Prev Back  Next

ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー # 199
ぐるみん (PSP)

購入金額: 1980円 (箱説付)

ゲーム内容

PCゲームメーカーの雄、日本ファルコムが制作したPC版の同名ゲームをPSPに移植。
アクションRPGではあるが、まるで「スーパーマリオワールド」のような全体マップ・ステージクリア式の構成となっている。
本作は割とオーソドックスな後方視点の3DアクションRPGとなっているが、強いてあげるならば特徴は武器がドリルであること。
パワーを溜めてドリルで突撃する攻撃を発動でき、その間は無敵状態となるので、これを利用した攻略が必要となるだろう。

H.Kuwanoの考察

1.あまりにも子供向けな内容

本作はゲーマガか何かの雑誌で、「あまりにもお子様過ぎる」という記事を見たことがあります。
実際プレイしてみて、確かに、そんな感じがしました。

ストーリーは、炭鉱の街に住むおじいさんの元に預けられた子供「パリン」が、街に住むお化けと友達になり、伝説の武器(ドリル)を手にヨソモノのお化け(ファントム)と戦う、という内容です。
まず主人公が相当幼い子供 であるところが、子供っぽく感じるポイントの一つです。
あまりにも幼くて、僕は最初見たときは、主人公は男の子だと思ってしまいました(女です)。
さらに明るく活発な性格 も相まって、ますます子供っぽく感じます。
KGRさんも、「子供は体力があるから駆けずり回っても疲れない」なんて言ってました。
ストーリーも、ぜんぜん血生臭くない、比較的平和な内容です(実際にはそんなに平和じゃないけど)。
グラフィックもスーパーマリオを彷彿とさせるポップな色合い・デザインです。
メッセージも結構ひらがなを使っているところが多く、小学校高学年ぐらいなら読むことができます。
と言う感じで、全編子供っぽさが漂っています。

でも一方、作りは手堅いと感じました。
アクションは無難で、それほど難しい操作はなく、ゲーム初心者の人もそこそこ楽しめるようになっています。
携帯ゲーム機らしく面の区切りは短めだし、中断も可能だし、あまり無駄な装備品がありません。
一方、やりこみ要素も多くて長く遊べるようです
装備品の強化やステージクリア時のランクなど、地味ではありますが確かにコレクション要素はあります。

本作は一見子供向けではありますが、少なくとも、オトナがやっても楽しめる内容になっております。
しかし、原作のPC版も同じような感じなのでしょうか。
パソコンは、ゲーム機よりもターゲット年齢がずっと上ですし、操作感も違います。
相当コケたのは想像に難くないのですがどうなんでしょう。

 

2.荒めのポリゴン、でも装備品がキャラの外観に反映

本作はPSPだから仕方がないのかも知れませんが、ちょっとポリゴンが荒めです。
初代PSやSSほどではありませんが、キャラクターがやや角ばっていたり、陰影があまりついていなかったりします。

それでも頑張っていて、主人公が装備している「かぶりもの」はそのままキャラクターの外観に表示されます。
ガスマスクをかぶってお菓子屋の店員と話している姿はかなり異質ですが…。
KGRさんは早速ネコミミをかぶらせて、和んでいました。

で、これを見て思った僕の感想が、何故か

「戦国TURB」みたいだ…。

でした。

ゲームシステムも違うしストーリーも対象年齢も違うのですが、ポリゴンの荒さと装備品によって外観が変わること、あとちょっとだけアクション部分が似ていることから、僕は思わずこう感じてしまいました。

 

3.前髪にかかった目の謎

本作には3Dポリゴンのゲームらしからぬ「前髪に目が隠れていても、目が前髪の前に描写されている」というものがあります。
これは現実世界や3D演算の世界では考えられないのですが、マンガやアニメでも慣例となっているものの一つです。

思えばマンガやアニメの世界では、目に関する描写は現実世界とかけ離れているところが多々あります。
一つ一つ挙げて行くときりがありませんし、さらにそれらを解決していこうとするともっときりがありませんが、それを意図的に3D演算のゲームで、しかもギャルゲーのようなゲームではなく子供向けのゲームで実現しているというのはちょっとオドロキです。

関連情報

戦国TURB

DCで発売された戦略アクションRPG。
勝手に動く仲間と強力して敵を全滅させ、マップを制圧し領土を広げていく。
かなり特異な世界観が特徴。


Prev Back  Next