[演習発表用]文献の集め方

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日比嘉高研究室
Last update 2020.10.8

 このページは、日比の授業などで研究発表を行う学部学生向けに、「まずはこのあたりが調査のスタート!」という趣旨で作られています。より詳細な調べ方については、さらに発展的なページ「近現代文学研究関連の情報収集」もご参照下さい。

探索の手順

Step1. まずは文献目録を探そう

 自分で調べるのは重要ですが、その前にまずは既存の文献目録があればそれを「踏み台」にするのが早道です。近代日本の著名文学者については、研究文献目録が整備されているものも多いので、まずはそうした蓄積を参照しましょう。

 下記の書籍・叢書には文献目録が付されています。

  1. 昭和女子大学近代文学研究室編『近代文学研究叢書』 附属図書館にあります。各作家ごとに経歴から年譜、著作目録、参考文献などが収録され、数人ずつまとめて没年順に刊行されています(ですから新しい作家は未収録)。この叢書には総目次がなく探しにくいので下記を利用しましょう。「昭和女子大学『近代文学研究叢書』 巻数Index(作家名順)」(竹本寛秋さん作)
  2. 単行本 として出版された各作家の研究書には、文献目録を付したものがあります。下記に説明する各図書館OPACなどで検索し、内容の注記のところに注目すると文献目録の有無を確認できます(できないこともしばしばありますが)。著名作家については、書誌目録だけを集成した単行図書もあります(日外アソシエーツの『人物書誌大系』シリーズなど)
  3. 『日本文学研究資料叢書』(有精堂)
  4. 『日本近代文学大系』(角川書店)、『明治文学全集』(筑摩書房)
  5. 『国文学 解釈と教材の研究』(学燈社)、『国文学 解釈と鑑賞』(至文堂) しばしば作家の特集記事が組まれました。目指す作家や領域の特集があれば、その中にはたいてい文献目録があります。

 その他、次のような事典や資料集があります。また雑誌『昭和文学研究』のものが近年では代表的ですが、その作家や分野の「研究動向」をまとめたレビュー記事も役に立ちます

  1. 長谷川泉編『現代文学研究──情報と資料』(至文堂)
  2. 『明治・大正・昭和作家研究大事典』(桜楓社)
  3. 昭和文学会の機関誌『昭和文学研究』掲載の「研究動向」が代表的ですが、作家やそのテーマについての研究動向を解説したレビュー論文も、役に立ちます。検索でも出てきますが、次のページに一覧があります。「昭和文学研究 研究動向」(疋田雅昭さん作)

Step2. 研究図書を探す

 図書を探す方法はさまざまありますが、少なくとも以下は当たりましょう。ヒットした文献は、ワープロソフトや表計算ソフト、メモソフトなどに貼り付けて、保存・印刷しておきましょう。必要な情報は、図書の場合は、著者名・書籍名・出版社・出版年(月)です。論文集の場合、論文名・編者名・書籍名も必要です。( )内は不要な場合もあります。

  1. 国会図書館サーチ 日本最大の図書館、国立国会図書館が提供する統合型検索サービスです。国会図書館の蔵書だけでなく、公共図書館の蔵書もヒットします。さらには雑誌記事やレファレンス情報、デジタル資料なども同時に検索できます。
  2. CiNii Books 国立情報学研究所のサービスで、全国の大学図書館・研究所などの蔵書を横断検索できます。所蔵先が調べられるところがポイントです。
  3. Google Books場合によっては本文の中までヒットする。「書籍の著作権が失効しているか、出版社が Google に許可を与えている場合は、書籍のプレビューを見られます。また、書籍によっては全文を読むことができます。公共利用できる書籍であれば、PDF ファイルの無料ダウンロードが可能」

 さらに図書を探す方法は「近現代文学研究関連の情報収集」を。

Step3. 雑誌論文・記事を探す

 以下の二つで基本的には90%以上の雑誌掲載の研究論文が見つかるはずです。必要な情報は雑誌論文の場合、著者名・論文名・雑誌名・巻号・出版年(月)・(ページ数)です。( )内は不要なこともあります。

  1. 国会図書館サーチ 既述のとおり国会図書館の検索サービス。CiNii articlesの検索結果も中に含むため、こちらの利用をお薦めします。[記事・論文]以外のチェック・ボックスを外しておくと、検索結果を記事・論文に限定できます。
  2. CiNii articles 上記の国会図書館サーチでは情報量が多すぎ、「ノイズ」になるという場合には、Cinii Articlesを併用しましょう。基本的に、研究文献だけがヒットします。
  3. 国文学論文目録データベース 日本文学研究者にとっての超基本データベースです。日本文学(古典も含む)の研究論文が検索できます。国会図書館サーチではヒットしない文献も見つかるため、必ず併用しましょう。
  4. J-Stage 国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が運営する電子ジャーナルプラットフォーム。近現代文学研究に関して言えば、『日本近代文学』『日本文学』の有力な学会誌2誌掲載の論文が、すべてPDFで手に入るところが大きいです。

 さらに雑誌論文・記事を探す方法は「近現代文学研究関連の情報収集」を。

Step4. その他の関連資料を探す

 研究図書や研究論文ではないけれど、調査や分析に役立つ関連資料を広く集めることは必要です。「近現代文学研究関連の情報収集」の同セクションで、以下の項目について説明しています。

  1. 事典の記述から探す
  2. 作品本文から探す
  3. 文学年表から探す
  4. 同時代の作品評を探す
  5. 同時代の記事を探す
  6. 現代作家の記事を探す
  7. その他の書目などから探す
 

Step5. 大学内を探す

 既存の文献目録、自分で作成したリストをもとに、片っ端から大学図書館のOPACにかけていきましょう。名古屋大の蔵書は各図書室に分散していますが、億劫がらずに見に行くこと。また日比研究室や日本文化学講座、日本文学講座などの書棚にも研究書(OPACに出てこないものもあり)があります。おたずね下さい。

  1. 附属図書館OPACで調べる
  2. 各研究室や各講座の書棚にも関連文献があります。

Step6. 大学外を探す

 名古屋大学の蔵書ですべてがまかなえるわけではありません「外」の資料をどう集めるか説明します。

別の図書館を利用

  1. 公立図書館を使う。愛知県内の図書館の横断検索サービス、愛蔵くん(愛知県図書館)で調べてみましょう。
  2. 南山大学中京大学など、近隣の大学図書館を利用させてもらいましょう。大学によっては、紹介状が必要な場合もあります。

附属図書館経由で取り寄せる

 附属図書館に頼んで資料を取り寄せてもらうことができます。名古屋大学の所属学生の場合、提携館と費用相殺で、無料で取り寄せや複写が行えることがあります。

  1. 他大学から文献のコピーもしくは図書を取り寄せる

Step7. さらにマニアックに探す

「近現代文学研究関連の情報収集」というページを用意してあります。ぜひ挑戦してみてください。

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