ゲーム内容 |
Wiiウェア(ダウンロード)専用のゲーム。 世界の良作を配信する「ワールドゲームパレード」の企画にのっとり、イタリアのソフトハウスが開発した。 ゲーム的には「ブラッドブラザーズ」「NAM1975」に似ており、真新しさは無いが、萌えキャラと不気味な雰囲気のミスマッチが特徴。 |
H.Kuwanoの考察 |
1.見た目とは裏腹にハードなアクションシューティングゲーム本作は見た目はかわいらしいものの、ゲーム内容は結構ハードだったりします。 主人公は桃太郎やアリス、白雪姫といった童話の主人公で、何故か「萌えキャラ」化しています。 それでゲームの内容というと、制限時間が0になる前に、清浄率(?)が100%になるようゾンビや障害物を銃器で殲滅するというものです。 ゲームの世界観としては童話の世界なのでほのぼのとしていますが、その中に大量のゾンビが出てきます。 このようにメルヘンとゾンビの違和感が特徴の本作ですが、特に1面の桃太郎ステージが見所です。 ただ、ゲームバランスがそれほど良くなく最初のボス(桃太郎のお供の三位合体)が異様に強いのと、1面以降のステージが1面ほどインパクトが無いことがあって、ライトユーザーが途中で投げ出したり、ヘビーユーザーがモノ足りない気分になるかもしれません。 余談ですが、僕がこのゲームを買おうと思ったのは、洋ゲーなのに日本らしい等、色々考えさせられるところがあったことと、「ワイルドガンズ」「罪と罰」などをプレイしてきて、このジャンルのゲームを久々にやりたかったということがあったからです。
2.本当に洋ゲーなの?本作は、キャラクターデザインを見る限りはとてもスペインで作られたゲームには思えません。 メンバーの中から、実は日本で作ったとか、日本に持ってくる際にキャラクターを替えたとか、いろいろな意見が出されていました。 メーカーのホームページに制作者インタビューがあったので見てみると、「日本の販売元からオファーを受け、制作していったが、絵(萌えキャラ)は本場には適わないので日本の絵師に依頼した」ということです。 オーバーに表現すると、このゲームは「日本の販売元が外国メーカーに外注して作らせた」というようにも見えます。 ワールドゲームパレードのコンセプトは、世界の名作を日本の多くのゲーマーに知ってもらいたい、ということもあったと思うのですが、これでよいのか、と僕は思ってしまいました。
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関連情報 |
ブラッドブラザーズ1988年にアーケードで出た擬似3Dシューティングゲーム。画面手前(下)のプレイヤーと、連動する照準を操作し、画面奥(上)の敵を殲滅していく固定画面の撃ちまくりシューティングゲーム。 NAM19751990年にネオジオで出た擬似3Dシューティングゲーム。ゲーム的には「ブラッドブラザーズ」とほぼ同じだが、緊急回避を頻繁に使用しないと生き残ることは難しい。 生々しいキャラの動きや演出など、戦場らしさが話題となった。 ワイルドガンズスーパーファミコン末期に出た擬似3Dシューティングゲーム。ゲーム的には「ブラッドブラザーズ」や「NAM1975」とほぼ同じだが、ジャンプや投げ縄、ボム等、行動が広がった。 罪と罰〜地球の後継者ニンテンドー64で出た3Dアクションシューティングゲーム。片手で銃(照準と射撃)と剣、片手でプレイヤー(移動、緊急回避、ジャンプ)を操作するという、コントローラーの特性を活かした操作方法が特徴。 難解なストーリーも売り文句となった。 Wiiのバーチャルコンソールでも遊べるようになり、さらに2010年にWiiで続編も登場した。 |