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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー #227
シューティング、ラブ。200X (XB360)

購入金額: 2980円箱説付

ゲーム内容
シューティングゲームを専門に製作する「トライアングル・サービス」社によるシューティングゲーム集。
下手な人でも気軽に楽しめる脳トレ風な「シューティング検定2007」、アーケードからの移植「トライジールRemix」「エクスジール」に、ロックオンしかできないオリジナルシューティング「マイナスゼロ」の4本が収録されている。

H.Kuwanoの考察

1.初心者でも安心、すばらしいアイデアの「シューティング検定2007」

僕が本作を買おうと思ったのが、この「シューティング検定2007」のためです。
アーケード版でも思っていたことですが、このアイデアはシューティングゲームとしては画期的です。
(本当は10回プレイしてレビューするときに買おうとも思っていたのですが・・・)。
その長所を挙げますと、

  1. ちょっとした時間で遊べる
    本作は、長くプレイしても20分も掛からない(と思われる)お手軽なゲームです。
  2. 下手でも長く遊べる
    本作はいわゆるシューティングのミニゲーム集です。
    決められた数のミニゲームをプレイするのですが、途中でミスになっても次のゲームに移るだけで、プレイできるゲーム数はうまい人でも下手な人でも一緒です。
    似たやつでナムコの「てんこもりシューティング」というのがありましたが、これは「ガンバレット」「タントアール」 のようなゲームルールで、ゲーム中のミスがそのまま持続され、最後までいけずにゲームオーバーで中断されてしまうことになるため、初心者ウケもあまり良くなく、あまりヒットしたとは言い難い作品でした。
    その点、下手でも最後まで行ける本作は、ライトユーザーの取り込みに確実に成功 していると思います。
    逆に、うまい人は一つのゲームで長くプレイできます(難易度の上がり方は急速ですが)。
    ライトユーザーを狙ったシューティングゲームに、時間制のゲームルールやモードを取り入れたゲームもありますが、こういったゲームはうまくなっても長くプレイできないため、(長くプレイできないと損した気分になるのか、「プレイ時間が腕の指標」と考える人も多いのか)上級者には敬遠された感じがありました。
  3. 繰り返し遊ぼうと思える。繰り返し遊ぶことで成長する。
    本作はいわゆる「脳トレ」ブームに便乗(と言われても仕方が無いと思いますが)して出てきたゲームで、繰り返し遊ぶことで鍛えられる、ということを意識して作られています。
    また、そのブームのおかげで、ライトユーザーでも、繰り返しプレイすると成長するということを意識付けられているため、 「このゲームは毎日遊ぶことで成長を促すゲームなんだ」 という感覚を覚え、他の脳トレと同様に繰り返し遊ぶようになります。
    繰り返し遊ぶと上達するのは他のシューティングゲームでも同じなのですが、それを意識付ける方法としてウマいと感じました。
    早速シューティングゲームが苦手なNさんにプレイしてもらいましたが、意外と結果が良く、本作の感想を聞いたところ、「実年齢より若い判定で良かった」「本作のゲーマー年齢はどれだけ当てになるの」と、興奮気味に語っていました (これがもし実年齢より上だったら機嫌損ねてたと思いますが・・・もちろんゲーマー年齢がそのまま年齢に当てはまる訳はない、というのはナイショです)


2.他にもトラサビSTGが3本も、お買い得感満点の一本

他にも、同社のゲームが3本も収録されています。
移植版の「エクスジール」に、一部追加要素のある「トライジールRemix」、完全オリジナルのロックオンOnlyシューティング「MINUS ZERO」が収録されています。
制作メーカーが同一で、素人目から見るとどれも似通ったゲームのように感じられてしまうかもしれませんが、「紫炎龍」みたいに本編のバージョン換えみたいなゲームではない、単独で販売できる(一部実際にされていた)ものです。

一時期「会社がピンチです。」と言っていたのに、これだけのゲームをつけて、しかも2980円 というのは大変お買い得です(発売当時は5980円でしたが)。
逆に「もともと5980円で売られていたゲームなのに、こんなに安くしちゃって大丈夫なの?」 と心配になってしまいます。

正に、「シューティング、ラブ。」。頭が下がります。

 

3.シューティングゲームの敷居は、対戦格闘ほど高くは無い。

確かにシューティングゲームは時代と共に難易度も上昇し、最近は弾幕系シューティングが幅を利かせて、初心者には敷居が高く感じられます。
でも、僕は格闘ゲームほどの敷居は無いと思います。
格闘ゲームには「コマンド入力」や「タメ入力」などの複雑な操作が必要ですが、シューティングゲームには自機をコントロールするレバーと、弾を撃つボタンと、殆どのゲームで緊急回避に使われるボムのボタンがあり、単にプレイするだけであれば「敵や敵弾に当たらないように、弾を撃って敵を倒す」 という基本的なルールで遊べるゲームです。
また、格闘ゲームには乱入対戦があるのが殆どですが、シューティングゲームには乱入されてプレイを中断させられるようなことはありません(一部例外はありますが)。
また、シューティングゲームは、コンピューターゲームの元祖とも言えるジャンルのゲームです。
シューティングゲームで培った能力は、他のゲームでも応用が利きます(作る側にとってもそうらしいです)。

本作は、シューティング初心者でもきっと楽しんでもらえると思います。
オススメSTGです。

名言

ナイスボム

本作に登場するボーナスゲームで、敵や敵弾を自機ギリギリまで引き付けてボムを発射する行為。
実際には「ガンバード2」のシステムだったような気がするが・・・。
本作では「ナイスボムれ」と動詞になっているが、「ボムる」 という言葉も結構昔からある・・・。

バカヤロー

「シューティング検定2007」の一つで、地球を隕石から守るゲームで自機が隕石に激突して破壊されたときに出てくるメッセージ。

何ということだ

「シューティング検定2007」の一つで、地球を隕石から守れなかったり、時限爆弾を抱えたロケットを誤って撃墜したときに出るメッセージ。

終了

「シューティング検定2007」のボーナスステージで、ボムアイテムを取り損ねたときに表示されるメッセージ。
マヌケだが、XBOX360版では、これで解除される実績もあるので注意。


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