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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー #252
テイルズオブエクシリア (PS3)

購入金額: 7000円箱説付

ゲーム内容
テイルズシリーズの15周年記念に発売された、RPG。
3Dアクションゲーム風の戦闘シーンや、リンクシステムが特徴。
ダウンロードコンテンツでアクセサリー等も付けられる。

H.Kuwanoの考察

1.ダウンロードコンテンツを狙ったRPG

本作のメーカーは、あるゲームで有償ダウンロードコンテンツを充実させた結果、ゲームソフト本体を上回る出費がかかるということで話題になりました。
メーカー名やタイトルになぞらえてナントカ商法と揶揄されていることもありますが、本作でそれが分かりました。
見た感じでは「ダウンロードコンテンツでキーを買うと、ソフト内のロックが解除される」という、いわゆるアンロック商法ものは見受けられませんでしたが、ダウンロードできるものにいくらか共通の問題があります。

まず、ダウンロードできるコンテンツの価格です。
幸いミミやシッポのセットなどのアタッチメントは100ポイント(=円)で済むのですが、衣装は一種類で300〜500ポイント、さらに同じ種類の衣装でもキャラごとに違っており、全員分ダウンロードすると特典がつくものもあるというようにコレクターの心情を煽っています。
衣装はサンタや色替えバージョンなどといった定番のものばかりではなく、「スタードライバー」とか「アイドルマスター」とかのコラボ衣装というものもあります。

衣装やアクセサリーなどの外見を変更するアイテムだけでなく、経験値、ゲーム内の通貨、武器や防具、アイテムまでもダウンロードコンテンツで買えるようです。
外見だけならともかく、ゲーム性を変更するようなアイテムは、なんというか、「ドラゴンバスター」みたいにコインを入れると体力値が回復する(代わりにコンティニューはない)、昔のアーケードゲームを思い出しました。
ゲームにかける努力というのはどうしたんでしょう。

まあ、「いやならダウンロードしなければいい」と言われればごもっともですが、本作や「オトメディウスX」、「PW(プロジェクトウィッチ)」等を見ると、ダウンロードコンテンツというものについて考えさせられてしまいます。
ある本では、「今後このような(ダウンロードコンテンツで稼ぐ)売り方が広がっていくかもしれない」とありましたが、本当にそんな感じがしてきました。

 

2.着せ替えとスベリオンごっこするRPG

アクセサリーといえば、普通はただ装着するだけでしょうが、本作のアクセサリーは、さらに色や位置、大きさなどが変更できます。
さらに個性を持たせることが可能ということですね。

「3DクラシックダンジョンX2」等のキャラメイキングで1時間をかけるぐらいのこのメンバーですから、この機能で30分はかかったことは想像に難くないでしょう。
主人公をミッ○ーマウス風にしたり、ヒロインのウサ耳をでかくしたり、こだわりすぎてしまいます。

で、カスタマイズしたアクセサリーはそのまま移動中や戦闘中のキャラクターに反映される(会話等のフェイスグラフィックには反映されません)のですが、我がゲーム探検倶楽部はゲームの画面をカメラで撮影するような奇特な集まりなので、アップになった画面を写真に撮ろうと、フィールドを歩き回らせていました。
本作はシンボルエンカウントなのですが、この目的のために、KGRさんは逃げ回っていました。
その姿を見て、僕は思わず「ラストリベリオン(通称スベリオン)みたいだ。」 と声に出してしまいました。
もちろん、あのゲームほど追跡は厳しくありませんが。

そう言えば、AKFさんも「思わず『Oh! Daddy!』と叫びたくなってしまいました。」 と言っていました。
主人公が男女で、操作キャラ切り替え可能など、たしかに共通点も見られます。

テイルズオブシリーズは「心が響きあうRPG」など、ジャンル名に一言付け加えられるゲームですが、そういうわけで、ゲーム探検倶楽部内では、本作は「着せ替えとスベリオンごっこするRPG」になってしまいました。

 

3.中身が○○な音楽CD

AKFさんはこのゲームの購入目的がCD購入特典のダウンロードで手に入る歌姫衣装(なぜかウサ耳)だったため、このゲームと一緒にCDを持ってきました。
しかしこれが○○です。

まず、ジャケットがあまりにも同人ゲームのCDに見えてしまいます。
よく分からない青っぽい背景に、白いウサギのミミをつけたヒロインのアニメ調のイラストが描かれています。
僕も思わず、「で、これが本作に出てくる追加コスチュームをネタにした同人ゲームなの?」とか聞いてしまいました(すみません、よくAKFさんはそういうの持ってくるので・・・)
それでも背をみるとavexのロゴが・・・。
裏には、女性アーティストの写真(3次元)が描かれており、曲のタイトルが書かれている、よくある音楽CDの裏面です。
そう、このゲームの主題歌は、浜崎あゆみさんが歌っています。
このCDは初回特典とかではなく、れっきとした商品です。
これにはKGRさんも、「もっといいパッケージデザインがあっただろう」 と言っていました。
表が2次元で裏が3次元と、
Nさんにボロクソ言われてしまいましたが、ジャケットの中を見ると、いまいち何を狙っているのか分からない、口紅で汚れた浜崎さんの写真が数枚載っており、さらに「中身が○○なことになっている」とまで言われてしまいました。

ちなみに、本ソフトのケース裏にはAKB48、じゃなかった、テイルズオブシリーズの系譜が載っております。
タイトル名では何作目か分からないことで、ミーティングでもたびたび話題に上がっていたこともあり、KGRさんも「これはいい」と言っていました。

 

名言

着せ替えとスベリオンごっこするRPG

本作のゲーム探検倶楽部におけるジャンル。
アクセサリーがダウンロードコンテンツで追加される上に、角度、色、位置などといった細かい設定が出来るため、30分以上かかってしまった。
さらにその様を写真に収めようとし、敵から逃げ回る様があまりにも「ラストリベリオン」に似ていたため、このジャンルの名前が付けられた


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