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ゲーム探検倶楽部ソフト会議 #097
学級王ヤマザキ(ドリームキャスト)

購入金額:500円

ゲーム内容

コロコロコミックやテレビアニメでやっていた「学級王ヤマザキ」のボードゲーム。
4人の性格の違うヤマザキが、学級王を賭けてマップを回り、王冠を奪い合ってゴールを目指す。
山崎邦正の歌う主題歌もバッチリ収録。



H.Kuwanoの考察・評価

1.これが本当の「クソゲー」?

このゲームでは、原作者「樫本学ヴ」氏の作風の通り、下ネタがたくさん出てきます。
僕自身はこのアニメを見ていませんが、コロコロコミックで氏のマンガを読んだことがあったため、作風は知っています。

イヤでも良く目立つのが「ウ○チ」 。
このゲームは、ぶっちゃけて言うと「モノポリーに目的を複数与え、最後は先にゴールした人の勝ち」 というゲームです。
何かで一番になると冠がもらえ、その冠を3つ集めてゴールするというのがクリア条件ですが、その目的の一つに、「ウ○チを集めて多く流す 」という、訳の分からない条件があります。
ウ○チマスに止まると、DC版オリジナルキャラ 「アレクソ・フンディーニという、見るのもイヤな(作者らしい)魔法使いがウ○チの中から登場し、ルーレットで出た数だけウ○チが増えます。
(ちなみにウ○チは10個貯まる毎に1回休みになります。しかし、休む回数が多いと、「バカンス王」という王冠がもらえ、一石二鳥が狙えます)
そして、トイレのマスに止まると、持っているウ○チをルーレットで決めた数だけ流すことができます。

他にも、メニューがトイレットペーパーになっていたり、家来が増えると「ベンキカー」や「ベンキロケット」に乗ったり・・・。

・・・はっきり行って、食事中にプレイするゲームではありません。

2.もっとバランスを考えて

このゲームの詳細をもう少し深く突っ込んでみましょう。

まず、このゲームの目的は先ほども紹介したとおり、ある数が一番多い人に与えられる「冠」を3つ集めてゴールするというものです。

「冠」をもらえる数値には、お金、借金(お金のマイナス分)、領土、流したウ○チの数、休んだ回数、ルーレットでワイルドをそろえた回数、ルーレットでオババをそろえた回数があります。

また、領土システムはまるっきり「モノポリー」で、空き地マスに止まると、お金を払って土地を買い、領土とします。
そのマスに止まったほかのプレイヤーは、ルーレットの額だけ、持ち主に支払わなくてはなりませんが、横取りされることもあります。
領土が多いと、冠がもらえます。

自分の領土が近くにあるほど領土のレベルが上がり、他のプレイヤーに横取りされにくくなります。
他のプレイヤーが止まったとき 規定数以上の家来がいないと、領土を横取りすることができません。
また、領土を横取りするには、持ち主のプレイヤーとミニゲームをやって勝たなくてはなりません。
ちなみにコンピュータが操作しているキャラクターは、その種類によって、ミニゲームの得意不得意があります。

土地の奪い合いに必要となる家来は、ルーレットで特定のキャラクターをそろえたときに増えます。
そのキャラクターを既に家来として持っていたプレイヤーは、誰かがそろえられた時点で奪われます。
ある意味土地よりも激しい奪い合いになります。
さらに「オババ」という特殊な家来がいて、ルーレットでそろえると、これまでいた家来は離れてしまい、今後のルーレットの数が0〜1とかなり進めなくなってしまうのですが、空き地をタダで手に入れることができます。
ただし、人の領地を横取りすることが全くできなくなります。

ここで注目したいのが、「モノポリー」のような土地争いの要素を持っているにも関わらず、実はそれに固執する必要がないという点です。
目的に到達する道のりが一つではないと言うところが、面白いと僕は思いました。
Nさんは逆にそれが「目的が不明確だからイヤだ」と言っていましたが。

しかし、この仕様はむしろマイナスの方向に働いています。
せっかくの領土争奪のための家来の要素や、このゲームの目玉の一つであるアホなミニゲームを経験せずに終わってしまうことも可能 のです。
もうちょっと、土地を得ることの重要性を強めるか、家来やミニゲームをもっといろんな場面で使用するようにすればよかったのでは、と思います。

さらに、領土どころか冠すらも奪い合いにならないことがあります。
それは、特にお金に関する冠でそのような状況になります。
誰かがお金を集めていれば、借金が増えてくる人も出てくると思います。
そうすると、借金を増やして冠を取得しようとするのが当然の流れ。
そうすると、借金を増やそうとしている人がお金を集めている人の土地に止まっても「どうぞどうぞ、持って行ってください。」ということになってしまいますね。
しかも、一回冠を取られると、狙っていない限りは奪回が困難です。

となると、各プレイヤーが別々の分野で一番になろうとするのは必然的な流れです。
それでは、4人が互いに冠を分配しあって、決着がつかずにズルズルと進んでしまうか、2人に冠が集中され、早くゴールに着いたプレイヤーの勝ちという単なるすごろくゲームかに終わってしまいます。

まあ、結局は、「」ですね。(クソゲーだから?)

 

3.テンポが悪い

僕もKGRさんも思ったことですが、全体的にテンポが悪すぎます。
4人のすごろくなのに、次の番がまわってくるまでにカップめんができるぐらいかかっています。
(こんなゲームをやりながら食事したいとは思いませんが)

その一番大きな理由が「音声がスキップできない」ことにあります。
自分の番が回ってきたときにも「我輩の番なのだ」としゃべって時間がかかり、ルーレットでキャラクターが揃ったときも家来の登場で時間がかかり、マスに止まるとイベントで時間がかかり ・・・。
原作の雰囲気も大切ですが、音声やデモを飛ばせないのはちょっと・・・。

4.総評

これまで盛り上がらないすごろくゲームを、僕はこれまで見たことがありません。
帝王と呼ばれても、仕方ありませんね。

ただ、「別の分野で1番を目指せば誰でもイチバンが狙える」「誰かが冠を3つ集めたら、他のプレイヤーは協力して1位のプレイヤーを引きずり落とす」といった、弱者救済のシステムは良いと思います。


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