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ゲーム探検倶楽部ソフト会議 #099
空牙(メガドライブ)

購入金額:500円

ゲーム内容

データイーストの同名アーケードゲームの移植作。
発売は日本テレネットから。
1999年、ラグナロックという謎の軍事組織に対抗するために、3機の試作機が飛び立った。
一見オーソドックスなシューティングゲームだが、一定時間たつと使用可能になる「バレルロール」があり、使うと一定時間無敵になるのが大きな特徴。
似たようなシステムは「エアバスター」(カネコ)があるが、ボタン一押しですぐに発動するため、それ以上に使い方がカギとなる。
自機はライフ+残機制ではあるが、その分自機が大きめで、敵弾が早く、至近距離からも撃ってくるので意外と難しい。

ちなみにストーリー上の続編は「ウルフファング」で、「ウルフファング」のPS移植版のサブタイトルについている「空牙2001」は、このゲームから取ったものである。
続々編は「スカルファング」で、こちらは縦スクロールシューティングゲームである。



H.Kuwanoの考察・評価

1.分析:まあまあ普通に楽しめるシューティングゲーム

僕は元のアーケード版をやったことがないので、移植度がどうとか言うことはできません。

 

展開は、シューティングゲームとしてはフツーですが、
特にミサイルを破壊するため宇宙空間まで出てしまう 3面や、大型戦闘機との闘いの6面は迫力があります。
あまりデコっぽいところはないかもしれません。
オープニングの「奪われた空を、海を、都市を…、取り戻すために生まれた三つの翼」「ニューヨークも沈黙しました!というメッセージや、1面や3面の垂直スクロール、あとはヴァルキュリアのスペシャルウェポンの火炎放射器ぐらいでしょうか。

当然ですが、「ウルフファング」に似ている点はあります。
ショットを当てると変化するショットチェンジアイテムや、時間で溜まる特殊武器の使い方、爆風で敵弾を消すショット、「ガンドール」などの敵は、ウルフファングにも引き継がれているのです。

グラフィックはキャラ、背景をふくめて平均的かな。
きちんとタイトル画面でもオープニングデモがあるし。エンディングの画面もなかなかだし。
ちなみに1面では、都市部から雲になって、急に高層ビルの上を目指すような角度になります。
ビルが骨組みだけになっているようにみえますが、あれはミサイルでビルが破壊され、骨組みだけ残ったと考えていいんですよね。
よかった「プラネットジョーカー」みたいなことやってなくて。
(骨組みのビルを作って、窓ガラスに青空が写っているように見せかけている)

サウンドは結構頑張っていると思います。
まだFM音源らしさは残っているのですが、ドラムセットの音がしっかりしているので、ノリはいいです。
曲の数は少なく、面のBGMは1曲だけで、ボスは4種類ぐらい。
でも、メインのBGMとボスのBGMは雰囲気に合っていて、個人的には気に入りました。
特に最終面のBGMは1面や2面のボスのBGMと同じなのですが、いかにも巨大なものに立ち向かっていくような、世界のために戦っているような、そんな感じがします。
オープニングのBGMも組み入れられているのもポイント。
ちなみに、殆どが堅い真面目なBGM で、明るい感じのものはステージクリアやエンディングぐらいしかありません。
雰囲気・臨場感を大切にしたのでしょうか。

無線でのボイスもメガドラっぽくザラついていますが、雰囲気が出ていていい感じです。
ただ、ダメージを受けると「うっ!」というのはちょっと違和感があるかも。

総評として、難易度もそこそこで結構遊べるゲームだとは思いますが、それでも1980円は高いと思います。


関連作品

ウルフファングSS(続編)


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