Prev Back Next

ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー # 200
旋光の輪舞 Rev.X (XBOX360)

購入金額: 2280円 (箱説付)

ゲーム内容
アーケードで人気の対戦型シューティングゲームをXBOX360向けに若干アレンジして移植。
1対1でショットを撃ち合い、相手の耐久力を0にすれば勝ちというルール。
撃ち合うといっても狙ってショットを撃つというよりは、弾をばら撒いてけん制するような弾幕系シューティングの要素が強い。
しかし、敵弾もかわすよりはバリアで防ぐ方が多く、対戦格闘ゲームのような感覚でプレイできる。
シューティングゲームのボス敵のような姿に変形するB.O.S.S.アタックの使いどころが勝敗を分けるカギ。

H.Kuwanoの考察

1.シューティングというより見方を変えた対戦格闘

本作をプレイしてみて、このゲームはシューティングゲームというよりは、対戦格闘ゲームのように思えました。
敵を狙って撃つといったシューティングゲームの醍醐味はなく、弾をばら撒いて牽制しながら隙を狙って攻撃するという駆け引きが重要だと感じました。

シューティングゲームにしては、使用するボタンがやたらと多すぎます。
通常攻撃、サブウェポン、ダッシュボタン、弾幕技(これは通常+サブの同時押しでできます)、バリア、オーバードライブ発動ボタン、B.O.S.S.発動ボタン(これも同時押しでできると思いました)、となんと7つものボタンがあるのです。
同時押しができるのを除けば5つボタンですが、それでもシューティングゲームとしてはボタンが多すぎます。

ゲーム中では、これらのボタンを状況にあわせてタイミングよく押していくことになります。
相手の出方に合わせて攻撃のパターンやタイミングを変えたり、ダッシュで距離を調節したりすることが重要です。
しかもほとんどの攻撃は、自分で方向を意図的に決めることはできず、常に相手の方向に向かって攻撃するようです(一部の攻撃には方向を固定することもできるらしいですが)。
そのため、敵を狙って撃つよりも、弾をばら撒いて敵がよけようとしたところに別の攻撃をお見舞いするとか、そういったプレイ感になります。

シューティングゲームとしてプレイすると多分肩透かしを食らいますが、本作は決してつまらないゲームではありません。
格闘ゲームの駆け引きをシューティングゲームのようなプレイ感覚で楽しめる、新鮮な感覚のゲームだと感じました。

 

2.バーチャロン+サイキックフォース

多分熱烈なファンからは否定されそうですが、僕もこのゲームについてはこんな印象を持ちました。
本作は「サイキックフォース」をイメージする人も多いのですが、KGRさんがプレイしているのを見て(僕自身はありません)、とてもゲームの感じ(言葉では言い表せないのですが)が似ていると思いました。

だから、KGRさんは本作を大変気に入ったのだろうと思います。

一方、弾幕で敵の動きを牽制する点では「バーチャロン」のようなプレイ感もあると思います。

 

3.微妙なキャラデザ

個人的な意見でなんですが、僕は最初このゲームのキャラクターデザインを見たとき、「なんかバランスが悪いなぁ」と感じました。
なんか鳥山キャラを彷彿とさせるようなでかい目、薄くてシンプルな色使い、まるでギャグマンガのような歯の描き方、他のゲームとはちょっと違うような印象を受けました。

最初、主人公(?)が「ペク・チャンポ」という韓国人(の名前のような)女性キャラだったため、キャラクターデザインも含め、本作は韓国で制作されたのかと思っていました。
どうやらそんなことは無かったようですが、誤解を受けそうですね。

KGRさんも「このキャラデザは私に何を訴えかけているのでしょうか?」と言っていたのを思い出しました。

 

4.ストーリーは意味不明

別にゲーム的にはどうってことないとは思いますが、ストーリーは意味不明です。
説明書のストーリーを見ても、なぜ彼らが対峙するのか良く分からないし、一人クリアしたからと言って、何も分かりません。
きっと全員クリアしたときに、物語の全容が分かるようになっているのでしょう。

しかし、KGRさんから、全キャラクリアしても未だにストーリーの意味が分からない、と報告を受けました…。
ただ、「ストーリー、キャラクターは腐女子には受けるでしょうね」 と言っていました。
ますます「サイキックフォース」とかぶってしまいます・・・。

 

関連情報

電脳戦機バーチャロン

セガが1990年代後半に発売した対戦シューティングゲーム。
個性の異なるロボットを選び、限られたフィールドを1対1で武器やダッシュ、ジャンプを駆使しながら勝ち抜いていく。
シリーズ化もされ、4作ほど出ている。

サイキックフォース

タイトーが1990年代後半に発売した対戦格闘ゲーム。
従来の格闘ゲームとの違いは、キャラクターが超能力を持っていることで、3D空間を飛び回ったり炎や雷を放ったりする。
キャラクターに美形が多いのも特徴で、特に腐女子に人気があった。
本作もシリーズ化もされ、3作ほど出ている。


Prev Back Next