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    斉の第16代君主、桓公(在位前685-643)の即位から
、覇を唱えるまでの記録。春秋五覇の一人。その一代記。
 管仲、鮑叔が登場。
    (既に小説になっていると思う)
 春秋五覇

 斉の桓公
 晋の文公
 楚の荘公
 秦の穆公  (呉王闔閭)
 宋の襄公  (越王句践)

  
   一 桓公の即位と管中の登用。

桓公が莒より戻り即位して、鮑叔を宰相にしようとしたが、鮑叔は断り、管仲を推挙して、5つの美点を挙げる。
ただし、管仲は一度敵方にあって、今は魯にいる。
魯は、管仲を斉が重用すると力を持つことを警戒して返さないだろう。どうすれば良いか?
鮑叔は、管仲を部下の面前で処罰したいので返して欲しいと言えば返すだろうと使者に言わせる。魯側はそれなら殺して詩体で返そうとするだが・・・・・
引き渡しを受けた後の丁重な扱いを描写。
 
 譲公が乱虐で、鮑叔は公子小白(後の桓公)を奉じ莒に逃げていた。一方、管仲は公子糾を奉じて魯に亡命していて、両者は相続争いを起こしていた。公子糾は小白の依頼により魯によって殺され、管仲は捕虜になっていた。

管仲の5つの美点
  1.寛大慈悲、2.国政に根本を失わない3.、忠信人民と心を結び、4・礼儀を制定し周りを従わせる。 5.軍を指揮できる
 
 二 国政の改革

桓公は管仲を自ら近郊まで行き出迎えた。
  以下、桓公と管仲のやり取り
桓公:先代の襄王の暴政で国が傾きかかっているが、どうすればよいか?
管仲:これまでの王は文王武王のやり方に則って、老臣などの意見を聞き、民を平等に扱ってきた。
桓公:実行するにはどうすればよいか?
管仲;国都を3分、郊外を5分して、民の住居を決めなさい。
 襄王の暴政の内容が分る。
 

桓公
:民に事業させるにはどうすればよいか?
管仲:士農工商を雑居させてはいけない。
桓公:彼らの住居はどうするか?
管仲:士ー静閑な所、工は官庁、商は市場、農は田園
   国家の首都城壁内を21郷に分け、工商に6郷、士に15郷(君子が5郷、国子が5郷、高子が5郷の軍を率いる)ー管仲はこれに従い実行。
桓公:諸侯を征伐したいのだがどうか?
管仲:未だ国家が安泰ではありません
 それぞれ教育的な理由がある。
  桓公:どうすればよいのか?
管仲:国家の行政組織、単位を整備し、その中に、軍事的な命令系統も含めます。
  その具体的内容を示す
  5家―軌、10軌ー里、 4里ー連、 10連ー郷(2000人)、5郷ー1帥 (1000人)  
 管仲の統治手法がよくわかる。
   桓公は正月の朝廷で、郷長より報告受け、良い人材に推挙を求め、自ら接見して採用し、功績も査定した。
 郷長以下の組織に善政を浸透させた。
 
  三  対外政策、覇権確立

桓公:諸侯を制覇したいが、良いか?
管仲:いけません。隣国がまだ我が国に親しんでいません。 桓公:どうすればよいか?
管仲:境界を正し、奪った土地返し・・・・具体的に説く
 論語での、孔子の管仲の評価:

八佾第三22:極めて低い
憲問第十四10:一廉の人物と評価
憲問第十四17:高い評価
憲問第十四18:高い評価。もし管仲がいなかったら、我々は、野蛮の風習になっていたであろう。
  桓公:斉は武器が少ないがどうすればよいか?
管仲:罪人に刑罰の代わりに、武器を出させる。
 
  桓公:南方を征したいがどうすればよいか?
  以下、西方、北方と続く
管仲:いちいち、具体策を提言
 
  即位数年後、各地を支配下に置く。

葵丘(ききう)の会(前651)で、天子、桓公に堂上に上がって勅命を受けるようにいうが、桓公は管仲に相談して、自体。
諸侯、桓公は礼を知ると評価。

狭人が邢(けい)の国を攻めた時(前662)、衛の国を攻めた時(前660)の桓公の対応が素晴らしく、諸侯の信頼を得る。

中国全体が治安が良くなり、大国はその徳を恥じ、小国は服従するようになる。

これらは桓公が、管仲以下重臣を上手く使った功績である。


   2022・11・06