インド思想 | Topへ | |
中国の思想が現実世界と離れないのと異なり、それと対照的に、インドの思想は、思弁的、哲学的、根源的で、時には、現実離れする。それが魅力でもあり、現代の物理学の最先端とも繋がる。例えば世界は何からできているのか?・・・ インド思想史 ヴィシュヌ神の化身 |
般若心経 サンスクリット事始め |
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J・ゴンダ 鎧 淳訳『インド思想史』 1948 原著 1981 冨山房 1990 中公文庫 2002 岩波文庫 古代インドのヴェーダやウパニシャッドの時代から、ジャイナ教、仏教の思想、バガヴァッド・ギーター、サーンキャ、ヨーガの思想まで、概説した本である。最終章は、伝統的な思潮な反対した人にも触れる。 一人の人間が、サンスクリットなど文献を読み込んで、こんな鳥瞰的な本を書けるなんて信じられない程である。 J・ゴンダ(Jan Gonda、1905年- 1991年)はオランダ人、訳者鎧 淳はそのもとで学んだ人で、丁寧な見事な翻訳である。 読んでいて、とても面白いのだが、読み終えて、さて、それそれの思想の差異は何がったかと思うと、おぼつかない。それぞれ、存在の原点から世界を、人間を理解しようとしているに違いないし、どれも正しいかもしれないし、どれも誤っているかも知れない。それは、理屈で分る世界ではもはやない。 キーワードにサンスクリットが併記されていて、サンスクリットを少し齧った者には有難いし、翻訳だけでは何のことやら分からなくなる。 日本の仏教は漢訳仏典を通じて入ってきたのだが、中国仏教はインド仏教を輸入したものである。さらに、インド仏教はそれに先立つ千年以上も前からある、リグ・ヴェーダやウパニシャットの思想的伝統を潜って発生したものである。『般若心経』を読むのにも、インドまで遡らなければ、真意は掴めない。 年表、参考文献、索引付き。 岩波文庫版には、引用文の出典が訳注として付いている。 そのため、頁数も30頁多い。専門的に勉強する人は、岩波文庫本が良い。 2022・3・23 |
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2021年7月22日 ·
ヴィシュヌ神の化身 30年も前のことだろうか?神戸元町通りとセンター街の間の細い通りに、新しく、外国の骨董、民芸品の店が出来ていたので、覗いてみたら、この魚に出合ったのである。妙に存在感があって、衝動的に買ってしまった。5,6千円だったと思う。どこかインドのお寺からの出物のようであった。それから、引っ越しの時も処分されず、今も我が書斎にある。 別に、詮索せずにいたのだが、最近、その正体が分かった。それはヒンズー教の神ヴィシュヌの第一の化身、魚マツヤだということである。FBで沢山の画像を載せているKathy Osbornとう人のページに、大英博物館所蔵の9-10世紀の魚のインドのレリーフが出ていて、その説明に、その魚は、ヴィシュヌ神の第一の化身であると説明していたからだある。 ヴィシュヌ神の化身(の置物)が我が書斎に鎮座していると知って、私は、思わず、笑ってしまった。 この神は沢山の化身を持つが、有名なのはクリシュナ、釈迦もその化身とされる。 考えて見れば、神様は何にでも変身できるのだから、私の周りには、他にも沢山おられるかもしれない。 2022・9・19収録マツヤ (ヴィシュヌの第一の化身) Wikipediaより 半魚、半人のアヴァターラ。彼はヴェーダ(知識)の舟を作り、マヌ(人間の祖先)とすべての生物を救い、さらに宇宙規模の洪水から世界を救うとされる。また、アスラがヴェーダを盗み、それを破壊しようと試みるがアスラを見つけ出し、それを討ち果たしヴェーダを奪い返す。 ちなみに、十大化身の中、第二はクールマ(亀)で家内は小さな亀の置物を集めている。 クリシュナは第八、ブッダは第九。 2023・1・29追記 |
大英博物館所蔵のレリーフ |
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