JIA Architect Registration

建築家資格制度について

 次の様な理由で(社)日本建築家協会近畿支部では世界に通用するような建築家資格制度を自主認定の形ではありますが、
発足させました。なお、参加資格を審査するために、今までの経歴や業務内容、考え方を記した書面を提出してもらいデータを整理しています。(経歴書の項目へ)
 支部や地域会の事務局で、経歴書を閲覧できるようにしています。
また、近畿支部の事務局では、項目毎にコンピューターでの検索もできるようにしています。
 建築家をお探しの方は、ご利用下さい。

*資格制度全般及び建築家の継続教育については本部HPをご参照下さい

*世界各国の建築家資格制度は(財)建築教育技術普及センターの「資格の広場<海外>」に掲載されています。

 

JIAは別に述べる社会的、国際的背景の下に世界的に通用する建築家資格制度を制定するべく他団体と協議中である。日本には1950年に制定された建築士法があって建築家資格に相当するものとして国内では認知されているが、国際的に通用する制度とは言えないのが実情である。1級建築士がUIA基準の建築家のレベルに満たないとされる根拠は主に以下のような点にある。

1. 教育カリキュラムに建築家倫理教育が義務化されていない。
2. UIA基準による5年生大学と4年生大学で就業年限に差がある。
3. 受験までの実務訓練の内容について厳密な定義がされていない。
4. 一級建築士試験の内容が建築家としての能力を査定するのに不充分である。
5. 資格取得後の継続教育が制度化されていない。

要するに、技術偏重でアーキテクトとしての人間的完成度や社会的責任についての訓練やテストが不充分だということである。

グローバル化が求められる内外の環境から、向かうべき方向は1級建築士制度を一から見直し、エンジニア制度と建築家制度をUIA基準に合わせて全面的に作り直す時期に来ている。遺憾ながら中央で進行している話し合いが総論賛成、各論反対の傾向があって中々進展しないので、近畿支部でエリアと参加資格を限定した私家版の建築家資格制度を自主的に立ち上げることにした。将来の第3者認定資格制度に備えてのパイロット・プラントともいうべき実験的意味合いの強い制度であるが、多数の参加者を得て将来の姿を彷彿させる運用が1999年8月21日に開始された。

建築家資格制度とグローバル化

資格制度概略年表