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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー # 160
アトミックロボキッド (メガドライブ)

購入金額: 525円 (箱説付)

ゲーム内容

UPLがアーケードで出した同名作品を、トレコがメガドライブに移植したもの。
外見はコミカルだが、ストーリーはシリアスで世界観はグロテスクな任意スクロールシューティングゲーム。
4種類のパワーアップショットを使い分けたり、ショットの方向を固定したりすることが攻略の鍵。

H.Kuwanoの考察

1.程よい難易度で楽しめる

最初は当たり判定の大きさに困惑することでしょう。
かすっただけでもやられてしまうのです。
さらには誘導弾や変わった弾道の弾がプレイヤーを苦しめます。

しかし、敵弾をうまく誘導し、大きく避ければなんとかなります。
数回プレイすればコツがつかめます。
誘導弾も、やや他のゲームと比べて誘導がきついものの、方向転換を利用してよければOKです。
また、武器がミサイルなら爆風で消せますので、狭い通路や上下の敵に有効です。

また、敵の出現位置は大体決まっているので、覚えることも攻略に重要です。
敵に応じて武器を切り替えたり、方向を固定したりすると、クリアが近づいてくるでしょう。

その結果、本作はプレイするごとに先の面に進めるようになっています。
ゲームとしても面白いものとなっています。

 

その他、初心者救済の親切設計もいくつか見られます。

まず、敵本体に当たってもミスにはなりません。
これは同じUPLのゲーム「アクロバットミッション」に引き継がれています。
自機のバーナーで敵を倒すと倍になる「アクロバットミッション」ほど使い道はありませんが、いざとなれば強行突破しやすくなっています。

次に、残機と引き換えにアイテムを購入するシステムも、個人的には良いと思います。
よく雑誌やネットのレビューでは「ヒドイ」と言われるシステムですが、それでもないよりはマシです。
これによって、復活がしやすくなり、同じ場面で連続コンティニューといったことを回避できます。
その先を考えても、場合によってはノーマルショットでボスにやられまくるよりもずっと経済的だったりします。

最後に、これはメガドライブ版だからかもしれませんが、時間制限はありません。
敵はすぐに復活するので、点数を無限に稼ぐことができます。
点数を稼げばもちろん1UPし(上限はあるみたいですが)、プレイに余裕がでるのはもちろん、買い物に使ったりすることもできます。

 

プレイになれた人でも、油断できない場所があります。
それは1対1の対戦シーンです。
このシーンでは、自機と同じ性能を持った敵キャラと、画面を半分に分けて撃ち合いを行うといったものです。
敵を倒せばクリアですが、自機と同じ性能を持っているので敵も一撃でやられます。
また、この面ではパワーアップは引き継がれず、3連射のノーマルショットのみとなります。
先の面になるほど賢くなり、純粋に腕やカンが試されるこのシーンでは、ボス戦よりも苦戦することでしょう。
単純だけど奥が深い、このシーンもゲーマーの間で語り継がれる特徴となっております。

 

2.操作性に難あり

ただ、様々な使い道のあるBボタンは何とかしてもらいたかったです。

通常のBボタンの使い道は、武器の変更です。
パワーアップすると4種類の武器が持てるので、それを右周りに隣の武器に変更します。

そして、Bボタンを押しっぱなしにすると、自機の向きを固定できます。
これにより、ミサイルを除く攻撃の方向を固定できます。
先ほどの武器の変更とあわせて、攻撃方向を固定したい場合は実際に使いたい武器の一つ左隣を選択し、Bボタンを押してそのまま離さないようにしなければなりません。

さらに、地上ではBボタンを押すとジャンプします。
ジャンプはスタート直後の空中を飛べない状態のときしか使いません。
そのため地上で武器を変更したい場合は、一回Bボタンでジャンプし、さらにBボタンを押して武器変更しなくてはなりません。
または一回空中を飛んでからBボタンで武器変更しなくてはなりません。

地上で武器変更しようとしてジャンプしてしまい、敵弾にやられることもしばしばです。
あまり出番がないジャンプですが、方向・武器を固定しながらジャンプということもできません。

アーケードでもそうだったからかもしれませんが、メガドライブは3ボタンあるんだし、移植に際して何とかならなかったのでしょうか?
せめて方向固定と武器選択は別のボタンにしてもらえれば良かったと思います。


 

3.印象的なやられパターン

本作には特徴的なものが2種類あり、それぞれゲーマーの間では伝説(?)になっています。

一つ目は自機のやられパターンです。
敵弾に接触した自機はブルブル震えながらこちらを振り返り、その後7つに分裂します。
この一瞬止まって振り返る姿が、切なくなるというか、悲しくなるというか、プレイヤーに強烈な印象を与えています。

そしてもう一つは先ほどにも紹介がありましたが、買い物のシステムです。
ミニドラゴンとしばらく接触していると買い物画面になるのですが、このゲームでは、なんと残機と引き換えにアイテムを手に入れます。
そのシステムが与えるゲーム性については先ほど述べたとおりですが、アイテムを命と引き換えに交換するなんて珍しすぎます。

 

もしかすると、これは命を持たないロボットに、まるで命があるように思わせる、制作者の工夫なのかもしれません。
ロボットだったら替えがあると考えれば、残機という考え方も納得できます。
しかし、あのやられパターンを見ると、ただの残機という気がせず、買い物では命を犠牲にしているような気がしてきます。
下手すると人間が主人公のアクションゲームよりも、よりキャラクターが生きているような感じもあります。

 

4.UPLの名が見当たらない

ところで本作、説明書にもタイトル画面にも「UPL」の原作者名が出てきません。
エンディングにもスタッフロールがなく、MD版しか知らない人はこのゲームがトレコオリジナルのゲームと思ってしまうかもしれません。
僕はアーケード版はプレイしたことが無いのですが、これは間違いなくアーケードからの移植ですよね。

 

攻略情報

  • 任意スクロール面はミサイルや3WAYを中心に、ボスにはファイヤーが便利です。
  • メカドラゴンからは、残機を犠牲にしてでもバリアを買うようにしましょう。
    被弾後もしばらく無敵になれるし、何よりもやられて戻される&武器を失うよりはマシです。

関連情報

忍者くん阿修羅の章

UPLが出したアクションゲームで、同社の代表作。
前作「忍者くん 魔城の冒険」からパワーアップし、巨大ボスや水中ステージ、ステージセレクトや武器変更もできるようになった。


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