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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー # 156
戦国BASARA (プレイステーション2)

購入金額: 2580円 (箱説付)

ゲーム内容

一人の戦国武将を選び、大勢の兵をバッタバッタと斬りながら天下統一を目指すアクションゲーム。
いわゆる「カプコン版戦国無双」

戦国無双などの他のメーカーのチャンバラゲームとの大きな違いは、「スタイリッシュ」 なこと。
そのため、伊達政宗が英語をしゃべったり、巨大メカが出てきたり、百姓一揆で天下を取ったりと、ハチャメチャな設定 である。

アクションゲームとしても単なる斬り合いに終わらないよう、戦場に応じて様々な状況やミッションが課せられている。
難易度も低く、ストレス解消にもってこいの一本。

H.Kuwanoの考察

1.インパクトが強いのは最初だけ

紹介にも挙げたとおり、本作はハチャメチャな設定でプレイヤーを笑わせてくれますが、それも最初だけです。
最初は爆笑してしまいますが、慣れてくると感覚がマヒし、戦国時代にメカがいても違和感を感じなくなるので不思議です。

2.爽快だが単調

本作は難易度が低く抑えられており、爽快感は非常にあります。
ストレス解消には良さそうです。
また、アイテムコレクションやキャラクターの育成の要素があり、長く遊べるようにはなっています。

しかし、ゲームとしてはちょっと単調で、長時間プレイするのには適していません。
ミッションやキャラクターなどでバリエーションを出そうとしているのですが、結局やることはただ斬るだけ。

また、カメラワークの雑さも難です。
本作のカメラ位置は基本的に固定で、主人公が後ろを向いてもカメラは動きません。
L1ボタンを押すと自分の向いている方向にカメラが移動するという仕様で、何度もこのボタンで位置確認をすることとなります。
だからといって右スティックでカメラを回転させていると隙だらけになってしまいます。

3.ガングリフォンブレイズの影響は?

僕の思い違いかもしれませんが、本作のゲームシステムはどことなく「ガングリフォン ブレイズ」に似ていると思いました。
玉手箱の回収、ステージクリア後のスコアの計算方法(難易度で倍率が決定、生存武将数がポイントに加算)、いいものが入っている玉手箱はデザインが違うといったことが似ていると思いました。
ですので、初回プレイ時に玉手箱の開封画面が出てきたとき、カーソルで玉手箱が選べるので、「取った玉手箱が全て手に入るわけではない」と思ってしまいました。

また、木騎のデザインも、どことなく「ガングリフォン ブレイズ」のエレファントに似ていると思いました。
あと、本田忠勝の移動が滑走なのも「ガングリフォン ブレイズ」のローラーダッシュっぽいのは気のせいでしょうか? 

名言

木騎

本作に出てくる大型メカ。
もちろん元ネタは「鉄騎」であることは言うまでも無い。
名前の通り木造で、四足歩行で動き、てっぺんには館が建っている。
弓矢や爆弾などを連射してくる上に、なぜか胴体からギロチンの歯が振り子のように動いている。
本作では前田利家、ザビー、長宗日部元親が所持している。
その他、同じメカとして本田忠勝が登場する。

攻略情報

プレイヤーキャラ紹介(&バサラ度チェック)

伊達政宗(バサラ度:★★★★)
本作の主人公ですが、オープニングムービーではまるで暴走族のように、兵を引き連れて馬を走らせる姿が描かれています。
さらには「Here we go!」 などの横文字を使うし、いきなりインパクトのあるキャラクターです。
刀を6本も使う流派もちょっとおかしいです。

真田幸村(バサラ度:★★★)
本作のもう一人の主人公で、いわゆる「熱血バカ」
勝利ポーズはまるでサッカーのゴールシーンのようで、ひざをまげてガッツポーズをとりながら滑り込んできます。
尊敬する武田信玄とはコブシで語り合っています。
さらにテレポートやテレパシーも使用できるスゴイ奴です。
しかし、夫婦で参戦するまつや濃姫を「はれんちでござるー!!」と言うのに対し、もっと破廉恥な格好のかすがにはコメントなしというのは何なんでしょう?

織田信長(バサラ度:★★)
自称魔王、陣に髑髏の頭にろうそくを立てたものを並べているほどの悪趣味ぶりですが、ここら辺は全く史実との違和感はありません。
問題は武器が剣の他にショットガンを持っていること。
(とはいえ妻の濃姫も拳銃を持っているのですが)
小姓の蘭丸は気に入っているようですが、妻の濃姫には冷たい態度で接しています。
また魔王らしく、こちらが倒すと絶命ムービーが流れます。

濃姫(バサラ度:★★★)
織田信長の妻。
なぜか戦国の世に二丁拳銃で戦います。
着物の隙間から見せる、蝶の刺青が入った太腿から拳銃を取り出すといった、なんとも「FF○」みたいなキャラクターです。
さらにはどこから出すのか分からないのですが、ガトリングガンまで取り出してきます。
エンディングはなぜか入浴シーン。

武田信玄(バサラ度:★★)
格好はあまり違和感が無く、軍配の形をした斧を振り回します。
彼もテレポートやテレパシーも使用でき、さらには火山弾を降らせることもできます。
「天地を喰らう」よりもすごい策略です!!

上杉謙信(バサラ度:★★)
おそらく性別は男でしょうが、なぜか声が女性なので正直性別不明です。
しかもなぜかメッセージはほとんどひらがなという、よく分からない仕様です。
ハンサム(死後)で、かすがとは少女漫画的出会い(薔薇が画面に咲き乱れる)により相思相愛になるのですが、ライバルの武田信玄も気になっているようですので、ますます性別不明です。

猿飛佐助(バサラ度:★)
迷彩服に身を包んだ、「メタルギアソリッド」な忍者。
性格も飄々としています。
ヨーヨーのような手裏剣で攻撃し、分身の術を使ったり霧を出したり鳥につかまったりできます。
忍者なので何でもアリです。

いつき(バサラ度:★★★★)
現在の青森県に住む農家の娘で、百姓一揆で天下を取り、争いの無い国を作るのが目的。
なんと雪国でも半袖半パンで平気です。
武器は太鼓の形をしたハンマーで、「ソウルエッジ」の「ソフィーティア」のように神から授かります。
でも実は手放した方が強く、「駄々っ子パンチ」や「百烈パンチ」で敵兵を倒します。
(しかしずっと手放しているとバチがあたり、戻ってきたハンマーに叩かれます(バンソーコーマークが出てきます))。
またハンマーを巨大化させたり、雪だるまに変身したりと、どこかデータイースト臭がします。 

森蘭丸(バサラ度:★★)
9歳の子供が戦場で殺しをするというとんでもない設定。
めちゃくちゃ高速に矢を放つことができる少年です。 

前田利家(バサラ度:★★★★)
まるで「サムライスピリッツ」の「タムタム」みたいな野蛮人で、よろいを着てもほとんど裸。
しかも傷だらけ。
妻のまつには頭が上がらないようで、登場時に槍の柄を頭にぶつけたりと、パッとしません。
妻のまつから飯を取り上げられたのか、腹を減らしていますが、必殺技ではひょうたんから(おそらく)酒を口に含んで、火種も無いのに火を吐くといった、現実離れした技を披露します。 

まつ(バサラ度:★★)
オープニングでは前田利家を送り出したあと、「キューティーハニー」みたいな変身シーンを経て、サバイバルゲームみたいな格好の戦女に変身。
おにぎりを頭上に出して体力回復もできます。
しかし性能的には上杉謙信と一緒。

明智光秀(バサラ度:★★★★)
上半身裸で鎌を2本持っており、殺人を好む変質者
登場シーンでは敵兵の死体を切りつけ、鎌に付いた血を啜っています。

島津家久(バサラ度:★★)
椰子の木と青い海のある南国で、ハンモックに揺られながら酒を飲む老人。
筋肉質で上半身裸、巨大な剣を振り回します。
攻撃が一直線で、一対一なら負けないのですが…。

ザビー(バサラ度:★★★★★)
ザビー教を広めに日本にやってきの伝道師。
現在の長崎県に城を構え、ザビー教を信じない者を殺します。
両手に大砲を持ち、「ジャイアン」みたいに歌で敵を倒すことができます。
科学力もあり、自分と同じ形のロボット「メカザビー」を大量生産しています。
伝道師の肩書きは伊達じゃなく、不気味な顔の天使を呼ぶことができます。

本田忠勝(バサラ度:★★★★)
なんと実在した人物なのにメカとなっています。
いつも回転しているドリル型のヤリ、キャノン、ブースターなどの装備があり、移動も常に滑走しているというメカ具合。
しかし必殺技は飛び上がっサンダーという、アニメチックなノリです。
なぜか徳川家康の命令に従っています。

かすが(バサラ度:★★)
過激なコスチュームの忍者で、なぜか金髪です。
なぜか暗殺しようとした謙信に一目惚れしてしまいます。
性能的には猿飛佐助と一緒。 

関連情報

戦国無双

戦略シミュレーションで名高いコーエーが出したチャンバラアクションゲーム。
強い武将が多くの敵兵を相手に斬りまくるアクションゲームで、このジャンルの礎を築いた作品。

鉄騎

カプコンがXBOXで出したロボット戦争アクションゲーム。
馬鹿でかいコントローラーが話題となった。

ガングリフォンブレイズ

ゲームアーツがカプコンと組んで制作した3Dロボットアクションゲーム。
「ガングリフォン」シリーズ第三作。


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