ブーバーとの論争

『対話の倫理』(マルティン・ブーバー著、野口啓祐訳、創文社、1967年)という 絶版書物からユング関係の資料をアップします。 ブーバーとは、『我と汝・対話』(植田重雄訳、岩波書店)で著名なユダヤ神秘主義の 宗教哲学者です。 『対話と倫理』には、ブーバーとユングの論争が収録されています。 この論争は、最初ブーバーが『メルクール』誌(1952年2月号)で「現代にお ける神の沈黙――実存主義と深層心理学について サルトル、ハイデッガー、 ユングを批判する」という論文を発表し、それに対して、ユングが同誌(同年 5月号)に「ブーバーの批判に答える」と題して反論し、さらにブーバーが、 「ふたたびユングに与う」という論文で再反論を行うという激しいものでした。 ユングの基本的な考え方を知る上で、たいへん重要な資料です。


1.「現代における神の沈黙」の第二部(ユングに関係する部分のみ)

2.「ブーバーの批判に答える」

3.「ふたたびユングに与う」


2000/1/29作成  2003/10/04更新

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