林譲治 |
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お気づきの方も多いと思います。林譲治氏の作品は、パロデイの巣窟です。ユーモアを解する知性以前に、マニアックすぎて普通はわからないパロを発掘、解説して、残らず楽しみましょう。 もしお気づきのジョークがあればお知らせください。 掲示板に書きこんでください。転載させていただきます |
3 1,2に反しない限り核兵器は爆発してはいけない
(林譲治)
焦熱の波涛 1−4巻 学習研究社 |
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1 ガ島奪還作戦! |
0 | ざんす言葉 | 右近さんは実在の俳優で、あんなしゃべりの方です。 | 林譲治氏 |
0 | 松山東高校 | 日本海海戦の秋山参謀の母校です。 | 林譲治氏 | |
P8 | ブラックホールとホワイトホール | ホワイトホールはロンドンの官庁街のこと。いきなり巻頭からこういう名前が出てくるあたり、林譲治のハードSF指向を伺わせる | ていとくさん | |
P18 | 香取 | イギリスの木製軽爆撃機、モスキートの日本名。本文中にあるとおり、「モスキートは蚊だから蚊取」という洒落と思われる | ていとくさん | |
P71 | 〇〇七空と〇〇九空 | 日本軍特設航空隊(航空管制隊)の常設部隊。もちろん、007は殺しの番号、009は元レーサーのサイボーグである | ていとくさん | |
P104 | 星一輝大佐 | 空母葛城艦長。梶原一騎原作の「巨人の星」に出てくるのは星一徹。ひょっとしたら両者のパロディなのだろうか…と思ったら、友人の名前を一部変えたものだそうです | ていとくさん | |
P118 | ワルキューレの騎行 | 米軍のB17に向けて放たれた妨害電波の音源。ワルキューレの騎行は、コッポラの映画「地獄の黙示録」以降、戦闘シーンの定番BGM | ていとくさん | |
P163 | ギブソン大佐 | 軽巡デンバー艦長。モデルはSF作家のW・ギブソン | ていとくさん | |
P163 | ソウヤー中佐 | 軽巡デンバー副長。モデルはSF作家のR・J・ソウヤー | ていとくさん | |
P167 | 森岡大佐 | 巡洋艦荒神艦長。モデルはSF作家の森岡浩之。ちなみに。「荒神」はおそらく森岡浩之の別ペンネームから来ていると思われる | ていとくさん | |
P197 | 黒澤監督 | 空母葛城でニュース映画を撮る若き監督。もちろんモデルは黒澤明 | ていとくさん | |
P199 | 円谷監督 | 空母葛城で、ニュース映画の特撮パートを担当する監督。円谷英二本人 | ていとくさん | |
P199 | ゴリラとクジラを合わせたような怪獣が出る映画 | 黒澤が脚本を書き、空母葛城で撮影し、特撮は円谷が担当する映画のことらしい。これは特撮映画「ゴジラ」のこと。時代的には相当早いが、特撮が円谷で監督が黒澤(と予定されていた)が一緒で、ゴジラの名前の付け方も同じ。 大河内伝次郎や月形竜之介やエセックス級空母が出てくるゴジラ…。ぜひ見てみたいものです |
ていとくさん | |
P234 | 「栗田健男謎の反転」 | ウッドラーク島攻防戦における栗田艦隊の反転(ただし、これには明確な理由があり、米軍に取ってのみ謎である)。史実におけるレイテ沖海戦の、栗田艦隊の反転がモデル | ていとくさん | |
2 ポートモレスビー |
P46 | ルチ大佐・ランカー中佐 | NHK総合で昭和53年前後(?)に放映されていたPM6時台最後の人形劇「プリンプリン物語」の登場人物ルチ将軍とランカーから。 ルチ将軍:物語中盤の悪役である国(名前失念)の支配者。その正体は宇宙から飛んできた隕石であった。 劇中ことあるごとに「知能指数1300〜!」と叫んでいた。しっかりとp.65にパロディがあります。 ランカー:物語前半の悪者。ルチ将軍に比べれば小物である。 |
ぷこちゅうさん 判任官さん |
P47 P63 |
ボーグ級護衛空母ピカード 護衛空母 ライカー |
TNG(スタートレックニュージェネレーション)の宇宙戦艦エンタープライズD艦長ジャン・リュック・ピカードとその副長(No.2)ウィリアム・ライカーから。 ちなみにボーグとはTNGにおけるエンタープライズD(連邦)の敵の名である。 |
ぷこちゅうさん | |
P47 | 護衛駆逐艦エルドリッジ | 映画「フィラデルフィアエクスペリメント」に登場するレーダーから見えなくなる実験に使用された駆逐艦名。 実験の失敗で大変なことになる。 ・・・艦と乗員が融合したり、乗員がタイムスリップしてしまう。 |
ぷこちゅうさん | |
P18 | ドイツ国防軍中佐ジタンダ・ルードリッヒ | アニメ「未来警察ウラシマン」に登場する悪の組織「クリスタルナイツネクライム」の総統ルードヴィッヒとその部下ジタンダ | ぷこちゅうさん | |
P206 | そうだ、あれが我々の待ち望んでいた大和だ | 潜水艦トリガーのエリック艦長のお言葉。 いうまでもなく「宇宙戦○ヤマト」沖田艦長の名台詞 |
志麻ケイイチ | |
P54 | 岡村司令と矢部参謀長 | ナインティナインの2人 | ていとくさん | |
P123 | 寒いところ出身のジョーンズ少尉 | 「インディアナ」出身のジョーンズで、インディ・ジョーンズってネタ | ていとくさん | |
P186 | 軍人の三原則 | 言わずと知れた、アシモフの「ロボット三原則」。 | ていとくさん | |
P40 | 輸送船団 ヒ五五西山船団長 | コント55号 イモ欽トリオの西山浩司 |
ぷこちゅうさん | |
P41 | 西山の副官格の松井船務長 | 欽ちゃんファミリーの松居直美 | ぷこちゅうさん | |
P42 | 第一〇三戦隊参謀長 長江大佐 | イモ欽トリオの長江健次 | ぷこちゅうさん | |
P52 | 海鷹の柳葉飛行長 | 柳葉敏郎 | ぷこちゅうさん | |
第一章 | 「ドイツの技術は世界一?」 | ジョジョの奇妙な冒険 第二部に登場したSS(?)のシュトロハイム少佐(?)の名言 「ドイツの技術は世界一ィィィ」 |
ぷこちゅうさん | |
P | ジューンズ | モンティパイソンのメンバー | 林譲治氏 | |
P | 高尾艦長 | 海鷹の高尾艦長は実在の人物です。つまり海鷹の艦長は本当に高尾儀六大佐なのです。海兵46期です | 林譲治氏 | |
P | 「ベイツ中佐」 | 「沈黙の艦隊」に出てくるベイツ兄弟 | ていとくさん | |
3 豪州打通 |
P38 | 巡洋艦伊吹 | 第110戦隊の旗艦。第110戦隊は地中海を日本にむけ航行中、独艦隊と遭遇、戦闘に入った。 史実では、伊吹は空母に改造されることとなり、終戦時には八割がた工事が終わっていた |
ていとくさん |
P48 | 柳葉中佐 | 地中海において奮戦する、空母海鷹の飛行長。 俳優の柳葉敏郎がモデル? |
ていとくさん |
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P70 | 「彼氏彼女の事情」 |
.「ドイツ空軍水上部隊司令官と独戦艦の事情」にふられたルビ。 アニメにもなった白泉社の人気コミック、「彼氏彼女の事情」シリーズから |
ていとくさん |
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P142 | 軽巡カイオ・マリオ | 第二次地中海海戦の結果、降伏した独軽巡エムデンの、イタリア名。 ……どうしても、スーパーマリオシリーズを思い浮かべてしまうんですが……。ちなみに、エムデンは第一次大戦、東洋で活躍した軽巡の名前が付けられた軽巡。史実では活躍せず沈没している |
ていとくさん |
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P142 | NSFO 国家社会主義指導将校 | 第二次地中海海戦の結果、海軍が完全に空軍に吸収され、陸軍に配備された政治将校の名称。.史実のソ連軍で悪名高い政治将校がモデル | ていとくさん |
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P154 | 森尾少佐 | ポートモレスビーを目指す、船団ヒ七八を護衛する、第一一八戦隊の参謀長。 「サザエさん」シリーズに出てくるサブキャラの名前から? |
ていとくさん |
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P154 | 磯野大佐 | ポートモレスビーを目指す、船団ヒ七八を護衛する、第一一八戦隊の司令官。 「サザエさん」シリーズの主人公一家、磯野家の名前から? |
ていとくさん |
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P15 | チアーノ伯 | ムッソリーニの娘婿。史実でもムッソリーニ反対派だったが、それが元で処刑されます | 伸さん |
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P18 | アテンドロ | モンテクッコリ級の二番艦。フルネームは「ムツィオ・アッテンドロ」。史実では1942年12月4日にナポリで被爆。沈没しています | 伸さん |
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P18 | モンテクッコリー | モンテクッコリ級のネームシップ。フルネームは「ライモンド・モンテクッコリ」。このクラスは、カドルナ級を発展させ、防御を強化したものです。史実では、第二次大戦を生き抜き、1964年除籍されています | 伸さん |
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P18 | カドルナ | カドルナ級のネームシップ。フルネームは「ルイジ・カドルナ」。史実では、第二次大戦を生き抜き、1951年除籍されています | 伸さん |
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P19 | フィアットG55センタウロ | フィアットG50の空冷エンジンを液冷エンジンDB605に換装した機。イタリア機にはこの例が多くRe2000からRe2001/2005,MC200からMC202/205と行われています | 伸さん |
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P24 | ケルン | 第一次大戦後に計画したドイツの軽巡としては、エムデンに続く、ケーニヒスベルク級の三番艦。船体のイメージはエムデン等の第一時大戦時の色を濃厚に残しているが、電気溶接の多用、15cm三連装砲塔の採用、COSOD機関(ディーゼル/蒸気タービン併用機関)の採用等、内容的には近代的巡洋艦と言え、以後のドイツ軽巡の兵装等の基本艦形となったと言えます。史実では1945年4月30日、ヒトラーに殉じるかの様にヴィルヘルムスハーフェンで被爆・着底しています | 伸さん |
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P38 | 伊吹 | 改鈴谷型として計画された艦。「300号艦」と呼称されていた。史実では、建造途中で重雷装重巡への改装案等もあったが、ミッドウェー海戦の影響で軽空母として改装された。 p42 「何だね、その真珠湾のような状況とは?」「敵機動部隊を攻撃しようと港に攻撃を仕掛けたら、敵機動部隊は港にはいなかった。」: 真珠湾攻撃では、事前に空母が居ない事は各種情報から、第一機動艦隊は知っていました。それと真珠湾攻撃の第一目標は戦艦であったと言う説もあります |
伸さん |
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P45 | Bf110Z | 元ネタは、史実のレーダー搭載夜戦型Bf110G | 伸さん |
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P56 | ヘッセン | 元ネタは、帝政ドイツ時代に建造された前ド級戦艦「ブラウンシュヴァイク」級の一隻の艦名から。この艦名の艦は、第一次大戦後のヴェルサイユ条約で保有を認められた戦艦でもあります | 伸さん |
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P56 | ハノーバー | 元ネタは、帝政ドイツ時代に建造さらた前ド級戦艦「ドイッチュランド」級の一隻の艦名から。この艦名の艦も第一次大戦後のヴェルサイユ条約で保有を認められた戦艦です | 伸さん |
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P56 | ブラウシェバイク | 元ネタは、帝政ドイツ時代に建造された前ド級戦艦「ブラウンシュヴァイク」級のネームシップから。この艦名の艦も第一次大戦後のヴェルサイユ条約で保有を認められた戦艦です | 伸さん |
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P59 | 戦艦プロヴァンス | フランス初の超ド級戦艦ブルターニュ級の一隻。本文中では高速戦艦の様に描かれていますが、実際は21.4ktの低速戦艦です。だから、30ktを出すなんて芸当は第二石油機関でも積まない限り、絶対出来ません! | 伸さん |
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P81 | リットリオ | ワシントン条約明けの初期に建造された戦艦リットリオ級の一番艦。史実では、イタリア降伏後にマルタ島で抑留され戦後まで保管されますが、現役に復帰する事もなく解体されました | 伸さん |
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P81 | ローマ | リットリオ級の三番艦。誘導弾で撃沈された世界初の戦艦として有名です | 伸さん |
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P81 | ボルツァノ | イタリア最後の重巡。イタリア艦特有の速力重視・防御軽視の設計。史実では1944年6月21日ラ・スペチアで触雷・沈没しています | 伸さん |
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P81 | ゴリチア | 条約型重巡の第二陣、ザラ級の一隻。イタリア艦としては防御重視・速力軽視の設計。その所為か、当初の艦種は軽巡に類別されていましが、装甲巡洋艦に類別され、最後に重巡に類別されるというジプシーみたいなクラスです。史実では1944年ドイツ軍により修復中に撃沈されています | 伸さん |
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P81 | トリエステ | イタリアの条約型重巡の第一陣、トレント級の二番艦。このクラスはイタリア艦特有の速力を重視した為に防御を犠牲にした設計となっています。史実では、1943年4月10日サルジニア島マッダレナで被爆・沈没しています | 伸さん |
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P81 | ダオスタ | デュカ・ダオスタ級のネームシップ。フルネームは「エヌマエレ・フィリベルト・デュカ・ダオスタ」。史実では、1949年にソ連に引き渡されスターリングラード(スターリン失権後はケルチ)になりました | 伸さん |
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P81 | アブルッチ | アブルッチ級のネームシップ。フルネームは「ルイジ・ディ・サヴォイア・デュカ・デリ・アブルッチ」。世界でも長い艦名の一つになります。余りに長すぎるので、イタリア海軍でも公式書類意外では、最後の単語の「アブルッチ」で呼んでいました。史実では第二次大戦を生き残り、1961年除籍されています | 伸さん |
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P81 | ガリバルディ | アブルッチ級の二番艦。フルネームは「ジュゼッペ・ガリバルディ」。史実では、第二次大戦を生き残り、1957〜61年にかけてテリアSAMを搭載しミサイル巡洋艦になりました。1972年除籍されています | 伸さん |
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P81 | レゴロ | カピタニ・ロマニ級の一隻。フルネームは「アッティリオ・レゴロ」。フランス海軍の大型駆逐艦ル・ファンタスク級の対抗馬として計画された巡洋艦です。史実では、第二次大戦後の1948年にフランスに賠償として引き渡されています | 伸さん |
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P85 | 艦爆Cometa | 史実の彗星12型に相当する機体。Cometaは、RA1050RC58i(DB605)1400馬力エンジンを積んでいますが、彗星12型は熱田32型1400馬力エンジンを搭載していました。熱田32型は陸軍ではハ140と呼ばれたエンジン(と略同型)で五式戦を作った最大の功労者と言えるでしょう | 伸さん |
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P104 | イ式軽爆 | 九七式重爆(キ21)が実用化されるまでのつなぎとして陸軍がイタリアからフィアットBR20双発爆撃機を購入。イ式重爆として使用したことから | 伸さん |
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P145 | 輸送機に機銃をいくつもつけた、ガンシップのようなもの | 輸送機をガンシップかしたものとしては、第二次大戦型の輸送機ではDC−3の軍用機型C−47を元にしたAC−47がある | 伸さん |
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P145 | 航空砲兵大隊 | 地上部隊の直協に活躍したJu−87スツーカは空飛ぶ砲兵と呼ばれた事が元ネタでしょう | 伸さん |
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P147 | 胴体下の37ミリ機関砲ポッド | 史実のJu−87Gの37ミリ機関砲ポッドから。やはり、この37ミリ機関砲は37ミリFlak18が元なんでしょうかね? | 伸さん |
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P155 | 特一号特型海防艦 | 史実の陸軍が建造したタンカー兼護衛空母の「山汐丸」が元ネタ。山汐丸は戦時標準大型油送船であるTLタンカーを改造した10,605総トンの船で、重油1万トンと搭載機8機の運用能力をもっていました。山汐丸の武装は25m連装機関砲8基と対潜用の97式曲射歩兵砲2基(特一号海防艦では、ヘッジホッグに載せ替え)でした | 伸さん |
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P165 | 連携星−じょいんとすたー− | E−8ジョイントスターの直訳。連携星が勝山電探機から陸上部隊を支援する様に、E−8ジョイントスターも地上目標の偵察、監視、識別、攻撃誘導を行う地上警戒管制機だったりする。でも、平仮名で「じょいんとすたー」はヒント出し過ぎ | 伸さん |
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P170 | 番号五〇番以降の海防艦 | 武装から、史実の鵜來級海防艦が元ネタ。日振型と言う線もあった(日振型と鵜來型は同一船型で、日振型が爆雷兵装を減らして掃海具を積んだのに対し、鵜來型は掃海具を積まずに爆雷兵装を強化した)掃海具について記述が無いので鵜來型でしょう。鵜來型は、船型と構造を簡易化し量産性を高め様としたが、主機を潜水艦と共用の22号10型ディーゼルを選んでしまったのが運の尽き。22号10型ディーゼルは製造能力が乏しい上に潜水艦用に相当数が振り向けられた為に量産性の為の配慮が十分に発揮できませんでした。戦時急造艦は、機関選定が大事という見本みたいな艦です | 伸さん |
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P189 | アメリカはものすごい爆撃機を開発しているそうだ。超高空を飛ぶ爆撃機は…… | 史実のB−29のこと | 伸さん |
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P198 | 試験的にマリーン61をイギリスで搭載されただけで | 史実のP−51Bの原形機。P−51Aは、6000m付近が主空戦空域のヨーロッパでは戦闘機としては使い物にならず、ソ連にレンドリースで押し付けたり、地上攻撃機として使用しました | 伸さん |
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P212 | 象の檻 | 冷戦時代に米軍を主に西側陣営が作ったエリント施設が元ネタ | 伸さん |
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P217 | パンジャンドラム | 出ました珍兵器。元々は敵陣地突破、及び地雷原啓開用のロケット推進の陸上兵器。直進する事が出来ずにボツになった兵器。やはり、イギリスも恥ずかしいでしょうね。絶対直進出来ず下手をすれば、コケるかUターンする兵器なんて | 伸さん |
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P218 | ダムバスター | スキップボミングのヒントにもなったと言われる爆雷型の兵器。要はドラム缶状の爆弾に機上で回転を加えて、低空で投下する事により、石を使った水切りと同じ原理で、水面上を反跳しながら目標めがけて前進する爆弾。本文の様に地上でも進むかどうかは不明。防雷網等で防御された雷撃では攻撃できないダム攻撃等に使用しました。 史実ではルール工業地帯に電力や水を供給しているダムの破壊に使用。しかし、攻撃が夜間だった事もあり、この攻撃で多数の民間人がダム決壊に伴う水害で死亡しています。なお、この攻撃を指揮した指揮官も後日のドイツ爆撃行で撃墜され、戦死しています。 因みに、14・5年前ドイツをフラフラ旅行していた時に泊まった旅館の女主人(当然、ばあ様であった)がこのダム攻撃が起した水害で助かった人で、高台の友人の家に泊りがけで遊びに行っていて、一家5人の中で唯一助かったそうな。そして、今でもその時の水害を知らせる教会の鐘の音が耳に残っており、不意に鐘の音を聞くと心臓が止まりそうになると話していた。女主人とは、彼女が死ぬまで季節の音信は絶やさなかったのですが、死ぬまで「戦争に無関係なドイツ人(要は民間人ね)を虐殺する為に、わざと夜間にダムを攻撃した悪逆非道狡猾無慈悲な悪魔のイギリス人」と、心底徹頭徹尾イギリス人を恨み貫いていました |
伸さん |
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P236 | ダムバスターによる地下施設攻撃 | 映画「633爆撃隊」が元ネタ | 伸さん |
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P239 | 艦載機型マリーン搭載P−51 | 史実でも、アメリカ海軍は第二次大戦末期にP−51Dを艦載機仕様に改修し、空母での適用試験をしています | 伸さん |
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4 出撃! |
P13 | バルジの闘い | ヨーロッパ東部戦線、ドイツのクルスク突出部における一大戦闘の名称。マンシュタイン、グデーリアンの独二大巨頭による、突出部を餌にした「後の先」作戦。ソ連軍に大打撃を与える。 史実の「バルジの戦い」は、西部戦線における独軍最後の大攻勢。発動当初は連合軍を苦しめたが、最終的には連合軍の勝利に終わった |
ていとくさん |
P17 | 木村中尉 | 満鉄調査部測地班、実は関東軍司令部に所属する通信傍受部隊の士官。 アイドル・グループ、SMAPの一人、木村拓哉から |
ていとくさん |
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P18 | 香取軍曹 | 満鉄調査部測地班、実は関東軍司令部に所属する通信傍受部隊の下士官。 アイドル・グループ、SMAPの一人、香取慎吾から |
ていとくさん |
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P17 | 彼をはじめ、四人の部下達 | 木村中尉率いる、通信傍受部隊の規模についての一節。 SMAPが現在5名で構成されていることから |
ていとくさん |
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P20 | 中居伍長 | 満鉄調査部測地班、実は関東軍司令部に所属する通信傍受部隊の下士官。 アイドル・グループ、SMAPの一人、中居正広から |
ていとくさん |
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P20 | 草なぎと稲垣 | 満鉄調査部測地班、実は関東軍司令部に所属する通信傍受部隊の一員。 アイドル・グループ、SMAPの構成メンバーの名前から |
ていとくさん |
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P26 | 滝沢大尉 | 張鼓峰に敷設された通信施設の責任者。第一九師団通信隊第七無線中隊に所属する。 アイドル・グループ、ジャニーズJrの一員、滝沢秀明の名前から |
ていとくさん |
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P28 | ジューコフとコーネフの先陣争い | クルスクをめぐる戦いでの、ソ連軍の敗因の一つ。 3.史実でも、ジューコフとコーネフはベルリン一番乗りで先陣争いを繰り広げている |
ていとくさん |
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P45 | 特車大隊 | 陰山連隊における、戦車連隊の呼称。 自衛隊における戦車の呼び方、ひいては「機動警察パトレイバー」に出てくる部隊の名前から |
ていとくさん |
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P149 | Kという測量技師 | 緒方兵曹長の師匠とも言える技師。治安維持法か何かで検挙されて死亡したらしい。 ホラー作家の小林泰三のこと |
ていとくさん |
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P149 | 古き物達を現代に再び蘇らせること | K技師が緒方に説いた、技術屋の心得の一節から。 古きものとは、ホラーシリーズ「クトゥルフー神話」に出てくる太古の邪神たちの名称 |
ていとくさん |
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P149 | お前らが読んだら、気が変になるからだめだ | K技師がいつもかかえていた洋書について、彼が語った言葉。ときたま意味のわからない言葉をつぶやいていたそうな。 「クトゥルフー神話」に出てくる有名な禁断の書、「ネクロノミコン」のことか。「ネクロノミコン」は読んだ人間を発狂させると言われている |
ていとくさん |
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P150 | 俺は町の片隅で、子供達の玩具を修理するような仕事をするん | K技師が緒方に語った将来の夢の一節。 小林泰三の作品、「玩具修理者」から |
ていとくさん |
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P168 | 江坂兵曹長 | クックタウン攻略に参加した、海軍空挺部隊の下士官。 関西の鉄道の駅名から |
ていとくさん |
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P172 | 中津兵長、梅田上等水兵、長居兵長 | クックタウン攻略に参加した、海軍空挺部隊の兵士たち。 関西の鉄道の駅名から |
ていとくさん |
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P173 | ヴォネガット大佐 | 米第五八任務部隊の参謀長。 アメリカのSF作家、カート・ヴォネガットJrがモデルと思われる |
ていとくさん |
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P197 | 陣風 | 一九九四年における、日本軍の最新艦上戦闘機。イギリスからPー51戦闘機を輸入し、エンジンを英製のマリーンに換装、艦上戦闘機として改良したもの。 3.陣風は川西が大戦末期に開発していた陸上戦闘機の名称。ちなみに、史実のP−51もアリソンエンジンをマリーンに換装して、「大戦中最高のレシプロ戦闘機」と称えられる性能を発揮している |
ていとくさん |
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P233 | 空母フランクリンへの命中弾 | 日本軍の急降下爆撃による爆弾が跳弾し、米空母に三発命中、大破炎上させている。 跳弾による攻撃は、大戦中の米陸軍航空隊によるそれが有名で、太平洋戦争中ではビスマルク海海戦では輸送船を全滅させられている。また、史実のフランクリンはレイテ沖海戦における神風特別攻撃隊の特攻によって、損害を受けた空母 |
ていとくさん |
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P12 | まず敵に攻撃を仕掛けさせる。我々は敵の攻撃の後に、進撃が伸びきった敵をすかさず先制攻撃する | 史実のハリコフ攻防戦と同じ展開。ハリコフ攻防戦では、ヒトラーの死守命令を無視して、ハリコフを一旦あけ渡したハウサーが進撃の伸びきったソ連軍の後方補給路を遮断して、ハリコフを再占領しています | 伸さん |
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P13 | ドイツ軍のクルスクを中心とした突出部の一大作戦 | 史実では、攻守所を替えています。防御側はソ連軍、攻勢側はドイツ軍、ドイツ軍作戦名「ツィタデル(城塞)作戦」として有名なクルスク戦車戦の事です | 伸さん |
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P13 | バルジの戦い | 史実では、「バルジの戦い」は1944年12月から翌年1月にかけてベルギー・アルデンヌ地方で行われた、ドイツ軍作戦名「ヴァハト・アム・ライン(ラインの守り)作戦」の俗称の事で | 伸さん |
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P41 | 二五ミリ自走対空機関砲 | どうも、損傷した四号戦車の改造、動力旋回機構を持つなどからすると元ネタは、四号戦車を基にした対空戦車「ヴィルヴェルヴィンド/オストヴィンド」でしょう。因みに「メーベルワーゲン」は四号戦車の車台を流用してはいますが、新規製造したものです。尚、ク式汎用牽引車のク式を漢字で表記すると、「克」式になります。史実では、日本でも九八式二〇ミリ高射機関砲、又は双連二〇ミリ高射機関砲を九八式軽戦車,九七式軽装甲車に装備した対空戦車を試作はしています | 伸さん |
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P42 | 二五ミリ連装機関砲 | 帝国海軍の守護神、九六式二五ミリ機銃の事。史実でも、『陸軍の空母』「山汐丸」は九六式二五ミリ連装機銃を搭載したので、その辺が元ネタでしょう | 伸さん |
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P43 | 四両の防空戦車は電線でむすばれている。そしてそれぞれの砲塔は、別に用意された隊長車の照準装置に連動していた | 史実の二式多連二〇ミリ高射機関砲(資料によっては四式。制式採用は昭和19年だから四式の方が正しいかもしれない)が元ネタ。二式多連二〇ミリ高射機関砲は、低空域の要地防空用として開発されたもので発電車から指揮装置と六門の機関砲をケーブルで連結し、指揮装置に一人の照準手を配置して、ハンドルを操作することにより、六門の全火砲が自動的に作動するという仕組みでした。 もっともこの装置もドイツの88mm高射砲Flak36/37が元らしいですが。88mm高射砲も六門の88mm高射砲を一台の指揮装置にケーブルで連結し、六門を1ユニットとして同一目標に対空射撃を行う事が可能でした |
伸さん |
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P44 | Sdkfz251 | Sdkfz251(中型装甲兵員輸送車)の総生産台数(1939年から1945年迄)は各型式併せて、15,000台前後。1943年9月時点でSdkfz251の各型式併せての総生産数は、4,650両。これに小型のSdkfz250(軽装甲兵員車)の同時点(正確には1943年10月時点)の各型式併せての総生産数4,250両を加えても1万両に満たない。戦闘その他での損耗もあるから、これじゃ、ドイツが渋ちんになるのも判ろうと言うもの。 尚、本文中に無線を多数装備しているという記述があるので、中型装甲指揮車のSdkfz251/6か中型装甲無線車のSdkfz251/3でしょう |
伸さん |
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P45 | 無人リモコン戦車 | ドイツ製なら有名どころでSdkfz302/303“ゴリアテ”軽装薬運搬車(302と303の違いは302は電動モーター駆動、303はガソリンエンジン駆動と動力が異なる)でしょう。但し、生産開始時期を考えるとSdkfz302(1942年4月生産開始、Sdkfz303は1943年4月生産開始)でしょう。穴狙いなら、生産数の少ないSdkfz301重装薬運搬車(1942年5月生産開始)、試作車両のSdkfz300地雷除去車と言ったところでしょうか | 伸さん |
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P46 | 三号戦車を用いた突撃砲 | Sdkfz142(7.5cm加農突撃砲装甲化自走車台)の事。短砲身7.5cm砲搭載ならA型〜E型ですが、生産数等を考えるとD/E型辺りでしょう | 伸さん |
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P48 | BT戦車 | この当時のBT戦車は、BT−7でしょう。BT−7は1939年から1941年にかけての主力配備戦車で、独ソ戦初期のヤラレメカでした | 伸さん |
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P51 | KwK36 L/24 | 突撃砲に搭載されている場合、正確にはStuK37 L/24。高性能榴弾を発射し歩兵直協支援の為に採用された砲で、独ソ戦初期までのこの砲を搭載した車両の弾薬搭載比率は、徹甲弾25%、発煙弾10%、榴弾65%であった。短砲身・低初速の為、貫徹力は徹甲弾を使用しても傾斜30度の装甲を100mで41ミリ、2000mで30ミリしか貫徹できなかった。但し、射程100mであれば、高性能榴弾を使用して100ミリの貫徹力はあった。因みにBT−7の正面装甲は22ミリ、傾斜装甲を加味すると100m前後まで接近しないと確実に撃破は出来なかったでしょう | 伸さん |
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P54 | チヘ車は一式中戦車とも呼ばれる | 九七式中戦車チハの改良版。前面装甲は、九七式中戦車の25ミリから50ミリに強化され、戦車砲も短砲身57ミリ砲から長砲身47ミリ砲に強化された。1941年に制式採用されたが、生産が本格化したのは1944年から。しかし、1944年末には三式中戦車に生産が切り替えられると言う、日本陸軍の戦車行政を如実に示した車両でした。搭載された一式47ミリ戦車砲は、普通の徹甲弾で比べるならばドイツの50ミリ砲(KwK39 L/60)とほぼ同等の威力がありました | 伸さん |
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P55 | 中国戦線で鹵獲したボフォースの高射砲を国産化するらしい | 史実の四/五式7センチ半戦車砲のこと。四式中戦車、五式中戦車の主砲とされていた。元は本文通りにボフォース75ミリ高射砲を国産化した四式7センチ半野戦高射砲でした | 伸さん |
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P56 | チハ車からチヘ車まで何年かかっておるのか | 九七式中戦車(チハ)から一式中戦車(チヘ)迄は制式採用年度で五年。本格的生産開始までは九年かかっています | 伸さん |
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P62 | 公園のボートみたいなものを並べて、板張っただけで戦車載せるんだぞ | 所謂、舟艇橋の事 | 伸さん |
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P65 | ドイツ製のT−34 | ドイツ軍が鹵獲したT−34を使用していた事、及び五号戦車「パンター」をMAN社(こちらの試作車両が制式採用される)とダイムラー・ベンツ社が試作した際にダイムラー・ベンツ社の試作車両がT−34にきわめて類似していた事が元ネタ。今風に言うと、ダイムラー・ベンツの試作車両はiMacもどきのe−Oneと言ったところか。T−34としては、砲塔の大型化などの記述があるので、史実のT−34/76 1943年型になります。ドイツ軍は鹵獲したT−34を1943年5月末の制式保有目録では50両保有している事になっていました。ドイツ軍は鹵獲したT−34をそのまま使用する場合もありましたが、ドイツ戦車用のキューポラを付けたり、サイドスカートを付けたりと改造しても使用していました。ドイツでのT−34の型式は「Pz Kpfw T−34 747(r)」です | 伸さん |
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P68 | KV−1 | KV−1は増加装甲を装着していない型と最終生産型KV−1s以外は最大装甲は100ミリを越し、四号戦車G型の43口径75ミリ砲と言えど、通常の徹甲弾(射程100mで98ミリ貫徹)では正面装甲を貫く事は不可能に近かった。こうゆう場合、ドイツ軍ではタングステン弾芯の徹甲弾(射程100mで128ミリ貫徹、500mで108ミリ貫徹)を使用していました | 伸さん |
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P73 | 17ポンド砲 | 第二次大戦中のイギリス最良の対戦車砲。当初は砲架の開発が間に合わず25ポンド砲の砲架を使用したりしていました。貫徹力はドイツの五号戦車パンターの70口径75mm砲と略同じでした。貫徹力は通常徹甲弾で射程100mで184ミリ、500mで169ミリ、1000mで147ミリ、2000mで116ミリありました。本文中に有るサボ付き徹甲弾(タングステン弾芯)を使用すると射程100mで241ミリ、500mで205ミリ、1000mで169ミリ、2000mで103ミリの威力がありました | 伸さん |
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P74 | 17ポンド砲を自走砲にする | 「兵隊元帥」にも出てきた、バレンタイ歩兵戦車の車体を利用した「アーチャー」が有名。他にも大戦には間に合わなかった「アヴェンジャー」等があります | 伸さん |
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P74 | 17ポンド砲を戦車の主砲にする | 史実では、M4シャーマンに搭載したM4ファイアフライ、他にはチャレンジャー巡航戦車、コメット巡航戦車、センチュリオン巡航戦車等が搭載された。以上は制式車両だが、試作車両としてはブラック・プリンス歩兵戦車、TOGU重戦車などがあります | 伸さん |
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P74 | 17ポンド砲をシャーマン戦車に搭載する | 史実のM4ファイアフライの事。M4シャーマンに17ポンド砲を搭載する為に、砲自身を含め結構手を入れています。砲は横向きに搭載され、装填は左側から行う事になりました。砲耳のマウントと駐退復座機構、俯仰装置は当然新規開発となります。17ポンド砲の砲尾は砲塔一杯の長さがあった為、砲塔後部に穴が開けられ砲塔の後部にカウンターウェイトを兼ねた装甲箱が溶接された。さらに砲弾搭載スペースを確保する為に車体機銃を撤去し、弾薬庫を設置した。M4ファイアフライは、装甲が薄い事を除けば五号戦車パンターと五分の戦いが可能であり、ドイツ軍も“長砲身シャーマン”を常に戦闘の最初に撃破する事を目標としていま | 伸さん |
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P75 | 四号戦車への17ポンド砲の搭載 | 四号戦車G初期型にモックアップの70口径75mm戦車砲(パンターの主砲)を搭載した車両を試作しているので、その辺が元ネタでしょう | 伸さん |
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P76 | ファイア・フライ | 史実の17ポンド砲搭載M4シャーマンの名前。英語でファイアフライは天麩羅ではなく「蛍」の事 | 伸さん |
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P77 | 指揮官は利口な怠け者であるべきだ | フォン・ゼークトの組織論「利口な怠け者は指揮官に、利口な働き者は参謀に、無能な怠け者は兵隊に、無能な働き者は銃殺にしろ」から | 伸さん |
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P81 | 「これから行うのは戦車戦だろう。ならばわしよりも、戦車に精通している貴官が指揮を執るべきだろう。わしは臆病だからな、後ろで砲兵の尻でも叩いておるよ」 | こうゆう上司の配下になりたいものです。又、上司たるものは、この位の度量は欲しいものです。(しみじみ) | 伸さん |
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P92 | 砲塔の天井に敵味方識別のために日の丸が描かれている | ドイツ軍が上空からの敵味方識別の為にドイツ軍旗を砲塔天井に張った事、米英軍も上空からの敵味方識別の為に砲塔天井に星のマークを大きく記入した事が元ネタ | 伸さん |
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P99 | 「軍事は政治の延長だからですか?」 | クラウゼヴィッツの戦争論から | 伸さん |
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P112 | 二隻の貨物船は島型艦橋の空母の様な外見になっていた | 憂国丸型貨物船のウラジオストック強襲時の外見は、史実の日本陸軍の丙型特殊船「秋津丸」が元ネタ。陸軍の空母とも言われる船で、大発27隻(特大発と記載している文献もあり)を搭載すると共に、三式指揮連絡機8機を搭載していた。三式指揮連絡機はSTOL(短距離離着陸)機で、「日本のフィゼラー・シュトルヒ」と言う人もいます | 伸さん |
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P113 | 一三式艦攻 | 複葉機で日本海軍として実戦に参加した最初の艦攻。三菱製で、大正14年6月に採用され、日華事変初期まで第一線機として使用された。一三式艦攻は後継機の八九式艦攻(複葉、三菱製)がエンジン等の関係から実用性に乏しかった為(この時代を艦攻の暗黒時代と言う人もいます)に、なかなか第一線を離れる事が出来なかった。どうも、三菱製の機体は一三式艦攻と言い、零戦と言い、一式陸攻と言い、後継機に恵まれない星の元に生まれる機体が多い気がしますねー | 伸さん |
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P118 | 「我々は海軍軍人であり、水道の配管工ではない!」 | ステン・サブマシンガンを配備された陸戦隊隊員のセリフですが、元ネタはイギリスでステン・サブマシンガンを配備した時のイギリス陸軍の兵達のセリフ「水道管で戦争が出来るか」あたりから | 伸さん |
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P120 | 「シカゴのギャングが使うような兵器は不要」 | アメリカのトンプソン・サブマシンガンを採用しようとしたら、イギリス軍首脳部の保守派は、このセリフを吐いて採用しなかったらしいです。トンプソン・サブマシンガンはアメリカのマフィアやFBI・警察双方で愛用されたので、この様なセリフになったようですね。 因みに、サンダース軍曹の四次元弾倉付きトンプソン(小銃弾並みの射程が有り、中々弾切れしない)なら私も欲しいです |
伸さん |
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P123 | テトラーク軽戦車 | イギリスのMk.Z軽戦車の事。イギリスの死の商人ヴィッカース社製で、ハミルカー・グライダーで空中輸送できました。初の実戦参加は1942年のマダカスカル出征で、1944年のノルマンディ上陸作戦や1945年のライン河渡河作戦にも少数が空挺戦車としてハミルカー・グライダーを使用して参加しています。テトラークは戦車としてはユニークな方向転換方法を採用しており、第一転輪を操向輪として用い、キャタピラを直接曲げて方向転換をしました | 伸さん |
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P132 | オッカムの剃刀 | 「オッカムの剃刀(かみそり)」は、14世紀の論理学者にしてフランチェスコ会修道士であったオッカム村のウィリアムによるものとされる原理です。オッカム村はウィリアムの生地で、イギリスのサリー州にあります。 この原理、一言で言えば「単純こそ真理」で、原典では以下の様に宣言されます。(ラテン語のスペルと意訳が間違ってたらゴメン) ・ Pluralitas non est ponenda sine neccesitate " 「必然がない複数の物事を立てるな」 ・ Frustra fit per plura quod potest fieri per pauciora " 「より少数のもので行う事が可能なものを、多くのものによって行うのは無駄」 ・ Entia non sunt multiplicanda praeter necessitatem " 「必然がないのに存在を増やすな」 只、ウィリアムが確かに言ったと確認できるのは前の二つの文言だけで、最後の文言は後世の学者が付け加えたものとも言われています。 ウィリアムは、この原理を結論の理屈付けに用いたが、修道士のくせに「神の実存を論理のみから導くことはできない」という説まで理屈付けしてしまい、時の教皇の間では当然の様にウケが良くなかった。 この「オッカムの剃刀」を、SFや科学者にとって最も役に立つ形に書けば、 「同一の事象を行う二つの理論があったときには、単純な方の理論が、よりよい理論である」 物理学ではこの剃刀を、机上の空論に過ぎないような概念を削ぎ落とすのに用いています。 |
伸さん |
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P135 | オーバーロード作戦 | 史実では、ノルマンディ上陸作戦の作戦名 | 伸さん |
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P150 | 「そんな乱暴に組み上げて、大丈夫なのか?」 | 緒方兵曹長が分解した部品を組み上げて行く過程を見た船引中佐のセリフは、当時の日本製の部品の品質を考えたら、至極真っ当な意見です。同じ型式の機械の同じ場所のネジでも互換性が無い場合がありました。私の経験ですが、三八式小銃や九九式小銃は、同じ三八式、又は九九式どうしで部品の互換性が少なく、同じ型式の小銃を二挺同時に分解掃除した時に、部品をごっちゃにしてしまい、苦労した経験があります | 伸さん |
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P162 | アブロ・ヨーク | ランカスターの主翼と尾翼の設計を流用し、胴体を新設計した輸送機で、試作機は1942年に飛行している。量産機の部隊配備も1943年に始まったが、アメリカとの取り決めで量産体制は縮小され、実際に大量配備されたのは戦後の事になります。大戦中はブルドック・チャーチル首相やマウントバッテン卿等の要人輸送機として使用されました。因みに原形機の爆撃機ランカスターと輸送機ヨークの名前は、有名なバラ戦争で王位をめぐって激しく戦ったプランタジネット王朝の二つの派閥の名前からであり、イギリス的ブラックユーモアーと言えるでしょう | 伸さん |
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P163 | 「はい、教範通りに」 | 逆探を操作する通信士のセリフですが、元ネタは最近のマニュアル人間でしょう。もっとも、このマニュアル人間は帝国陸軍参謀辺りが源とも言え「用意周到動脈硬化(用意した通りだと、それなりに有能だが、突発的事態に対処できず、無能な働き者を演じてしまう事を皮肉った言葉)」 でした。自分の下に来て欲しくないのですが、配属されると面倒を見るのが大変で..... | 伸さん |
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P175 | 鋼鉄製の箱を組み合わせた人工桟橋 | 元ネタは、ノルマンディ上陸作戦で使用されたマルベリー人工港から | 伸さん |
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P194 | 橘と欅は、レーダーピケット艦的な用途に使われた | 元ネタは、大戦中に沈められた松級駆逐艦「梨」を引き揚げて修復した後に自衛艦となった「わかば」から。 「わかば」は当初は練習艦任務についていましたが、改装後にレーダーピケット護衛艦として就役しました。もっとも松級の船体に大型の高角測定レーダーを積んだ為、艦内スペースに無理があり、護衛艦籍のまま実験艦として使用されました。尚、しばしば林譲治氏の作品で松級駆逐艦の水雷兵装を四連装発射管から連装発射管のしていますが、これの元ネタもこの「わかば」の武装からです |
伸さん |
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P198 | 彗星襲撃機による爆撃機の迎撃 | 史実の彗星夜戦型が元ネタ。因みに彗星夜戦型は20ミリ斜銃を積んでいた | 伸さん |
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