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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー # 163
アトミックロボキッドスペシャル (PCエンジン)

購入金額: 510円

ゲーム内容

アーケードゲームの「アトミックロボキッド」を製作元自らがPCエンジンにアレンジ移植。

元のゲームはサイドビューの任意スクロールアクションゲーム。
UPLらしい独特のデザインが特徴。
パワーアップアイテムを取れば4種類の武器をいつでも交換することが可能になる。
パワーアップアイテムを買うのに残機を使うのもゲーマーの間では話題になった。

大きな変更点としては、プレイヤーがライフ+残機制になり、敵の攻撃が激しくなった。
そのため、プレイ感が全然違う印象を受ける。

H.Kuwanoの考察

1.ライフ導入でプレイスタイルが一変

本作はMD版とは違い、残機+ライフ制になりました。
体当たりでダメージを食らうようになりましたが、敵弾に当たっても数発までなら耐えられるようになりました。
ただ無敵時間があまりないので、連続して喰らうとあっという間にやられます。

なんとライフは1対1の撃ち合いステージでも存在し、耐久力によって敵の強弱がつけられています。
これはどうなのか…。

ライフ制といえばもちろん回復アイテムもあり、時々大型の敵を倒すと落とすことがあります。
またボスを倒すとライフ上限が上がるアイテムを落とします。
さらに回復アイテムは撃ち合いのステージでも、自分の側のみに出てきます。
またこれはどうなのか…。

また、ライフ制だからか得点による1UPはなくなったような気がします。
1UPの手段は、マップの特定の場所を打つと出てくる隠れキャラ(忍者くんとミュートロンくん、どちらもUPLのゲームの主人公のようですが)を取るぐらいしかありません。
しかも表示される人数は3体まで で、それ以上増えるのか良く分かりません。
残機でアイテムを買うシステムは残っているのに…。

その他、スペシャルだからかボスの攻撃が厳しくなりました。
触手や砲門が増えたり、向かってくるスピードが速くなったり…。
序盤はいいのですが、終盤は敵弾を消すミサイルが無いと厳しいです。

一応クリスタルを4つ集めるとダメージを一度だけ防ぐシールドが付くのは変わりませんが、ライフ制のおかげで、あまり使えなくなりました。

これらの結果、時にはダメージ覚悟で特攻した方がいい場面も増えました。
MD版のチマチマと敵弾を避けたりミサイルの爆風で消したりといったプレイスタイルがウソのようです。
個人的には、何度もやられつつも操作方法に慣れたりパターンを見切ったりして先に進む、いわゆる「復活」も「アトミックロボキッド」の魅力だったのですが…。

 

2.原作に忠実なのはむしろMD版

僕は原作をプレイしたことがないので良く分かりませんが、原作に忠実なのはMD版の方ですよね。
アーケードがライフ制とはとても考えられないし…。

しかし原作のUPL自らの移植なのに、どうしてこのようなアレンジを施したのでしょうか?
ライフ制はあっても悪くはないのですが、「最後の忍道」のようにオリジナル版とPCエンジン版に分かれていればよいでしょうし、オリジナルの移植もちょっとシステムを変えればできるはず。

関連情報

アトミックロボキッド

同名のアーケードゲームをメガドライブに移植。
移植はトレコという会社が行っている。


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