O'GANE'S EXPERIENCES

ハイエンドじゃない 3G

　これまで FOMA 端末はハイエンド一辺倒でそれだけ筐体も大きくなるもんだから「FOMAは携帯できない」なんて言われたりしてた。 この度の 700i シリーズの発売でそれを克服できればいいんだろうけど。

発表段階での端末ラインナップは F、N、PとSH。SO、NM 待ちなので今回はスルー。

「FOMAは大きい」というイメージ

　700i の登場で「FOMAは大きい」というイメージは払拭できるのだろうか。700i シリーズのサイズと質量が以下の表の通り。

　そして同メーカーの mova 端末 506 シリーズのサイズと質量が以下の通り。

　700i シリーズは mova のハイエンドである 506 シリーズに比べればやや小型化されているといえる。700i シリーズが FOMA の非ハイエンド機種だということを踏まえて mova の 253 シリーズと比較してみる。以下が 253 シリーズの代表的な機種のサイズと質量。P253i は「手のひらにスッポリおさまる」といったややデザインケータイ極端なコンセプトを持つので比較対象としない。

　253 シリーズの幅と厚さは 700i シリーズとほぼ変わらないが高さは 10mm ほど 253 の方が低い。質量は最大で 27g もの差がある。700i の方には FOMA 向け機能用モジュールを搭載する必要があったりして、熟成された mova 端末ほどの小型化を実現できないのだろう。

　700i シリーズは FOMA の入門機という位置付けであるがこの仕様で FOMA に契約変更を希望するのはパケット料金定額制を利用したいユーザぐらいである。いわゆる大容量コンテンツを利用しない、通話とメールで十分なユーザはわざわざ充実したネットワークを持つ mova を捨てることはないと思う。そういったユーザをも満足させる FOMA 端末を DoCoMo が用意するのが先か、mova が停波するのが先か、DoCoMo の動向が気になるところ。後者なら、ナッバーポータビリティの開始と共に TUKA の時代が来るかも。