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スクール・オブ・ロック / SUPER8 / ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ / ロック・スター / あの頃ペニー・レインと

スクール・オブ・ロック


バンドはクビ、家賃滞納で窮地に追い込まれたデューイ(ジャック・ブラック)は、教師になりすましおカタい小学校へ。給料もらってサヨーナラ…のはずが、彼等は楽器を演奏できた。こりゃあコンテスト優勝だって夢じゃない。
とにかくジャック・ブラックが最高!の一言につきます。子供より何よりとにかくロック、とにかく自分。「まず俺のソロだ!」
いわく「おれには才能がない」。だけど誰よりロックを愛してる。じゃあできることは…Let's Rock!そんなにうまくいくわけないよ〜って話だけど、暑苦しいロック魂にすべてがふきとんでしまいます。
ジャック先生の授業をマジメに受ける子供たち、厳しいけど人間味にあふれた校長先生(ジョーン・キューザックが超キュート)、などなど他のキャストも楽しい。有名曲の数々がバンバン流れ、ジャックも歌いまくりで、なんて贅沢なの…




2003/アメリカ
監督リチャード・リンクレイター

SUPER8


大所帯おっさんバンド「ノースモーキング・オーケストラ」。ルーツや独自性を誇りとする彼等の音楽は名付けて「ウンザ・ウンザ」、楽しけりゃ何でもアリのミクスチャー。
このバンドのギタリストであり「パパは出張中!」「アンダーグラウンド」などで有名な監督エミール・クストリッツァが、ヨーロッパツアーのステージを中心に、楽屋風景やメンバーの生い立ちを織り込んでみせてくれます。ステージではスモーク・オン・ザ・ウォーターからバイオリンの超絶パフォーマンスまで披露、観客も皆楽しそう。
しかしあくまでも私の好みからすると…ライブで体感すれば楽しいだろうけど、映画で観るのは…とくにウチん中で観るのは…ちょっとツライ。マジメさや泥臭さのベクトルが自分の趣味とは正反対といったかんじ。クストリッツァのふつうの映画のほうが好きだ。
ちなみにワンシーンだけどジョー・ストラマーが出てます。合掌。




2001/イタリア-ドイツ
監督エミール・クストリッツァ


ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ


性転換手術の失敗による「怒りの1インチ(アングリー・インチ)」を股間にぶらさげ、愛を求め自由の国アメリカでドサまわりをつづけるヘドウィグ。「グラムロック版・女のノド自慢」のような話ですが、モトがミュージカルだけあって折り込まれるライブシーンがとても良い。
ヘドウィグのカツラ(head wig)や衣裳、インテリアも可愛くて、途中つけてた内側だけが黒いヅラなんてよかったな。バンドのメンバーがハードロック、パンク、ニューウェーブ(古いなどれも)など、なぜか見た目バラバラなのも楽しい。
「魂のかたわれ」(プラトンの「饗宴」だ)なんてないと私は思う。でも、だからといって人がそれを求めることが無意味ってわけじゃない。
しかし、観終わったあとは「ベルベット・ゴールドマイン」の主人公の情けないおっさん=クリスチャン・ベールが懐かしくなってしまった。誰もが愛を求めてポシティブに生きられるわけじゃないから…




2001/アメリカ
監督ジョン・キャメロン・ミッチェル


ロック・スター


マーク・ウォルバーグ扮する主人公・イジーがあこがれのバンドのボーカルに抜擢され、一夜あけたら大スター!というお話。理想と現実のギャップ、女とドラッグ…ありがちなストーリーですが、迫力のライブシーンや次々と流れる懐かしのロックナンバーが80年代に青春送った人には面白いんではないでしょうか。押しも押されもせぬ有名人になったイジーがメンバーたちとクルマをぶっ飛ばし、ホテルで大暴れするシーンでモトリークルーの「ワイルドサイド」が流れたときにはあまりの懐かしさに涙が。
ラストは「イヴのすべて」を思い出してしまった。ちょっとずつ時代は変化しつつも、歴史は繰り返してく。
エンドクレジットが楽しくて後味は良かったです。しかしラストのイジー、いくら悟りを開いたとはいえ元X JAPANのトシ(ときにはセーター肩掛け)じゃないんだからさ。




2001/アメリカ
監督スティーブン・ヘレク


あの頃ペニー・レインと


「東京ガールズブラボー」(岡崎京子)に出てくる犬山くんはサカエちゃんへの愛を「そうだ、ロッキン・オンにトーコーしよう」などと言っていたっけ。えっと、投稿少年つながりで。
15歳でローリング・ストーン誌のライターになった少年が垣間見た、キラキラ輝くロックと恋の世界。甘酸っぱくてキレイな物語。正直グルーピー心理は全くわからないので、はぁそうですか、と思いつつ観ましたが…
フィリップ・シーモア・ホフマン、フランシス・マクドーマンドなどなど脇役は結構豪華。しかしキャメロンの友人で特別出演しているピーター・フランプトンは言われなきゃ誰だかわかりません。ブルマ姿で木に吊るされてたあの愛くるしい姿はどこへ…←青池保子ワールドの話




2000/アメリカ
監督キャメロン・クロウ


(2002/11/22)


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