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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー #126
忍者くん 阿修羅の章(MSX)

購入金額:500円

ゲーム内容

1987年にアーケードで出た人気アクションゲームを大胆にもMSXに移植。
大本はUPLだが、移植はHAL研。

主人公の忍者くんを操作し、手裏剣を使って敵を倒すのは前作と一緒。
横スクロールして、大型ボスとの対決や出口を探す面、三角とびのアクションや、修行で武器を増やすといったフィーチャーが追加された。

H.Kuwanoの考察

1.かなり物足りないが、MSXでは頑張った方

本作はアーケード版のMSX移植版ですが、いろいろな要素を削っています。

  • 面セレクトが無くなった
  • 巻物で姫や坊主が出なくなった
  • ボーナスアイテムがない 
  • 水中でミジンコや大きな魚が出なくなった
  • (タイムアップで)火車が出ると敵が消えてしまう
  • 水中ではAボタンを押さなくても、方向キーで泳ぐようになった
  • 音楽は一緒だが、ステージと音楽の対応が違う
  • 音声が出ない

しかし、性能の乏しいMSXでは良く頑張った方だと思います。
ガクガクではありますが一応スクロールするし、キャラクターの色数もFC版ぐらいに実現できています。
大型の敵も出てくるし、爆弾や火炎も(連射できないけど)きちんと使えます。
MSXのゲームは単色の敵キャラや小さめのキャラクターで幻滅してしまうことがよくありますが、なかなか頑張っています。
あとステージ開始前の流れるグラデーションもしっかり移植されており、ここだけはFC版以上です。

そして何よりも、そのアクション性が損なわれていない点です。
個人的には本作の魅力はジャンプアクションにあると思うのですが、これがアーケードと全く変わっていません。
敵の攻撃をジャンプでかわしたり、足場に飛び移ったり、壁で三角とびをしたり…。
元が良かったからといえばそうですが…。

この頃からもいい仕事してたんですね、HAL研。

 

2.三角とびの快感に酔いしれる

本作で必須アクションの「三角とび」は、なれない間はキメるのが難しく、初心者のハードルとなっています。

しかし本作はジャンプが連射仕様になっているのか、ボタンの反対側とAボタンを押しっぱなしにして壁にぶつかれば、自動的に三角とびになるのです。
アーケードでなかなか出せずに終わってしまったプレイヤーも、本作でその快感を手軽に味わってみては?

関連情報

忍者くん…本作の前作にあたるゲームで、サブタイトルは「魔城の冒険」
               手裏剣を武器に、谷や城で敵との死闘を繰り広げる面クリア型アクションゲーム。
               ジャレコからFC版で移植されているので知っている人も多いだろう。


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