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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー # 157
SEGA AGES 2500シリーズ Vol.25 ガンスターヒーローズ〜トレジャーボックス〜 (プレイステーション2)

購入金額: 2580円 (箱説付)

ゲーム内容

トレジャーが開発したメガドライブの名作「ガンスターヒーローズ」「ダイナマイトヘッディー」「エイリアンソルジャー」の復刻版。
いずれも2D アクションゲームである。
それぞれの作品には日本版と海外版のほか、ゲームギア版やマークIII版、プロトタイプまであるものもある。
さらにマニュアルや開発資料、スゴ腕プレイヤーによるスーパーリプレイなども収録されている。

H.Kuwanoの考察

1.「エイリアンソルジャー」目的でもOK

本作は3つのメガドライブのゲームの移植版が収録されているわけですが、マニアとして一番気になるのはやはり「エイリアンソルジャー」でしょう。
僕もかねてから欲しかったゲームです。
品薄で中古市場では10000円以上とプレミアがつけられています。

それが、移植版とはいえ、2500円で買えるのですから大変お徳ですよね。

実はパソコンで「セガゲーム本舗」のラインナップに含まれていました。
しかし1ヶ月600円かかり、所有することはできませんでした。
さらに説明書などの資料もなく、どうしても躊躇してしまいます

ということで、ここでは「エイリアンソルジャー」を中心にレビューを進めていきます。
「ガンスターヒーローズ」「ダイナマイトヘッディー」はどこかでレビューを書きましたので。

まず、「エイリアンソルジャー」は横スクロール型のシューティングアクションゲームで、主人公の鳥人が武器を切り替えながらボスキャラを倒すというゲームです。
スピーディーな展開が特徴で、ステージも短く、一分も経たないうちにすぐにボス戦になります。
スピーディーなのは主人公もそうで、完全無敵のダッシュを使って敵の攻撃をかわすことが攻略の鍵となります。
ただ操作が難しく、武器の変更はリアルタイムで選ばなくてはなりません。

確かに一見難しく、初回では倒せないボス敵も多くいました。
しかし、パターンを見極めるとクリアが楽になり、「爆装0移動」を使用するとボスを瞬殺できるようになります。
「パターンを見極める(れば誰でもクリアできる)ゲーム」という印象を受けました。

このゲームはトレジャーファンの間から、未完成であるという評判があります。
確かにそう言われても仕方がありません。
ゲームバランスは決して良いとは言えないし、ストーリーも難解というよりは説明不足です。
しかし、ゲームのテンポの良さはよく考えられている と思います。
よく、本作が未完成である理由として「セブンフォースなのに5形態しかない」ということを突っ込むファンもいるのですが、7形態あると、プレイ時間が長くてダレたり、攻略に時間がかかって投げ出したりしてしまうでしょう。

僕はこのテンポの良さで、3作の中では一番気に入りました。

 

「エイリアンソルジャー」のゲーム性は3つのゲームに引き継がれていると思われます。

一つは、「レイディアントシルバーガン」
ボスが連続してくる というゲーム展開は本作を意識していると思われます。
また、武器を場面で使い分けることや、敵弾を利用してパワーアップすることも似ています。

もう一つは、「罪と罰」
先ほどのボスオンパレードなゲーム展開の他、難解なストーリー主人公の年齢が同じぐらい というところが本作に似ていると思われます。
また英語のボイス は本作そっくりです。
さらに、敵の攻撃を跳ね返して攻撃というのも似ています。

最後の一つは、「鉄腕アトム(GBA)」
これは原作モノでストーリーは全く違うのですが、無敵ダッシュで敵の攻撃を回避するゲーム性 が似ています。
ゲージ消費でダメージを与える無敵ダッシュというのも似ています。

 

2.ゾルゲール哲の関与

本作の説明書には、なぜか移植のカップリングなのにも関わらず、ソフト自体のプロローグがあります。
その文章はなんと「ガンスタースーパーヒーローズ」にも関与していた、「セガガガ」の「ゾルゲール哲」氏。
そのためか、ゲーム内容のみならず、時代背景やメガドライブ、セガについても述べられています。
プレイステーション2のゲームなのに、「任天堂」「セガマニア」など、ちょっと物騒な単語がちりばめられています。
ちょっとマニアックすぎて、ライトユーザーにはついていけません。
そのためか、巻末につけられているスペシャルコラムではいろいろの思い出が書かれていますが、前に倣えで「メガドライブ」に関する思い出も文章に織り込まれています。
一番安心して読めるのはトレジャー社長の前川氏のコメントです。
というか、前川氏のコメントをプロローグにすべきでは。

しかしゾルゲール哲氏は、トレジャーのゲームに参与し、よりセガセガしさを植えつけるのでしょうか。
トレジャーのゲームが、セガ色に染まりすぎてゲーム性を犠牲にしなければいいのですが…。

 

3.結論:マニア向けの一本

本作はこれだけメガドライブファンに親しまれたゲームをまとめた一本なので、セガマニアはもちろん、90年代前半のゲームに夢中になったオールドゲーマーにオススメできる一本です。
マニアでなくても、「ガンスターヒーローズ」は十分に楽しめると思います。
メガドライブ版は2000円前後で手に入りますが、これで2500円を払ってプレイする価値は十分あるでしょう。

正直、僕は「ガンスタースーパーヒーローズ」よりはこちらをオススメしたいです。

攻略情報

エイリアンソルジャーのコツ

ここでは、スーパーリプレイとはちょっと違った攻略法を紹介します。

2面ボス
高速な膝蹴りは数回バックしないと出してこないので、近づいても大丈夫。
蟻酸を出したらカウンターフォースでライフ回復アイテムにしてしまいましょう。

4面ボス
スーパーリプレイでもありますが、0移動で後ろに回りこみ、機雷が降ってきたらカウンターフォースを当てて機雷を吹き飛ばし、敵に当てると大ダメージです。

5面ボス
ハサミだけは喰らわないようにしましょう。
大ダメージです。

9面ボス
足場から足場へは0移動で移動できます。
口から弾を吐き出す前(水面にもぐっている間)にランサーフォースを当てると大ダメージを与えられます。
喰われる瞬間に爆装0移動を出すと、敵をすり抜けずにダメージを与え続け、いきなり倒せる場合があります。

10面ボス
画面がスクロールしたときに敵は右側にい続けますが、カウンターフォースで相手の撃ってきたレーザーを反射させてダメージをあたえます。

11面ボス
相手の攻撃は、腕を振る方向ではなく、モーターボートの移動する方向に0移動してかわします。

12面ボス
見えにくいのですが、口を伸ばして攻撃してくるので動き続けて戦いましょう。

14面ボス
トゲは刺さると徐々に体力を奪っていくので、0移動で振りほどきます。

15面ボス
道中はハエの胴体にファイヤーを当てます。
ボスはホーミングで戦うか、方向を固定し、子グモを集中して倒すようにしましょう。
画面下に消える寸前までハエの死骸を下げると、子グモが出てこなくなり戦いやすくなります。

16面ボス
足場から足場へは0移動で移動できます。
遮蔽板はカウンターフォースで破壊できます。

18面ボス
ヴァルキリーフォースはブーメランを投げるときや腕をはずすときが狙い目。
0移動で裏に回りこみ、ランサーフォースを当てます。
メドゥーサフォースは体力回復・武器パワーアップのチャンスです。
途中に出てくる機雷はカウンターフォースで跳ね返すことができ、しかも敵に当てれば大ダメージです。
シルフィードフォースは闇雲に狙ってもガードしてしまうので、
攻撃をやめて画面左端で待機し、腕を振り上げ終わったら頭をランサーフォースなどで攻撃します。
アルテミスフォースは適度に近づくとバック転して弾を発射するので、それをカウンターフォースで消すと回復アイテムが出ます。
サーペントフォースは、画面を中心に時計回りに水流が働いているため、機雷をカウンターフォースで破壊しつつ、画面端を回らせるようにして一箇所に固めましょう。
ホーミングフォースやフレイムフォース、爆装0移動は使えないので注意。

25面ボス
ボスにはカウンターフォースや弾切れ時の武器、爆装0移動でしかダメージを与えられません。
敵の撃つ回転弾は跳ね返せるので、これでダメージを与えていきます。

関連情報

レイディアントシルバーガン

1998年にトレジャーがアーケードで出したシューティングゲーム。
3つのボタンの組み合わせで武器を変え、同じ色の敵を連続で倒してコンボボーナスを稼いで強くなるという、ちょっと変わったシューティングゲーム。
ボスが多いのも特徴で、ほぼ全編ボスオンパレードである。
セガサターンにも移植されているが、プレミアソフトとして有名。

罪と罰

ストーリーの難解さとアクションシューティングの爽快感がウリの、3Dタイプの3Dアクション・ガンシューティング。
発売は任天堂だが、実はトレジャーが製作している。

鉄腕アトム(GBA)

手塚治虫原作の有名なマンガ「鉄腕アトム」のアクションゲーム。
アトムを操作し、さまざまな人と出会い成長し、時代を超えた悪と戦う。
開発はトレジャーで、プロデューサーは「セガガガ」のゾルゲール哲氏。


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