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ゲーマーズマップ 第 347回

筑波山

探検日: 2018年08月11日

冒険前のできごと

今日は山の日です。
それと、来年の干支であるイノシシの写真を撮りに行こうといろいろ探していると、筑波山にある東筑波ユートピア」という動物園で、イノシシ牧場を改築するためにクラウドファンディングを行っている、という情報がありました。
この動物園は
日本一来場者が少ないとして、とあるテレビ番組で紹介されたようです。
ここなら写真も撮れそうだし、話題にもなるから行ってみるか、ということで、車で行ってみることにしました。

ついでにもう一つ、●●ゲーならぬカルトなテーマパークとして、筑波山にある「ガマ洞窟」を見てみることにしました。
これもイノシシの写真撮りの場所探しでみつけたもので、奥にはイノシシのはく製があるということです。

※これより、探訪した記念と、より分かりやすい紹介を兼ねて、写真を多用します。
 もし問題がありましたが、削除いたしますのでご連絡ください。

最近昔のゲームばかりやるのはやめよう、と思い、アーケードゲームを移植したとある互換ゲーム機の購入を見送ったのですが、これは思わず出たとたんにダウンロードしてしまいました。
PS4、アーケードアーカイブスの「オメガファイター」です。
このゲームは発売当時からしてもちょっと古臭い縦スクロールシューティングゲームですが、最大の特徴が敵を倒したときに距離が近いほど得点に倍率がかかるシステムです。
後は自分以外の時間の流れがスローになるボムとか、パワーアップすると射程が短くなり最終的には一キャラ分になってしまう、ハラキリレーザー(シルバーソード?)
も顔負けのアイアンといったのも特徴です。
これで思う存分太く短い人生を送ることができます。

「ファイアーホーク(テグザー2)」のようにステージとボス戦で音楽がつながっているのかと思いましたが、どうもそういうものでもないようです。
まあ、スローでボスが登場するタイミングが一定でないから仕方がないのかな。でもなかなかのアイデアモノです。

多分、昔SFCでプレイした「アクロバットミッション」も、このゲームの要素を引き継いでいると思います。
自機の逆噴射(=接近)で倒すと得点が倍になる、敵にダメージを与えたときの効果音、両翼に付くボム、自機の爆発で敵にダメージを与える、など。
「オメガファイター」が与えた影響は結構大きいと思います。

まだ「アキバズビート」をプレイしています。
ようやく主人公のレベルをMAXにしました。
残る仲間のレベルも・・・。

そういえば、今日ガマ洞窟に行くのも、「スペランカー コレクション」と繋がりがあるかもしれませんね。

 


圏央道が出来て、茨城県の筑波に行くのもすっかり楽になりました。
まずは「東筑波ユートピア」に行きます。

筑波山の山頂からは北東の位置にあります。
センターラインのないような細い山道を通っていくのですが、とてもじゃないけど車じゃないと行くのは無理です。
鉄道の駅からは相当離れているし、多分送迎バスのようなものもないでしょう(観光バスも道が狭くてけっこうキツいと思います)。
路上には、朽ちた倒木が車で踏みつぶされて粉々になっているものがありました。
台風の過ぎた後は落石や倒木が心配ですし、冬場は路面の凍結が予想されます。
「なんでこんな山の中に動物園を?」と思ってしまいましたが、住宅地だと迷惑がかかるとか、いろいろ事情があったんでしょう、と複雑な気持ちになってしまいました。




狭い山道を抜け、やっと「東筑波ユートピア」に到着しました。

東筑波ユートピアの入口

入場口の門には窓口がありますが、今は使われていないようで誰もいません。
オーナー個人用の郵便受けがありました。住み込みでしょうか。
それにしても、郵便局の配達員さんご苦労様です。

点滅電球(多分LEDではないです)がチカチカしている屋根付きの階段を上がり、入場の建物に向かいます。
隣にはスロープもあります。
もともと山の中だからか、園内は全体的に斜面になっています。

園内には東筑波ユートピアオリジナルの歌が流れています。
中高年の男女がカラオケ教室みたいな感じで歌っています(多分)。従業員の方でしょうか。
いかにも昭和の雰囲気を感じました。ちょっと脱力感。
どうやら歌い手はオスメスのサルという設定らしく、途中で訛りが混じった掛け合いが入ります。
その内容も「テレビに出ている」とか「最近猿のいたずらが問題になっているけど、そんなことはしない」とかあり、わりと最近収録したんでしょうか?

券売機(券売機の右下はペット火葬)

ロッジの建物の2階部分で、券売機で入場券を買うのですが、噂どおり券売機のボタンには「ペット火葬」なるものがあります。
どうやらペット斎場も運営しているようです。
経営が苦しそうですが、JAFの会員証を持っていると割引が適用されるらしいです。
一見来場者に見えるおばさんが、券売機の前で説明していました(というか係員らしい服装の人を見かけませんでした)。
購入した入場券はセルフサービスで、状差し(針が上に向いた卓上の事務用品)に刺してから入場します。

券売機の裏にはネコカフェがあります。
カフェといっても、建物の自販機でドリンクやスナックを買って中に入るようですが。
今はだれも来ないからか、中の猫はみんな足を延ばして寝ています。
そういえば、入り口の隣にも畳の座敷に数匹の猫がいました。
券売機の裏の部屋の座敷猫

これはまるで普通の住居の一室のようでした。ここにも昭和臭さを垣間見ました。

ニホンザル

建物を抜けたとたんに動物のフンの臭いがしてきました。
入り口の前にはニホンザルやうりぼうの柵があり、こいつが犯人の可能性があります。
まあ、動物だから仕方がないな・・・。
でも、まだ道端にはそういったものは落ちていなかったので安心です(犬を連れて園内を歩くことができるので、そうした不安もあります)。

動物園のポリシーでも、来場者よりも動物を優先にしているようです。
動物ファーストだからか、園内のいたるところに動物の餌が売られています。
入り口の動物はカップに入った野菜を従業員に代金(チケット?)を支払って購入するようになっていますが、他はガチャガチャを流用してエサを販売しているようです。

うりぼう(イノシシ)

入り口にはさっそく目的のイノシシがいました。
ただ、柵があって撮りにくいです。
まあ、仕方がないかな。

園内のルートと犬

園内は山道を蛇行するような坂道になっています。
結構急な坂もあり、車いすでは大変だろう、と思っているところ、車いすの来場者がいました。
また犬を散歩させながら園内を歩くこともできるようになっています。

イノシシだけでなく、孔雀、アヒル、サル、イヌ、ウサギなど、思ったよりも多くの種類の動物がいます。
これを数名の飼育員で管理しているのでしょうから、大変なものです。
しかもサル芸まで披露してくれるというのですから、相当頑張っていると思われます。

その代わり、建物はかなり古くなっており、まるで空き家のようです。
過去に飼育していた動物のはく製などが置いてある建物があるのですが、古い倉のような感じでした。

目的のイノシシ牧場はさらに上の方にあるのですが、これがまた上るのがしんどい山道です。

道の途中の展望台から

途中、逃げ出したのか、野生なのかわからないウサギを見つけました。

ウサギ

イノシシ牧場に着きましたが、結局イノシシは見られませんでした。
あまりにも暑かったからでしょう。
イノシシが出てこない場合があることが、行く前の看板に書かれていました。
ちなみに看板には将来のイノシシ牧場の構想図もありました。
イノシシ牧場完成予想図
クラウドファンディングは成功し、目標の金額を達成したようでした。
その時の説明にもある通り、現在は山の斜面を大きな柵で囲って放し飼いの状態を見せるだけ(あとはガチャガチャの餌で餌付けが出来るでしょうか)の内容になっています。
ここが改装されるんですね。干支もあるので、来年中には完成するといいですね。

時折園内をスーパーカブで走る、白いランニング姿のおじさんがいました。
ここのオーナーでしょうか?
この坂では移動もたいへんですよね。

ヤギ


園内でヤギもいました。
そういえばヤギといえばGoat Simulatorをプレイしていましたね。

真っ黒なカラス

さっきのウサギもそうですが、外からの動物も、動物園の見どころと感じました。
きっとこのカラスはエサを盗み食いしに来たんでしょう。


11時になり、入り口の建物の1階部分でサル芸(猿回し)が披露されました。
屋外の、鉄板で作られた2階建ての舞台(良く水族館で見るような感じ)に、入場客が集まっていきます(4~50人ぐらいでしょうか)。
座席は木製の長いベンチですし、屋根もついているので安心ですが、部分的に腐食している個所もあり、怖がっている子供もいました。
イノシシに乗ったサル
演題は、筑波名物のがまの油売りの口上を二匹のサルとともに実演したり、ハードル跳びをしたりしていました。
頼んでもいないのに逆立ちしたりして。
また、名物なのかイノシシに猿を乗せ、イノシシでハードル跳びをする演技も披露されました。
思わず笑ってしまいました。
地域性や動物園の個性が活かされた、いい演目だったと思います。

眠るイノシシ
その後イノシシそっちのけで猿と記念撮影を撮る時間になりました。
イノシシを撮ろうと思ったのですが、そのうち暖かいのか、眠ってしまいました。

この舞台の隣では、合板を丸鋸で切って何かを作っています。

まあ、こんなところだろう。
次の目的地に向かうことにしました。

 

それにしてもすごい山道です。
角度も急な坂で、峠レースとかやってそうな場所です。
そういえば去年も似たようなところに行ったような・・・。

筑波山のロープウェイの入り口に付きました。
隣には豪華なホテルが見えます。
ガマ洞窟」は土産物店の脇に入り口があります。カオスです。
ガマ洞窟入口(右側の黄色いテント)

その前に、その土産物店の2階の部分にある、遊具広場をみました。
プレイコーナー
噂通り古い雨ざらしの遊具が数台ありましたが、奥の方に壊れたビデオゲームの筐体がありました。
壊れたビデオゲーム筐体
どちらもジャレコ製で、一台は麻雀のパネルになっていました。
ジャレコ→忍者じゃじゃ丸くん→ガマパックン と、ジャレコとガマの関係を一人で納得してしまいました。
なぜか最近復活した「燃えろ!プロ野球」のジャレコチームにこのキャラが二本足でバッターボックスに立つ姿を思い出しながら。

ここにはいろんなカオスなものがありますが、その中の一つ、「神秘 ガマの滝」をちょっとだけ紹介。
ガマの滝

こちらはカオスではありませんが、展望台から写真を一枚。
筑波山からの風景

土産物店に戻り、入場券を500円で買いました。
ちなみにここの駐車料金も10分を過ぎると500円です。

なぜかガマ洞窟の入り口にはラスカルの人形が置いてあり、「ここを抜ければどんな困難も抜けられる」ということが書かれていました(日吉山のラスカル、ならぬ筑波山のラスカル)

入ってみると、暗すぎる!
あまり置いてあるものが見えません。
足元には気味悪がらせるためか、ところどころに毛布のようなものが敷かれています。

黒い壁に夜光塗料で描いたようなガマの絵が所々にあり、暖簾などで仕切られた部屋を進んでいくような感じになっています。
通路が狭いため、横に長い人には厳しい物があります。

奥には筑波産と書かれたイノシシのはく製がありました。
なんだか「バイトヘル2000」の「猛獣ダッシュ」を思い出してしまいました。

ここで行き止まり?
はて困った、というところで別の親子がやってきました。
親のペンライトの支援で壁に通路を発見。
狭い通路を抜け、なぜか昔の公衆電話などの訳の分からないものが置いてあるところを抜けると、出口が見えてきました。

出口は入場券を売っていた土産物店の奥になっています。
またもやジャレコ製のプリクラ機が置いてありました。
これ動いているんでしょうか?
どうせだったら「じゃじゃ丸ポップコーン」とか置けば良かったのにね(そういえば群馬ではまだ稼働しているところがありましたね)。

もう十分満喫した!
ちょっと早いですがこれで帰ることにしました。



冒険の終わりに

今日は山の日にちなんで筑波山のカルトなスポットを見に行きました。
一応撮るものは撮ったし、ダメならまた来よう。

東筑波ユートピアは、施設が古いものの、動物好きさを感じました。
クラウドファンディングで集まったお金が有効に使用されることを願うばかりです。
ネットでは厳しい意見もありますが、頑張ってほしいです。
ただ、足腰が弱い人や潔癖症な人にはちょっと向かないかも。
また山道なので荒天時や冬は行くまでが大変かもしれません。
逆に昭和の感じを味わいたい方にとってはいいかもしれませんし、動物と触れ合うのであれば十分楽しめます。
個人的には猿回しで十分1200円の価値があると思いました。

がま洞窟は・・・まあお化け屋敷みたいなものでしょうか。
ここもちょっと昭和の感じがあります。
周囲のカオス感は他では味わえないものがあります。


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