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ゲーム探検倶楽部ソフト会議 #076
源平討魔伝(アーケード)

プレイ料金:100円

ゲーム内容

化け物の源頼朝を倒すため、平景清が地獄から蘇り、三種の神器をそろえて鎌倉を目指すという、おどろおどろしいアクションゲーム。
ゲームモードには横スクロールの「小モード」、大きな多関節の景清が剣を振るう「大モード」、上下に自由に移動できる「平面モード」があり、それらの面を行ったり来たりして三種の神器を揃え、頼朝の待つ鎌倉へ向かう。
大モードの中ボスとして、義経や弁慶が襲ってくるぞ。
このゲームにはRPG要素も少しだけ取り入れられており、敵を倒すと出てくる銭で剣をパワーアップしたり、「小モード」で穴に落ちて地獄に落ちた時に銭で復活したりする。
キャラクターが良くしゃべるのも特徴。

名言

祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理を表す
「平家物語」の有名な一説。
このゲームでもデモで見ることができるが、残念ながらこのゲームではあまり感じられない。
「諸行無常」「色即是空」という言葉も、このゲームで(本来の意味を離れて)何度も出てくる。
ありがたや!
このゲームのコイン音。
老婆の声でこう言うのである。
また、地獄から復活したときもこの声が聞ける。
そのときに画面に出ているメッセージが「地獄の沙汰も銭次第」というから、困ったものである。
これで買ったと思うなよ
弁慶を倒したときに聞けるボイス。
本当にこのゲームは良くしゃべる。
弁慶は登場時には「ばかめ」「片腹痛いわ」と結構それっぽいことをしゃべるのだが、一方の義経は、登場時の「殺して進ぜよう」、倒したときの「ギョエー」ぐらいしかない。
本当、このゲームは名言の塊である。
必殺旋風剣、いやぁーーーーーーっ!
大モードで巻物を取ると使える必殺技。
関節が外れることをきにせずに、剣を持った腕をグルグルぶん回して的を倒す。
なお、「いやぁーーーーーーっ!」は掛け声であり、決して女性が痴漢に襲われたときの声ではない。
わが魂は、不滅じゃ!
頼朝を倒したときの、頼朝の言葉。
頼朝と共に、景清もまた魂となって消えていく。
神は死んだ 悪魔は去った 神も悪魔もいないこの地に 我々はいる
エンディングで見られる名言。

評価

H.Kuwano
このゲームは音楽CDで音楽を聴いて、気になって「PCエンジン版」や「X68000版」でやっていたものです。
あと、このゲームは開発者が製作中に死亡するという事件がありましたね。
KGR
日本史は赤点の記憶しかない。ビミョウ。
難易度 アーケードゲーム全般としても、ナムコゲーとしても、そんなでもないかも。ゲームとしては雑だけど 画面が割とごっちゃりしてて、良く解からないウチに死ねる感あり。ムズそう・・・。
熱中度 すぐに死ぬとイヤだけど、慣れると1時間ぐらい持たせることができるゲーム。 最初慣れるまでが大変だと思う。一時間持つのですか・・・。
お買い得度 初心者でもガチャガチャやってれば、それなりに進めます。 サイドビュー2種。トップビュー1種
音楽 やっぱりCD聞いてやりたくなったので。FM音源といえども、音楽は雰囲気に合っていて良いと思います。個人的にはメインテーマとエンディングテーマがお気に入りです。
またキャラがしゃべるのも、当時としてはスゴイと思います。
グラフィック 小さいキャラは色数が少なくファミコンみたいだけど、でかいキャラは当時にしては良く描けている。努力している。
独創性 当時を考えると、かなり独創的。
まず3種類のアクションゲームを融合させたシステム。
大モードの多関節キャラ。
お金をためて剣やHPを買ったり、3つの神器を行ったり来たりしてそろえていくRPG性。
源氏を化け物にし平家を主人公とした設定も独創的。
ゲーマーだったら一度は見ておくべき?
総合 当時これだけ変わったゲームも珍しいと思われますので、少なくとも、ゲーマーは一度体験しておくべきかと思います。

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