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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー #247
らき☆すた ネットアイドル・マイスター (PSP)

購入金額: 900円箱説付

ゲーム内容
PSPで登場した、人気アニメ「らき☆すた」のゲーム。
今回はタイトルどおり、「らき☆すた」のキャラをネットアイドル(声優?)に育てていく。
しかしオーディションはクイズ・・・・。
DS版「萌えドリル」のテイストは健在。

H.Kuwanoの考察

1.不親切なゲーム

本作は、この値段で売られるのが良く分かるほど不親切な内容です。
「ネコゲー」「ウサゲー」っぽいし、バカゲーっぽくもあるので、安くて買ってみたのですが、これは僕には無理そうです。

ゲームを始めると、アニメグッズのショップ「アニメイト」でプレイヤーが「真剣にアイドルを育成する課」、通称「真剣ア課(マジアか)」でネットアイドルのマネージャーに任命されるデモがあります。
そして、何をすればよいのかの説明がゲーム中で全くないまま、ある街のマップで建物を選択する画面になります。
説明書を読んでゲームの進め方を確認し、まずはなぜかアニメイトで育成するネットアイドル(=「らき☆すた」の登場人物)を選択します。
そして、オーディションを受けるために訓練するのですが、訓練はなぜかアキバに移動し、ネカフェでボイストレーニング を行います。
トレーニングは他にもあるのですが、最初は自分の街とアキバにしか行けず、これしか選択できないようです。
ちなみにマップには原作に出てくる他のキャラクターも建物の前に表示されているのですが、選択画面でそのキャラが表示される以外は、どんな意味があるのか分かりません

ボイストレーニングは、右から流れてくるボタンのマークが左端に消える前に、そのボタンを押すというものです。
ボタンのマークが画面左端に到達するか、間違えたボタンを押すと終了です。
間違えると終了とは知らなかったのですが、まあこんなものか・・・。

オーディションを受けようとアキバの路上を選択すると、オーディションを受けるためには「アニメイトポイント(AP)」を貯めないと受けられない、と言われてしまいました。

APはボイストレーニングでも増えますが、どうやらアキバの神社に行ってミニゲーム「神輿担ぎ」をやると大きく増えるようです。

ミニゲームの「神輿担ぎ」は、掛け声に合わせて左(十字キー)か、右(ボタン)を叩くというないようです。
タイミングよく、とありますが、 具体的にどのタイミングでボタンを押すのかは説明されません。
また、うまくタイミングが合うと、右端に「萌え」と書かれたゲージが貯まっていき、フィーバー状態になるのですが、これが良く分かりません。
ちなみに神輿として担がれるのは育成するキャラクター自身で、掛け声も「らき☆すた」「第二期」「バルサ」「ミコ酢」とか、知らないひとには訳の分からないものばかりです。

APも貯まり、ようやくオーディションを受けられるようになりました。
オーディションはなぜかクイズ番組のようなクイズゲームになっており、テーマに沿った出題がなされます。
Nさんはすぐに「マジアカ」だからということに気づいたようです。
開始前にコスチュームを変更でき、コスチュームによって属性が「ボキャブラ天国」みたいなチャート上で表示されるのですが、これも意味が良く分かりません。

そんな感じでアイドル活動を行っていくと、「シンクロ率」が貯まっていきます。
具体的にどのぐらいになるとゲームオーバーになるのかは書かれていません。
最初は100%を越えるとゲームオーバーになるかと思いきや、400%近くまでは大丈夫でした。

あわてて下げようとするのですが、下げるにはPVを撮影するか、ガーディアン(護衛)を雇わないといけないようです。
ガーディアンはブクロまで行かないと雇えないようで、ブクロにはまだ行けません。
一方、PVの撮影には台本が要るのですが、台本は初期状態でも持っていなく、さらにアキバのアニメイトのワゴンセールで売られている台本はとても高い(APが必要)です。
トレーニングの前の画面に、右上に台本とか衣装出ているのですが、これが何を意味しているのか良く分からず、説明書にもありません。

そしてなすすべもなくシンクロ率が溜まるとオタクの咆哮が描かれゲームオーバーの画面になるのですが、ここで「あきらめない」を選択すると脱走ゲームが始まります。
アキバのホコ天を舞台に、画面左から追っかけてくるオタクの集団から、画面右から来る障害物をかわしつつゴールまで逃げ切るという内容ですが、これが難しく、何度もプレイして攻略法を見つけないとクリアできません。

そうしてゲームオーバーになると、AP以外は全て最初からやり直し、集めたグッズも能力値も全て初期状態からの再スタートになるのです。

そんなこんなで分からないこと尽くめで、僕は「やっぱり僕には無理だな。」と思ってしまいました。

 

2.マニアックすぎてついていけない

本作はオーディションがクイズ形式なのですが、クイズの内容が「らき☆すた」に関することや、いわゆる「オタク知識」がないと答えが分からないものばかりです。
原作を知っているNさんであっても、キャラあてクイズなどはLv1でもついていけないぐらいでした。
「ヘソで答える(キャラクターのヘソを見て誰かをか当てる)」というのは確かにムチャかも。

 

3.それでもやってしまった

本作をNさんに貸し出したところ、すっかり神輿の達人になって、1ヶ月後に主人公キャラを逞しく育て上げて返してくれました。
ミーティングでそのキャラのベストエンディングを見たのですが、Nさんがネをあげたため、残りを僕が引き受けることになりました。
プレイする動機はただ一つ、AKFさんやKGRさんにウサ耳やネコ耳の画像を撮影することだけです。

Nさんより、神輿は、神輿が下がりきったところでボタンを押すと良いということが分かりました。
NさんがAPも大量に貯めてあったので、台本でシンクロ率を下げつつ、神輿に慣れていきました。

プレイしていくうちに、神輿よりもブログ炎上の方がプレイしやすいと感じました。
このミニゲームは、格闘ゲームのコマンドを入力していくものです。
僕は「煩悩開放」をさんざんパッドでプレイしていたので、すんなり高得点をゲットし(といっても50WIN台ですが)、APといっしょに台本や衣装を増やしていきました。
増やしたAPを元に定期券や優待グッズなどを買っていき、有利なオーディションや、アイテムをGetできるイベントをこなしていきました。

また、トレーニングもボイストレーニングよりも、ダンストレーニングの方が稼ぎやすいと感じました。
このゲームは、「バイトヘル」の「クサイモン」みたいに、お手本どおりにボタンを押すゲームで、このテのゲームのお約束どおり、メモを取っていけば結構先に進めます(それでも「クサイモン」と違い、やるたびに順番はランダムに変わっていくのですが)。

クイズ(オーディション)も、だんだんコツが分かってきました。
幸い、ゲームに関する問題は僕でも分かるので(イヤな知識ですが)、得意分野はすばやく回答し、高得点を得られるようになりました。
説明書のキャラクター紹介を開いておけば、ある程度は対応できます。
繰り返すにつれ、答えも暗記できてきました。
リセットを繰り返しつつもオーディションを勝ち抜きました。

そんな感じで、2人目、3人目とクリアしていくうちに、2人目と3人目のコンビのユニットが育成対象となりました。
オーディションや台本で、どちらを使うかを切り替える(2人同時ではない、台本にはグループ専用のものもある)ようになっており、育成にかけられる時間も倍以上増えました。
こうなってくると、もはやファンの数を増やしていく、作業ゲーとなってしまいます。

 

関連情報

アイドルマスター

アーケードやXB360で大人気を博したアイドル育成シミュレーションゲーム。
多くは語るまい・・・。


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