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ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー #107
突然マッチョマン(ファミコン)

購入金額:380円

ゲーム内容

1988年にビック東海が発売したアクションゲーム。

飛行機が墜落し、危険がいっぱいの無人島に不時着した主人公は、銃を片手に島からの脱出を図る。
主人公の武器は弾数制限がある銃だけだが、ときおり敵を倒すと出る筋肉増強剤?を取ってセレクトボタンを押すと、突然、マッチョマンに変身する。
これがこのゲーム最大の特徴で、マッチョマン状態のときは耐久力があり、アッパーカットで敵を倒していく。

難易度が高く、コンティニューがないのが難点。

H.Kuwanoの考察

1.元ネタはウルトラマン?

ビック東海のゲームは、殆どの場合は元となったゲームが存在すると考えているのですが、このゲームではどんなゲームが元となっているのでしょうか。

それは、バンダイがファミコンのディスクシステムで出した「ウルトラマン」です。
最初は小さなハヤタ隊員が光線銃で怪獣と戦っていきますが、パワーが集まると、身長が5倍近くあるウルトラマンに変身できます。
ウルトラマンはチョップやキックで攻撃し、やはり3分間しか変身できません。

パワーを集めて変身するところや、ライフや制限時間がなくなるとミスになるのは違いますが、急激に変身するところは同じです。
ただ、このゲームは弾数制限をつけて、変身回数を無制限にすることで、より戦略性が増しています。

 

2.意外と戦略的なゲーム

このゲームの攻略のコツは、ズバリ、変身するポイントを考えることです。

変身前は銃で攻撃するため、変身後と比べるとリーチがあります。
むやみに変身すると、敵の遠距離攻撃に遭ってすぐに変身が切れてしまいます。
一発死で怖いところですが、ボスで変身できないと辛いものです。

だからといって、変身しないでいると、固い敵への打ち込みや無駄撃ちが増え、しまいには銃弾がなくなります。
銃弾が切れると、銃で敵を殴る攻撃法になるため、極端にパワーダウンします。
(ミスしても銃弾は引き継がれるので、場合によってはゲームオーバー必至です。)
固い敵が出てくる地帯では、変身して銃弾を節約する必要があります。
このゲームでは変身は面によっては2回以上できることもあるので、出現ポイントを考えて変身しましょう。

ただし、変身には一定量のスコアが必要です。
どうやら変身には20000点必要で、70000点で変身するとライフゲージがいっぱいになります。
こまめに変身するか、点数を稼いで大変身するかも、迷うところです。
ただし、点数稼ぎに躍起になると、銃弾がなくなってしまいます。

こういった要素があるために、同社のゲームにしては(失礼)なかなか面白いゲームであると思います。

 

3.難易度が高すぎるのが難点

このゲームは変身前の主人公が弱く、敵に触れると一発でミスになります。
穴に落ちれば変身後でもミスになります。
後ろから出てくる敵や突進してくる敵も多く、敵の出現ポイントや動きも覚えておかなくてはいけません。
「覚えゲー」なのだから、せめてコンティニューぐらいつけて欲しいところです。

 

4.印象に残る音楽は健在

ビッグ東海のゲームミュージックと言えば、「電撃ビッグバン」の印象深い音楽を思い起こす人も結構いるかと思いますが、このゲームも負けてはいません。
この人遭難しているわりには、1面BGMが妙に楽しげなこと。
よく見るとニヤけてるし。

ビック東海のファンなら持っておきたいゲームの一つです。

関連情報

ウルトラマン…バンダイがディスクシステムで出した、同名のヒーローが活躍するアクションゲーム。
電撃ビッグバン…ビック東海がこのゲームの次に出したアクションアドベンチャーゲーム
。色んなルートを行ったりきたりして情報を集め、プラム博士を救い出す。 


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