表紙/略歴/単行本リスト1/単行本リスト2/作品紹介1/作品紹介2/その他/リンク/掲示板/あとがき

小椋冬美の作品に出てくる音楽を集めてみました。
「ヤングユー」以降(1987年〜)の作品についてです。「りぼん」時代についてはこちら

時代や場所を問わない「物語」を作るようになってきたためか、いわゆるお遊び的な描き込みはあまり見当たりません。なので取り上げられるものも少ない。



 ビー・マイ・ベイビー (ザ・ロネッツ)

60年代を代表するプロデューサー、フィル・スペクターが満を持して送り出した大ヒット曲。誰でも耳にしたことがあるはず。
「ビーマイベイビー」2巻の柱に「ある日アシスタントの女の子が持ってきたカセットに、ロネッツのBe My Babyが入ってた」「そんなわけで描きました」「曲はストーリーには全然かすらなかったけど」というコメントがあります。
また、ほかのページの柱で小椋冬美はこの曲のジョン・レノン版をおすすめしています。聴いたことないんですが、これもフィル・スペクターのプロデュースでしょう。

The Ronettes私もこの曲大好きなんです。ちなみに初めてきちんと聴いたのは、パトリック・スウェイジ全盛期(笑)のダンス映画「ダーティ・ダンシング」('87)。オープニング、踊る男女のスローモーションにこの曲がかぶる。それ観て思わずサントラ買ってしまいました。

余談ですが、この曲に触発されてビーチボーイズのブライアン・ウィルソンが書いた「ドント・ウォリー・ベイビー」も大好きです。

wall of hound
管理人さんは日本一のフィル・スペクター通。その他音楽の話いろいろ。
ビバ・オールディーズ・クラブ
40〜60年代のヒット曲を様々な切り口で紹介しています。




 キッド・クレオール (キッド・クレオール&ザ・ココナッツ)

「僕の好きなPeach Pie」の主人公の名前は「木戸呉夫」。すなわち「キッド・クレオール」。

「楽園の果実」(「彼女の生活」収録)というタイトルも彼等の曲からとったのかな?



 ラブ・ミー・テンダー (RCサクセション)

「夢の人たち」に通して登場する米屋の息子・鈴木くんは、第一話の「カレン」で「LOVE ME TENDER」とプリントされたTシャツを着ています。ちなみに背中には「牛乳が飲みたい」と書かれている。
これはRCサクセションが88年に発表した問題作「カバーズ」の中の一曲、「ラブ・ミー・テンダー」のこと。スタンダードナンバーの数々に反戦、反原発の歌詞をつけて歌ったこのアルバム、東芝EMIは発禁にしてしまいました(のちにキティから再発)。当該曲には「放射能はいらねえ〜 牛乳が飲みてえ〜」という歌詞がある。

私事ですが、これまでつきあった中にRC好きな男の子が何人かいたため、昔の曲とかけっこう聴いた(というか聴かされた…(笑))ものです。「僕の自転車の後ろに乗りなよ〜」とか。

Love Me Live
RCサクセションのファンサイト。これストーンズの「ラブ・ユー・ライブ」のもじりだと思うんだけど、いいね




Nothing Like the Sun 「成美」(「夢の人たち」第三話)の冒頭、この回の主人公・成美はレコード屋で男の人に声をかけられます。
このときレコード屋に貼ってあるポスターは、ユーミンの「Delight Slight Light Kiss」とビートルズのCD-BOXセット。このころは、ちょうどレコードからCDへの移行がすすんでた時期だったのです。
ちなみに成美が手にしているのはスティング87年のヒットアルバム、「Nothing Like the Sun」。このジャケしぶくて好き。



 ダークランド (ジーザス&メリーチェイン)

そのままタイトルに使用。たぶんそうだと思う。
だって小椋冬美の好みっぽい感じがするから…(笑)
ジーザス&メリーチェインはスコットランド出身のノイズ系ポップバンドで、「Darklands」は87年発表の曲名かつアルバムタイトルです。
ちなみにのちにプライマル・スクリームがカバーしているらしい。管理人は未聴。(だってオリジナルアルバムには入ってないんだけど…どこで聴けるの?)

The Jesus and Mary Chain Darklands

PSYCHOCANDY
おそらく日本唯一のジザメリファンサイト。かなり詳細なデータがあります。




 「スイート・ミュージック」のヒロイン、エリオラはレコード屋のレジ係。
しかしポスターやレコードジャケットの描写がほとんどないため、いつごろの話なのかもわかりません。
Peter,Paul & Mary唯一確認できるのが「HIT 10」として店に飾られているレコード数枚(単行本38ページ)。これがレッドツェッペリンとジェームズ・ブラウン。ツェッペリンのジャケ写がどうもデビュー盤ぽい(ちょっと違うんだけど、消去法で…)ので、このことから推測してこの物語の舞台は69年…70年前後かな。デビュー盤そんなに売れたのか?というのがあるんだけど…
JBの横にチラッと見えてるのは、おそらくピーター&ポール、マリーの1stアルバム。



見落としてる箇所があるかもしれないので、何か気付いた方はこちらからご一報くださるとありがたいです。
今はどんな音楽聴いてるのでしょうか。ちょっと知りたい気もします。

(02/08/21)




表紙/略歴/単行本リスト1/単行本リスト2/作品紹介1/作品紹介2/その他/リンク/掲示板/あとがき