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解説 富士通のあれこれ


富士通のお給料

富士通のお給料について簡単に書きます。まず、若いうちのお給料は残業代に大きく依存します。残業が多い月は手取りが2倍以上になることもしばしばです(何時間残業しているのやら・・・)

ボーナスは、そのときの成績にもよりますが、最近は概ね給与の2.3ヶ月分×2回くらいだと思います。

昨年の年収は、670万円(残業時間:700時間程度)でした。
次回UPするときには、もう少し詳細な情報を載せますね。

注意)私個人の年収ですので、私と同年代の人でも私より成績がよければ私より年収は高いですし、院卒であればデフォルトでもっと高いです(私は学部卒です)。あくまで一つの例としてお考えください。

富士通のお給料(その2)

お給料体系について、簡単に書きます。
富士通の給料は、「本給」+「職責給」+「諸手当等」になります。

「本給」はいわゆる勤続年数に比例して高くなります。
「職責給」は等級が上がるごとに高くなります。
「諸手当」は残業代や家賃補助などが該当します。

それで、私の現状のお給料(学部卒、5級U)だと、以下になります。

「本給」   :87,200円 
「職責給」 :181,250円
足して、268,450円

これに諸手当(残業50H、家賃補助3万円程度)を加算すると、会社支給額は45万円程度になります。

ここから税金等をさっぴくと、手取りは30〜35の間くらいです。


SEの仕事は激務か?

富士通のSEは激務といわれることが多いですが、実際のところどうなのでしょうか。仕事のキャパシティが個人で異なる以上、同じ仕事を割り当てても激務と感じるか否かは人それぞれです。また、私自身富士通以外の職場を体験したことが無いため、他社との比較が行えません。

SEが激務といわれる所以の一つとして、仕事の進め方がプロジェクト制であることが言えるかもしれません。プロジェクトというものは、ヒト、モノ、カネ、時間が有限で、それらの限られたリソースを用いてゴール(生活物の作成)を目指します。

また、プロジェクトごとにリソースや作業の進め方が異なるため、まったく「同じ」プロジェクトは存在しません。つまり、ベテランの方でも「前回と同じ進め方でいける」という保障はまったく無いのです。よく見られる事象として、納期直前の連日徹夜などがあります。

このあたりが、いわゆるルーティンワークに従事されている方と大きく違う点ではないかと思います。

配属先のプロジェクトやポジションによって色々意見はあるでしょうが、私の6年間を振り返って考えると、耐えられないほどの激務ということはありませんでした。忙しくて3日間家に帰れず、事務所もしくはホテルで寝泊りしたことはありますが、それも一時的なものです。

残業時間について

残業時間についてですが、まず年間残業時間は840時間と定められています。これ以上の残業は管理職がまず許しません。

840時間というと、1ヶ月あたり70時間ですが、1ヶ月を20営業日と換算すると、一日あたり3.5時間で、夜の9時半くらいまでの勤務時間となります。

もう一つ残業時間のルールを説明します。それは、1ヶ月の残業時間が100時間を越えてはならないというものです。100時間というと、営業日だけで稼ぎ出すのは難しく、土日出社などしなければできない数字です。

ちなみに、私は年間800時間を2〜3回したことがあります。しかし、特に体を壊すということはありませんでした。若さゆえでしょうか。

いずれにしろ、メリハリが大事だと思います。毎月100時間近く残業していては体がもたないと思いますが、忙しい月とそうでない月をバランスよくできれば問題ないですね(バランスよくできない場合もあるでしょうが)。

注意)これら残業時間は「純残業時間」を意味しており、年休を取得すれば「純残業時間」は減ります。そのため、残業時間が増えた社員に対して管理職から年休を取るように言われることが良くあります。

SEの分類

富士通のSEといっても、大きく3種類に分かれます。
私は下記の1番に該当するSEです。人数的には

1.フィールドSE
  特定の顧客企業(官公庁、自治体等含む)に密着し、
  顧客要件に合ったシステムの構築〜運用・保守を
  手がける。

2.製品開発SE
  富士通が提供する製品(InterStageやSystemwalker等)
  の開発およびサポートを行う。

3.社内SE
  社内向けシステムの開発〜運用・保守および、
  社内ITインフラの運用・保守を行う。

等級制度

富士通では勤続年数や職責に応じた等級制度を設けております。等級は4級〜6級までの3つで、6級より上は幹部昇格を意味します。新入社員は入社後2年間は”トレーニー”というポジションになり、この等級制度には組み込まれません。

 等級 概要など 
 4級  トレーニー期間終了後に昇格。大体、1〜2年間程度で5級に昇格する(私の部署の場合)。
 5級 院卒者はトレーニー期間終了後に飛び級して5級となる。また、学部卒の者でもトレーニー期間の評価が高ければ、5級に飛び級することがある(私がそうでした)。
大体、3〜4年程度で6級に昇格する(私の部署の場合)。 
 6級 幹部職に登用されない限り、等級制度上の最終地点。大体、30歳前後でなる人が多いと思われる。 

等級だけ書くとあっけないですが、等級内にも細かい分類(T、U、S)があります。等級内で一定の成果を収め続けると、”T”から”U”にランクアップします。

ちなみに、私の2010年1月時点の等級は、”5級U”になります。