今日はストレス発散のためにドライブに行くことにしました。
「よくやったマイケル きゅうかをとるか」
行き先は、一度は行ってみたかった陸前高田です。
東日本大震災の被災の状況がテレビに流れ、「奇跡の一本松
」で有名になった場所です。
これから復興していくとは思いますが、その前に被災地の状況を目に焼き付けておこうと思ったのです。
それに、ゲーム関連においても、以前ゲームレビューで取り上げた「大神」とのコラボ商品を取り扱っていると聞きました。
もしあったら買ってみよう、ということで、ゲーム探検倶楽部的な目的も含めて いってみることにしたのです。
前回見つからなかったゲームとかも探していますし・・・。
東北道を使って、陸前高田まで向かいます。
行く途中にあるパーキングエリアのコンビニで、痛車ならぬ「痛茶」を見かけました。 これはいたい! 記憶が正しければ、下りの「黒磯板室PA」だったと思います(だから痛茶なのか?)。 |
そういえば200円で思い出したのですが、毒物飲料のリクエストがあったので、ここにちょっとだけ復活。 |
先ほどにもあるとおり、Nさんによると、この「未来野菜」は元ネタがあり、初音ミクの楽曲の「ぽっぴっぽー」という曲に出てくるのだそうです。 |
福島、宮城と入って、岩手県に入りました。
ゲーム探検倶楽部初の岩手県突入。北限も更新です。
途中のPAかSAで「南部せんべいアイス」なるものを買いました。 |
そして、高速道路を降りて東に向かい、陸前高田の街の北側から入っていきました。
その途中、「川の駅 よこた 」という物産店がありました。
きっと道の駅のようなところはこの先にはないので、寄ってみることにしました。
「川の駅 よこた」は宴会も可能な食事処と売店からなっています。 売店には、三陸わかめをはじめ、いくつかの名産品が並んでいます。 ここでは、「しょうゆ天使のアイスクリーム」を買いました。 シュークリームアイスとカップアイスの二種類、計3種類があるようでしたが、アイスはさっき食べたばっかりなので、多少解けても良いようにカップアイスにし、後まわしにすることにしました。 |
さらに南に進んでいくと、民家に混じって仮設住宅が見えてきました。
このあたりは気仙川という川の流域にあるのですが、ここまで波が押し寄せてきたのでしょうか・・・。
いくつかの仮設住宅を過ぎると、「未来商店街」という仮設店舗の商店街があったので、寄ることにしました。
「未来商店街」には、スーパーやホームセンター、さらには100円ショップまであり、生活に必要なものは一通り手に入ります。 その中には直売所のような物産店もあり、僕はここで南部せんべいを買いました(そのほかにもいろいろ買いました)。 「ファミリーマート」や「ローソン」といったコンビニもありますが、売り物は東京とかで見るものとだいぶ違っており、日用品も多く見られます。 多くの店では、被災時の写真や、奇跡の一本松の写真が飾られています。 本当はもうちょっと買っていきたかったのですが、生活用品を買っても支援にならないしなぁ。 |
さらに先に行くと、仮設の市役所が目に飛び込んできました。
工事現場に見られる、プレハブのような居住スペースを何段にも積み重ねたような形状でした。
その先に、「栃ヶ谷ベース」と呼ばれる仮設の商店街がありました。
その中に「いわ井」という酒屋さんがあったので、入ってみました。
この酒屋はおそらくご当地の地酒「酔仙」の酒蔵に最も近かった酒屋です。 インターネット上では、このお店で昔大神のコラボグッズを売っていたようでしたが、やっぱり限定品なのか、置いていませんでした。 名前の通り冬季限定のお酒で、4月までということなので、滑り込みセーフ、って感じです。 |
なお、ここの駐車場の後ろには山があり、その頂上には学校があるようでした。
そこに続く道から、一組の老夫婦が街の情景を眺めているようでした。
震災当時を思い起こしているのでしょうか・・・。
そして、栃ヶ谷ベースの南の坂を下ると、想像を絶するような風景が目の前に広がってきました。
これは、ひどい
ギャグではなく(このページで書くとそう思われるのは仕方がないかもしれませんが)、思わずこういう言葉が飛び出してきました。
建物という建物はなくなっており、海岸に造られている堤防まで平らな荒地が続いています。
建物の跡地には、壁の跡や基礎の一部だけが残されています。
ところどころにある高さのあるのものは、瓦礫の山か残された鉄筋の建物ばかりです。
鉄筋の建物も骨組みだけになっていたり、1階部分がまるでなかったり、とても住める状態にありません。
震災から2年経過しても、当時の情況を色濃く残しています。
言葉を絶する程の悲惨な光景、違う意味での絶景です。
それでもなお、多くの重機が休みなく動き、被災地支援のゼッケン(?)を前面に付けたトラックが頻繁に往来しています。
目には見えないだけなのかもしれませんが、それでも復興を進めている、と感じました。
その入り口に、「陸前高田物産センター」がありました。 ここにも大神のコラボグッズはなく、何を買うかを迷ってしまいました。 |
入ってきたバスは観光客ではなくボランティアに来ていた人たちのバスようでした。
長靴や防寒着を持った人たちが、バスを乗り降りしています。
こんな状況なのに、買ったのが「萌えクリアファイル」なんて、ちょっと情けない気がしてきました。
自分の無力さを痛感した次第です。
瓦礫の山や廃墟の群れを、海岸沿いの一本の国道に沿って進んでいきます。
このあたりは多分高田の松原と呼ばれる松の森が連なっていた場所ですが、全くその面影を残しておりません。
その中には、「道の駅 たかた」があったのですが、1階部分は完全にボロボロになっており、とても営業できる状態にはありません。
これが震災から2年経った今もこの状態です。
しばらく進むと、ほかにも商店の集落があったので、寄ってみました。
ここでは、陸前高田産の「マスカットサイダー」を買いました。 陸前高田のぶどう園が販売しているものですが、(昔からそうなのかは分かりませんが)無果汁です。 味は名の通りさわやかな感じの炭酸飲料で、よくクリスマスに売られる子供用シャンペンを濃くしたような味です。 きっとご当地では、子供たちの夏の風物詩なんでしょう。そんな感じがしました。 |
これ以上はお店はなさそうです。
僕は陸前高田でゲームショップや大神コラボグッズの探索をあきらめ、国道を南下し、気仙沼に向かうことにしました。
途中にはあの「奇跡の一本松」が見られました。 ニュース等でもやっている通り、今は松の中心に鉄塔を埋め込んだモニュメントとなっており、枝の付け替え作業で上部が工事中、足場が組まれております。 車を止めて写真を撮っている人も数人見られましたが、僕はそのような気になれませんでした。 奇跡の一本松が元の姿に戻るまでに、どれだけこの風景は変わるのだろうか。写真を撮るのは、お預けだな・・・。 |
南に進み、宮城県の気仙沼市に入りました。
市の北部の唐桑地区というところで、「復幸マルシェ」という仮設店舗の複合店がありました。 早速車を止め、探索を開始しました。 ここでも大神のコラボグッズの販売はありませんでしたが、店員からの強いプッシュがあり、ふかひれスープを買いました。 |
ここで、「大神」と奇跡の一本松のコラボTシャツを見ることができました。 大神と奇跡の一本松のコラボは、大神の荒廃した日本を筆しらべで元に戻していくというゲーム内容から、復興になぞらえて始まったということです。 |
外では、なにやらチケットの販売とか景品の交換とかをやっているようでした。 |
この他にも、復興チャリティー商品として、スナックわかめを買いました。
しかしこのパッケージは津波で陸に打ち上げられた船の写真で、痛々しいというか、ちょっと目を覆いたくなるようなものがあります。
そのパッケージの写真が、実物となって目に飛び込んできました。
「復幸マルシェ」南の交差点のすぐ右に、道路を塞ぐように船が居座っています。
この船も残すか消すかで意見が分かれているようですが、このスナックわかめのパッケージを見て、住民はきっと震災の現実を受け入れ、復興のために未来へ踏み出す決心をしたのだと感じました。
南に進み、気仙沼市街地に入りました。
復興が進んだのか、それとも海岸から離れているために被害が少なかったのか、被災して崩壊したままのような家屋はほとんどみられませんでした。
ですが、結局ゲームショップ等はなく、そのまま市街地を通り過ぎてしまいました。
しかし、ちょっと腹が減ってきたなぁ。
まだちょっと時間もあるし、せっかくだから気仙沼の漁港を見て帰ろう。
そう思い、気仙沼南の街の中を走っていると、偶然「GEO」を見つけたので、寄ってました。 |
気仙沼の漁港に着きました。
なにやらサメの博物館らしき建物がありますが、おそらく被災して建物が壊れており、営業していないようでした。この他にも被災して崩壊・半壊した建物がいくつかありましたが、営業している店舗や操業している工場もいくつかありました。
その中のひとつ、「気仙沼お魚センター」に行きました。 ここでは近くで取れた魚や、名物のふかひれの加工品、ほや、三陸わかめ、笹かまぼこなど、いろいろなものがあります。 少々腹が減ったので、ここでは夕食代わりに何か買っていくことにしました。 すぐできるのかと思っていたら、注文してから食堂の厨房で調理していたようで、10分ほど待ちました。 頂いたバーガーは、よくあるハンバーガーよりも一周りも二周りも大きなバンズでした。 |
その近くには「復興商店街」という仮設の商店街があったので、寄ってみました。
少々狭いスペースに、仮設の店舗が十数店並んでいるというもので、さっきの復興マルシェのような感じです。
半分が飲食店で、この日はイベントをやっていたので少々混雑していた感じがしました。
ここでは、気仙沼のコッペパンを買いました。
クリームの入ったよくあるコッペパン(クリームサンド)ですが、パッケージが硬めの不透明な袋(たとえが悪くて申し訳ないのですが、よく本屋で本を買ったときに使われるビニール袋のような袋です)になっているのが印象的でした。
多分昔は普通のパンもこんな袋に入っていたんだろうなぁ。
きっと気仙沼の人たちのソウルフードというものなのでしょう。
僕も、「自分のソウルフードは何だろう」という自問の念がまた起こしてしまいました。
しまった!!しょうゆアイスを食べてなかった!! しょうゆアイスはものの見事に溶けていました。 しょっぱい!! アイスなので味を濃く作ってあるのでしょう。それでも、醤油が上品でコクのある味であることが舌で感じ取れました。 次来るときは固形のままで頂きたいところです。 |
そうして長い道のりにつく僕でしたが、さっきの復活バーガーのおかげか、なんとか無事に家にたどり着くことができました。
今日はドライブがてら、東日本大震災の被災地である陸前高田市と気仙沼市に行ってきました
。
ほとんど観光ばかりで申し訳ないのですが、少しは復興の足しにでもなればと思います。
(現地ではせいぜい8000円程度しか使っていません)
陸前高田市は、海岸部が震災当時のテレビで見た状況とはさほど変わっておらず、ショックを受けました。
醤油、味噌、地酒、マスカットサイダーと、名物はいろいろあって面白いのですが、ただ、確かに奇跡の一本松がないと陸前高田は忘れられてしまうのでは、という危機感を感じました。
一方、気仙沼市は復興が進み、観光業も少しずつ復活しつつあるのを感じました。
特産物のサメを使ったフカヒレスープやサメ肉バーガーなど、面白いものもいくつか見られました。
現地の方にはちょっと失礼かもしれませんが、次は何が復興するんだろう、と、もう一度来てみたいと思わせてくれます。
状況は対照的にも思われますが、どちらの市も、地元の人の復興の意欲を感じさせてくれました。
次来るときはそれに応えられるようになりたいと思いました。
結局、探しているゲームソフト等は見つかりませんでした。
まあ、また次回、別の被災地で探すことにしましょう。