ゲーム内容 |
トレジャーのデビュー作「ガンスターヒーローズ」の続編が十数年ぶりにGBAに登場。 |
H.Kuwanoの考察 |
1.続編というよりリメイク本作は「ガンスターヒーローズ」のその後の世界ということで、一般的には続編としていますが、僕はどちらかというとリメイクのように感じてしまいました。 グラフィックや攻撃方法、ステージは変わってしまいましたが、登場人物名やステージの展開、各ステージの雰囲気はほとんど変わっていないのです。 詳しいことはネタバレになるので書きませんが、前作をプレイしたことのある人は、思わずメガドラを引っ張り出してみたくなるでしょう。
2.「投げ」がなくなったのは残念?本作ではバズーカや急降下キックといったアクションが追加されましたが、逆に投げがなくなりました。 そのため、ガンによる遠距離攻撃がメインになりがちです。
3.難易度は程よいが、バランスはいまいち本作は敵のダメージが前作と比べて弱く、数回プレイすれば初心者でもEasyはクリアできるでしょう。 難易度を上げても、敵の行動パターンはさほど変わらず、変わるのはライフの初期値とダメージの量、それに敵弾の数ぐらい。 例1:サンダーブレード面 このステージは旋回できるヘリを操作するシューティング面ですが、被弾すると押し戻されて(一瞬操縦不能になり)ダメージを受けます。 例2:ラスボス 初対面では、(特に緑色の攻撃は誘導するので)このボスの攻撃はかわせるわけがない、とあきらめ気味になるでしょう。 最初は全部同じくらいのダメージを食らっていたのかもしれません。
その他、味方機から攻撃すればダメージを受けずに倒せるオレンジ(一回目)、生身に戻ったところで左右に振り向きながら攻撃すれば変身されずに倒せるラストのグリーン、ぶら下がって左右に動きながら攻撃すれば簡単に倒せるラストのオレンジなど、拍子抜けしてしまうところも多いです。
4.セガを前面に出したことについて前作は他社のゲーム(「エドワードランディ」「メタルブラック」「グラディウスII」等)の影響を強く受けており、いろいろなところでオマージュがちりばめられていました。 しかし開発者の意地か、セガゲームのオマージュの中にも、他社ゲームのオマージュを取り入れています。 「アフターバーナー」「ギャラクシーフォース」面は、一見セガのゲームらしいと思いますが、敵の飛び方や攻撃の仕方などは、思わず「逆ジャイラス」と言いたくなりました。 「フリッキー」や「アフターバーナー」「ギャラクシーフォース」面は、一見セガのゲームらしいと思いますが、シューティング面とともに、「画面が回転する」ということで「キャメルトライ」の影響を受けていると思われます。
5.レッドは男か女か本作を雑誌記事などでみるとき、一番気になった事があります。 「レッドは男か女か?」 ということです。 前作では男だったのが、何か本作は頬を赤らめているようで、ちょっと男には見えないぞ! 説明書を見ても、ゲーム中のデモを見ても分かりません。 ということで、「ボーイッシュな女性」と見るのが適切でしょう。
6.総評〜なかなか良いが前作を中途半端に意識しすぎ いろいろ書きましたが、決して本作は前作に劣るわけではありません。 難易度は「鉄腕アトム」よりもバランスがよく、爽快感は「アドバンスガーディアンヒーローズ」よりも上です。 しかし前作を意識しすぎて何か拘束された印象になってしまったため、、完全に新作にするか、前作のリメイクにするか、どちらか一方にしてほしいと思いました。 |
攻略情報 |
サンダーブレード面のボスについて |
関連情報 |
ガンスターヒーローズ本作の前作であり、トレジャーのデビュー作でメガドライブで発売。 鉄腕アトム同名のアニメをゲームボーイアドバンスでゲーム化。 アドバンスガーディアンーヒーローズ
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