をやっていました。
なにかイベントでもあるんでしょうか。それともここも桜の名所?

散り行く境内の桜と朱色の鳥居が印象的で、写真に収めようとしまいたが、近くに人がいて恥ずかしかったので止めました。
うう・・・

さすがに神社の近辺には、「らき☆すた」のイラストが描かれたものが商店のガラスのあちこちに張られています。
これはちょっとした秋葉原だぜ、(そうかい、俺にはただの○○にしか見えないがな) という感じで、秋葉原で見るような光景が一部にあります。
中には、「らき☆すた」とは違うアニメ(ちょっと目の毒)のポスターやらが飾られている飲食店がありました。
これがホントの痛飯屋、なんつって。
それにしても、駅前に店があまりないのは、近所だけでなく、電車で来る人のも不便ですよね。

もう帰ろう。
近くにあったホームセンターで保護されていた捨て猫?を見て和みつつ、僕は東鷲宮駅に戻り、へとへとになりつつ帰路に着きました。

 


冒険の終わりに

今日はクリアしたゲームに因んだ冒険をしてきました。
というか、殆どが「らき☆すた」の聖地巡礼となってしまいました。
(もう一つの「クーリエクライシス」は、自転車で「ヒーヤッハー!!」と走るぐらいしかありませんでしたが)
僕自身は別にファンというわけではないですが、まあ、今日一日はファンと見られてもいいか・・・。
(でも鷲宮神社での記念撮影は、恥ずかしくてできませんでしたが)。

桜の時期の幸手は、権現堂堤はもちろん、国道4号線が混むので、東鷲宮から自転車で向かうという作戦は当たりでした。
ただ思ったよりも駅前は混雑していませんでした。
電車を使っていくのも良いでしょうが、片道2kmほどあります。
バスやタクシーを使いたいところですが、沿道には近くの商店が弁当やお菓子などを販売しているので、歩くのも苦にはなりません。

久々の冒険、しかも自転車を使った旅行で、足が疲れました。
鷲宮-幸手間はせいぜい7kmぐらい、走った距離も20kmはなかったと思うのですが、
まあ、昔の感覚を取り戻してきたので、序々に慣れて若返りを目指しましょう。

鷲宮神社で買ったお守りの袋を見ると、お札やお守りの作法などがかかれています。
やっぱり厳格な神社なんだなぁ。
その中には、「古くなったお札・お守りはもとの神社に納めます。」とあります。
となると、1年後にはまたここに来なくてはならないのか・・・。

今日、僕がファンでもないのに「試練」に耐えた理由がもう一つ浮かんできました。
それは「地域への貢献」。
「らき☆すた」が町おこしに貢献している様子を、今日、この目にしました。
僕の旅も、地域にわずかながらの貢献をする目的がありました。
少しながら共感が自分の心の中にあったのかも知れません。
これからも頑張ってください、と思わずにはいられませんでした。

 


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