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ワイルド・ゼロ / デトロイト・ロック・シティ / スティル・クレイジー / ベルベット・ゴールドマイン / すべてをあなたに

ワイルド・ゼロ


「ロックンロールを忘れるな!」さすらいのロックバンド・ギターウルフがいざなう、ロックンロール・ゾンビ・純愛・SFムービー。
舞台は突如ゾンビが大量発生した田舎町。火を噴くバイクでハイウェイをゆくギターウルフ。ギターウルフを愛する少年と、恋におちた少女。ギターウルフを狙うホットパンツオヤジ。そんなこんながゴタゴタ混じって、最後はセイジさんがUFOを成敗して一丁あがり。大掛かりなコントのようなシーンが延々つづきますが、ライブはたくさん観られるし、テンポもよくて飽きさせません。
それにしてもギターウルフの3人は可愛すぎ。人の話ぜんぜん聞いてないし動きはにぶいし。遠吠えやピック手裏剣など小ネタの数々もたまんないです。右手にギター、左手にピストル持ったセイジさんもカッコよくて、女子なら抱かれたいと思うことまちがいなし!かな…




1999/日本
監督竹内鉄郎


デトロイト・ロック・シティ


野宮真貴だってYOUだって、ロックな元・女のコはみんなキッスが好きだった。そういう世の中って楽しくていい。この映画のオープニングでそんな70年代にひとっとび。
ド下手バンド「MISTERY」(SはもちろんKISS仕様のSだ)の高校生4人組がキッスのコンサート観るために七転八倒。皆最高にバカで可愛い。担当楽器とキャラを比べると結構いかにもで面白いです。
私のお気に入りは、チケット代欲しさにストリップに挑戦することになったエドワード・ファーロングが景気付けにウィスキーを一気飲み→ぶーっと噴き出してしまう場面。それを余裕の笑顔で眺める年増の美女…こんな女になるのが夢。とにかく大大大好きな映画です。




1999/アメリカ
監督アダム・リフキン


スティル・クレイジー


「ユーライア・ヒープより出番は後」「モット・ザ・フープルより格は上」(てことはかなりのもんですよ!)だった70年代伝説のロックバンド、「ストレンジ・フルーツ」。しかしいまやメンバーはコンドーム売ったり借金取りに追われたり、かつての栄光がウソのようなしょぼい暮らしぶり。再結成ブームに乗っかろうとがんばるも、腹は出てるは、メンバー内の確執は全然水に流れてないはで、いまいちパッとしないままドサ廻りが続く。
「オレはまだ50じゃない!」とバースデーケーキを投げつけるボーカルのレイ(ビル・ナイ)が最高。クレジットカードも、テレビのリモコンさえ満足に使えない、ロックスターのなれの果て。髪のセット中に電源が落ちてドライヤー使えなくなるシーンは笑えた。でもそのアタマでがんばる姿に涙…
途中さしこまれる若き日の彼等の映像が、これまたいかにもという雰囲気で胸がきゅんとします。



1998/イギリス
監督ブライアン・ギブソン


ベルベット・ゴールドマイン


太陽の下で素っ裸でも美しいジョナサン・リーズ・マイヤーズじゃダメなんだよー。グラムロックってのはもっと気色わるいもんなんだよー。ユアンはタプタプで話にならないんだよー。ボウイ(ジョナ)の歯でギター弾きプレイは本来ミック・ロンソンが相手なのに、なんでイギー・ポップ(ユアン)なんだよー。そりゃロンソン役の人いまじゃ顔も思い出せないけど。散々事実引用しといてそういうとこはちゃっかり絵面を重視するなんて、でもきっとトッド・ヘインズはボウイが、グラムロックが、すごく好きだったんだろうな…
チークを差したクリスチャン・ベールの悪夢のような気持ち悪さがやけに心に残り、好きになってしまいました。予定外だ。




1998/イギリス
監督トッド・ヘインズ


すべてをあなたに


トム・ハンクスの初監督作。これ以降何も作ってないようですがどうなんだろう。私も役者のほうが合ってると思うけど…
60年代、一地方のごくごく普通なバンド少年たちがひょんなことからトントン拍子にトップアイドルに上りつめる様を描いた一作。彼等のデビュー曲がこのタイトル(原題「That Thing You Do」)。素朴なステージセット、熱狂する女の子など時代の空気が楽しい。
しかしレコードデビューするまではすごくワクワクするのですが(主人公の実家が電気店という設定が最高に活きてる)弱冠尻すぼみ感が。「アメリカって広いんだなあ」「主人公の顔が若いころのトム・ハンクスにそっくり」というのが二大感想かな…




1996/アメリカ
監督トム・ハンクス


(2002/11/22)


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