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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー #231
シンプル2000シリーズ Vol.91 ALL★STAR 格闘祭 (PS2)

購入金額: 250円箱説付

ゲーム内容
シンプルシリーズのキャラクターたちによる2D対戦格闘ゲーム。
攻撃力アップ、攻撃モーション・防御硬直キャンセル、ダメージ軽減など、ボタンを押すタイミングでさまざまな効果がある「インパクトボタン」が特徴。

H.Kuwanoの考察

1.操作性で250円も納得?

実はこのゲーム、事前に「ネコミミキャラが出る」という情報を仕入れたために、KGRさんへの献上用にと思って買いました。
また、値段も250円と格安だったので、はずれでもいいや、という感じで買ったのです。

確かに、シンプルシリーズらしくいろんなところで手抜き、もといコストを下げる工夫がされています。
僕としては、企画としては大変面白いと思うのですが
「祭」としているのに盛り上がりに欠けるゲーム展開が問題に思えました。
特にオープニングとエンディングは、音楽もないままメッセージが流れて終わり、という、あまりにも寒い内容です。
(メッセージ内容は笑えるのですが)
また、格闘ゲーム素人の僕が見ても、キャラクターの性能差など、バランスには難があります。
しかし、ここ最近でプレイしてきたシンプルシリーズの中では一番とっつきやすく、普通に遊べる2D格闘ゲームに感じられました。

 

ミーティングでKGRさんに見せたところ、KGRさんが丁度2D対戦格闘ゲームにハマっていたことと、ネコミミキャラ(といっても追加コスチュームですが)が出ることもあり、期待が高まっていたようでした。
しかしプレイして1戦で、「これ、250円の理由分かった。」とコントローラーを投げ出してしまいました(それでもネコミミなのでしばらく頑張ってプレイしていましたが)。

KGRさんは「言葉では表現しにくいが、操作性がおかしい」と指摘していました。
入力が遅れるとか、必殺技が出しにくいとか、そういった単純な言葉では表せない問題が、このゲームにあるようです。
終にはPS3の「ブレイブルー」を引っ張り出して、僕やNさん(格闘ゲームは苦手)に比較させる始末。
(こんなことが「サンダーフォースVI」でもあったなぁ)

しかし、格闘ゲームにそこまでこだわらない、ライトユーザーならある程度楽しめるとは思います。
そもそも、格闘ゲームよりも、キャラクターのチョイスや必殺技、オープニングやエンディングなど、「ネタ」として楽しめるということですが。
Nさんも、「250円にしてはそこそこ楽しませてくれる。」(何が楽しめたのかは不明ですが)やや好評でした。

 

2.低価格で作れるワケ

本作はシンプルシリーズですが、たいてい2Dの格闘ゲームは、キャラクターのモーションを1枚1枚書き起こしていて、とてもコストがかかっています。
なぜシンプルシリーズでできたかというと、それは画面表示が3Dで表現されているためです。
(プレイする前から、画面写真のキャラクターの輪郭が黒くなっている所で予測は付くのですが)
3Dの方がモーション毎に絵を作って書き換える必要がなく、コスト的にも安くできるのだ、と納得してしまいました。

 

名言

格安だ!

本作のエンディングで、締めくくりに使われる言葉。
正確には、「今日もD3ワールドは愉快だ!痛快だ!格安だ!」と出るのだが、「格安だ!」が妙に自虐的もといシンプルシリーズらしい。


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