小椋冬美の作品に出てくる音楽を集めてみました。
「りぼん」時代(1978〜1986年)の作品についてです。「ヤングユー」以降についてはこちら。
▼ アイム・セクシー (ロッド・スチュワート)
「Mickey」でミッキーがスケート大会での演技に使用した曲。
スミに「ムリな選曲とはわかっているんですが…」との直筆ツッコミあり。たしかにそうかも。しかしミッキーはこの曲にのって4回転ジャンプを決めます。
余談ですが、「Mickey2」に出てくる伝説のスケーター「アンディ・スチュワート」というのはロッドから名前取ったんでしょうか。
その他「赤い天使」の扉、「リップスティック・グラフィティ」2巻の扉にはともに「ROD
STEWART」とかかれたツアーポスターが貼ってあります。
Cafe Ooh La La
フェイセズ/ロッド・スチュワートを中心に、ストーンズおよびブリティッシュ・ロック、アメリカン・ロックまで幅広いミュージシャンを扱っているサイト。
Rod Stewart(「Class 30」内)
アルバム・レビューによるバイオグラフィーがみられます。
▼ グリーン・スリーブス (イングランド民謡)
「“スリーブス”って、そういや“袖”のことじゃん」と気付いたときは目からウロコが落ちたものです。
作中ではミッキーたちの学校にやってきたジーナ先生がいつも口ずさんでいます。
▼ ハートブレイカー (グランドファンク・レイルロード)
「星の扉をノックして」で岩田くんたちがバンドの練習をしてるコマに出てくるタイトル。かなり大きな字で「ぜったいのおすすめ 一度聞いてみて!」と書いてある。音楽がらみのシーンなので目立っててもいいということでしょうか。
彼等のアルバムは私も2枚ほど持ってます。
しかし「ハートブレイカー」というタイトルはいろんな人が使ってるのでややこしいですね。
Grand Funk Railroad Tribute Site in Japan
ファンサイト。熱いです
▼ 灯りを消して (荒木一郎)
「だから今夜はスローダンス」のひとコマにタイトルが出てきます。執筆中に聴いていたのでしょう。
荒木一郎は60〜70年代に活躍したシンガーソングライター。大島渚や村上透の映画にも出てるかと思えば本なんかも書く、マルチな人です。
ちなみにこの曲名で検索したら、DER ZIBET(懐かしい、今なにしてるのかな)のISSAYがカバーしてるという記事が出てきました。どんなんだろう?
Max a Go Go!!
荒木一郎ファンサイト。データベース、最新情報ともに充実してます。
▼ 恋するカレン (大瀧詠一)
さらばシベリア鉄道 (大瀧詠一)
鳥の詩 (杉田かおる)
「リップスティックグラフィティ」2巻の最初のあたりに出てくるタイトル。
執筆中のBGMのようです。
「恋するカレン」は岩館真理子も作中で使ってました。
Ami-go Gara-ge
大瀧詠一の公式サイト。
ナイアガラ・パラダイス
ファンサイト。データベースが充実しています
▼ ダイナマイトが150屯 (甲斐バンド)
こちらも「リップスティック・グラフィティ」で紹介されている曲。私は聴いたことがありません…
検索してみたら、小林旭のカバーなんだそうです。
ちなみに甲斐バンドには「きんぽうげ」という曲もある。もしかして小椋作品の「きんぽうげ」というタイトルはここから取ったのかな?と思ったりして。
甲斐バンド INFORMATION
ファンサイト。
▼ 「熱い紅茶のおかわり」には実在のレコードが背景としていくつか出てきます。おそらく当時小椋冬美が愛聴してたものなのでしょう。ここにもロッド・スチュワートが出てきます。
ほか、ストレイ・キャッツやPLASTICS、ブルース・スプリングスティーンとかいろいろ。
▼ 「さよならなんていえない」の隆生の部屋にはレコードが並び、ジャケットが見えているものもあります。
「警告!The B52's」(The B52's)、「Give 'em Enough Rope」(The Clash)、「Live!
in The Air Age」(Be Bop Deluxe)、「No More Heroes」(The Stranglers)など。
レッド・ツェッペリンのポスターも貼ってあるのですが、(隆生には)ちょっと意外なかんじ。
▼ ちょっとなら媚薬 (柏原芳恵)
ささいなことで言い合いをしてしまい、また気まずくなる隆生と麻美。
その後、部屋で隆生が聴いている曲がこれ。おそらくラジオから流れてるのでしょう。
「もうあなた やめられません」「ちょっとなら媚薬 すぎれば毒なの」という歌詞になんとはなしに注意をひかれた様子。
この曲は阿木燿子(作詞)と宇崎竜童(作曲)のコンビによるもの。
柏原芳恵に関しては、彼等が曲を書いたのはこれが最初で最後だそうです。
▼ エコー&ザ・バニーメン
よく出てくるので特別扱い(笑)
最初に出てくるのは「ごめんねダーリン」。里見くんがレコード持ってます。
(なぜか園子の部屋にもポスターが貼ってある)
主人公の塔也がレコード屋で働いてる「シルク」では、多くのミュージシャンのポスターが出てきますが、その中にはもちろんエコバニのものも。
(ちなみに「夢で逢えたら」でデート中のさえ子が凍場くんと鉢合わせするレコード屋さんは、塔也くんの働いてるお店。もちろんイアン・マッカロクのポスターが貼ってある)
また「砂漠の夜へどうぞ」で杏子先輩が働いているライブハウスは「CROCODILES」(彼等のアルバム名、ジャケは←)。彼女がアルバムそのものを手にしている場面もあります。
そのほか、単行本の柱で「今よく聴いてる曲」として紹介されてたりイアンの似顔絵描かれたりしています。
エコバニは当時の少女漫画家たちに絶大な人気を誇っていたようで、たとえばひうらさとるは彼等のアルバムタイトルから取って「ぽーきゅぱいん」という連載ものを描いてます。
また「夢で逢えたら」の柱は「ロンドン旅行記」なのですが、谷地恵美子・富永裕美と行ったらしいこの旅行のメインは彼等が出演するロック・フェスティバル。寒さやぬかるみにも負けずライブを楽しんでこられたようです。
BIG MOUTH
クールなファンサイト。
FUJI ROCK FESTIVAL '01(「MUSIC Watch」内)
今年のフジロックのレポート。御年?歳のイアンのお姿もみられます。
▼ ブリーカー・ストリートの青春 (大貫妙子)
単行本「シルク」の柱で「好きな女性アーティスト」として大貫妙子の名前があげられています。とくに好きなのはこの一曲だそう。
81年のアルバム「アバンチュール」に収録されています。
TAEKO ONUKI
公式サイト。なんかいい雰囲気。
▼ マイケル・モンロー (ex.ハノイロックス)
「シルク」の塔也くんと「砂漠の夜へどうぞ」の杏子先輩はいずれもマイケルがモデルなんだそうです。そう言われればそうなのかなあ?
実は私も大ファンでした。しかも何を隠そう、この作品のおかげで名前知ったんだよね…今考えてみればハノイって小椋冬美の好みとかけ離れてるような気がしないでもないのですが、ともかく個人的には感謝しています(笑)
ちなみに…マイケルがソロ活動はじめたころのプロモ写真(右)、「シルク」の扉の塔也くんに格好とかそっくりだと思う。「シルク」のほうが数年先に描かれてるので、見たときちょっと驚いてしまいました。
HANOI GUYS
ファンサイト。丁寧なつくりでハノイを堪能できます。
▼ 「パーティがはじまる」の郁夫はクラブで働いてるので、これまたレコードがたくさん出てきます。トーキング・ヘッズやスティング、T-REXなど。
ところで恭子ちゃんが「この曲だいすき」と言って踊りだすのは、なんの曲でしょう。どんなのをイメージしてたのか知りたい気もします。
ちなみにここに出てくるレコード屋も「HOWARD」という名前(「シルク」の塔也くんが働いてたとこ)なのですが、実在する店名なのでしょうか?
そのほか郁夫と重行が暮らすマンションの部屋には、ニュー・エディションのポスターが貼ってあります。
(01/11/02)
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