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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー #244
萌える麻雀 もえじゃん! (PSP)

購入金額: 580円箱説付

ゲーム内容
メイド喫茶を舞台に繰り広げられる萌えキャラ麻雀のWebコミックをゲーム化。
声には声優初挑戦のAKB48チームBが担当する。
そのためか、AKB48のメイキングビデオが入ったディスクが付いた2枚組みである。

H.Kuwanoの考察

1.これはAKB48のファンディスクか?

本作は、パッケージを見る限りは良くある美少女マージャンゲームです。
しかし、パッケージの左上に目立たないように、「CVはAKB48チームB!」 と書かれています。
ここでイヤ〜な予感がした人、正解です。

パッケージの後ろには、いわゆる萌え絵が描かれ、ゲーム画面と説明がありますが、いっしょにAKB48チームBの一同の写真が掲載されています。
2次元と3次元の融合は違和感があるのはもちろん(例:ツインゴッデス)ですが、萌え絵に釣られて買った人はガッカリすることになるのでは・・・

パッケージは透明で、パッケージを開けると、中(表紙の裏の印刷)にはAKB48チームBの別の写真が…。
そして、UMDが2枚入っていて、一本はゲーム本編ですが、もう一本は「ひみつの舞台裏 with AKB48 チームB」と書かれたUMDビデオが入っています。

あれ、これって萌えキャラの麻雀ゲームだよね・・・・

このゲームを買った多くの人がそう思ったことでしょう。
そして、そういった期待を持っていた人たちは、本作のゲームオーバー画面のような感じになった のだと思われます。
だから、僕はこの値段で買えたのではないでしょうか。

しかし一方、AKB48のファンにとっては意外だったかもしれません。

もしかして、AKBのギャラが本作で一番お金が掛かってたりして・・・。


 

2.ヘッドホン伝説復活?

やっぱり期待どおり、セリフは棒読みっぽいです。
本業が声優ではないので仕方がないとは思いますが、「ぼく、たたかいなんかしたくないよー」の「ぱっぱらぱおーん」や、「まじかるーぽっぷん」のE島I(故人)を思い出してしまうようなボイスです。
あんまりアレなセリフをまともにしゃべってしまうと、悪用されてまずい(?)からでしょうか(後述の購入できるボイスにはソレっぽいものもありますが)?

メンバーもこのボイスには即反応し、AKFさんも、「主人公以外みんな棒読みだ」と言っていました。
KGRさんも、「あとで録音させてください。」という始末・・・。

さらに地獄なのは、対局後に貯まるポイントで、ボイスを買えるということです。
コレクション要素はボイスと壁紙なのですが、壁紙はポイントで交換するものではなく、買えるのはボイスのみ
Nさんの言うとおり、「誰得」状態です(AKB48ファンにはうれしいかもしれませんが)

しかし、しばらくやっていると意外と慣れてくるものです。
ストーリーが進むにつれてAKB48もうまくなっているのでしょうか?

 

3.麻雀としてはそこそこ楽しめる。

本作は「萌えキャラ」+「AKB48」で、表向きは明らかに人を選ぶ麻雀ゲームになってしまっていますが、麻雀自体は結構楽しめます。

まず、美少女麻雀ゲームにありがちな「イカサマ」を使ってこないのです。
キャラクターには得意技があり、それぞれ打ち筋が違うのですが、だからといって役満がバンバン出ることはなく、得意技が高い手のキャラであっても、堅実にあがりを狙ってきます。
さすが、「四人打ち麻雀」の頃から麻雀ゲームを作っていたハドソン(っていうか、ハドソンの麻雀ゲームはそれ以外は知らないのですが)といった感じです。

また、コレクション要素もあって、「麻雀占いフォルトゥーナ」みたいに、ただ勝てばよいのではなく、あらゆる役を揃えてあがるという、理不尽なまでにやり応えがあります。
KGRさんは「ひぐらし麻雀の方がマシに見える」と言っていましたが、ゲーム内容としては、イカサマ上等、とりあえず全部勝てばお役御免な麻雀ゲームと比べると、こっちの方が楽しめると思います。

余談ですが、なぜか僕は、「踝兄弟劇場」を思い出してしまいました。
ドラをきると「バシィッ」っと違う効果音が出るからかな。
実は麻雀のロジック自体も使いまわしていたりして・・・。

また、声はごらんの有様ですが、絵は素人見で十分受けそうだと思います。
Nさんは、「これ描いた人知らない。有名じゃない絵描きに描かせたんで安かったんじゃないですか。」と厳しいことを言っていましたが、頑張ったのではないかと思います。

僕はこの値段で買ったので、内容的には非常に満足しています。
ただ、フルプライスだとAKB48で騙されたと思う人もいたんじゃないでしょうか。

 

名言

大三ルール

本作唯一のネコミミキャラ、「大元太陽」嬢の萌え技を見るために設けられたルール。
場に三元牌が2つ以上出るまでは(大三元の可能性があるため)、三元牌を捨ててはならない。
大三元が無理になった時点から新しい(というよりは本当の)麻雀ゲームが始まり、それはそれで面白い。
もともとは、「麻雀占い フォルトゥーナ」で小三元を出すための「小三ルール」だった。

関連情報

麻雀占い フォルトゥーナ

PSで出ていた4人打ちの麻雀ソフト。
幻想的な雰囲気の中で3人の少女と対局し、対局後に運勢を占ってくれるのが特徴。

踝兄弟劇場 第一弾 麻雀編

SSで出た、明らかにバカゲー狙いの内輪ネタの麻雀ゲーム。
どう見てもイロモノだが、麻雀部分は意外と普通。


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