ゲーム内容 |
アイデアファクトリーが出したホラーアドベンチャーゲームの続編。 |
H.Kuwanoの考察 |
1.前作の2倍は良くなった前作は正直言っていろんな意味でイマイチでしたが、本作はなかなか頑張った方だと思います。 まず前作で指摘されていたボリュームですが、一周が30分から70〜90分近くになり、時間的には2倍楽しめるようになっています。 また、シナリオも前作より格段に良くなりました。 グラフィックも前よりは良くなったと思います。 演出もレベルアップしました。 本作の特徴でもある、「ぎゃあああ」と主人公が叫ぶシーンは、前よりも遊びすぎていて、むしろより笑えるシーンになってしまいました。 システム面も十分レベルアップしました。 また、画面上部にはザッピングできるプレイヤーの状況や、選択しているプレイヤーが分かるようになりました。
一方、ザッピングシステムはそれほど進歩していません。 音響も効果音の種類が増えたものの、楽曲は前作の使いまわしも多々あり、それほどレベルアップした感じがありませんでした。
2.心のあるバケモノ(ネタバレ注意) 前作でもそうですが、本作に出てくるバケモノも、もとは人間で、人間の心のまま、バケモノの体や本能との葛藤に苦しんでいます。
そういう苦悩を、このシナリオライターは2作品を通じて描きたかったのではないでしょうか。
3.地球を大切に前作同様、本作にも「環境を守ろう」という呼びかけが説明書にあり、あのCMも健在です。 さらに本作では、この「環境保全」「資源節約」はシナリオ中にも活かされていて驚きです。 (ネタバレ注意) 事件の黒幕から、「環境破壊で荒んでいく地球で生きていけるよう、新人類を作り出す研究を始めた。」と言われます。 また、最後の主人公は、冥土に旅立つ前に環境破壊でボロボロになる地球の姿を見せ付けられます。 さらに、主人公の勤めるゲームメーカーが生み出したクソゲー「お魚ちゃんフォーエバー」でも、海を汚染から守ることが目的で、環境保全を訴えています。 このように、「環境保全」はとうとう「このゲームの裏テーマ」と呼べるほど、ゲームの内部に浸透していっているのです
4.結論「前作よりもこっち」個人的には、こちらの方がオススメです。 ただ、本作も5回プレイすれば押入れにしまってしまうようなゲームですので、1000円以上する場合は検討した方がいいと思います。
5.タイトルがイマイチ本作のタイトル「厄痛」は「ぷよぷよ通」のように良く考えたタイトルだと思われますが、そのサブタイトル「呪いのゲーム」というのはあまりにも陳腐なネーミングだと思います。 そもそも、本作をホラーゲームとして扱っていくのも限界があるように感じました。
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名言 |
げりゃああああああ本作の主人公の一人「省吾」の叫び声。なんちゅう叫び声だ! お魚ちゃんフォーエバー主人公のアルバイト先で作るゲームの名前。主人公のトビウオ?が海を汚すヤツらを探しにパトロールし、鮫や人間と戦って結局食われる アドベンチャーゲーム。 いわゆる「クソゲー」で、雑誌評価でも「遊ぶと死ぬ!クソゲーだ!」と酷評され、見事0点 を獲得している。 ゲーム中でも遊ぶことができるが、選択肢は2箇所しかなく、どれを選択しても結局はゲームオーバー になる。 |
関連情報 |
厄本作の前作。 |