ゲーム探検倶楽部ゲームレビュー #42
ねっとDEぱら（ドリームキャスト）

購入金額：500円

ゲーム内容

すごろく恋愛シミュレーションゲームという珍しいジャンルのゲーム。
主人公はさいころを振って、カレンダーを模したマップを進んでいく。
目的の女の子やライバルも同様にさいころを振ってマップを進んでいき、主人公が重なると好感度が上がり、連続でとまると「恋鎖」といってさらに好感度が上がる。
さまざまなアイテムやプレゼントを駆使し、時にはイベントも発生し、最終的には望みの女の子と結ばれることが目的。

ボードゲームだけに、多人数でプレイすることもでき(厳密にはできるようになった)、その際は一定期間内の恋愛度の合計を競う。
さらに、タイトルどおりネットでの対戦も可能。

実はパソコンの18禁ゲームの移植版。

名言

三十路

本作の女性キャラの一人「椿二十重」の別名。
主人公の通う学園の近くにある喫茶店で働いている。
三十路に近い割には子供っぽい趣味である。

巨大化

このゲームを高速でプレイしているとたびたび起こる現象。
無意味にキャラクターが拡大してしまう。
別になにも変わったことはなさそうだ。

H.Kuwanoの考察

１．ギャルゲーの角度から見ればおもしろいかもしないが、すごろくゲームの角度から見るとつまらない

本作は恋愛アドベンチャーのギャルゲーとすごろく風ボードゲームが一体となったゲームに感じられますが、一人で遊ぶと変則的なギャルゲーであり、すごろくらしさはありません。

まず、すごろくゲームとしては重要だと思われる勝利条件がはっきりしていません。
女性と仲良くなることが目的だというのは分かるのですが、具体的に何をすればいいのかがよく分かりません。
ただ好感度を上げていくだけではダメみたいだし…。
(イベントを発生させないとダメ、つまりギャルゲーでいう攻略をする必要があるってことですね)
はっきり言って攻略本がないとクリアできません。
一応、本ソフトには一人だけキャラクターのカードが入っており、裏側に攻略のヒントが書いてありますので、最低一人はクリアできるでしょう。
僕も妹しかクリアしていません。

次に、一人プレイでは自分と同じ条件で対戦している人がいないので、競争している感じがないということ。
なんというか、一人だけで「モノポリー」をプレイして土地を買い占めて喜んでいるような状態ですね。

対戦プレイはすごろくチックになって面白そうのですが、せめて1人プレイもできるようにして欲しかったです。
さらに言えば、コントローラ一つでもプレイできるようにして欲しかったところです。

２．いや、ギャルゲーとしてもつまらないかもしれない

ギャルゲーとしては面白いかもしれないと一瞬思うことがあるかもしれません。
僕もアイテムを使っての攻防や、キャラによっての止まれるマスの制限などはちょっとおもしろいな、と感じました。
(ライバルにウ○チを踏ませたり、コピー□ボットでガンガン恋鎖したり、交通事故になってみたり･･･)

しかし、ギャルゲーなんてほとんどやらない僕でも、「これはひどい」(by 大冒険)と思える場所がいくつかあります。

まずは、画面の色使い。
原色系のハデな画面で、ちょっと情報が分かりにくく感じてしまいました。

次にテンポの悪さ。
マップ上の動きを早めることはできますが、飛ばすことはできません。
最も驚愕なのは、音声が飛ばせないこと。
女性のいるマスに止まると漫才(会話)が始まるのですが、画面は飛ばせて真っ暗になった状態でも、音声はそのままでしゃべりつづけます。
真っ暗な画面でただ女性の声だけが聞こえてくる、まさに暗黒な現象は、バカゲーマー必見かも。

そして、女性キャラと会ったときの会話の内容が4パターンぐらいしかなくて退屈なこと。
通常は、主人公との好感度に応じて会話の内容が変わるもんなんでしょうけど、本作はなんとすべて一緒。
「なんとか口を開いてくれた」時でも「かなり親しく話をした」時でも、話す内容は一緒。
違うのは、最後に出てくる上のようなメッセージだけ。

…なんかギャルゲーとして間違ってると思うのは僕だけでしょうか?

３．とどめは絵柄のクセの強さ

なんといっても本作一番の問題点は、絵柄のクセの強さ。

絵柄の大きな特徴は、極端な目のデカさ。
確かに「目のデカい女の子と友達」と言われるほど、アニメ絵は目がデカいのが特徴ですが、いくらなんでもこれではまるでシューティングゲームの弾みたいですよ。
人によっては「好きだ」「カワイイ」という人もいますが、僕にとってははっきり言って不気味です。
こんな絵柄で脱がれたりしたら、(マイナスの意味で)たまったもんじゃないでしょうね。

といってたら、実は本作は18禁のパソコンゲームの移植だということが判明しました!!