林譲治 |
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お気づきの方も多いと思います。林譲治氏の作品は、パロデイの巣窟です。ユーモアを解する知性以前に、マニアックすぎて普通はわからないパロを発掘、解説して、残らず楽しみましょう。 もしお気づきのジョークがあればお知らせください。 掲示板に書きこんでください。転載させていただきます |
2 核兵器は人間を傷つけてはいけない
(林譲治)
大日本帝国欧州電撃戦史 1-9巻 飛天出版 |
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1 本間第9軍中東進撃ス |
P18 | ヒラリー 1941年12月1日にハワイ諸島に接近していた、台風の名称。「かなり気の強そうな名前」だそうな。 行き付けのダンスホールにいるサックス吹きの女房の名前 |
クリントン大統領の趣味はサックス吹き | ていとくさん |
P18 | ホワイトウォーター | クリントン政権における、スキャンダルの一つ、ホワイトウォーター疑惑から | ていとくさん | |
P20 | ライジング・サン1949太平洋戦争開戦直前の、米太平洋艦隊の作戦計画書の名称 | ※マイケル・クライトンの小説、「ライジング・サン」から | ていとくさん | |
0 | ヤッターマン中尉 | 「タイムボカン」シリーズの第二作の主人公、ヤッターマンから | ていとくさん | |
P48 | ジョン・カーター大佐 | E・R・バローズのスペースオペラ、「火星」シリーズの主人公、ジョン・カーターから。原作のカーターは南軍の大尉 | ていとくさん | |
P49 | バローズ大尉 | 「ターザン」シリーズや「火星」シリーズ等で有名な作家、エドガー・ライス・バローズのこと | ていとくさん | |
P66 | Mr、Scoop イ20号の撃沈した、米空母エンタープライズの数少ない浮遊物の一つ、カポック式救命胴衣に書いてあった名前。おそらく、乗組員が勝手に書き込んだもの |
むろん、スタートレック・シリーズの有名なキャラ、ミスター・スポックから。ちなみに、スタトレの主人公艦はエンタープライズ号 | ていとくさん | |
P127 | 内田英雄駐タイ公使。 とても公務員とは思えない容貌と手腕の持ち主。「大日本帝国欧州電撃戦」シリーズの日本外交で活躍 |
多くの架空戦記の作図を行っている、神北恵太氏のこと。名前は氏の本名に由来する。蛇足ながら、氏は「大日本帝国欧州電撃戦」シリーズでも作図を担当している | ていとくさん | |
P212 | 早川少将と宮内少将 | 早川はあの「快傑ズバット」の主人公の早川健、宮内は早川健を演じた宮内洋から | ていとくさん | |
P217 | 「いや、日本じゃぁ二番目だ」 | 「快傑ズバット」の決め台詞、「日本じゃぁ二番だ」から | ていとくさん | |
怪傑ズバットを見た時、僕は主人公はもしかしたら小林明かと思ってしまいました(^^;) | 林譲治氏 | |||
P221 | ジェイムスン 本間第9軍独立混成第1連隊、戦車53大隊、第3中隊の英軍アドバイザー。正確には通訳。 もとロンドン大学東洋学部の教授。専門は日本中世文学 |
ニール・R・ジョーンズのSF、「ジェイムスン教授」シリーズから、主人公のジェイムスン教授 | ていとくさん | |
P229 | 男一匹とか御意見無用はては豊作祈願 のちに、「タンク・ヒエログラフ」とよばれ、日本軍戦車隊の強さの象徴と呼ばれた、戦車の漢字アートから |
男一匹や御意見無用じゃあ、まるでトラック野郎一番星… | ていとくさん | |
P243 | クラーク大佐 | イギリス出身のSF作家、A・C・クラークの名前から | ていとくさん | |
P255 | 雪風は沈没をまぬがれた | 史実の雪風も、「不沈艦」として有名 | ていとくさん | |
2 山下第25軍 |
P12 | サー・ジョン・フォルスタッフ | モデルはシェイクスピア作品に出てくる太っちょで陽気な騎士、フォルスタッフ | ていとくさん |
0 | ジョンソン中佐 | ケネディ政権の副大統領で、ケネディ暗殺後に大統領になったジョンソンがモデル | ていとくさん | |
0 | 前田利為大将 欧州における日本の全権代表。侯爵。欧州外交に活躍 |
こういう人物はやっぱりお遊び…と思ったら、実在の人。情報畑が長く、ボルネオの総司令官として赴任する際に、飛行機事故で行方不明。東条も頭が上がらなかったそうである | ていとくさん | |
P36 | バカーチン、アポーノフ、ジリノフスキー ソ連コーカサス方面軍第88親衛戦闘機連隊で「三馬鹿」と噂される搭乗員たち |
バカーチン、アポーノフは言わずもがな。ジリノフスキーは、現ロシア共和国極右派政党党首として(ついでにピーな人物として)知られているジリノフスキーがモデル | ていとくさん | |
P38 | イシャー空中測量会社 黒海で活動する、日本軍測量部隊の隠れ蓑。ソ連領の偵察を密かに行う |
A・E・ヴァン・ヴォークトのSF、「イシャーの武器店」から | ていとくさん | |
P40 | U1 日本軍の対ソ特殊工作(偵察飛行)に使われる機体の総称。U1は汎用機1型の略 |
実在の米軍の偵察機、U2がモデルかと思われる。この機体は1960年にソ連領内で撃墜されて有名となった。史実のU2のUも、「雑用機」の略 | ていとくさん | |
P115 | サルバトール・ルカニア 日系米軍人のビリー嶋田中尉が関わったマフィアのボス |
文中にもあるが、サルバトール・ルカニアは実在のマフィアの大ボス。実際にシチリア島の米軍に関わったと言われている | ていとくさん | |
P129 | ラッキー・ルチアーノ サルバトール・ルカニアの米国の通り名 |
上記の通り、ラッキー・ルチアーノは実在のニューヨーク・マフィアの大ボス。J・ヒギンズの作品に、彼のシチリア島作戦への関わりをあつかった「ルチアノの幸運」という作品がある | ていとくさん | |
P142 | ラッカー中佐 アメリカ海軍の技術士官。駆逐艦初風のCICの調整に協力 |
SF作家のルーディ・ラッカーの名前から | ていとくさん | |
0 | クラーク 上野中尉が文通している、イギリス軍の士官。レーダーの研究に従事している |
イギリス出身のSF作家、A・C・クラークがモデル | ていとくさん | |
P144 | “赤道の上空高度三万五八〇〇キロメートルに速度三・〇八キロメートル毎秒の物体を置くと、物体の周期と地球の自転周期は一致するので、この物体を通信に利用することができる云々” | クラークは、通信衛星のアイデアを考え出したことでも知られている | ていとくさん | |
P188 | ベーカー・ストリート 大喜戸救出のために出撃した加藤が、英国のSOE(英国特殊作戦部)との接触に使った合い言葉 |
ベーカー・ストリートは、シャーロック・ホームズが在住していた事で有名なイギリスの街 | ていとくさん | |
P205 | 橋本元秀書記生 外務省から総力戦研究所に出向している、三十代初めの若手官僚 |
酒豪で型破り。のちに内田と組んで、日本の裏外交で活躍。 橋本元秀は、架空戦記作家の橋本純の本名 |
ていとくさん | |
P219 | 山岳奇兵隊 池上準尉の率いる山岳奇襲部隊の自称 |
奇兵隊は、幕末長州藩で編成された、平民部隊。長州藩の軍事力の原動力の一つ | ていとくさん | |
0 | カラヤン・アイン 独空軍のエースパイロット、ハルトマン中尉のラジオ・コール |
カラヤンは、有名なドイツの指揮者。戦前から活躍している | ていとくさん | |
P233 | 梅本大尉:。一式陸攻の機長。黒海において、ソ連艦に対する雷撃を敢行する | フィンランド戦争の研究等で知られる、戦史研究家の梅本弘氏がモデル | ていとくさん | |
P234 | 小泉上飛曹 一式陸攻の機長。黒海におけるソ連艦隊への攻撃に参加するが、撃墜される |
イラストレーターの小泉和明氏のことか | ていとくさん | |
P234 | 安田飛曹長 一式陸攻の機長。黒海におけるソ連艦隊への攻撃に参加するが、撃墜される |
イラストレーターの安田忠幸氏のことか | ていとくさん | |
P234 | 707空 黒海における日本海軍航空隊の部隊。旧木更津空。ソ連艦隊への水平爆撃を担当した。配備機は一式陸攻のようである |
707は、小沢さとるの人気海洋冒険漫画、「サブマリン707」から | ていとくさん | |
P234 | 滝沢上飛曹 梅本機の副操縦士 |
ミリタリー・コミックで活躍中の滝沢聖峰のことか | ていとくさん | |
3 山下第25軍 |
P9 | ハンティングトン・シェルドン大佐 OSS(米軍戦略情報部)欧州本部の士官。主として空撮写真の解析を担当している |
SF作家、J・ティプトリー・Jrの配偶者。 アリス・ヘイスティング・ブラッドリー:P9。女性として初めて空軍情報学校を卒業した才媛。シェルドン大佐に、OSSに引き抜かれ、その才能を発揮する SF作家、J・ティプトリー・Jr。彼女は本当に大戦中の米軍の写真分析班に関わっており、彼女たちの活躍から部隊につけられた「ドラゴン・レディ」という名称は、今も健在 |
ていとくさん |
P66 | テリー・ジョーンズ 英元帥モントゴメリーの立案・実行した作戦、「マーケットガーデン」に参加した英空挺部隊の士官。部下とはぐれ、集結するためだけに敵地で歩き回る羽目に… |
「コメディ界のビートルズ」と異名をとる、イギリスのグループ「モンティ・パイソン」のメンバーの一人、テリー・ジョーンズから | ていとくさん | |
「モンティー・パイソン」はモントゴメリー元帥のあだ名から取った (PS:志麻ケイイチ 「パイソン(ニシキヘビ)」) |
Mr.Spock | |||
P74 | 「欧州情勢は複雑怪奇なりですね」:。パリ開放に関しての、神島とビリー大尉の会話の一節から | 独ソ不可侵条約締結によって総辞職した平沼内閣の台詞、「欧州の情勢は複雑怪奇」から | ていとくさん | |
P101 | 『おい、俺はこれでもジャーナリストでしかも小説家だぞ。 そんな人間にいつまでジャガイモの皮なんかむかせるんだ』 『あらあなた小説家だったの。そうね、ノーベル賞でもとったら考えとくわ』 ジャガイモの皮をシェルダン大佐と一緒に剥いているジャーナリストのヘミングウェイとアリス・ヘイスティングス中尉の会話 |
ヘミングウェイは無論、ノーベル賞作家のヘミングウェイで、実際に従軍記者と なった経験もある(ただし、西部戦線にいたかは不明)。 また、ヘミングウェイ がノーベル賞を受賞したときに、アリス・シェルダンが自分でむいたジャガイモを料理して届けたとの噂があるが、これは未確認(爆) |
Escher ていとくさん |
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P233 | 『アー、アーただ今より砲撃を開始する。陸上の要員は対閃光、対衝撃の防御をせよ』 | これは、「宇宙戦艦ヤマト」の波動砲発射手順の中の「対ショック、対閃光防御」が元ネタ」だと思います | Escher ていとくさん |
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P99 | アーネスト・ヘミングウェイ:。フランスのランブイエにおける、米軍の特殊作戦(独軍のロケット兵器奪取)に参加した、アメリカのジャーナリスト兼小説家。髭面である |
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ていとくさん | |
P100 | 「大佐、あれがあんたのフィアンセなんだって?…中略…俺がスペイン内乱の時に一緒だったゲリラ部隊の隊長の嫁さんを思い出すぜ」 | イモの皮むきについて、アリスに怒鳴りつけられたヘミングウェイの台詞 「大佐うんぬん」は、アリス・H・ブラッドリーが、シェルドン大佐と結婚してアリス・H・シェルドンと名乗ったことから。スペイン内乱うんぬんは、ヘミングウェイのスペイン内乱の義勇軍を題材にした作品「武器よさらば」から? しかし、イモの皮むきでティプトリーがヘミングウェイを怒鳴りつけるシーンって、凄すぎ |
ていとくさん | |
P107 | 「では、あなたの魂にやすらぎあれ」:。独軍の反乱分子、ウンゲル大佐が同志の将軍にかけた電話の一節から | 神林長平の長編SF、「あなたの魂に安らぎあれ」から | ていとくさん | |
P123 | 「付き合いきれんな。軍隊なんか辞めてSFでも書いたらどうだ」 ドイツのV号ロケットに関して、「二〇年したら本当に月まで行くかもよ」というアリスの台詞に対する、ヘミングウェイの台詞から |
アリス・シェルドンがジェイムズ・ティプトリー・JrのペンネームでSF作家になったことから。ちなみに、本当に20年で月まで行きました | ていとくさん | |
P141 | パーカー英国海軍提督 マウントバッテン卿の運転手。日本帝国欧州派遣本部に行く途中に登場 |
運転手のパーカーで有名なのは、英特撮TVシリーズ「サンダーバード」に出てくる、ペネロープ嬢の運転手、パーカー氏 | ていとくさん | |
P149 | 岡部与作大佐:。マーケットガーデン作戦救出に参加した、宮崎支隊の第58連隊の指揮官。宮崎支隊の組織図にその名が見える | 軍事・航空評論家の岡部いさくのことか | ていとくさん | |
P149 | 横山信好少佐 宮崎支隊の第58連隊麾下の歩兵大隊指揮官。宮崎支隊の組織図にその名が見える |
架空戦記作家の横山信義のことか | ていとくさん | |
P219 | “ロング・マーチ”:。マーケットガーデン作戦の救出にあたった宮崎支隊の、味方部隊への発光信号の文面から | 「ロング・マーチ」は、史実のマーケットガーデン作戦を描いたリチャード・アッテンボロー監督の戦争映画「遠すぎた橋」のテーマ曲 | ていとくさん | |
4 牛島第32軍 |
P64 | 牟田口廉也中将 ソ連侵攻時の駐蒙軍司令官。廬溝橋事件で日中戦争を起こした張本人だが、それを反省して駐蒙軍に黙って赴任、ソ連軍の侵攻から民間人を守るために奮闘する |
史実では、太平洋戦争で補給無視のインパール作戦を敢行、さらにその失敗の責任を部下に押しつけるべく、敗戦後も偽証を重ねるという醜態をさらしている。帝国陸軍のある種典型的な人物 | ていとくさん |
P80 | 大平正芳 内蒙古地区の駐留邦人の資料をまとめた、若き官僚 |
香川出身の元首相、大平正芳のこと。史実でも、大蔵官僚の大平は中国に出向している | ていとくさん | |
P80 | 「そうすれば君が日本の首相になることだって夢ではないぞ」 大平の仕事ぶりを誉めた、牟田口の台詞の一節 |
大平がのちに日本の首相になることから(正確には、この世界でなっているかどうかは不明ですが) | ていとくさん | |
P85 | 池田家の満寿夫少年 内蒙古で国民学校に避難した少年の一人。母の知り合いの前野夫人に握り飯をもらう。張家口第一国民学校に通っている |
アーティストの池田満寿夫のことか。池田満寿夫は銅版画として世界的に有名。直木賞作家でもある。池田は、旧満州国奉天市の出身 | ていとくさん | |
0 | 「伊吹、摩耶ですか。いいですね、ああいうのと一緒に仕事をするのは」:満州戦争が始まったため、急遽編成された船団の護衛艦に関して、第4海防艦の吉川副長がもらした台詞から。ちなみに、重巡摩耶、空母伊吹共に電子兵装を強化した実験艦 | 伊吹マヤは「新世紀エヴァンゲリオン」に出てくるオペレーターの一人 | ていとくさん | |
5 百武第17軍 |
P71 | ゴトウ少尉 バルジの戦いで前進する、武装SSのパイパー中佐麾下の第2小隊指揮官。第2小隊はケーニヒス・ティーゲルの部隊だったが、あまりにも運用に手間がかかるために後方に置き去りにされる |
第二小隊のゴトウといえば、やっぱりパトレイバーでしょうか | ていとくさん |
P82 | 「第1SS装甲師団はいずこにありや? 全世界は知らんと欲す」 独第6装甲軍のゼップ・ディートリッヒSS大将が、麾下の第1SS装甲師団のパイパー戦闘団と連絡が取れなかったために打電した電文。ただし、本当にこの電文が送られたのかどうかは不明 |
史実の、太平洋戦争のレイテ沖海戦で、日本軍機動部隊を追って暴走したハルゼー提督を捜して、ニミッツ司令長官が打った電文、「第38任務部隊はいずこにありや、いずこにありや、全世界は知らんと欲す」から。ちなみに、最後の「全世界は…」という一節は、本来暗号用につけられた意味のない無作為抽出の一節だったが、あまりにも状況にマッチしていたためにそのままハルゼーに伝えられ、彼を怒り狂わせたと言われており、以後このような無意味な一文をつけることは禁止された | ていとくさん | |
P91 | 平光大尉 バルジの戦いで、ウイルツの街を防衛する野砲第56連隊第3大隊の中隊長。M4シャーマン中戦車に搭乗して、独第126国民擲弾兵師団と激闘を繰り広げる |
コメディ集団(トリオ)、怪物ランドのリーダー、平光琢也がモデル | ていとくさん | |
P92 | 赤星軍曹:。平光大尉の戦車の砲手 | コメディ集団(トリオ)、怪物ランドの一員、赤星昇一郎がモデル。赤星は月曜ドラマランドの実写版「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズで、子泣き爺を演じたのが当たり役 | ていとくさん | |
P102 | 郷田軍曹:。平光大尉の僚車の下士官 | コメディ集団(トリオ)、怪物ランドの一員、郷田ほづみがモデル。郷田ほづみは、「装甲騎兵ボトムズ」のキリコ・キュービー役などの、声優としての活動でも有名 | ていとくさん | |
P103 | 「……いつまでも夢を見るようになるな……」 夜間戦闘に向かう初年兵を見て、赤星がもらした言葉から |
「子泣き爺」赤星の決め台詞、「夢見るぞ」から |
ていとくさん | |
P107 | 「本当に夢に見そうだ」 独軍突撃砲と夜戦を行っている最中の、赤星の台詞 |
「子泣き爺」赤星の決め台詞、「夢見るぞ」から | ていとくさん | |
P114 | 矢野小隊長 ノーヴィユで、独第2装甲師団と死闘する、西中佐の戦車第26連隊の小隊長 |
SFの翻訳や、コンピューター・ゲームのエッセイ等でも知られるSF作家の矢野徹のこと | ていとくさん | |
P129 | アメージングストーリーを集める矢野少尉 米兵が寒さよけに突っ込んでいた雑誌に目を止めた矢野が、ブランデーと交換でそれを集めるエピソード |
矢野徹が、太平洋戦争直後、軍属で働いていて、廃棄されるアメリカのパルプ雑誌(SF雑誌)に目を止めて、その道に進んだエピソードから | ていとくさん | |
6 百武第17軍 |
P69 | 駆逐艦八隻に軽巡一隻 ハンブルグを出港したティルピッツを迎撃に向かった、武蔵の護衛艦艇から。第2水雷戦隊の神通と二個駆逐隊から編成されている |
史実の、菊水作戦(沖縄特効)時の大和護衛艦艇が、軽巡一隻と駆逐艦八隻だった。ただし、実際の軽巡は矢矧 | ていとくさん |
P101 | 戦艦大和艦長・有賀幸作大佐 欧州に派遣された戦艦大和の艦長。欧州での戦争に参加するにつれ、戦艦の時代が終わりつつあることを実感する |
史実の、菊水作戦(沖縄特効)時の大和艦長。大和とその運命を共にした | ていとくさん | |
7 本間第9軍 |
プロローグ・1章・2章・3章・4章・5章・9章・エピローグが高貫布士、第6章・7章・8章が林譲治の担当 | |||
P136 | 何よりも敵艦隊と撃ちあうような場面がないという事実に、栗田中将は安心していたというのである: 第三艦隊司令長官となった、栗田中将に関する一節 |
確かに、史実の栗田中将は、戦場への突入を喜ばない、といった感じの艦隊行動をとることが良くあったのだが… | ていとくさん | |
P144 | 「作戦で勝てるなら戦闘で負けてもかまわない」 | 戦闘に消極的な男、栗田中将の本当は合理的な思考法 | ていとくさん | |
P180 | 凄い皮肉だなあ、と思うのは私だけでしょうか。 ジョン・フォードがとった記録映画 |
ノルマンディー上陸作戦をとった、フォードのニュース映画の一節。大和の砲弾で独軍のトーチカが砕け散るシーンが有名 | ていとくさん | |
P229 | 太平洋戦争にフォードは従軍し、記録映画を残している。 「大和、発進!」 |
バルト海の氷に閉じこめられていた大和が、機関の修理を完了して動き出すシーンの、栗田中将の台詞。 ※やっぱり「宇宙戦艦ヤマト」からでしょうか |
ていとくさん | |
レニングラードで指揮をとる若き共産党員(ヴォスレンスキー)は共産党の内幕を書いた有名な本「ノーメンクラツーラ」の作者から取りました。 | 林譲治氏 |
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☆高貫パート | ||||
P261 | 自由ロシア国民軍部隊 | ウラソフ中将が、連合軍に降伏後編成した連合軍への協力部隊。 ※独ソ戦時に、捕虜となったウラソフが編成した義勇ロシア軍がモデルと思われる。 |
ていとくさん | |
8 山下第3軍 |
プロローグ・1章・5章・6章・7章・8章・エピローグが高貫布士、第2章・3章・4章が林譲治の担当 | |||
P51 | ナポレオン作戦 | 連合軍のウクライナ解放作戦に対抗して立案された、ソ連軍の一大反攻作戦の名称 ※史実のソ連軍に、ナポレオン時代の将軍の名前をとった作戦(「バグラチオン」作戦)があるので、それをモデルにしたのではないだろうか |
ていとくさん | |
P83 | ジョニー・リコ少尉 | 連合軍の補給部隊を護衛する戦車部隊指揮官。ソ連軍の地上攻撃機、シュトルモルビクに攻撃されて戦死する。 ※R・A・ハインラインの傑作SF、「宇宙の戦士」に出てくる、主人公の名前から |
ていとくさん | |
P83 | ズイム軍曹 | リコ少尉の部下。ノルマンディーからの古参兵。少尉の部隊でただ一人生き残る。 ※「宇宙の戦士」に出てくる、訓練中隊の下士官。のちに異星人の「王族」を捕らえる功績を立てた |
ていとくさん | |
P84 | 「少尉がまだ新兵で、あっしにしごかれていた頃も、奴と似たり寄ったりでしたがね」 「それは言わない約束だろう」 |
接近する機体を報告した新兵に関する、リコとズイムの会話から。 ※前半の会話は、「宇宙の戦士」でリコがズイムに訓練されるエピソードから。後半の「それは言わない約束だろう」は、昔のバラエティ番組「シャボン玉ホリデー」のネタから |
ていとくさん | |
9 今村第22軍 |
「今村第22軍集団露都攻略」第9巻 プロローグ・1章・2章・6章・7章・8章・9章・エピローグが高貫布士。第3・4・5章が林譲治の担当 |
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P70 | 「地上部隊の投入とは違った、たった一つの冴えたやり方が…」 | ソ連邦内における、ウラン濃縮工場を破壊するための作戦会議での、米OSSのアリス少佐の台詞から ※アリス・シェルドンことSF作家のJ・ティプトリー・ジュニアの傑作短編SFのタイトル、「たったひとつの冴えたやり方」から |
ていとくさん | |
P74 | 死神博士 | ソ連の地方都市、ウラリスクに駐屯する第26戦車大隊の政治将校につけられた渾名。この渾名は、彼の背が高く痩せぎすな容貌から来ている ※仮面ライダーシリーズに出てきた敵組織、デストロンの第二代大幹部の名称、「死神博士」から |
ていとくさん | |
P74 | ゴローニン・イカデビルノフ大尉 | 「死神博士」の本名。元々は医者だったとのこと ※仮面ライダーに出てきた死神博士が変身した怪人、イカデビルから。経歴の元医者は、もちろん死神博士の経歴から |
ていとくさん | |
P76 | 「今でもスペインは、私にとって第二の故郷さ」 | 自らの経歴を語る、ゴローニン大尉の台詞の一節。ゴローニンは国際旅団の一員としてスペインに派遣され、フランコと戦ったそうな ※仮面ライダーで死神博士を演じた天本英世は、スペインの詩人ロルカの詩の朗読でも有名で、しばしばスペインに滞在している |
ていとくさん | |
P99 | 高倉大尉 | 中国は成都地区で活動している第8航空師団の第21独立飛行隊に所属する、B29の機長。陸軍出身 ※映画俳優の高倉健がモデル? |
ていとくさん | |
P99 | 鶴田少佐 | 高倉大尉らの上官。 ※映画俳優の鶴田浩二がモデル? |
ていとくさん | |
P100 | 石原大尉 | 高倉大尉らと同じ第8航空師団に派遣されている、海軍航空隊新津分遣隊の、B29の機長。高倉大尉の部下の行動について、抗議に登場。 ※映画俳優の石原裕次郎がモデル? |
ていとくさん | |
☆この第4章には、他にも今井中尉、成田中尉、武田中尉、桃井中尉、桜井中尉、神田中尉、吉田軍曹、金子軍曹などの登場人物が出てきます。全部映画俳優がモデルかな〜と思うんですが、よく判りません… | ていとくさん | |||
P111 | 池部中尉 | 石原大尉機の爆撃手。爆撃成功の宴会に乱入してきた陸軍航空隊の乱闘に巻き込まれ、思わず高倉大尉の顎を殴ってしまう。 ※映画俳優の池部良がモデル? |
ていとくさん | |
P113 | 「自分は、不器用ですから……」 | 海軍との乱闘との事情を、上司の鶴田少佐に聞かれたときの高倉大尉の台詞から ※高倉健の有名な台詞、「自分は不器用な男ですから」から |
ていとくさん | |
P114 | 富永中将の伝統にとらわれない革新性 | 指揮官先頭こそ陸軍の伝統と唱えていた富永が、実戦部隊に配備されるとその主張を翻して、後方で指揮をとった一節から。彼の行動によって戦後の日本軍は世界有数の指揮通信システムを確立できた、とされる ※史実で第四航空軍を指揮する富永が、特攻隊を送り出しておきながら、最後はさっさと前線から逃げ出したという行為に対する皮肉でしょうか… |
ていとくさん | |
P128 | リチャード三世 | イギリスのロイヤル・サブリン級戦艦の六番艦。第一次大戦からの旧式戦艦だが、対潜護衛戦艦という類を見ない艦種に改造される。船としての性格から幾つかの事件を起こし、港につながれていたが、日本軍との電波兵器の共同開発のために再就役する ※名前は、シェイクスピアの戯曲「リチャード三世」から。なお、史実のロイヤル・サブリン級戦艦はは、六番艦・七番艦は大幅に設計を変更して巡洋戦艦「レナウン」「レパルス」として完成している |
ていとくさん | |
P128 | “造化のいたずら” | ハリネズミの様に対潜兵器と対空兵器を装備した、リチャード三世の異形の姿をジェーン海軍年鑑が評した言葉。ちなみに、リチャード三世は後部砲塔2基を撤去して水陸両用飛行艇を搭載している。 ※戯曲「リチャード三世」の主人公、グロスター公が身体障害者だったところから。 猪のように直進したまま、回避が出来なくなるのである:P128。戦艦リチャード三世の、船としての癖に言及した一節 ※戦士としての(?)グロスター公(リチャード三世)の性癖を指す |
ていとくさん | |
P128 | 味方の大型貨物船エリザベスと衝突 | 戦艦リチャード三世が、その舵の癖から起こした事件。この後、一時リチャード三世はスカパフロー港に係留される ※戯曲中で、リチャード三世王が、前王エドワード四世の后、エリザベスと熾烈な権力闘争を行ったことから |
ていとくさん | |
P133 | 噴進弾格納船 | 日本海軍が英軍と共同開発している、無人の上陸支援船。名称の通り、VT信管を装備した噴進弾を多数搭載した艀のこと ※実際にアメリカ海軍が、近年アーセナルシップの名称で無人のミサイル戦艦を計画したが、現在では開発は中止されている |
ていとくさん | |
P169 | ツポレフ老博士の考案している超音速ジェット旅客機 | シベリアに流されているソ連航空界の長老、ツポレフが自由になったら何を設計するかと聞かれて、答えた機体 ※ツポレフがコンコルドの出現後に設計した、超音速ジェット旅客機がモデルか。ちなみに、このジェット機はアメリカ資本で再開発中、という話がある |
ていとくさん | |
P169 | ポール・ラインバーガー博士 | ジョンス・ポプキンズ大学の政治学科の教授。政府の外交政策にも深く関与し、密かにアリス少佐らとグローバルな情報組織を考案、設立しようとしている ※ポール・ラインバーガー博士はSF作家のコードウェナー・スミスの本名。実際にラインバーガー博士は第二次大戦中、米国の極東戦略に心理学・外交面から関与していた |
ていとくさん | |
P170 | ラインバーガー博士らの構想した、国際政治の情報を補完することで、国際秩序を維持するメカニズム | 正確には、アメリカの外交政策を情報面から補完するという、ラインバーガー博士の機構案を、アリス少佐らが発展させたもの。この組織の表の顔は国際連合というそうである。 ※C・スミスの作品に登場する有名な「人類補完機構」がモデルと思われる |
ていとくさん |
なし
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