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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー # 186
必殺カンフー 漢字ドラゴン (ニンテンドーDS)

購入金額: 1680円 (箱説付)

ゲーム内容

サクセスが出した「漢字の渡り鳥」に続く漢字アクション第二弾。
今回はカンフー映画をベースに、読み、書き、熟語、類義語、対義語などを実際に書いたり選択したりしてゲームを進めていく。
なぜかマイクに向かって叫ぶステージもある。
ほどほどにバカゲーであり、教育ソフトのような「漢字を学ぶ」ような感覚はなく、「漢字で楽しむ」ようなゲームになっている。

H.Kuwanoの考察

1.このゲームは、半分がバカでできている。

このゲームの説明書はちょっとはじけています。
説明書はまるで映画のパンフレットを模したようなデザインになっており、最初にキャラクター紹介やスタッフのあとがき、配役(偽名)、さらにはファンクラブ募集(次ページに解散のお知らせが )まで書かれているのですが、ストーリーやキャラクター以外はゲームの役には立ちません。
後ろの方に特別付録として操作説明が付いているのですが、本来はこれが前に来るべきものです。
任天堂チェックでひっかからなかったのか?

ゲーム本編もちょっとはじけています。
セーブデータを作成・選択するとスタートメニューになるのですが、その間にムービーが流れます。
一応スキップは可能なのですが、1回は見てみましょう。
ろうそくを素早い拳法で消すつもりが吹き消していたり、影を映していると思ったら影絵で遊んでいたり、明らかに笑いを取ろうとしか思えないおバカムービーです。

メニューにある「師匠のお言葉」もバカでナンセンスです。
ランダムでスタッフのぼやき(推測)が見られるのですが、これが役に立たない内容です。
ゲームに入れる余裕があるなら、ステージ数を増やして欲しいと思いました。

 

2.なかなか良くできた漢字入力

本作は見た目がバカゲーですが、漢字入力の認識はそれなりに良くできていると思います。
確かに正しい漢字を書くと敵がぶっとぶのは、ちょっと爽快感があります。

難を言えば、やはり任意の場所の漢字を書いたり、消したりできないことですかね。
たとえば熟語の二文字目から入力して一文字目を思い出すとか、2文字入力して最初を入力し直すとか。
ただこうすると、ちょっとインタフェースが複雑になっちゃうのかな。

 

3.ボリュームは少なめ、あとは記録でも伸ばせ

本作はステージがたったの16しかありません。
まあ、種類は6種類ぐらいで、同じようなステージも多々あるので実質はもっと少ないのですが…。
一つのステージは10数問ぐらいで、2〜3分で終わってしまいます。
難易度が易しい、普通、難しいの3段階ありますが、変わるのは問題だけです。

やりこみ度は少ないように思えるかもしれませんが、ハイスコアは記録されるので、チャプターセレクトで全てのステージ&難易度で金のドラゴンバッジを取るように頑張れば多少はやり込めるでしょう。

 

4.結論:バカゲーファン向け

結論から言って、本作はボリュームが少ないのであまり一般にはオススメできません。
最初のうちは楽しいかもしれませんが、飽きが来るのも早いです。
説明書などのバカゲー要素は最初のうちは笑えますが、一回だけで、ゲーム本編ではあまり笑えるところがありません。
もちろんバカゲー愛好家だったら、持っていても損はないと思います。

関連情報

漢字の渡り鳥

本作の前作的存在。
戦後のレトロな雰囲気漂う映画を舞台に、主人公「漢字ガイ」が漢字の読みを答えていく。

炎の宅配便

本作の制作メーカーが出した宅配アクションゲーム。
島本和彦氏の描いたキャラクターが荷物を運ぶ、熱いバカゲー。
本作の「師匠の今日のお言葉」コーナーが「おやっさんの言霊」と似ている。


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