H.Kuwano 僕はファミコン版の1,2,3,4までしかやっていません。今回は5,6,7と序盤だけ立て続けにやったので、これらのシリーズや、他のRPGと比較しつつ評価します。 | |
難易度 | 初めて戦闘に入るまでにかなり時間がかかるので、戦闘は1回しか体験してないのですが、まあ普通の難易度でしょう。それよりも、無意味な3D化により、移動画面が難しくなっているのかもしれません。 5 |
熱中度 | ディスクが3枚分もあるので、社会人のような時間がない人は注意が必要でしょう。 6 |
お買い得度 | 時間に余裕のある人なら、3000円ぐらいでこのゲームを買ってもいいでしょう。ただ、大ヒット作品なので、待てばもっと値段が下がることは目に見えています。 3 |
音楽 | 前作よりは音楽、音源ともにパワーアップしたと思われるが、プレステのゲームと比べると、音源はまだまだSFCレベル。せっかくのすぎやまこういちなので、もっとオーケストラっぽいゴージャスな音にしてもいいと思う。 4 |
グラフィック | はっきり言ってグラフィックはまだまだSFCレベル。せっかく3Dにしても、なにかこれまでと変わらなく感じるのは、これがドラクエの良さなのか、それとも3Dを有効に使っていないのか。 4 |
独創性 | 今回の目玉は3D化があげられるが、はっきり言って逆効果。 2Dでも十分実現可能だし、却って迷いやすくなっている。 一番最初に町やダンジョンを3D化した「グランディア」では、迷わないように、マップ(レーダー)を表示する機能を追加したり、方角を常に表示させるなど、いくつか配慮があったが(これでも不完全だったが)、このゲームは北を向くボタンがあるだけ。 少なくとも方角は常に表示してほしい。「方角がわからなくなったら北を向くボタンを押せ」と言うのは無茶苦茶でしょう。 1 |
総合 | はっきり言って、待たせた割には大した内容ではないと感じました。これなら2Dでもいいから容量(CD枚数)減らしてもっと早く出したほうがよかったのではないかと思います。 これだけ待たせたのにも売れたのは、やはりネームバリューと、PSで面白いRPGが出ていなかったからでしょう。頑張れ新企画RPG。 +3 |
正直、僕は「なんだこんな程度か」と思いました。
相変わらず、「ドラクエ」は昔のままなのです。
どうしてこんなに待たせたんでしょうか?
今回は、発表から発売まで3年は待たされました。
Nさんは、「出ると言っていただけで、発売日は公表していない」ということでしたが、果たしてそれでいいのでしょうか?
ゲーム以外のものでもそうですが、待ち時間というものには限度があります。
さらに、待ち時間に見合う完成度が必要になります。
待ち時間を延ばすには、それに相応した完成度が要求されます。
今回の作は、果たしてその待ち時間に応える完成度なのでしょうか?
もし、「メタルギア・ソリッド」みたいに、制作費を稼ぐために別のゲームを作っていたというのは、大問題だと思います。
確かに金銭的な問題があるのでしょうが、スタッフを別のゲーム製作に貸し出していたのでは、発売を遅らせますし、そのブランクがゲームのデキなどに反映されます。
僕だったら、「あんたらほんとに作る気あんの?」と感じます。
2002年12月頃、なぜかドラクエのCMをやっていました。
今度も3年近く待たされたり、時代の波に遅れて新機種の対応が遅れたりするのでしょうか?
発売前、Nさんはしきりに、今度のドラクエは「マップが3D化され、視点を回転できる」ということを騒いでいました。
僕は、Nさんがこういうたびに、「そんなものはグランディアでとっくに実現されているよ。」と言っていたのですが、
実際は似て非なるものでした。
はっきり言って、このゲームでは、「プレイヤーを迷わせるもの」以外の何でもありません。
まず、マップは3Dである意味がほとんどありません。
立体的な構造のものがなく、だからといって「街や風景を見る」といっても、FC版のマップチップを3D化したようなものばかりで、見ても楽しめないのです。
(僕がグランディアのように風景を見て遊んでいたら、「やたらと回転するな!」と怒られました)
Nさんは、正方形の形をした街を見せて「これは3Dの面白い使い方だ!」と言っていましたが、
そんなものは3Dを使わなくとも、拡大縮小を使えば2次元でもSFCでもできます。
また、キャラに近くて見える範囲も逆に狭くなったように感じます。
次に、「ただ回転できる機能をつけた」という感じで、配慮がありません。
グランディアでは、迷わないようにとコンパスを画面に表示し、全体マップを見られる箇所を設けていますが、このゲームでは単に「北を上にするボタン」があるだけ。
これじゃ、「わからなくなったら北を向け」なんて言われても、すぐに分からなくなって迷ってしまいますよ。
第一、すぐに建物や洞窟の壁で隠れて見えなくなり、回転せざるを得なくなります。
もし本当にこれを回避するために3Dにして回転機能をつけたのであれば、はっきり言って意味がありません。
ゲームによっては、建物の背景を半透明にしたりすることで回避しているのもあります。
唯一この機能が役立つところは、各ダンジョンに配置されたパズルです。
僕はこのゲームをプレイしている最中、Nさんからやたらと指示が飛び交いました。
「民家のタンスを調べろ!」
「やたらと回転するな!」
「こういうときに回転するのです」
「ちゃんと人の話を聞け!」
Nさんの性格にもよるものなのでしょうが、決められた道順に沿うことがドラクエの面白さなんでしょうか?
今回のこともあり、正直、僕はますますドラクエが嫌いになりました。