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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー #203
くまたんち (DS)

購入金額: 4800円箱説付

ゲーム内容
「プリンセスクラウン」「オーディンスフィア」 を制作したバニラウェアによる動物飼育シミュレーションゲーム。
キャラクターはシガタケ氏により擬人化されており、バニラウェアお得意の細かいアニメーションでコミカルに動作する。
システムはリアルタイムにくまたんの食事の世話をしたりする「たまごっち」的な要素と、芸を仕込み、褒めたり叩いたりする「ワンダープロジェクトJ」 的な要素が組み合わさったもので、写真を撮って資金を貯め、くまたんの小屋を装飾するコレクション要素も含んでいる。
一方、電源を入れていないときでもゲーム中の時間が経過しているので注意。

H.Kuwanoの考察

1.ヴァニラウェアのアニメーションは健在

本作は「オーディンスフィア」「プリンセスクラウン」「グリムグリモア」などを開発したバニラウェアによるゲームです。
これらのゲームと違うのは、メーカーとしては初(?)のDSソフト、しかも路線がファンタジーからコミカルに なっています。
このメーカーはキャラクターをパーツに分け、細かい動きを実現したアニメーション技術で定評があります。
本作は「グリムグリモア」 みたいに、おそらく手足首体が別々のパーツになっている多間接キャラではないように見えますが、それでも良くアニメーションしています。
AKFさんも「ミミの動きがいい」「シッポの動きがいい」と絶賛しました(目の付け所がそこか!)。

 

2.ゲームとしてはつらい

本作では電源を入れていないときもゲーム中の時間が経過しています。
つまり毎日プレイする必要がある ということです。
しかも電源を入れたからといって「くまたん」を自在に操れるわけではなく、特定のイベントで指示を出すとか、貯まったお金でアイテムを買うとか、そういったことぐらいしかできません。

電源を切っている間も一応は練習やショーは発生しますが、エサは与えなくてはならず、1日2回はやらないといけません。
それを忘れると、「くまたん」のやる気が極度に落ち、回復させるのにちょっと時間がかかります。

これはつらいところです。
逆に言えば、キャラクターへの愛が試されると言っても過言ではないでしょう。

 

3.元ネタを知らないとつらい

本作の会話シーンには、現代に点在するいろいろなネタが使われているのですが、一般人には伝わらないものも結構あります。

僕はこのゲームをNさんやKGRさん、AKFさんと一緒に見ていたのですが、「赤カブ…」で皆が笑う理由が分かりませんでした。
どうやら昔のマンガに出てきた強いクマのことらしいですが、元ネタを知らないと意味が分からないイベントとかもあって、ちょっと一般向けではないな、と敷居を感じました。

逆に元ネタを知っているとニンマリできるところがあり、意外な楽しみになりそうです。

名言

モッコスさま

らびたんが崇拝する人形。
元ネタはおそらく(自主規制)デキの酷いフィギュアの俗称から来たものと思われる。

赤のヒゲより緑のヒゲ

らびたんが「モッコスさま」を前に唱える呪文の一つ。
脇役が主役になる一例、ということで、自身も動物園の主役になりたいらしい。
元ネタはおそらく「スーパーマリオブラザーズ」のマリオとルイージと思われる。

関連情報

ワンダープロジェクトJ

エニックスが出した育成シミュレーションゲーム。
良い行動をすると褒め、悪い行動をすると叱るという部分が本作に影響を与えていると思われる。


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