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ゲーマーズマップ 第 248回
総武本線
銚子電鉄
成田線
銚子駅 千葉県銚子市
銚子電鉄 本銚子駅 千葉県銚子市
銚子電鉄 外川駅 千葉県銚子市
銚子電鉄 君ヶ浜駅 千葉県銚子市
銚子電鉄 海鹿島駅 千葉県銚子市
銚子電鉄 西海鹿島駅 千葉県銚子市
銚子電鉄 観音駅 千葉県銚子市
銚子電鉄 仲ノ町駅 千葉県銚子市
総武本線
成田線
松岸駅 千葉県銚子市
銚子電鉄 犬吠駅 千葉県銚子市
銚子電鉄 笠上黒生駅 千葉県銚子市
成田線 椎柴駅 千葉県銚子市
成田線 下総豊里駅 千葉県銚子市
成田線 下総橘駅 千葉県香取郡東庄町
成田線 笹川駅 千葉県香取郡東庄町
成田線 小見川駅 千葉県香取市
成田線 水郷駅 千葉県香取市
成田線
鹿島線
香取駅 千葉県香取市
成田線
鹿島線
佐原駅 千葉県香取市
鹿島線 潮来駅 茨城県潮来市
鹿島線 延方駅 茨城県潮来市
鹿島線
鹿島臨海鉄道
鹿島神宮駅 茨城県鹿嶋市

探検日: 2008年09月14日

冒険前のできごと

今日はダーツ旅行の日です。

行き先は、なんと銚子電鉄の笠上黒生駅になりました。
文字通り、千葉県銚子市にある駅です。

銚子といえば、以前メンバーを連れて行って泊まりに行った場所です。
あの時 は3人で行きましたが、今回は僕だけで、しかも車で日帰りの旅行です。
(そろそろ僕も一人だけで生活することを考えなくちゃなぁ…)

銚子電鉄は、現地の名物「ぬれ煎餅」の販売で廃線を乗り越えたという鉄道会社で、本業よりもぬれ煎餅の方が儲かっているというウワサです。
インターネット通販では売り切れ続出という状態のようですが、どんなものでしょうか。

銚子電鉄は、ゲーマーにとっても知られた路線でもあります。
それは、ゲームメーカー「ハドソン」の代表的なシリーズ作品である「桃太郎電鉄」の支援を受けた鉄道なのです。
昔の「ゲーマガ」などにも掲載され、「桃太郎電鉄」のラッピング列車が走っている写真が掲載されていたのを覚えています。
さらに、最近では「しあわせ三像 」という石像が作られたとのことです。
貧乏神の頭の上にイヌ、サル、キジが乗っかった3つの石造で、頭を撫でると貧乏が消え去るというご利益があるそうです。
銚子電鉄や桃鉄のホームページによると、イヌは犬吠駅、サルは今回の目的地の笠上黒生駅、キジは仲ノ町駅に配置されているようです。

最もゲーム関連に近い鉄道じゃないか!!
「ゲーマーズマップ」にふさわしい路線じゃないか!!

僕は早速、「しあわせ三像を探訪する」という目的を今回の旅行に組み込みました。

 


SCENE 1 日の出前

結局お隣がうるさくて一睡もできませんでした。
そんな中、僕は、もう一つの旅行の目的を思いつきました。

日本一日の出が早い銚子市で、日の出を見よう。

そう思い日の出から逆算した時刻で出発しようと思いましたが、その後も眠れませんでした。
僕は勇気を出して、予定時刻よりも早く出発しました。
もちろんまだ夜中です。

 

午前2時。
海の近くだからか夜霧がひどい状態でした。
それでも相当なスピードを出す車があったり、2車線の真ん中をまたいで走っている車があったりと、ちょっと危険な状態でしたが、なんとか走り抜きました。

 

午前3時、難なく銚子駅近辺に到着しました。
しかし深夜は真っ暗だから景色が見えなくて、走ってもつまんないなぁ。

深夜なので銚子電鉄はもちろん走っていません。
まずは近くにある駅を見つつ、日の出が見える犬吠埼方面を目指しました。

途中見ることができたのは、本銚子という駅でした。
真っ暗なので詳しくは見えませんでしたが、銚子電気鉄道のホームページに写真が載っているので、知りたい人はそちらを見てください。
この駅だけでなく、銚子電鉄の一部の駅は何故か地中海風の建物にしています。

 

犬吠埼方面に向かう途中、僕はコンビニでコーヒーを買って眠気覚まし。
コンビニで地図を広げたりパソコンGPSを立ち上げたりして位置をチェックしましたが、残念ながらここの最寄駅は君ヶ浜という駅の近辺のようなので、1000円使う目標には組み入れられません。

そしてさらに南に向かうと、そこは漁港でした。
どうやら行き過ぎて銚子電鉄の終点、外川駅まで来てしまったようです。

せっかくだから外川駅を見てみました。
やっぱり銚子電気鉄道のホームページにあるとおり漁村にマッチするような古い駅舎です。

あと、銚子電鉄の踏切は、遮断機の脇の標識にきちんと「○○踏切」と名前が書かれており、その下には「銚電サポーターズ」と書かれています。
整備会社のことなんでしょうが、これもやっぱり「銚子電鉄をサポートする外部の人たちの団体」なのでしょうか。


まだまだ日の出まで時間があります。
そこで僕は日の出まで車で銚子電鉄の各駅を巡って見ることにしました。
まるで刃物を手にした狂戦士(バーサーカー)のように、「シルフィード」の艦内戦のように、(KGRさん風には、小説版「ヴィルガスト」のラスト辺りで1行で数人がまとめて死ぬように) 、パソコンのGPSを頼りに細い路地を縫うように探訪していきます。
君ヶ浜駅西海鹿島駅海鹿島駅観音駅仲ノ町駅 と、寝静まった闇夜の街中で、これだけの駅舎を見ることができました。
あと残りの駅は銚子電鉄で行けばいいかな。
(現地の皆さんごめんなさい。 でも車は至ってノーマルなので騒音はそれほどでもないですよ。)

しかし、路肩に駐車している車が目立つなぁ。
道が細い上に路上駐車(?)の状態なので、寝ずに運転する僕にとってはちょっとキツかったです。

結局銚子駅まで戻ってきました。
まだ4時前ぐらいです。
そこで僕は、場所や名前から24時間営業っぽい古本屋「銚子書店」を見ることにしました。

 


SCENE 2 松岸その1

九十九里浜方面、国道126号線沿いに西に進んでいくと、コンビニの先にその店が見えてきました。
営業しているようなので、僕は早速中に入りました。

古本屋「銚子書店」は小さな古本屋で、1Fにあります。
品揃えは、マンガはそこそこ、といったところです。
24時間営業の古本屋です。
どちらかと言うとアダルト系ですが、結構マンガはあります
ですがゲームソフトはありません。
時間つぶしには最適でしょう。

そろそろ時間になりそうだ。
僕はまず、「地球の丸く見える丘展望館 」が夜間も開放されたりしていないか、ちょっと期待しつつ寄ってみることにしました。
もしそれがダメなら、さっき君ヶ浜駅周辺で見た「君ヶ浜しおさい公園」の無料駐車場に車を止め、そこから海岸に出て見ることにしました。

 


SCENE 3 犬吠埼

パソコンGPSを頼りに道を引き返し、僕は「地球の丸く見える丘展望館」まで来ました。
しかし、駐車場は鎖で閉鎖されています。
やっぱり初日の出とかでもないとやらないですよね。

僕は結局「君ヶ浜しおさい公園」の無料駐車場に車を止めました。
僕の他にも、人が中で寝泊りしたりしているような車が2〜3台ありました。
日の出まではあと30分ぐらいしかありません。
また、パトカーが(おそらくパトロールのために)駐車場内に入ってきたりすることもあり、治安上の不安もあったため、寝ずに考え事でもしながら日の出を待つことにしました。

 

やがて、車内では暑く感じたため、潮風に当たりながら考えることにしました。
同じことを考える人が結構いるのか、浜辺には数人、砂浜前の段などに座って日の出を待つ人たちがいました。
他にも、自転車やジョギングで浜辺を走る人たちや、海岸に打ち上げられた海草(ワカメ?昆布?のり?)を拾い集める漁師さん(?)たちがいました。
それにしても、犬吠埼だからか、結構犬を連れている人が多かったです。
海草を集めていた漁師さんもほとんど犬を連れていました。
海草集めの役に立つのかな。

さて、考え事の内容の中には、今後の行動予定もあります。

さっき通りかかった銚子駅前のコインパークでは、料金がいまいち不明でした。
今止めているところは無料で、500mほど歩けば銚子電鉄の君ヶ浜駅があります。
ただ寝てないので、その後の体力、運転にも影響がでそうだし…。
折りたたみ自転車で行く方法も考えられますが、さっき見た限りでは君ヶ浜駅前には駐輪場がなさそうでした。
畳んで車内に持っていくのも考えられますが、それでは疲れてしまいそうだし…。

僕は魚の直売所である「うぉっせ21」の営業開始時間を調べました。
どうやら8時30分のようです。

空はだんだん白んできて、ようやく日の出の予想時刻になりました。
水平線の向こうがだんだん明るくなっているのは分かるのですが、曇りだからか日が出ているのが分かりませんでした。

 

もうこれ以上ここにいても仕方がないな。
明るくなったので、僕は犬吠駅に行って「しあわせ三像 」の一つを見に行くことにしました。
まだ時刻は5時20分で、平日ではないので5時台の電車はありません。
僕は車で行くことにしました。

犬吠駅に到着しました。
まるでイタリア風の駅舎で、薄茶色のレンガが敷き詰められた地面に、南国風の高いヤシの木が立っているのが印象的でした。
ちょうど車が止められる場所が入り口にあったので(本当に止めていい場所なのかは分かりませんでしたが、ちょっと失敬(byウルティマ)ということで)、僕は車を止め、駅前の広場に出ました。
ここには列車の車輪が飾られ、古い列車の車両を使って作られた手作り感溢れる喫茶店などがありました(もちろんこの時間では営業していませんが)。
駅の中でも結構いろんな土産物が売られているようです。

その駅の入り口の左側に、「しあわせ三像」の一つ「貧乏がイヌ」がありました。
(ごめんなさい、著作権等の問題があるため、写真はなしです。
 気になる人は桃鉄のページを参照してください)
確かに「桃太郎電鉄」に出てくる貧乏神です。
頭の上にはイヌが乗っていますが、これも「桃太郎電鉄」に出てくるイヌのデザインです。
その隣にはこの像についての説明が書かれた石碑があります。
まるでこれがゲームのキャラクターではないかのような、観光地などではよくある説明が書かれております。
でも、その中には特に「byハドソン」とか「桃太郎電鉄のキャラクターです」「貧乏神のモデルは○○さん」とかいったことは書かれていません。

地元の人はこの像についてどう思っているんだろう。

とりあえず僕は石碑に描かれていた作法に従い、無病息災を念じて犬の頭を撫でました。

これで、「しあわせ三像」の一つを探訪しました。
残る2つを探訪するため、今回の目的地でもある笠上黒生駅を目指そうとしたところ、東の空に真っ赤な太陽がみえてきたので、急遽さっきの駐車場に戻り、撮影することにしました。

ちょっと太陽が小さいのですが、まあこれが目的だったんだから、いいか。

 

引き続き、僕は笠上黒生駅を目指しました。
駅の入り口の前に、僕は「セブンイレブン」を見つけたので、入ってみました。
ちょっと小腹が空いたので、おにぎり一つとコーラ(あんまり食べ過ぎると眠くなりそうなのと、疲労時には糖分が効くので)、そしてせっかくだから「ぬれ煎餅」を買いました。
よく見るとこれは銚子電鉄が販売しているぬれ煎餅でした。
5個入りは415円ぐらいで、10個入りは830円ぐらいでした(価格は正確ではありません)。
これで、笠上黒生駅で1000円使う目標は完了しました。
もし使えなければ「うぉっせ21」で買って1000円達成を目指そうとしたのですが、これなら無理して行かなくてもよさそうです。

住宅地の細い路地を抜け、笠上黒生駅を見ました。
ざっと見た限りでは古い小さな駅舎で、有人ではあるもののホームが開放され、無人駅のような印象を受けました。
しあわせ三像 」はどこにあるのかはよく分かりません。
ちょっと車が止められそうにもなかったので、やっぱりどこかに車を止めて、もう一度ここに来ることにしました。
周辺にはコインパークのような場所はないので、やっぱり銚子駅のコインパークに止めることにしました。

 


SCENE 4 銚子電鉄

銚子駅に来ました。
僕は夜に見た、駅北東のコインパークに車を止めました。
入り口前に小さく料金が書かれているのですが、2時間までなら300円、以降1時間ごとに100円、最大1400円までというようになっていました。
このときは気づきませんでしたが、深夜料金もあったようです。

僕は銚子駅に入り、銚子電鉄の一日乗車券を買おうとしました。
どうやら切符は車内で買うらしく、まだ出発まで20分ほどあったので、僕は隣駅の仲ノ町駅まで歩いていくことにしました。
そこには「しあわせ三像」の1体があるしね。

駅の中には、銚子の缶詰メーカーの電光看板があり、会社の名前以外にも、「サバカレー」「銚子風おでん」の缶詰の写真が描かれていました。
そうだよな、「銚子風おでん」ってこのメーカーが作っているんだよな。
なぜ銚子風なのか、銚子ってそんなにおでんが有名なのか、当時は疑問に思っていましたが、醤油いわしが名物だから、あながち間違ってもないかな。

駅から東に歩いていくと、始発と思われる銚子電鉄の列車が走ってきました。
ゲーム雑誌などにも写真が掲載されている、あの「桃太郎電鉄」のラッピング列車です。
水色の地に、桃太郎や夜叉姫などの桃鉄キャラクターの顔が並んで描かれています。
(著作権等の関係で写真はここでは掲載できません。見たい方は桃鉄のホームページ等で見てください。)
いざ実際に走っているのを見ると、圧巻ですね。

 

10分弱ほど、駅から東に歩いていくと、仲ノ町駅がありました。
夜の時も車で通りかかりましたが、醤油で有名なメーカー「ヤマサ醤油」の工場の真ん中にあるような感じでした。
ちなみに銚子駅の西にはもう一つ有名なメーカーの「ヒゲタ醤油」があるようでした。
駅舎は古い工場の受付口のような建物で、昭和のレトロな感じがしました。
僕はここで一日乗車券「弧廻手形」を買い、電車を待ちました。

その間、「しあわせ三像」の1体を探すことにしました。
駅の向こう側には「鉄道博物館」と言っている車両置き場があり、その中には日本一小さい機関車と言われている車両もあるようでした。
何故かその車両置き場の中には、最近作られたと思われる休憩小屋があり、これが博物館と主張する理由のようにも見えます。
ちなみに見るには駅構内の入場券が必要だと書かれている張り紙が、駅入り口など随所に見られました。
車両置き場に放置されているからといって入っていく人が多いんでしょうか?

そんな中、作業をしていた清掃員のおばちゃんが僕に話しかけてきました。

「悪いねぇ、まだ花を植える前なんで。」

そのおばちゃんは花壇の整理をしていたようです。

「どこから来たの?」

僕は正直に答えると、おばちゃんは喜んで、

「そんな遠いところから来たのかい?いやぁ、ありがとう。」

話している間、僕は「しあわせ三像」の1体「貧乏がサル」を見つけました。
僕はゲームファンであるという身分を隠し、しかも鉄道マニアと誤解されないように、まるで(というか本当にそうだけど)観光客のように装って像に近づきました。

「へぇ、これがしあわせ三像ってやつですか。」

「そう。ご利益があるようで、毎日拝みにくる人もいるんですよ。」

僕はおばちゃんの話を聞きつつ、早速合掌し、サルの頭を撫でました。

「お参りする人の中には、下を撫でてから、上を撫でる人もいるみたいですよ。」

詳しくは聞きませんでしたが、下というのは貧乏神のことでしょう。
貧乏神といっても、そこまで忌み嫌うキャラではないですしね。
このような人は多分桃鉄のファンか、貧乏神が可愛らしくて貧乏神に見えなかったお年寄りだったのだと思われます。

おばちゃんはこう続けました。

「三像は他にも笠上黒生駅と、犬吠駅にもあるんですよ。見て回るなら、弧廻手形を買うといいですよ。」

かく言っている間に列車が着きました。
さっき見た「桃太郎電鉄」のラッピング車両です。

「しかしすごいねぇハドソンって。
やることが違うねぇ。」

おばちゃんは、「桃太郎電鉄」を製作したゲームメーカー「ハドソン」に対して感激しているような感じで、こう言いました。
ゲーマーにとっては聞き流せない発言を聞くことができました。
正直、僕がもっとも聞きたかった内容です。
別に僕はハドソンの社員でもファンでもありませんが、何故か心の中でガッツポーズをとりました。

僕は電車に乗り込みました。
そこで驚いたことに、外側だけではなく、内側までも桃太郎電鉄でラッピングされているのです。
外側だけでなく、シートにも桃太郎などのキャラクターの顔が描かれており、列車の天井の左右には桃鉄の広告がびっしり貼り付けられています。
一方、中つり広告には地元の高校生達が手作りで色紙を使って制作したと思われる、地元商店の広告が吊り下げられていました。

やがて電車が出発しました。
さっきのおばちゃんは、僕に向かって列車が駅をでるまで手を振り続けていました。

僕は似たような経験を思い出しました。
数年前、ここ銚子に来たときの土産店のおばちゃんと雰囲気が似ていました。
観光客に対する手厚い歓迎の意が、心から伝わってくるような感じでした。
成田から上野に来る農家のおばちゃんのこともあり、千葉の北東部のおばちゃんの力はすごいものがあるな、と感じずにはいられませんでした。

 

やがて、列車はさっきの笠上黒生駅に到着しました。
しあわせ三像」の残りは反対側のホームのベンチの脇にありました。
この像は「貧乏をトリ」という像で、貧乏神の頭の上にはキジが乗っています。
他と同様、頭を撫でて、これで全ての像は探訪しました。
来るときに乗っていた電車は、銚子方面の電車の待ち合わせをしていたのですが、像を探している間にもう銚子方面の電車は行ってしまいました。
仕方がないので、僕は像の隣のベンチで座って、次の電車を待つことにしました。

待っている間に、待合室に貼られている広告やポスターを目にしました。
手作り風の広告や、パソコンで作って印刷されたポスターの中に、銚子電鉄を応援するポスターが飾られていました。
下の方を見ると、「Team 2ch」と書かれています。

へぇ、銚子電鉄を支援したのは、2ちゃんねらー達だったのか。
僕は何故か、廃線になってしまった日立電鉄や鹿島鉄道の姿と重ね合わせ、ちょっと複雑な気持ちになりました。

 

やがて電車が来て、僕はそれに乗って銚子駅まで戻ってきました。
近くで食事できそうな場所を探しましたが、営業している店がマクドナルドぐらいしかなかったので、僕はそこに飛び込み、朝食を取りました。

その後駐車場に戻り、車のシートを倒して仮眠を取ろうとしましたが・・・

ダメだ!!やっぱり眠れない!!

やっぱり仮眠は仮眠でも、「セガガガ」のように椅子を3つ召還して連結しないとダメなのでしょうか。

僕は車の中で寝るのを諦め、周辺の駅を散策しながら帰ることにしました。
なんかもったいない気もしますが、僕は銚子を出ることにしました。

 

…帰る途中、僕はあった「ハードオフ」の看板が塗りつぶされているような気がしました。

 


SCENE 5 松岸その2

午前8時、国道356号線を西に進み、成田線沿いの駅を駅舎だけ見ることにしました。

まずは、松岸駅を見てみました。
こちらは駅舎(というよりは入り口の柵)は金属製の今風の感じでしたが、無人駅のような感じでした。

国道沿いの駅の北西あたりに「GEO」の建物がありましたが、当然まだ営業していないようでした。
仕方がないので、先に進むことにしました。

 


SCENE 6 彷徨

国道356号線を東に進み、成田線の駅を見ていきました。
まるでKGRさんの言う小説版「ヴィルガスト」の終盤の一文のように端折って書きますが、椎柴下総豊里下総橘笹川小見川水郷香取 と、銚子から佐原までの間の駅を全て見ました。
国道356号線沿いには事前調査どおりゲームショップ等は見つからず、唯一見つかったのは佐原周辺の「からくり堂」という店でしたが、 ここって行ったことありましたっけ?
いずれにせよまだ営業していません。

そして、僕は国道51号線を北に進み、茨城県の潮来市に入りました。
このあたりにはドライブインゲーセンらしき施設がありましたが、すでにゲームコーナーは撤去されているようで、建物の中には自動販売機しかありませんでした。

東に進み、十二橋駅を見ようとしましたが、駅への入り口の道路はなさそうでした。
いや、あったと思いますが道が細く、不眠状態の僕には危険だったので見えなかったことにしていたのかもしれません。
しかたがないので、僕は近くのコンビニで糖分を補給し、潮来駅を目指しました。

北東に進み、潮来駅に到達しました。
このとき時刻は9時30分。
店によっては営業していてもよさそうな時刻ですが、事前調査で調べていた店はまだ営業していませんでした。
仕方がないので僕は隣の延方駅を目指し、車を北東に走らせました。

途中、道の駅があったのでよってみました。
潮来はあやめが有名なのは知っていましたが、その湿地を利用した米作りも盛んだったのは知りませんでした。
あとは鹿嶋のハマグリも名産なのは知りませんでしたが、高いのと生ものだったので買いませんでした。

細い駅を抜け、延方駅も見ました。
潮来駅もそうだったのですが、観光客を歓迎する水色の大きなアーチが駅のロータリーの入り口にあるのが印象的でした。
路線が高架化されているので、まるで鹿島臨海鉄道のような駅舎の印象を受けました。
事前調査どおり近くにはゲームショップなどはなさそうです。

そうして僕は、国道51号線を東に進み、鹿嶋市に入りました。

 


SCENE 7 鹿島神宮

鹿嶋市内に入りました。

僕はまず鹿島神宮駅を見ようとしましたが、曲がるタイミングを失ってしまいました。
仕方がないので、鹿嶋で気になる「ハードオフ 」を探訪してから、もう一度鹿島神宮駅に戻ることにしました。
国道51号線と国道124号線との交差点を南に曲がり、国道124号線を南下して神栖市に入った辺りで、まずは「ワンダーグー」があったので寄ってみました。

ゲームショップ「ワンダーグー神栖店」は大きなゲームショップで、1Fにあります。
品揃えは、DS,Wii,PS2,PS3,PSP,XB360,古CD,トレカはたくさん、SFC,GBA,PS,攻略本,古本はそこそこ、GC,SS,DC,XB,PCEは少し、といったところです。
大型店舗ですが、本やコスメ、携帯電話を取り扱っているので、ゲームコーナーはそれほど広くなく、他のワンダーグーより狭いかもしれません。
XB360の品揃えはしっかりしている印象でしたが、レトロゲームが少なめです。
古本コーナーもあり、そこそこ充実しています。

ここでは、せっかくだからKGRさんが批判していた、SFC版「ヴィルガスト」のサントラCDが280円で売られていたので、買ってみました。
キズ有りで割引となっており、結局238円で済みました。
まるで鹿島灘まで釣りに来たおじさんが、何も連れなかったので港でサンマを買って帰るような感じです。

さらに南にいくと、目的としていた「ハードオフ」が見つかりましたので、入ってみました。

ゲームショップ「ハードオフ鹿島店」は大きなゲームショップで、1Fにあります。
品揃えは、SS,PS,PS2,古CDはそこそこ、FC,SFC,N64,GBA,GC,DS,Wii,DC,PSP,XB,XB360,WINは少し、といったところです。
オフハウス」と一緒ですが、そっちの方がでかくいので、店舗は広くても品揃えは普通のハードオフと同じぐらいです。
ここではノートPCの中古品が目立ちました。
全般的にゲームソフトは少ないですが、SSはキズ有りが100円均一で売られており、「街」なんかもあります。

事前調査では、さらに南に「ときわ書店」があることが分かっています。
さっき看板も出ていたので、確信を持って南に進んだところ、バッチリありました。

古本屋「ときわ書店神栖店」は小さな古本屋で、1Fにあります。
ゲームソフトも置いてあり、品揃えは、古本はたくさん、FC,SFC,PS,PS2,攻略本,古CDはそこそこ、GB,N64,GBA,GC,DS,SS,DC,WSは少し、といったところです。
ここでは、FCスペランカーが4800円でありました。
FCは「スペランカー」は当時の低下並の価格で高いのですが、「スウィートホーム」1780円で安いと思います。
品数は少ないですが、他店を見たついでに見に来るのもいいかも。

ここからさらに南にもゲームショップ等があると事前調査で分かっていたのですが、無眠状態の僕には危険だと思い、諦めました。
どうせまたいつか銚子には来ることになるだろうしね。
僕は引き返し、鹿島神宮駅を見ることにしました。

国道124号線から西にはずれ、しばらく北に戻ると、鹿島神宮駅がありました。
駅から周辺を見たことはありましたが、今度は逆です。
まるで盆地の真ん中にあるような山間の駅で、駅周辺が異常に発達しているので少々独特な雰囲気でした。
でもあるのはほとんどがホテルなどのようで、事前調査どおりゲームショップなどはありませんでした。

僕は車を北に走らせ、駅に近づこうとUターンしようと思いましたが、曲がるタイミングを間違え、そのまま国道51号線バイパスに入り北上してしまいました。

…まるで時間切れで天に召される亡霊のように、僕はこの地を去りました(この世ではありませんよ)。

 


冒険の終わりに

今回はダーツ旅行で、銚子電鉄を中心に冒険をしました。
ある意味ゲームと旅行の両方の趣味を満たしてくれる、よい冒険となりました。
考えさせられることも多々あり、時間は短いながらも充実した旅となりました。

今回はダーツ旅行の目標の他に、2つの追加の目標を設定しました。
一つ目の日本一早い日の出を見る目標は、期待したものは見れませんでしたが、一応日の出を見ることができました。
ちゃんと前日に天気予報を見て、晴れるときに行かないとダメそうです。

二つ目のしあわせ三像」を見る目標は、無事達成できました。
著作権などの関係で写真が掲載できないのが残念ですが、銚子電鉄の一日乗車券「弧廻手形」を使ってしっかり見ることができました。
ネット通販で人気の銚子電鉄のぬれ煎餅を入手したり、桃太郎電鉄ラッピング列車に乗ることもでき、こちらは文句なしの満点です。

しかし、やっぱり夜中出発は無謀な感がありました。
眠気で運転に支障を来たすのはもちろんですが、あまり早く行きすぎても営業している店が少ないのです。

結局もう一度来ることになりそうです。

後日、唯一銚子で見ることができた古本屋「銚子書店」は、最寄駅が銚子駅ではなく、となりの松岸駅であることが分かりました。
また、今回見てきた鹿島神宮駅南側、国道124号線沿いのゲームショップ等は、辛うじて鹿島神宮駅が最寄駅でしたが、もっと南に行くと小見川駅などの成田線の駅になることが分かりました。
まあ成田線の駅にも、国道沿い以外にゲームショップ等があるようなので、いつか行くことになるかもしれませんが。



今回の収穫:

SFCヴィルガストのサントラCD (ワンダーグー神栖店) ¥238

プレイしたゲーム:

なし


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