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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー # 167
ICO (プレイステーション2)

購入金額: 1980円 (箱説付)

ゲーム内容

少年ICOが謎の少女を連れて廃墟となった城を脱出するというアクションゲーム。
パズル要素や謎解き要素が強い。
音楽はほとんど無く、静寂でシンプルなゲームである。

H.Kuwanoの考察

1.微妙なゲーム

名作とも言われている本作について、Nさんは「微妙なゲーム」と言っていました。
プレイヤーによって評価が分かれるという意味ですが、そのポイントは2つあります。

ひとつは世界観。
本作の舞台は廃墟の城で、青空に灰色の世界が広がっています。
人はもちろん、動いているものもほとんどいなく、出てくるのは敵となる黒い影ぐらいです。
さらに音楽もなく、「未踏峰への挑戦」のように風がヒューヒュー鳴っているぐらいです。
恐ろしく静寂な世界観は、シンプルなゲーム性と相まって、確かにプレイヤーの好みを左右します。

もうひとつはヒロイン。
Nさんは、「この少女をイヤにならないかどうかで、本作の評価が決まる」 と言っていました。
別に「萌え〜」という訳でもなんでもないので誤解ないよう。
とにかくこの少女は、プレイヤーにとっては敵にさらわれる(ゲームオーバーの要因にしかならない)だけの足手まとい にしか感じられません。
一応ゲームのヒントをくれるようですが、別に時間制限等はないのでいらないと言えばいりません。
言葉も通じない(のに意思疎通するというのが本作の評価される点でしょうが)し、確かにプレイヤーがこの少女を気に入る要因がありません。


 

2.角の生えた少年は強い

少年は子供らしく、元気でちょっと走ったり跳ねたりぐらいではばてたりヘタったりしません。

KGRさんは、「角の生えた少年は強い」と言っていました。



 

3.読みにくい説明書

Nさんが言っていましたが、このゲームの説明書は読みにくいです。

普通のゲームは、操作方法の説明はコントローラの絵があって、「○ボタン…ジャンプ」とか言うようになっているのですが、何故かこのゲームは絵本形式になっていて、「○ボタンを押すとジャンプすることができました。」というように文章のみで説明されています。
いくら作風を統一するからといって、プレイヤーに強いるのはどうかと思います。

 

4.不安感が募る

このゲームの音楽はほとんどなく、セーブ画面の音楽と敵の出現したときだけ。

KGRさんは、「フォン〜」という敵出現の音に不穏を強く感じ、本作の印象としてのこっていました。

名言

角の生えた少年は強い

少年ICOの体力に対してKGRさんが発した名言。
確かに角が生えている奴は他より強いのが多い(例:「ぱっぱらぱおーん」の「たご」→「お前体丈夫そうだな。アンリと入れ替われよ」)。

関連情報

プリンスオブペルシャ

1980年代後半にパソコンで世界的に人気を博したアクションゲーム。
滑らかな動きと残忍なトラップが特徴。
家庭用にも移植され、最近では3D化した続編もある。

ワンダと巨像

本作を制作したスタッフによる新作。


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