1.なぜなかったの?タイトーの復活版
このようなゲームは、PSのナムコの「ナムコミュージアム」を皮切りに、コナミの「コナミアンティークコレクション」、セガの「SEGA
AGES」、ジャレコの「ジャレココレクション」、そして最近ではテクモの「テクモヒットパレード」と各老舗が出しているのに、タイトーはなぜなかったの?という気がします。
ただ、他社と比べ、価格が安いことが好感が持てます。
他社のゲームは4800円で6本ぐらいしか入っていないのに、本作はなんと25本も
入っています。 一本200円で遊べると考えると、かなり安いですよね。
ただ、本数が多い反面、オプションなどの付加要素が少ないのが難点。
-
オプションが充実していない
ゲームのオプション設定も少なく、難易度と残機設定ぐらいです。
アーケード版にはあると思われるコンティニューの制限、エクステンドの設定は欲しかったですね。
おかげで「ラスタンサーガ」をコンティニューしまくってたら急にできなくなてタイトルに戻されました。 …せめて説明に書いてくれ…。
-
起動時のテストパターンがない
一部のマニアには、ゲーム起動時のテストパターンや警告表示が再現されていないことを指摘する人もいます。
しかし、逆にすぐにゲームがスタートできるということなので、それはそれでいいんじゃないかと思います。
-
サウンドテストが無い
これは僕も残念に思います。
たいていのアーケードゲームにはサウンドテストの機能があります。 タイトー(ズンタタ)のゲームミュージックは定評があるので、ぜひ欲しかったですね。
-
縦画面に対応していない
「スペースインベーダー」「ルナレスキュー」「アルペンスキー」「奇々怪々」「マジェスティックトゥエルブ」「グリッドシーカー」は縦画面のゲームなのですが、画面を縦にしてプレイできるゲームモードはなく、横画面で左右の切れたものしか選べません。
ただ「マジェスティックトゥエルブ」「グリッドシーカー」以外はそれほど解像度の高い画面でもないので、個人的にはそんなに気になりませんでした。
-
自動連射・同時押しがない
「メタルブラック」はそれほど必要ではありませんが、せめて「ダライアス外伝」は自動連射が欲しかった
ですね。
現にそういうゲームセンターが多かったのですから。
あと、「ルナーク」に同時押しボタンも欲しかったですね。
同時押しの判定が厳しく、必殺技がなかなか出ません。
-
特殊デバイスの対応
もともと「サイバリオン」はトラックボール、「キャメルトライ」「プチカラット」はパドル(ボリュームコントローラ)で操作できました。
一応アナログスティックで微妙な操作はできるようになっているようですが、本当にアナログなのか良く分かりません。 「サイバリオン」「キャメルトライ」は微妙にアナログチックですが、「プチカラット」はアナログではないようです。
アナログ操作も強弱の設定が出来れば良かったのに・・・。
マウスなどの特殊デバイスも対応しているのでしょうか?
-
ゲームの説明書が説明不足
タイトーお得意の「9クレジット以上のクレジット投入は無効」とか、先ほどのエクステンドの設定、コンティニューの回数制限など、必要な情報は記載して欲しかったです。
- メーカーロゴスキップ不可
- ゲームを終了するとタイトル画面に戻る
ちょっとク○ゲーっぽい仕様。 ゲーム終了後に、ゲーム選択画面じゃなくてその前のタイトル画面に戻るのです。 あと本体起動時のメーカーロゴがスキップ不可というのも気になりました。
逆に、こういったオプションが少ないのは「ゲームセンターをそのまま家庭に持ってきた」と考えると納得がいくような感じがします。 1ゲーム200円なのだから、2回(4回?)プレイした値段と思えばいいんじゃないですか。
2.ゲームのセレクションが豪華
上巻だというのに名作揃いなセレクションも注目です。
他機種の移植版にはプレミアが付いた「メタルブラック」「エレベーターアクションリターンズ」
が入っているのはかなり嬉しいです。
他にも定番の「バブルボブル」「ダライアス外伝」「クレオパトラフォーチュン」、オールドゲーマーが期待していた「奇々怪々」「ラスタンサーガ」、意外と遊べる「マジェスティックトゥエルブ」「グリッドシーカー」など、これだけそろっていると下巻を買ってくれないのでは?と逆にこっちが心配してしまいます。
3.一部をシークレットにしたことには是か非か
本作は、一部のゲームが初期状態ではプレイできず、特定の条件を満たすとプレイできるようになります。
そのゲームは「バブルボブル」「奇々怪々」「サイバリオン」「キャメルトライ」「メタルブラック」といった、どれも「これがやりたいために買う」といわれる人気作ばかり。
「買ってみたらすぐにプレイできなかった」ということで、「何で隠す必要があるのか」「ユーザをなめている」
とかなりの不評だったようです。
ホームページで解除コマンドも公開されるようになりました。
僕はどちらかというと肯定派で、「気持ちは分かるが、そんなに酷く言うことは無い」と思います。
条件といってもそんなに難しいものではないし、せっかくゲームがこれだけ入っているのに特定のものしかやらないのではもったいない
じゃないですか。 「○○は知らなかったが、やってみたら面白かった」とか、新たな発見もあることだし。 僕自身も、「ルナレスキュー」「アルペンスキー」「ラスタンサーガ」「マジェスティックトゥエルブ」「クレオパトラフォーチュン」が意外と面白いことに気づきました。
以降、一作ずつ紹介していきます。 ゲームに関する感想や思い出、考察のほかに、
- 本作に影響を与えたと思われるゲーム
- 本作のライバル作と思われるゲーム
- 本作に影響を受けたと思われるゲーム
についても、考察していきたいと思います。 なお、これらで挙げているゲームは僕がそう感じただけで、実際に開発者がそうだと言っている訳はないのでご了承ください。
4.スペースインベーダーDXが入っていれば不要なのでは「スペースインベーダーカラー」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
|
本作のライバル作と思われるゲーム |
ギャラクシアン、ムーンクレスタ |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
ギャラクシアン、ムーンクレスタ |
一番有名なスペースインベーダーです。
特に言うことはありません。
しかし、「スペースインベーダーDX」にも同じものが入っているのに、別に収録する意味があまり感じません。
実は「スペースインベーダーDX」のオリジナルカラー版のショートカットだったりして。 でも、縦画面と横画面で違うか。
5.シンプルでもなかなか面白い「ルナレスキュー」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
|
本作のライバル作と思われるゲーム |
キング&バルーン、ギャラクシーウォーズ |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
キング&バルーン、ムーンクレスタ |
本作は、隕石を避けながら着陸するシーンと、飛来するUFOを回避・撃ち落しながら母艦に戻るシーンを繰り返すゲームです。 母艦に戻るシーンではボタンを短く押すとショット、長く押すと加速といった操作が当時としては斬新だったのではないでしょうか?
ゲームはわりとシンプルなのですがなかなか面白く、燃料を節約しようとするとなかなか燃えます。
ライバル作といえば、プレイしたことはありませんが、「ギャラクシーウォーズ」が隕石をかわすというのが似ていると思います。
また、上から来て人をキャッチして上に逃げるというのは「キング&バルーン」に似ています。
(そんなこと言うと「マジェスティックトゥエルブ」のキャトルミューティレーションもそうか)。 あと、離陸シーンではボタンで逆噴射とか、隕石が敵として襲ってくるあたりは「ムーンクレスタ」っぽい気もしました。
6.リアルな動きでも不親切「アルペンスキー」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
|
本作のライバル作と思われるゲーム |
|
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
ジッピーレース |
本作はスキーを模したゲームですが、あまり小難しいことはなく、いわば障害物を避けるレースゲームみたいなものです。 障害物を避けながら残り時間内にゴールに到達するというのは「ジッピーレース」に通ずるのではと思いました。 しかし本作をスキーにしている要因はやっぱりターンの動き。 きちんと減速するのです。 これはなかなか面白いと感じました。
説明どおり、軽快な音楽も特徴。 短いながらも軽快な音楽は今聞いても軽快で、「昔のゲームは夢があって良かったなぁ」というような気分になりました。
ただスコアで時間がエクステンドされたのかが分からない、どれだけ滑ればゴールなのか分からないというのは不親切で×。
7.バブルボブルの前身「フェアリーランドストーリー」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
|
本作のライバル作と思われるゲーム |
|
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
バブルボブル |
本作はいわゆる「面クリア型アクションゲーム」です。 敵を魔法でケーキに変え、全ての敵を倒すとクリアです。 ケーキに変えた後は押して高いところから落としたり、再度連続で魔法をかけて消すと倒すことが出来ます。 また、落としたケーキで敵を潰しても倒せますが、敵もケーキを押せるので、自分も潰される可能性があるので注意。 他にも敵の頭の上に乗れるのも特徴です。
まあ普通に遊べるゲームかな、というところですが2人同時プレイが無いのがやっぱり残念。 まあ、そんなことしたら潰し合いになるか。
本作は間違いなく、バブルボブルを生み出す前身となったゲームです。
キャラクターの操作感や、永久パターン防止キャラの登場、突然登場するパワーアップアイテム、面クリア後の自由時間は影響を受けていると考えられます。
さらに、2人同時プレイ、謎解き要素、などの改良を加えて出来たのがバブルボブルだと考えると、本作の存在は大きなものだと思われます。
8.巫女さんブームの火付け役?「奇々怪々」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
|
本作のライバル作と思われるゲーム |
怒、恋のホットロック |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
奇々怪々 謎の黒マントー、奇々怪々 月夜草子 |
本作は全方向シューティングゲームです。 たまにゲームセンターでも見かけることができます。 本作はやはり「主人公が巫女」ということばかりが注目されますが、飛び武器と近距離武器を使い分けるという点でも斬新だと思われます。 ある意味時代を先取りしていたのかもしれません。
ただ、ループレバーの操作に慣れた人は「向いた方向にしか弾が出ない」ということにフラストレーションが溜まったかもしれません。
本作は続編2作がSFCで出ており、なぜかナツメが制作しています。
また、ディスクシステムにも移植されましたが、システムが変わっているそうです。
PCエンジンにも移植されているかもしれません。
9.大本命「バブルボブル」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
フェアリーランドストーリー |
本作のライバル作と思われるゲーム |
|
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
レインボーアイランド、ドンドコドン、パラソルスター、バブルシンフォニー、バブルメモリーズ、パズルボブル |
いまだにゲームセンターにおいてあることもある人気作です。 「フェアリーランドストーリー」の反省を生かしたのか、2人同時プレイも可能、泡を足場にするテクニック、泡以外(水、雷、火)の攻撃など、遊びやすくなりました。 また、「ドルアーガの塔」に触発されたのか、隠し要素も満載です。
本作はファミコンやゲームボーイに移植されました。
続編として「レインボーアイランド」「パラソルスター」が出ましたが、ゲームシステムが異なっているので、システム上の続編は「バブルシンフォニー」「バブルメモリーズ」
の方でしょう。 登場には8年近いブランクがありましたが。
また、主人公「バブルン」はタイトーのマスコットキャラクター的存在となり、タイトー系ゲームセンターで良く見かけるようになりました。
そのせいか、キャラクターだけを使用した「パズルボブル」も登場し、ヒット作としていくつか続編が作られました。
さらに本作にも収録されている「ドンドコドン」にも多大な影響を与えています。
10.IIとは大違い、純粋なアクションゲーム「ラスタンサーガ」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
|
本作のライバル作と思われるゲーム |
|
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
ラスタンサーガII、ウォーリアブレード |
本作は筋肉質な主人公が剣を片手にドラゴンを倒すというアクションゲームです。 多彩なアクションと3種類の武器(パワーアップ)が攻略のポイント。 主人公は「コナン・ザ・グレート」という映画を真似たという話も有名ですが、僕は映画を見たことが無いのでよく分かりません。
1面から難しく、なかなか体力回復できずに挫折する人も多かったかと思われますが、慣れると敵をバッタバッタとなぎ倒しつつ進撃することができ、2面以降になると体力を満タンにできるアイテムも登場するので、敷居が1面からあるのはちょっと残念な気もします。 大ジャンプ、上突きと下突き、ロープ渡りをマスターすると、先が見えてきます。
「間合い」「タイミング」といったアクションゲームの基本が楽しめる、「悪魔城ドラキュラ」みたいなアクションゲームだな、と僕は感じました。 大変死にやすいゲームですが、なかなか面白く「ラスタンサーガII」とは大違いです。
敵の種類もたくさんあり、リザードマン、スケルトン、キマイラ、ガーゴイル、ハーピー、ワーウルフ、兵士(剣、斧、モーニングスター)、ウィザードなど、正直「ラスタンサーガII」よりも多いような気がします。
また、ちょっと狂った感じの音楽も特徴の一つで、最初「究極タイガー」のサントラで聞いたときには笑ってしまいましたが、本作をプレイすると、ゲーム画面にマッチして壮大な感じがします。
続編としては「ラスタンサーガII」「ウォーリアブレイド」、さらには最近3D格闘ゲームになって再登場したものもあります。 「ラスタンサーガII」のク●っぷりはさまざまなサイトで紹介されていますが、本当に残念なことですよね。
11.タイトー版スパルタンX「功里金団」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
スパルタンX、イーアルカンフー |
本作のライバル作と思われるゲーム |
ビジランテ |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
|
付録のブックによると、「北○の拳」+「ドラ○ン○ール」というコンセプトで作られたということですが、ゲーム的には香港映画のような、「スパルタンX」みたいなゲームになっています。
違うところは溜めで飛び道具が使えるのとしばらく放っておくとオーラを身にまとうぐらい。
あとライフ制になっているところですか。
ただ、正直言ってあまり面白いゲームとは思えませんでした。 展開も単調で、ボスのパターンを見極めないと難しいのです。
飛び道具は溜めの時間が長くてザコには殆ど使えません。
オーラは3段階あり、ダライアスのように攻撃を一回防いでくれるので強力
ですが、最初以外では身にまとうのは難しいです。
また敵をパンチで倒しながら進むよりも、ジャンプキックで進んだ方が早い
のです。
別に点数取ってもエクステンドしないようだしね。
しかも面が進んでもさほど道中が変わりません。
変わるのは中ボスとボスぐらいで、基本的には同じ敵の使いまわし。
さらにはライフの回復チャンスもステージクリア後だけで、しかも20%ぐらいしか回復しません。
これは「ルナーク」「プリルラ」に通ずるものがあるのではないでしょうか。
あと、いくらマザーボードが非力だったとはいえ、声も出ると良かったですよね。
攻撃すると「HA!」とか「HO」とか頭上に吹き出しが出る
のですが、そのような声が出ません。 「スパルタンX」でも「イーアルカンフー」でも音声が出てるんだし、どちらも掛け声が強烈な印象をプレイヤーに与えたのですから、もったいなかったですよね。
キャラクターや音楽、エンディングの展開(ある意味お約束)はなかなか良いと思ったのですが、付録のブックの解説どおり、本当に「残念な結果」になってしまったと思います。
さらに追い討ちをかけるように、同じ年に本家スパルタンXの続編「ビジランテ」が登場し、本作はますますマイナーになってしまったと思われます。 (こっちもあまりウケなかったようですが)
12.開発者やりすぎ「サイバリオン」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
マーブルマッドネス、ダライアス |
本作のライバル作と思われるゲーム |
キャメルトライ |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
|
本作はすでにX68000版を紹介しているので、詳細は割愛します。 ちなみにトラックボールで出来る家庭用(?)サイバリオンはいまだにX68000だけのようです。
ただ、本作によって「キャメルトライ」と一緒に入っていることによって、「ああ、どちらも元は「マーブルマッドネス」に影響を受けているんだよなぁ」と思いました。
トラックボールでの操作ということでは「サイバリオン」に、ボールを転がして時間内にゴールするということでは「キャメルトライ」に、それぞれアイデアが分かれていったのかもしれません。
また、開発者が調子に乗りすぎて、エンディングの数どころか難易度まで高騰し、このような敷居の高いゲームになってしまった感も否めません。 それが、本作に付録で着いていたブックの開発秘話でますますそう思えるようになりました。
13.罰当たりなゲーム「地獄めぐり」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
源平討魔伝、妖怪道中記 |
本作のライバル作と思われるゲーム |
|
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
ミズバク大冒険 |
「地獄めぐり」というタイトル名を聞いて、「何て罰当たりなゲームなんだ」と思ってしまいました。
ゲーム的にはやや攻撃手段が特殊なアクションゲームという印象で、本当に普通なアクションゲームです。
ゲーム内容は乱心した閻魔大王を懲らしめに高僧が武器の玉(水風船のようなもの)を使って地獄を旅するというものです。 とはいえキャラクターはコミカルで、そこまで難易度は高くありません。 比較的遊びやすく、好感が持てます。 ただ最後の展開が意外で、「四天明王か?」と思いました。
唯一の欠点は特殊攻撃を誤発しやすいこと。 このゲームでは玉がパワーアップすると大きくなり、特殊攻撃を使えるようになります。 特殊攻撃はしゃがみながら攻撃すると発動し、種類に応じて炸裂弾などが撃てますが、パワーアップが一段階弱まります。 上+攻撃というようにした方が良かったんじゃないでしょうか。
そういえば、地獄が舞台のアクションゲームといえば、ナムコの「妖怪道中記」がありましたね。
さらに言えば、ろうそくでタイマーを表現するあたりは「源平討魔伝」です。
本作が影響を与えたゲームとしては、攻撃方法が似ている「ミズバク大冒険」が挙げられます。
14.独創性の高い玉転がしゲーム「キャメルトライ」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
マーブルマッドネス |
本作のライバル作と思われるゲーム |
サイバリオン |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
スーパーモンキーボール、クレオパトラフォーチュン |
大学時代のころ新宿のタイトーのゲームセンターに置いてあり、良くやりました。
「ボールではなく地形を回転させる」という斬新なアイデアで、「ユーゲー」などのゲーム誌で絶賛されたゲームです。
ボールを転がしてゴールに運ぶという単純なルールなのですが、操作するのはボールではなく、画面を回転させて重力でボールを導くようになっているのでなかなか難しいです。 トラップも多く、ボールに力を加えたり、跳ね飛ばしたり、オンオフを繰り返すブロックなどが行く手を阻みます。 さらに時間制のゲームなのですが、壊すと時間が増減するブロックや、触れるだけで時間が減るブロックなどもあり、油断できません。 殺伐としたゲームが多い中で、このゲームは平和なゲームで女性のプレイヤーも多かったようです。
本作をプレイすると、改めてSFC版は良く出来ていると感心させられてしまいます。
しかもSFC初期のゲームなのですから、すごいですよね。
本作はあまりにも斬新なので類似したゲームは見当たらないと言われているのですが、本作の影響を受けたと思われるゲームは、セガの「スーパーモンキーボール」が挙げられます。
こちらは後方視点の玉転がしゲームですが、本作と比べられることも多いのです。 どちらも「マーブルマッドネス」に強い影響を受けているのは間違いなさそうです。
あと、コンティニュー画面で出てくる謎の女性(8頭身)が、トレーニングモードでデフォルメされて出てくる(「ぺこり」が印象的)なので、実は「クレオパトラフォーチュン」に影響を与えていたりして…。
15.作りこみが甘いバブルボブル「ドンドコドン」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
フェアリーランドストーリー、バブルボブル |
本作のライバル作と思われるゲーム |
|
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
タンブルポップ |
泡ではなく、敵を気絶させてつかんで投げるという敵の倒し方以外はバブルボブルといっても過言ではありません。
しかもバブルボブルよりも貧弱
で、EXTENDの文字をそろえて1UPとか水や雷といった攻撃手段もありません。
また、バブルボブルのキャラは出ませんが、フェアリーランドストーリーの敵が出てきます。
さすがに3ヶ月で作った(付録のブックより)からか、ゲームバランスなど作りこみが甘いと思われるところがたくさん見受けられます。
わりと敵以外の即死トラップが多く、なれないとすぐにやられます。
FC版では「究極ハリキリスタジアム」「爆笑!人生劇場」のイラストレータがパッケージイラストを担当して人気を博したと記憶していますが、本当かどうかは自信がありません。 確かFC版は2があったような気がしました。
影響を与えたゲームとしては、敵を掃除機で吸い込んで他の敵にぶつける、データイーストの面クリアゲーム「タンブルポップ」が考えられます。
16.ファミコン版の方が上出来「フリップル」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
|
本作のライバル作と思われるゲーム |
テトリス、クォース |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
|
本作は手持ちのブロックを、ブロックの塊にある同じ絵柄のブロックにぶつけ消していくパズルゲームです。 ブロックは基本的に横と上から投げる事ができ、ぶつかったブロックが同じ絵柄だと消え、消した先に違う種類のブロックがあると、投げたブロックと入れ替わってそのブロックが手元に帰ってくる、というルールになっています(一個も消してない場合や外壁だとそのまま返ってきます)。 これで順序良く消していってブロックの塊を規定数以下にすればクリアです。
本作のFC版やGB版は個人的に思い出があります。
FC版が出た当時は、TVCMやファミマガの広告で「面白そう」と思っていましたが、お金が無くて買うことができませんでした。
ある日風邪をひいて休んでいる冬の日に、弟がこのゲームを借りてきました。
それでプレイしてみたのですが…、正直あまり面白く感じませんでした。
また、このFC版をプレイする前にGB版が発売されることを知ったのですが、このとき同時にコナミの「クォース」が発売されました。
僕にとって「クォース」は思い出のゲームで、このゲームのおかげでゲーセンに行くようになったのです。 結局僕は「クォース」を選びました。
その後またもや知人からGB版「フリップル」を借りてプレイしたのですが、あまりのデキの…さに閉口してしまいました(特に音楽のしょぼさが)
。
正直言って「クォース」を選んで正解だったと思います。
このアーケード版は、正直言ってFC版の方がまだマシな気がします。
FC版にはスペシャルブロックがスコアでエクステンド
し、ストックが増える特殊ブロックもあります。
さらに、アーケード版はクリア条件を満たすとすぐに終了しますが、FC版では詰まるまでゲームが続き、全てのブロックが1つだけ残ると「パーフェクトボーナス」がもらえる
のです。
それにパズルゲームらしい、手数に制限のある「アドバンスモード」もあります。
一番の理由は、何といっても、雰囲気がかわいらしく、音楽が明るいことです。
付録のブックでは、「仮BGMの方が雰囲気に合う」ということで、全編陰鬱な音楽が流れているのですが、これは誤り
だったと思います。 FC版では全部BGMが明るい雰囲気のものに取り替えられ、ゲーム中のBGMも3曲
に増えました。
おかげで、一時期主人公はタイトーのマスコットキャラ的存在になりました。
そもそも、パズルゲームとしてゲームシステム的に問題があると思います。
本作はストック(残機)制のゲームシステム
を使っています。
本作は上海のような思考型パズルゲームなのに、ストック制なので、あまり考えずに力押しできてしまう
のです。 いっそのこと時間制にした方が良かったのではないか、と思います。
17.アーケードらしくない「嗚呼栄光の甲子園」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
究極ハリキリスタジアム |
本作のライバル作と思われるゲーム |
スタジアムヒーロー、ワールドスタジアム、パワーリーグ |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
究極ハリキリスタジアム |
たいていのアーケードの野球ゲームは1コインで3イニング程度までしか遊べないようになっています。
(もしくは負け越しになるまで遊べるようになっているものもあります)。
このゲームも例に漏れず、一部を除いて普通の野球ゲームとさほど変わりありません。
その一部とは「根性ボタン」があり、これを使うとすごい魔球やホームランが使えるようになるのですが、スタミナを消費し、失敗すると得体の知れないものに変身したり燃え尽きたりします。 これが付録のブックの解説どおり、「悪ふざけしすぎ」
なのです。 おかげでバランスがめちゃくちゃ。
試合開始前の礼や、ゲームオーバー時の土を持って帰る高校球児たちの後姿など、結構雰囲気はよいのですが、これが雰囲気ぶち壊しです。
確かタイトーのファミコンのゲームにも高校野球(甲子園)をテーマにした野球ゲームがあったと思います。 せっかくタイトーには「究極ハリキリスタジアム」があるんだから、その名前を使った方が良かったのではないかと思われます。
18.低難易度で好感が持てる「マジスティックトゥエルブ」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
スペースインベーダー、リターンオブインベーダー、スペースインベーダー復活の日、バトランティス |
本作のライバル作と思われるゲーム |
コズモギャング・ザ・ビデオ |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
|
本作は名前からは分かりにくいのですが、要はスペースインベーダーのグレードアップバージョンです。
難易度もそれほど高くなく、シールド+残機制なので長く遊べます。
本作では画面上部を飛ぶUFOを撃つとアイテムを出し、戦いを有利にします。
UFOを撃つとアイテムを出すのは「バトランティス」っぽいのですが、確かアイテムの出るインベーダーはPCエンジンの「スペースインベーダー 復活の日」
がありました。
アイテムの効果も似ており、もしかすると影響をうけているかもしれません。 さらに面白いのがボーナスステージの「キャトルミューティレーション
」。
UFOが牛をさらっていくのを止めるのですが、UFOがいかにもといった動きをする
のと、誤って牛を撃ってしまわないように中心をはずしてUFOを破壊するのが面白いです。
なるべく高いところでUFOを撃つと得点が高く、さらに牛をさらっているときに撃つと10倍になるのですが、こんな高いところから牛を助けても落ちて牛が死ぬんじゃ…。
「超アーケード」では「ケネディはきっと口惜しがる」のキャッチコピーとともにネタにしていました。
本作で問題点を挙げるとすれば、名前が「スペースインベーダーの続編」と分からないこと。
デモを見れば分かることではありますが、むしろ「スペースインベーダー
パートIV」を主題にした方が良かったのではないかと思われます。
19.動物愛護の精神で大量虐殺「ルナーク」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
ファイナルファイト |
本作のライバル作と思われるゲーム |
ファイナルファイト、クライムファイターズ |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
クライムファイターズ2 |
一番の問題作です。
過去にアーケード版をある程度紹介しているので詳細は割愛します。
残念なのは恐らくできたであろう、4人プレイが出来ないことです。
さすがに肉片が飛び散らないのは仕方が無い
でしょう。
(いきなり消えるのでおやっと思ってしまいますが。)
本作はMDに移植されましたが、デキのほどは良く分かりません。
ライバル作品としては、4人同時プレイが可能なベルトスクロールアクション「クライムファイターズ2」が挙げられます。 こちらはいまだに見かけることがあります。
20.異常な世界観「プリルラ」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
ファイナルファイト、ソニックザヘッジホッグ、ゴールデンアックス |
本作のライバル作と思われるゲーム |
|
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
戦国TURB |
カルトな人気を誇るゲームですが、正直言ってそこまでアクション部分は面白くはないと思います。
付録のブックには、ゲーム部分はあとから付けた
とありますが、それもうなずけます。 ゲームそのものよりも、世界観を楽しむゲームであると思います。
出来れば2人同時プレイで同時に魔法を使ってみましょう。 「ショックのパー」で笑えるうえに、ラスボス以外は一発で倒せます。
詳細は当ページのどこかにあるかもしれませんので割愛しますが、簡単に言うと打撃しかない「ゴールデンアックス」です。
敵を倒すと動物に戻るというアイデアは「ソニックザヘッジホッグ」に通ずるものがあります。
この世界観の異常さは、見た目と裏腹にとんでもない「戦国TURB」に通ずるものがあると感じるのは僕だけでしょうか。
本作はPSとSSに移植されておりますが、若干違いがあり、3面の最初に出てくる顔が変わっているようです。
こちらはポールにつかまっている受付嬢に蹴られるとびっくりした顔で飛び出してきますが、SS(たぶんPSも)版は舌を噛んだような顔で飛び出してきます。
(確かFM-TOWNSにも移植されたと記憶していますが本当でしょうか?)
21.待ち望んでいたプレミアゲームのPS2版「メタルブラック」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
ガンフロンティア、ダライアス、ダライアス2 |
本作のライバル作と思われるゲーム |
ゼクセクス |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
アームドポリスバトライダー、Gダライアス |
このゲームを目的に買った人も多かったのではないでしょうか。
僕も好きなゲームの一つです。
詳細は当ページのどこかに掲載しているので割愛します。
僕はそこまでやりこんだわけではないのですが、ちょっとボス敵の攻撃パターンが違って難しくなっているような気もします。
気のせいでしょうか。
このゲームはセガサターンに移植され、移植度も上々で「サタコレ」にも選ばれました。 現在はプレミアモノですが…。
音楽CDとしても使えるので、音楽をじっくり聞きたい人や、起動時のデモまで再現されていないと、という人は探してみるといいでしょう。
本作のライバル作品はずばりコナミの「XEXEX」。 こちらは当時最先端のポリゴン風のデザインと声優を起用した恥ずかしいステージ間デモが話題でした。 影響を与えたゲームとして、同社の「Gダライアス」のレーザーの干渉が考えられますが、BGMのタイトルが画面に表示される「アームドポリスバトライダー」にも影響を与えていると思われます。 まあ、前作「バトルガレッガ」も「ガンフロンティア」をリスペクトしているし、最新作「鋳薔薇」にも曲名表示が引き継がれていることから、間違いないでしょう。
22.思ったよりも遊びやすい「グリッドシーカー」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
R-TYPE、イメージファイト、ロストワールド、空牙 |
本作のライバル作と思われるゲーム |
バース、R-TYPE REO、ゼクセクス |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
ギガウィング、レイディアントシルバーガン、斑鳩 |
本作は縦スクロールのシューティングゲームで、R-TYPEのような無敵のオプション「グリッド」を使うのが特徴です。
グリッドは敵弾を打ち消し、パワーアップに応じて特殊なショットを撃ち、位置を変えることが出来ます。 「R-TYPE」のフォースというよりは、「ロストワールド」のサテライトといった方が感じは近いのではないでしょうか。
グリッドのもう一つの特徴として、「敵弾を吸収し、ゲージが満タンになるとボムのストックが増える」というものがあります。
つまりボムの価値が安い
ということですね。
確かに「敵弾を吸収してボムのストックを作る」のは当時としては斬新で、恐らく「ギガウィング」や「レイディアントシルバーガン」「斑鳩」に影響を与えているのでは
と思われます。
(余談ですが1面ボスが「レイディアントシルバーガン」の「KA2-EKZO」に似ているのは気のせいでしょうか)
それ以外はわりとオーソドックスな縦スクロールシューティングゲーム。 おかげで遊びやすく、ボムを惜しまなければだいぶ先まで進むことが出来るでしょう。 雰囲気的には「空牙」に似ていると感じましたが、遊びやすさは上。
BGMもなかなかで、メインテーマは「ダライアス外伝」と方向性が似ている感じがします。
ただ気になるのが舞台設定。
このゲームは「1999年に第二次湾岸戦争が発生した」という設定なのですが、当時としてもまだ湾岸戦争が記憶に残っているでしょうし、年は違っても実際に起こってしまった
ため、ちょっとまずいと思います。
さらに微妙にかっこ悪い
のもポイント。
特に自機がやられると画面いっぱいに破片が飛び散るのがなぜか笑えます。
(しかし「アクロバットミッション」や「バトルガレッガ」のようにあたり判定はなさそうです。)
当時は似たようなゲームで、カプコンの「バース」がありました。
僕は当時ではなく後々でプレイしたのですが、二つあるポッドで敵弾を消して進むのが似ている
と思いました。
また、二つのサイビットで敵弾を消す本家「R-TYPE」の外伝「R-TYPE
LEO」なんてのもありました。 敵弾が消せるのであれば「XEXEX」もライバルですね。
23.SFC版の移植?「スペースインベーダーDX」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
スペースインベーダー |
本作のライバル作と思われるゲーム |
|
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
あっかんべーだー |
このゲームが出る前に、SFCで「スペースインベーダー」のリメイク版が出ました。
オリジナル4種類(アップライト、白黒、セロファン、カラー)と対戦が遊べます。
本作はSFC版の内容にオリジナル版のキャラ変えバージョン「パロディモード」を追加したようなゲームです。
対戦のルールは単純で、色の付いたインベーダーやUFOを撃って相手のフィールドにインベーダーを送り込み、インベーダが相手の防衛ラインを超えたら勝ちというものです。
正直それほど面白いとは思いませんでした。
本作のパロディモードに影響されたのか、後にタイトー版パロディウスというべきインベーダーゲーム「あっかんべーだー」が出ました。
そして最近では、スペースインベーダー25周年記念として、新たなスペースインベーダーが生まれたのです。
24.太っ腹!「ダライアス外伝」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
ダライアス、ダライアスII |
本作のライバル作と思われるゲーム |
極上パロディウス |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
Gダライアス |
本作はタイトーの名作横スクロールシューティングゲーム「ダライアス」シリーズのゲームです。
「来年はダライアスIII」と言っていた「II」から8年、待望のシリーズ最新作でした。
(そして今でもIIIは出ていないのです…。)
それまでは「ダライアスの外伝」と言えば「メタルブラック」という人も少なくなかったのですが、本作はIIIと言っても過言ではないデキです。
画面は1つですが、「1画面でもダライアスは十分」というのはPCエンジン版「スーパーダライアス」やMD版「ダライアスII」で実証済みです。
本作はIのWゾーンのエンディング後という設定で、殆どIのシステムをベースに作られています。
大きな特徴としてはボムが使えるようになったことで、最初から3つ、しかもやられると3つに戻るというサービスぶり。
おかげで初心者でも楽しめるゲームになりました。
もちろん魚型巨大戦艦との戦いやステージ分岐もあり、バリエーションも増えました。
グラフィックもかなり向上し、F3システムの性能をフルに発揮したグラフィックには圧巻です。
BGMも良く、特にラストやエンディングのBGMは感動モノです。
初心者でも楽しめると言いましたが、実際のところ何も考えなしにプレイすると難しいです。
敵(特にボス)の攻撃が激しく、パターンを知らないとボコボコにされること必至です。
ということは、逆にパターンを知っていれば初心者でも勝てるのです(このことは良くタイトーシューティングファンの弁解として使われます)。
タイトーシューティングの方向性を確立したのは「レイフォース」と一般では言われていますが、タイトーシューティングの特徴である「ボスはパターンを覚えれば勝てる」ということは本作で示されたと思います。
本作はSS,PSに移植され、SS版は早く出たにもかかわらず移植度も高いため、好評でした。
連射もしやすく、音楽CDとしても利用できますので、BGMが気に入った人はぜひとも買うことをオススメします。
25.タイトー版ダークシール?「ライトブリンガー」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
ダークシール、ランドストーカー |
本作のライバル作と思われるゲーム |
ガイアポリス、D&D |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
|
本作はクォータービューのRPG風アクションゲームです。
ファンタジーの世界で、剣と魔法でモンスターと戦うゲームで、いわゆる「タイトー版ダークシール
」と言った感じです。
経験値(=スコア)やレベルといった概念はあっても、お金の概念はありません。
一応武器だけですが装備という概念もあります。
しかし武器はどちらかというとファイナルファイトみたいな武器。
プレイヤーがやられると外れ、再び装備しなおさないといけません。
本作の大きな特徴はクォータービューによる謎解き要素。
マップ上のオブジェクトの持ち運びも容易にできるので、樽を壁に運んで段差を作ったり、隠しスイッチを発見したりと、まるで「ランドストーカー」です。 また、ステージ構成もボスにたどり着くために複数のルートがあると言った感じで、一部屋ずつモンスターと戦いを繰り広げます。
アクション部分はまるでファイナルファイト+ゴールデンアックス。
体力回復アイテムも多く、魔法(いわゆるボム)での特殊な攻撃もできます。
個人的には、アクションゲームなのかRPGなのかはっきりしておらず、中途半端な印象を受けました。
付録のブックには「D&Dをライバル視していた」とありましたが、本作のライバルはコナミの「ガイアポリス」であると思われます。
正直言って、ゲームシステム、音楽、キャラクター(特に女性キャラ)、全てにおいて「ガイアポリス」にかなわなかったと感じます。
26.これまたプレミアゲームのPS2移植版「エレベーターアクションリターンズ」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
エレベーターアクション |
本作のライバル作と思われるゲーム |
アウトフォクシーズ |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
|
本作は銃を使って敵と戦いながら爆弾解体(といっても赤いドアに入るだけ)を行うスパイチックなアクションゲームです。
名前どおり「エレベーターアクション」のリメイクですが、ゲーム的にはがらりと変わり、「エレベーターがあること」と「赤い扉に入る」こと以外はいまどきの自由度の高いアクションゲームとなっております。
ステージ構成は大きく変わり、ビル以外にも地下道などといったシーンや、横にスクロールする場面も多くあります。
さらにはボスも出ることがあります。
主人公も3人から選択でき、ピストルで撃つ、エレベーターで潰す、ジャンプキック、照明を落とすなどといった従来のアクションのほかに、ダッシュや特殊攻撃(ボム)、斜め上に射撃、近距離攻撃(パンチ)もできるようになりました。 さらにライフ+残機制になり、難易度も手ごろです。
(1フロア以上落ちたり、エレベーターに潰されたときは即ミスなので注意が必要)
初心者でも長く遊べ、時間つぶしに最適なゲームとなっております。
本作はSSに移植されましたが、末期だったからか品薄でプレミアが付いているようです。
本作と同時期に出たライバル作といえば、本家スパイアクションの「ローリングサンダー」(「エレベーターアクション」より後だが)を意識して作られたナムコの「アウトフォクシーズ」が挙げられます。 こちらは殺し屋VS殺し屋の対戦アクションゲームですが、銃の撃ち合いや雰囲気などはかなり似たところがあります。
27.思ったよりも面白い「クレオパトラフォーチュン」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
テトリス、コラムス |
本作のライバル作と思われるゲーム |
ぷよぷよ通、対戦ぱずるだま |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
プチカラット |
本作はいわゆる落ちモノパズル
の仲間で、同じ種類のブロックを一列そろえると消える以外に、ブロックで宝石や棺を囲むとその中の宝石/棺が消えます。
ルールは簡単で、囲めば消えるのでわりと消しやすいのですが、連鎖を考えると結構難しいです。
特に長い(2ブロック分)ブロックの使い方や、囲む方が一列揃えるよりも優先して消されることに注意が必要です。
また、一人プレイのCPU対戦モードがないのも特徴。
最近のパズルゲームは「ぷよぷよ」「マジカルドロップ」など、一人プレイでもCPU対戦とシングルプレイがあるのが一般的ですが、本作は2P対戦はあっても、CPU対戦はありません。 今でもアーケードでヒットしている「テトリス」「コラムス」のようです。
僕はこのゲームのヒロイン「パトラ子」が妙な人気を誇っていたので、ちょっとプレイする気になれませんでした。 ですが実際にプレイしてみると、そこそこ面白いのです。 YMOチック(?)なメインBGMも妙に脳裏に焼きついてしまいます。
確か、本作はSSやDCに移植されていたと思われます。 好評なゲームだったのですが続編はありません。
ライバル作として、同じ落ちモノの「ぷよぷよ通」「対戦ぱずるだま」が挙げられますが、こちらは対戦を基本としたゲームなのでちょっと違うかも。 一方影響を与えたゲームは付録のブックによると「プチカラット」だそうです(隠しキャラらしいです)。
28.アルカノイド+パズルボブル=「プチカラット」
本作に影響を与えたと思われるゲーム |
アルカノイド、パズルボブル、クレオパトラフォーチュン |
本作のライバル作と思われるゲーム |
マジカルドロップII、さるかにはむぞう |
本作に影響を受けたと思われるゲーム |
マジカルドロップIII |
本作は付録のブックレットによると「アルカノイドR2」として考えられていたそうですが、実際には「アルカノイド」に「パズルボブル」を足したような対戦ゲームになっています。 ブロック崩しのブロックがパズルボブルの泡になったようなもので、ブロックが消えて上端から切り離されたブロックは消えたことになり、相手にブロックを送ります。 時間またはボールを下に落とすとブロックが降りてきて、ラインを切ると負け。
さらに対戦では最近のゲームっぽくアニメチックなキャラクター12人から選択します。
アイデアは面白いのですが、バランスが悪いのが難点。
ブロックの配置によってすぐに勝負が決まってしまうこともあれば、なかなか決着が付かないこともあります。 もうちょっとブロックの高さを小さくする(画面内におけるブロック数を増やす)か、攻撃量を減らせばよかったのに
、と思います。
しかも他の対戦パズルとは違い、ブロックを消すペースを自分で変更できない
のも何とかしたかったところです。。
「当てる場所で角度を調整すればいいじゃないか」という人もいるかと思われますが、ボールのスピードを調整できるとか、工夫が欲しかったところですね。
さらに言えばふつうにブロックを崩しているだけでは勝てない
ので、「アルカノイド」になれた人は「アレッ」と思うかもしれません。
ライバル作としては、同じ対戦ブロック崩しであるカネコの「さるかにはむぞう」が挙げられます。 こちらはボールを落とすと負けなので、純粋なブロック崩しのルールで対戦できます。 さらにステージデモの雰囲気や、ブロックが下がってくるなど、データイーストの「マジカルドロップII」に感じが似ています。 逆に続編「III」ではブロックを自分で下ろすボタンが追加され、本作に似ている感じがします。
|